平成29年9月定例会

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午前11時05分  再  開
○議長  再開いたします。
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山 口 裕 昭 議員 質 問
○議長  次に、1番山口裕昭議員。
〔1番 山口裕昭議員 登壇〕
○山口裕昭議員  おはようございます。1番、倫政会の山口裕昭です。
  まず、さきの九州北部での豪雨災害におきまして多方面に大きな被害が発生いたしました。この場をおかりいたしまして、心からお見舞いを申し上げます。
  さきの2年続きの豪雨災害の後、南陽市においては大きな水害や混乱を発生しておりませんが、これは現在も続く河川改修工事が一定の効果を上げているものだと感じます。
  しかし、さきの水害でも50年に一度と言われた豪雨が2年続きで発生したこともありますので、河川改修工事の工期内完成を強く要望するところです。
  また、先月末には北朝鮮が発射したICBMの日本上空通過に伴い、Jアラート警報が発せられ、先日には同じく北朝鮮で核実験が行われた模様です。我が国を取り巻く国際環境は、さながら1960年代のキューバ危機に例えられるほどの状況になってきており、予断を許さない状況が続いております。
  外交・防衛戦略は政府の専権事項ではありますが、自治体レベルでも市民の生活を守るためにできることはあるはずです。9日には新たなICBMの発射が懸念される中、いつ発せられるかわからないJアラートへの対応など、困難は多いと考えますが、引き続き市民の安心・安全を守る観点から御尽力いただきますようにお願いいたします。
  それでは、さきに通告させていただいた質問に入らせていただきます。
  まず最初に、除雪について伺います。
  ここ2年間は雪の少ない状況が続いたため、除雪に関する苦情も総体的に少なく、また、市民生活に及ぼす問題も少なかったことはまことに喜ばしいことと考えます。
  一方、近隣自治体と本市の除雪状況を比較したときに、まだまだ、もう少しと感じられる部分も決して少なくはないと考えます。
  例えば、昨年度でも早期除雪や道路上で解けてざらめ状になった雪の除去、通称ザケ取り回数を増やしてほしいという要請が市内全域の地区長より、意見要望書の形で市長宛てに提出されたと聞いています。
  市長は、昨年度より間口除雪をやめ、日中の除雪回数を増やすなどのきめ細やかな除雪を行うとされておりますが、昨年度中、日中に一斉出動を行った状況を見た印象では、決して日中の除雪回数が増えたとは言えないように感じます。
  そこで、除雪体制などについて何点か質問させていただきます。
  1、昨年度の一斉出動の回数は何回か。
  2、出動要請を行う場合の積雪深はどのぐらいか。
  3、積雪深の測定場所とその計測時間はいつか。
  4番目に、土日祝日の対応が特によくないとの意見が多いが、どのような体制となっているか。
  次に、市長が考える南陽市の未来像についてお伺いいたします。
  南陽市議会に議席をいただき1年5カ月が過ぎ、この間、5回の定例会やもろもろの機会に市長の考えをじかにお聞きしてきました。その中で、市長は市で掲げる5カ年計画や総合戦略などに沿った内容での考えを何度か示してこられましたが、市長自身が描く南陽市の将来像について、いまだに伺うことができていないように感じます。来年は市長選挙の年です。現時点では市長より正式な決意表明はされていないわけですが、今後市長はどのような方向にこの南陽市を導いていくお考えでしょうか、お聞かせください。
  1、夢なきものに未来なしという言葉がありますが、市長は南陽市の将来にどのような夢を持っておられますか。
  2番目に、市長の考える南陽市のあるべき姿とはいかがなものか。
  3番目に、市長の考える南陽市のあるべき姿を実現するために最も大事なものは何か。
  以上、壇上よりの質問とさせていただきます。御回答をよろしくお願いいたします。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
〔白岩孝夫市長 登壇〕
○市長  1番山口裕昭議員の御質問にお答え申し上げます。
  初めに、除雪についての1点目、昨年度の一斉出動の回数についてでございますが、午前3時30分から出動する、いわゆる早朝一斉は9回、朝方以降の急激な降雪に対応した午前9時ごろから出動する日中一斉が6回の合計15回出動いたしました。
  なお、市内一斉ではなく、部分的に出動した回数については31回出動しており、一斉と部分除雪を合わせた回数は、合計46回出動しております。
  また、凍結防止剤散布につきましては、路面が凍結し、交通に支障が予想される橋の前後、急勾配な坂道、主要な幹線道路の交差点に、朝夕を中心に、延べ日数63日出動しております。
  次に、2点目の出動要請を行う場合の積雪深についてでございますが、新雪の場合につきましては、路面降雪深がおおむね10センチメートル程度になり、引き続き降雪が予想されるとき、または吹きだまりが発生し、交通に支障が予想されるときに出動要請を行っております。
