平成29年9月定例会

───────────────────
午後 1時00分  再  開
○議長  休憩前に引き続き、一般質問を再開いたします。
───────────────────
髙 橋   篤 議員 質 問
○議長  次に、12番髙橋 篤議員。
〔12番 髙橋 篤議員 登壇〕
○髙橋 篤議員  こんにちは。午後の昼食後、本当にお疲れのところ、傍聴の皆様、御苦労さまでございます。
  私も、白岩市長市政になり、初めて一般質問であります。私も一生懸命させていただきますので、白岩市長、そして執行部の皆様の誠意のあるしっかりとした答弁をお願い申し上げ、質問させていただきます。市政が白岩市長にかわり、初めて壇上に立たせていただいております。誠意のある答弁をお願いし、2回申し上げましたけれども、始めさせていただきます。
  本市においては、平成25年7月、同じく平成26年7月と、2年続けての集中豪雨により、今まで経験のない甚大な被害を受けて、現在完全復旧に向け事業が着実に進んでおりますが、まだ完全復旧とは言えない状況で、もう少し時間がかかるのではと思っております。
  東日本大震災後、日本各地において地震、水害により多くのとうとい人命、また多くの財産が失われており、人命においては、いまだに多くの行方不明者がおられます。亡くなられた皆様、被害を受けられた皆様に心から御冥福とお見舞いを申し上げ、行方不明者の早期発見と一日でも早い復旧を願うものであります。
  本年は異常気象の中、7月は高温、8月長雨と、ただ本市においては豪雨災害等の被害がなかったので安心をしております。農作物に関しては、高温、長雨と低温による農作物被害が懸念されているところでありますが、今後、台風の発生も考えられますが、災害のない恵みの秋になることを願っているところであります。
  早速、通告してあります質問を順にさせていただきます。
  1点目でありますが、平成30年7月に行われる市長選挙についてでありますが、市長就任以来3年を過ぎたわけであります。市長が掲げられた公約、対話のある市政、身の丈に合った市政、住みやすい町、子育てしやすい町、そして不安のない町の5項目に対し、市長御自身、3年間の実績をどのように捉えておられるのかお伺いいたします。
  2点目であります。3年数カ月、市長は対話のある市政、身の丈に合った市政を原点とし、就任以来いろいろな形で公約実現に向け、市民の安全と安心を考え、市政運営をやってこられたものと私は思っているところであります。しかし、市民の方々からは、少し高齢者に対しての施策が薄れているのではという御意見も伺っております。残任期間約10カ月間で公約全てを実現することができるのかお伺いします。
  3点目でありますが、市長就任3年間での反省等はなかったのかお伺いします。
  4点目であります。6月定例会において、佐藤 明議員の一般質問で市長選出馬の質問がありました。また、8月30日山形新聞には出馬の意向という記事が載っていました。
  市長選挙が来年7月に行われる予定になっておりますが、市長は私たち保守公明クラブの会派議員として2年数カ月、その後、本市をよくするため、また市民のために働くという考えのもとで、議員から市長へ進まれました。残り10カ月余りありますが、市長選挙への出馬の、私は意向でなく、はっきりと答えていただきたいと思います。
  次に、日本全国、また山形県、そして本市においても、高齢者の交通事故が年々多くなってきているような気がしてなりません。そのたびにとうとい人命が奪われているのも事実であります。交通事故を起こした高齢者の方、また被害を受けられた方、どちらにも痛ましく思われてなりません。何とかなくす手だてはないかと思い、質問させていただきます。
  1点目でありますが、6月定例会一般質問において白鳥議員も質問されましたが、6月以降、運転免許証の自主返納はあったのか、その状況についてお伺いいたします。
  2点目であります。本市の自主返納者に対して助成はどのようになっているのか、6月の答弁と変わっていないのかお伺いします。
  3点目であります。2点目と同じになりますけれども、6月定例会で、一般質問で検討すると答弁があったわけです。どのような検討をされたのか、内容等をお伺いいたします。
  4点目でありますが、交通手段のない地域に対して、田中議長初め多くの議員の皆様が質問をされておりますが、その都度、検討すると市長、執行部から答えが返ってきております。いまだにその結果が出ていない状況で、運転免許証を返納した後の交通手段がなく、どうしていいのかわからないというような声もあります。