  路面降雪深の基準については、12月から2月まではおおむね新雪10センチメートル、3月以降はおおむね新雪15センチメートルとなっております。
  なお、暴風雪による吹きだまりの処理や圧雪路面の除去、道路の拡幅、見通しの悪い交差点の雪の壁を取り除く作業などについては、パトロールなどを行いながら、その都度出動要請を行っております。
  次に、3点目の積雪深の測定場所と計測時間についてでございますが、市で公表している降雪量及び積雪量の観測場所につきまして、市除雪センター脇で、午前8時30分に計測をしております。
  ただし、除雪出動を判断するための観測につきましては、赤湯、中川、宮内、漆山、吉野、沖郷、梨郷の7地区において、午前2時30分に除雪組合の役員と建設課の担当係長が降雪深を観測し、除雪組合長に報告してから出動の可否を判断しております。
  なお、近年、観測時間以降、特に朝方以降の急激な降雪が増えておりますので、その点も十分留意して、逐次降雪量の観測に努めております。
  次に、土日祝日の体制についてでございますが、12月から3月までの降雪シーズンにつきましては、土日祝日についても、降雪深の観測やオペレーターの待機等、除雪体制は平日と変わりなく行っております。
  また、平日も含め、勤務時間以外の市民からの問い合わせ等にも、市役所の管理人室から維持係の担当職員へ連絡が直ちに来るようになっておりますので、突発的な事態にも対応できる体制を整えていると考えております。
  なお、昨年度の土日祝日の出動については、早朝一斉が2回、部分的に除雪、排雪、圧雪路面除去を実施した回数は8回となっており、早朝一斉と部分除雪を合わせ10回出動しておりますので、特段平日との対応に差があったとは考えておりませんので、御理解を賜りたいと存じます。
  次に、私の南陽市の未来像についての御質問にお答えいたしますが、御質問の性質上、ちょっとだけ長くなることを御了承賜りたいと思います。ちょっとだけです。
  私は、24年3月市議会議員に立候補した際、将来に希望を持って住み続けられる南陽市にしたいと訴え、当選させていただきました。その思いは今も同じでございます。
  3年前の26年7月、市政を担わせていただいてからも、希望を持って住み続けられる南陽市にするために、子供を産み育てやすいまち、年をとっても安心して暮らせるまち、人が集まりにぎわうまちの3つの柱を立て、それに沿ってさまざまな施策を進めてまいりました。
  さて、議員御質問の南陽市の将来にどのような夢を持っているかについてでございますが、それに関して、イザベラ・バードのことをお話しさせていただきます。
  議員もよく御存じのことと思いますが、イザベラ・バードは明治11年、東京から北海道に至る北日本を旅し、いわゆる日本奥地紀行を執筆しました。
  イザベラ・バードは、非常に率直な筆致で日本を描いており、というよりも辛口、もっと言えば、日本を嫌いなのではないかというほど辛辣というか、容赦なく書いております。
  一例を挙げれば、食べ物については、人々はもっぱらみそ汁と漬物をおかずにしていたが、西欧人にとってはみそ汁という泥を溶いたようなスープは、おぞましい味のものであり、漬物は腐った異臭を放つものでしかないといった調子です。
  しかしながら、置賜地方については、打って変わった調子で、議員も御存じのとおり、東洋のアルカディアと褒めたたえております。
  それを少し引用しますと、米沢平野は南に繁栄する米沢の町があり、北には湯治客の多い温泉場の赤湯があり、全くエデンの園である(中略)実り豊かに微笑する大地であり、アジアのアルカディア(桃源郷)である。自力で栄えるこの豊沃の大地は、全てそれを耕作している人々の所有するところのものである。彼らは、ブドウ、イチジク、ザクロの木の下に住み、圧迫のない自由な暮らしをしている。これは圧政に苦しむアジアでは珍しい現象である。(中略)美しさ、勤勉、安楽さに満ちた魅惑的な地域である。(中略)山腹を削ってつくった沼のわずかな田畑も、日当たりのよい広々とした米沢平野と同じように、すばらしくきれいに整頓されており、全くよく耕作されており、風土に適した作物を豊富に産出する。これはどこも同じである。草ぼうぼうのなまけものの畑は日本には存在しないと書いております。
  彼女が見た農地が、実は大地主の所有地であり、耕作していたのは小作農だったということや、旅行者の目には映らない社会的な問題があったことを除けば、まさしく夢のような理想郷が明治初年の日本、しかも置賜の私たちの南陽市にあったと彼女には感じられたのではないでしょうか。
  政治の究極の目的は、憲法13条で規定している幸福追求権に基づき、個々人が勤勉に、誠実に、豊かに、そして幸せに暮らせる社会をつくることであり、そのために公共の福祉の増進を図ることが自治体の役割です。
  したがって、自治体の長としての私の夢は、端的に言えば、イザベラ・バードが東洋のアルカディア、桃源郷と感じた人々が幸せに暮らすことのできる南陽市を一歩ずつ理想に近づけ、次世代につなげていくことであり、以上申し上げましたことが次の御質問の南陽市のあるべき姿へのお答えにもなかろうかと存じます。
  次に、南陽市のあるべき姿を実現するために、具体的に最も大事と考えるものは何かでございますが、例えば、産業の振興、子育て支援、高齢者福祉といった個別の政策分野であったり、文化会館や公共交通網といった社会インフラであったり、そういったお答えもあろうかと存じますが、私が具体的に最も大事と考えるものは、教育と防災であります。
  先述しました南陽市のあるべき姿を実現するために、具体的に最も重要かつ不可欠と言えるのは人です。本市の偉人である結城豊太郎先生がふるさとは国のもとなりとして、風也塾を開設し、臨雲文庫を設置したのは、郷土の発展のためには何よりもまず人づくりであると考えられたことであります。
  我が国は、民主主義国家であり、郷土をつくり、国をつくる主役は、まさしく一人一人の市民であります。ふるさとをつくっていく権利を行使すると同時に、公共の福祉を増進する義務を履行する将来を担う力強い次世代の育成、すなわち教育こそがあるべき本市の姿を実現するために最も重要なことであり、また、自治体としては、主役である市民の生命・財産を守るために、災害に対して可能な限り備えることが最も基本的な役割であると考えております。
  以上でございます。
○議長  再質問に入ります。
  1番山口裕昭議員。
○山口裕昭議員  再質問に移らせていただきます。
  昨年度除雪のほう、早朝9回、日中6回の全体で15回と、その中、部分出動31回と、合計46回というお答えいただきました。これは非常に多いなと、私はちょっと一斉の部分しか見なかったものですから、大体15回ぐらいかなと思っては見ていたんですけれども、積雪深に関して言えば、10センチという話もあるんですけれども、10センチぎりぎりあるかないかの場合、当初予算などを、消化しそうな状況だと、もうちょっと様子を見てとか、ならないようにしているという部分はないんでしょうか。すぐ出ているような状況でしょうか。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  除雪の基準が2月までは10センチ、3月からは15センチというふうに、おおむねなっていることにつきまして、除雪担当の方に、職員に私が申し上げていることは、迷ったら出てくださいということでございます。
  したがいまして、予算のことは当然ございますけれども、議会の皆さんからも除雪については、否決はしないというふうにおっしゃっていただいていることもあり、可能な限り丁寧な除雪に努めているところでございます。
○議長  1番山口裕昭議員。
○山口裕昭議員  そうですね、除雪に関しては、議会のみならず、一般市民の方も、これに対しての予算措置をすることに対して、問題があると言われる方は少ないと思います。ぜひその辺のことあると思いますので、迷った場合は出動するという形でぜひ対応していただきたいなと思います。
  また、現在ですと、雨雲レーダーなど見られるアプリ等もありますので、ぜひその辺も活用いただきまして、その状況などを参考としていただきたいなと思います。
  あと、積雪深の測定する部分なんですけれども、赤湯地区を含め7地区のほうで測定しているということですけれども、場所に関しては、細かな場所に関しては、なかなか言いにくい部分があるのかなというので、余り深くは追求しませんけれども、例えば、そもそも降雪量の少ないところ、風が強くて雪がたまらない場所等、そういう場所でありますと、実情と異なる状況が発生するんじゃないかと思うんですけれども、これについては注意されてますか。
○議長  答弁を求めます。
  漆山建設課長。
○建設課長  出動する際につきましては、2時半の時点で、市内7カ所で観測をしていただいて、それを除雪組合長のほうに報告をして出動の判断をしております。
  その場所によって違うんじゃないかということでございますが、確かに市内7カ所の降雪の状況は違いますし、あと建物の陰であったりすれば、当然降雪の状況は違ってくると思います。そのような場所でははからないようにということでお願いをしているところでございますので、御理解をいただきたいと思います。
○議長  1番山口裕昭議員。
○山口裕昭議員  はい、ありがとうございます。
  当然各地区で降雪が多い場所を基準にしないと、実情とのずれが必ず発生すると思います。今の建設課長のほうからも、そういう場所でははからないというお答えをいただきましたので、ぜひその辺注意していただいて、実情に合ったような計測のほうをぜひお願いしたいなと思います。
  あと、除雪の時間についてもひとつお聞きしいんですけれども、7時過ぎくらいになって除雪来る場合がよくあるんです。7時過ぎというのは、会社への出勤、小・中学生の通学時間に重なります。特に、小学生が徒歩で通学しているすぐ脇を大型の除雪車が作業をしているのは非常に危険だと思います。一次路線などは通学や通勤で多くの市民が通行することを前提にできるだけ作業を終えることになっていると思うんですけれども、7時半過ぎて除雪している路線もあり、非常に不可解だと思います。なぜこのような状況が発生しているのか、お教えください。