  また、中川、北部、西部の3市民バスの利用できる地区はよしとし、利用できない取り残された地区に対して、現在まで検討された結果等を、また今後の対応についてお伺いいたします。
  以上、質問をさせていただきましたが、市長、また執行部の誠意のある答弁をお願いいたします。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
〔白岩孝夫市長 登壇〕
○市長  12番髙橋 篤議員の御質問にお答え申し上げます。
  初めに、平成30年7月に行われる市長選についての1点目、選挙公約の実績について及び2点目の残された期間での公約の実現についてでございますが、6月定例会の一般質問におきまして、佐藤 明議員の御質問に答弁いたしましたとおり、私は身の丈に合った市政、対話のある市政を基本姿勢に、子供を産み育てやすいまち、年をとっても安心して暮らせるまち、人が集まり賑わうまちの実現に向け、諸課題に取り組んでまいりました。
  この3年でほぼ全てに着手いたし、多くの公約については実現できたものと自己評価をいたしております。しかしながら、実現の途上にあるものもあり、それらの課題については、引き続き任期中にできる限り前進を図ってまいる所存でございます。
  次に、3点目の就任3年間での問題点、反省等についてでございますが、実際のところ、この3年間、市長の職務を遂行するに当たり、自問自答と試行錯誤の連続でありました。それまで政治経験は、市議会議員として1期の半ば、2年間のみで、その間においては、髙橋議員を初め多くの同僚議員から温かい御指導をいただきましたが、経験の少なさは否めない事実であり、それゆえに行き届かない点もあったかと存じます。
  議案提出権や予算調整権といった市長の持つ権限は、それを決定するという重大な責任と表裏一体のものであり、政策的な意思決定と、それを議会に提案する過程について反省する点は、果断であるとともに丁寧さをさらに心がけること、そして、市長の権限が市民の皆様から負託された神聖なものであることを常に銘記していくことが今後肝要であると感じております。
  次に、4点目の市長選への出馬意向についてでございますが、6月定例会におきまして、まずは任期を全力で全うし、職務を遂行していく中で、御支援いただいている市民の皆様の御意見も頂戴しながら、しかるべき時期に申し上げたいと答弁をさせていただきました。
  私は、市長就任以来、議員各位を初め市民の皆様と市職員の御理解、御協力を賜りながら、市政の発展と市民福祉の向上のため、全身全霊をもって市政運営に努めてまいりました。
  先ほども申し上げましたとおり、多くの面で政策的な進展を図ることができたとともに、この先の50年を見据えた今年度の市制施行50周年記念事業も着実に進行しつつあり、新しいことにも積極果敢にチャレンジしていこうという明るく風通しのいい雰囲気が市役所内にも醸成されつつあると感じております。
  前回の市長選において、私は公正で持続可能な政治を実現しますと申し上げました。本市においては、それは一定の実現が見られていると思っております。
  しかしながら、山梨県の市職員採用試験をめぐり、特定の受験者の点数を水増ししたとして、虚偽有印公文書作成、同行使罪で起訴されたほか、収賄容疑でも捜査されている前市長の例など、全国的には政治家の不正な行為が相次いでおります。当然ながらこういった行為はあってはならないものであり、南陽市においてはもちろんございませんし、もし今後そういう申し出があったとしても、私ははっきりとお断りを申し上げます。
  昨日、山口裕昭議員から、南陽市の将来に関する夢の御質問がございましたが、それとは別に、政治家としての私のごく個人的なささやかな夢は、南陽市の子供たちが、将来は市長になりたいと思ってくれるような政治を実現することです。非常に険しい道のりではございますが、2年連続の豪雨災害からの復旧、復興を国・県と連携して完成までしっかりと進めていくとともに、先人の皆様が築いてこられたこの南陽市を、次世代にしっかりつなげていく重責を引き続き担わせていただきたく、若さと情熱を持って全力で市政発展に取り組んでまいる覚悟でございます。
  御支援いただいている市民の皆様にもその思いを御理解いただき、本日ここに、来年の市長選への立候補を正式に表明いたします。議員各位並びに市民の皆様方には、今後とも市政発展と市民福祉の向上のため、御理解と御支援を賜りますようお願いを申し上げます。
  次に、高齢者の免許自主返納状況と今後の助成制度についての1点目、現在の状況についてでございますが、平成26年は36人、平成27年は68人、平成28年は77人の方が自主返納されております。平成29年は7月末現在で54名の方が自主返納されており、確実に運転免許証の自主返納の流れが浸透してきているように感じております。
  次に、2点目の返納者に対しての助成についてでございますが、高齢者の皆さんに運転免許証返納の声がけを行ってはおりますが、具体的な助成は現在行っておりません。
  次に、3点目の助成に対しての検討状況についてでございますが、来年4月からの実施に向けて支援方法を検討中でございます。
  次に、4点目の交通手段のない地域に対しての今後の対応についてでございますが、今年度から、特に沖郷地区を対象に沖郷地区地域公共交通検討会を立ち上げ、地域の現状と公共交通のあり方について検討をいただいております。先日も先進地視察としまして、山形市の大郷、明治地区で研修を行ったところでございます。
  市といたしましては、地域のさまざまな声をお伺いしながら、真に必要とする地域交通を目指した地域の主体的な取り組みを引き続き支援してまいりたいと考えております。
  以上でございます。
○議長  再質問に入ります。
  12番髙橋 篤議員。
○髙橋 篤議員  それでは、順を追って再質問をさせていただきたいと思います。
  1番、実績、また実現ということに関しては、大体市長の考えとしては、今まで3年間やってこられたというような御答弁でありました。私もそうでないかなというふうには思っておりました。
  それで、その中で質問させていただきたいんですけれども、豪雨災害、そしてまたこれに関しては、国・県、市長初め、そして多くの皆様の御努力により、質問の中でも申し上げましたけれども、目に見えるような形でどんどん進んでいることはわかりますが、8月29日、隣の国のほうから、たしか6時2分ころだと思います。突然Jアラート、これ全国瞬時警報システム、そして市で設けている防災無線の発信があったわけであります。
  それで、私も気持ちよく寝ていたんですけれども、ちょうど枕元の携帯からけたたましい音、そして飛び起きてみたら、今度はうちの息子夫婦、そして孫も目が覚めて飛んできました。それで、私は孫たちに動くなと。それでみんなでここのうちの中にいろと伝えました。
  しかし、その後、Jアラートのほうで、屋外にいる場合、近くのできるだけ頑丈な建物や地下街に避難をするか、適当な建物がない場合は物陰に身を隠し、伏せて頭を守ってください。また、屋内にいる場合は、できるだけ窓のない部屋へ移動してくださいということでありました。
  日ごろから市民の安全と安心を掲げられ市政運営に当たられている白岩市長は、今後、このような件に関してどのように、恐らく対応などということはそんなにできないと思うんですけれども、市長のお考え、また、教育長にお伺いしたいんですけれども、小学生、中学生を預かる南陽市の長として、このような緊急の場合、児童・生徒の安全確保を指導されるのかお伺いをしたいと思います。お願いします。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  大変重い質問をいただきました。
  8月29日につきましては、私も議員と同様大変驚いて、Jアラートの音を聞き、そしてそのときにおいては、家の中でございましたので、窓から離れて、窓については念のためカーテンを閉めて、できるだけ家の中でも頑丈と思われる場所に身を潜めておりました。
  このときの対応について、先ほど議員がおっしゃった、政府が示している国民保護ポータルサイトで掲載している北朝鮮のミサイル落下時にするべき行動についてというチラシがございますが、その中には、議員がおっしゃったような行動をとってくださいと示されているわけでございます。
  しかしながら、そのことが、外にいれば頑丈な建物に、あるいは地下にと、屋内にいれば窓から離れてというような限定的な列挙であったために、市民の皆さんの中には、そういう場所はないと。そうすると何もできないのではないかという疑問があったのではないかというふうに思います。
  しかしながら、私が個人的に考えるところでありますけれども、政府が言いたかったのは、万が一ミサイルが落下した場合の爆風から身を守るための行動をとってほしいという趣旨でチラシの文言を書いたものというふうに思っております。
  そしてまた、身を守る行動をするためには、とれる時間というのはほんの数分しかないのが今回のミサイルの発射でわかりました。実際には、日本の上空を通過したのは発射から10分に満たない、Jアラートが鳴ってからは4分ほどであったかというふうに思います。そうした意味では、安全な行動、安全を確保するためにある時間というのは三、四分しかないと。その中で、最大限身を守る可能性を高める行動を、市民の皆さんが置かれている立場、立場、一人一人違うものがございます。一人一人の状況に応じて御自分で判断していただき、その身を守る可能性を最大限に高めてほしいということだと思っております。
  しかしながら、そういった趣旨が政府のチラシからはなかなか伝わってこないということについて、基礎自治体としては、そういった趣旨なんだと、頑丈な建物とか地下がなければ何もできないわけではない。できる限り身を守る可能性を高める行動をしましょうというような呼びかけを、市報などを通じて今後していくことが我々基礎自治体の役割ではないかというふうに思っているところでございます。
  また、きょう中学生の子供さんも傍聴席においででありますけれども、教育長からも答弁があると思いますけれども、私の家にも5人の子供がおります。その子供に言っていることは、もし登下校中にJアラートが鳴った場合には、3分以内に近くの建物に入れてもらうようにということを言っております。
  あと一つ留意しなければいけないのは、いたずらに国民や市民の皆さんの危機感をあおるのではなく、そのときにぜひ冷静に行動してほしいということであろうと考えております。
○議長  答弁を求めます。
  猪野教育長。
○教育長  12番髙橋 篤議員の御質問にお答え申し上げます。
  緊迫した極東アジア情勢の中で、ますますこのような事態がどんどん進化していくということが一つは想定されます。
  南陽市は、子供を産み育てやすいまちづくりを標榜して、市長を筆頭に頑張っている町であります。当然教育委員会としましても、子供の安全を確保し、子供たちを守るということを前提にして教育を進めていかなければいけないと日ごろから思っています。
  そういうことで、8月29日の段階で、校長会の代表と話し合いを持ちました。本日2時から校長会が開かれまして、私が話すことも含めて協議されると思います。
  今は、ICBMのいわゆる実験段階と、いわゆる外交的にどう有利な状況に持っていくかというデモンストレーションが入っていると思うんですが、いろいろと先ほど来市長さん、あるいは髙橋議員からありましたとおり、不慮の事態が発生するかわからない状況があるわけです。ですから、特に登下校中、子供たちだけの部分について、次のように校長会と教育委員会では協議しました。
  従来通学路には子供110番のうちがあります。ところが、そこに駆け込むには三、四分ではとても届かないと。だんだん高齢化して、子供110番のうちが少なくなってきているのが現状であります。とにかく、Jアラートが鳴ったら、これは国の指示でありますので、有事の際は国の指示に従うというのが一番本来混乱をなくすわけですから、そこに駆け込むと、一番近いうちに。そのために、各学校で通学路にあるうち、通学路途上にあるうちに学校からお願いして、先生方を派遣して、とにかくJアラートが鳴ったら入れてくださいというように、これから話を持っていくつもりでいます。
  学校の中にいれば、これは建物の中でできるだけガラスから離れて低い姿勢で額部を押さえろということになろうかと思います。家庭では家庭の責任で子供たちを外に出させないでやってください。
  ところが、一番問題なのは、通学途上にうちが切れたところなんです。蒲生田、大洞、砂塚、関根、この辺が離れている。蒲生田地区は、いわゆる果樹園の小屋、できるだけ西南のほうに低い姿勢で子供たちを退避させる。爆風はある程度防げると。関根も同じ。問題は大洞なんです。あそこ水田地帯なんですよ。そこで、用水路に、増水しなければそこに入って、地表よりも低い姿勢になっていくと。やはり具体的にそのように各学校で認識して、実際に先生方歩いてみて、そして子供たちをやはりそういう形での安全教室等を開いて、具体的に日ごろからすぐに行動できる行動力、避難行動力をつけさせるようにこれからはしていくと思っています。
  それから、2つ目です。長いですか。
○議長  ただいま猪野教育長の答弁中でございますけれども、議長は、これは市長の基本姿勢、市民の安全・安心を守るという立候補の理念ありますので、関連あると認めて発言を認めます。答弁を認めます。
  どうぞ続けてください。
○教育長  では、簡単に申し上げます。簡潔に申し上げます。
  もう一つは、8月29日と、9月9日予想されますが、これは日本とのかかわりの中でミサイルが発射されています。そういうことで、隣国との歴史的な勉強もしていかないと、いかに不安と恐怖心をあおることになりますので、正確に国際間の今の勉強も小・中学生にやらせたいと思っています。
  以上でございます。
○議長  12番髙橋 篤議員。
○髙橋 篤議員  市長と、また教育長からは私の地区まで限定してお話をいただきました。
  要は、市長のほうからは冷静に対応すると。そしてまた教育長のほうからは、とにかく子供たちを守るんだというようなお考えの答弁をいただきました。私もそのとおりだと思います。
  先日、三陸町に行ってまいりました。そこの中でボランティアの方がお話ししたことは、例えば津波が来るから門を閉めに行く。あと逃げてくださいと言っている方が流されていると。そこでその方おっしゃったことは、やはり自分の命は自分で守ると、これが基本ですという。
  市長も教育長も執行部の皆さん、そしてまた議員の皆さんもだと思いますけれども、傍聴席の皆さんもそうだと思いますけれども、やはり自分を守りながら、そして家族も守るというのが基本だと私は思っています。自分いなくなったらどうもなりませんよね。孫とか大事な子供さんとかは、やはり手を抱えて守るというのが基本だと思いますので、今、市長と教育長のほうからしっかりとした答弁をいただきましたので、安心をしているところであります。
  先ほど(3)の市長就任3年間での問題点、反省等なかったのかと、その中で、自問自答しながら一生懸命やってきたというような答弁をいただきました。そこでお伺いしたいのですけれども、市長でなく、市長の、家庭で言えば奥さん、この南陽市、ここの場で考えた場合は副市長ですよね。
  大沼副市長、市長は自問自答、一生懸命やってきたというようなお答え返ってきておりますけれども、脇で支えてこられた副市長のほうから見られた3年間、何かございましたら、恐らくないというお答えが返ってくるのではないかなと思いますけれども、そうでない期待をしながら質問させていただきます。
○議長  答弁を求めます。
  大沼副市長。
○副市長  それでは、御指名ですのでお答えさせていただきます。
  白岩市長の評価すべき点というのは、私は若さと発想の斬新さというふうに考えています。これは私にないものでありますので、当然そのように評価しています。
  ただ、副市長というのは市長の附属機関でありますので、どうしても自画自賛になったり、客観的ではないというふうに思っていただければと思います。
  あともう一つ、選挙の公約の中にある、特に皆さんからよく言われるのが、実は身の丈の点であります。この身の丈というふうな言葉について、どうも私が考えるに、身のほどを知れというふうに誤解なさっている方が多いのではないかというふうにちょっと感じるところがあります。
  それとは根本的に違っていまして、特に私の場合、昭和53年から職員として勤務させていただいている中で、南陽市が財政再建団体というか、かなり財政的に厳しくなったときが2回、私の記憶ではございます。1回目は南陽の市立病院の累積債務が相当になって、本体までいくのではないかというふうになったときが1回あります。もう一回が大型のプロジェクト、箱物も含めてたくさんやったものですから、はっきり申し上げて借金の返済で首が回らなくなって、経常経費、マイナスシーリングを3年間ぐらい、3年以上したと思います。このときにはさすがに、私も職員でしたけれども、非常にやはり厳しいなというふうに感じています。
  今の市長は常に身の丈というふうなことで、常に政策については、これが本当に南陽市に必要なのかどうか、こういった点、あと南陽市に合っているのかというふうな点を常に職員のほうにも言いながら、常にやはり財政的なバランスをとらないと結局は長く続かないというふうなことになりますので、私はその身の丈というのは、例えばこれから南陽病院の改築をしますけれども、これも全て身の丈というようなことを考慮に入れながら、全ての施設をチェックをかけるつもりでいます。
  私の今の白岩市長に対する評価というのは、その2つだというふうに思っています。
  以上です。
○議長  12番髙橋 篤議員。
○髙橋 篤議員  今、副市長のほうからいろいろと、本当だと、いや、こういうところが少し悪いんじゃないかとか、そういう言葉も本当は欲しかったんです。恐らくそれは言えないと思うんですよ。それわかって申し上げているんですけれども、市長にちょっとお伺いしますけれども、身の丈、これは今、副市長おっしゃったように、何でも箱物を、例えば市民の皆さんからこれお願い、これお願いと皆お願いするものを全てやっていたら、幾ら骨を折っても私はできないと思うんですよ。
  大体家庭でもそうだと思うんです。ある程度のものがあって、そこから例えば出たものを、そうしたらどこから持ってくるかと。そういうような感覚でいると思うんですけれども、市長はこの南陽市、3万2,000人切って、たしか恐らく3万1,800人台になったと思うんですけれども、この財政規模という、今だと約150億円ぐらいだと思うんですけれども、補正を入れてなると思うんですけれども、この南陽市を考えた場合は、本当の財政規模というのがどれぐらいか、市長はどうお考えですか。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  財政規模の捉え方いろいろございますけれども、標準財政規模であったり、決算を結んだ歳出歳入の金額であったりと、いろいろあると思いますけれども、基本的に、27年、28年の決算においては、繰越金も含めて、決算としては、将来に負担を残さない、また将来の負担を幾ばくかでも軽くできるような財政調整基金の積み立てができたことから、この2年間くらいの財政規模が適当な、現在においては適当な規模でないかというふうに思っております。
  しかしながら、今後の見通しについては、国の動向いかんによって地方財政計画が縮小されるということも考えられますので、そこもしっかり見据えて運営していくことが肝要だと考えております。
○議長  12番髙橋 篤議員。
○髙橋 篤議員  それでは、次に移らせていただきます。
  (4)の来年の市長選挙についてでありますけれども、はっきりとした御答弁をいただきました。
  その出馬に関して、あと10カ月余りでありますが、市長が市長選出馬に関して公約を述べられました。その公約、100%したいというお考えは間違いないと思うんです。でも、私はそうでない考えも持っております。ということは、もし100%する考えのもと進んで、もしできなければ2期目の公約にやっても私はいいんでないかなと思っているんです。
  これ、なぜこの場でお話しするかというと、前市長、塩田市長の折に私も一般質問させていただきました。そのとき、議員の皆さんからは褒め殺しだというお言葉も頂戴しました。それなぜかというと、前市長は1期目、1年で公約全て終わらせた。スピード感を持って。ところが2期目に入り、なかなかできないというようなこともあったと思うんです。あのすばらしいシェルターなんようホールつくったわけでありますけれども、それに関しても、我々議員があの当時、賛成もありました、反対もありました。でも、今になってはよかったと多くの議員の皆さんもおっしゃっています。
  そんなことで、公約を全て私は終わらすという、私は終わらせていただきたいんですけれども、そんなに焦って私はする必要はないんでないかなと思います。
  いろいろこの市長選に関しては申し上げました。市長の気持ちをお伺いし、私たち保守公明クラブ一丸となって来年度の市長選にしっかり協力することを申し上げ、また、私自身、市長選に対し、心に秘め、そして我慢をきょうまでしてこられた市長に対し、横目を振らず真っすぐしっかり応援することを申し上げ、1点目の質問を終わらせていただきます。
  時間もございませんので、次の再質問は機会があれば予算委員会のほうでさせていただきますので、これで私の一般質問を終わらせていただきます。
  ありがとうございました。
○議長  以上で12番髙橋 篤議員の一般質問は終了いたしました。大変御苦労さまでございました。
  ここで、暫時休憩といたします。
  再開を午後2時ちょうどといたします。

午後 1時51分  休  憩
───────────────────