○議長  答弁を求めます。
  漆山建設課長。
○建設課長  お答えを申し上げます。
  2時半の時点で降雪の状況を把握して出勤の判断をして、3時半から出勤するようにしております。余り早く出勤いたしますと、音がうるさい、バックする場合に、ピーピーと音がするんですけれども、その音がうるさいというような苦情、さらには振動があって眠れないというような苦情もございまして、3時半から出勤をするようにしております。
  降雪の状況にもよりますけれども、やっぱり時間がかかるという場合がございます。小学生の方、小学生の通学の時間帯にまでの時間が延びるという場合もございます。
  除雪のオペレーターにつきましては、必要な除雪講習会を受講いたしまして、安全第一に作業を進めております。特に、歩行者の方には細心の注意を払っているところです。
  また、通学中に除雪作業が重なった場合につきましては、一旦停止をするということで対応をしております。そして、安全確認を徹底するということでございます。できるだけ通学時間帯のほうには重ならないようにということで申し上げているところでございますけれども、除雪が進まないということになっても困りますので、引き続き事故防止には万全を期してまいりたいと思っております。
  なお、学校や家庭などにおきましても、絶対に除雪機械には近づかないよと御指導いただければと思いますので、よろしくお願いいたします。
  以上です。
○議長  1番山口裕昭議員。
○山口裕昭議員  除雪のほう、子供が通学する時間帯には一旦作業をやめるということもあるということですけれども、どうしても除雪経路や効率の分は理解するんですけれども、6時半過ぎると通勤・通学、いろいろな人が町の中に出ます。できれば、住宅街の中は6時半くらいには危険回避の意味でも除雪のほうを終えていただきたいというのが正直なところです。それに対して、路線の変更ですとか、距離の調整等で対策することはできないでしょうか。
○議長  答弁を求めます。
  漆山建設課長。
○建設課長  やっぱり地区よって適した除雪の方法があると思います。この除雪の方法につきましては、各地区で説明会を実施してございます。その説明会の際に、除雪オペレーターも参加するようにしております。ですので、その除雪説明会の際に、具体的に、この場所についてはこのように除雪をお願いしたいというようなことで、地区長さんと業者さんと市のほうで、3者と協議をいたしまして、本当に適切な除雪方法をとっていただきたいなと思っております。
  以上でございます。
○議長  1番山口裕昭議員。
○山口裕昭議員  そうですね、やっぱり皆さんで話し合いながらちゃんとした方向に、正しい方向になるのが一番いいと思いますので、ぜひその辺、関係各所で調整をしながら、よりよい除雪になるようにお願いしたいなと思います。
  また、もう一つですけれども、また、通学の件なんですけれども、私の住んでいる若狭郷屋地区、特になんですけれども、通学路の車道と歩行者用の道路の間の雪の壁なんですけれども、除雪をしているうちにだんだん高くなります。非常に危険です。コーナーでものが見えない、あとは車から子供が見えない、子供から車が見えない、春先になってくると雪の壁が崩れてくるという状態があります。
  この辺に対して、先ほど市長のほうからは、パトロールで確認して対応しているというお答えありましたけれども、どの辺の高さというのを目安に、その排雪のほうを行っているのか、お聞かせください。
○議長  答弁を求めます。
  漆山建設課長。
○建設課長  お答えを申し上げます。
  どの時点で歩道と車道の間の雪の壁を取り除くかという基準については設けておりません。パトロール実施したり、さらには地区からの要請、さらには学校からの要請に対応するように県のほうに要望したり、あとは市のほうで除雪作業を実施したりしている状況でございます。
  以上でございます。
○議長  1番山口裕昭議員。
○山口裕昭議員  ぜひ子供の目線以上になったらば危険だということで考えていただいて、ぜひ子供の目線の高さよりも高くなった状態になれば対応していただきたいなと考えます。
  また、これもまた、うちの近くなんですけれども、道路のコーナー部分とかに雪を置かれますと非常に危険です。角出しとかでいろいろ対応してもらっている部分もあるとは思うんですけれども、とにかく道幅狭くなりまして、見通しもなくなって非常に危険です。この辺に対してはどのように指導されているのか、お聞かせください。
○議長  答弁を求めます。
  漆山建設課長。
○建設課長  お答えを申し上げます。
  議員おっしゃるように、コーナー部分に雪を積むというのは非常に危険でございます。これにつきましては、強く業者さんのほうに申し上げているところでございまして、今後も継続して積まないように、角には絶対に積まないようにということで継続して指導してまいりたいと思っております。もし、そういう状況がありましたらば、速やかにこちらのほうに、除雪センターか建設課のほうに御連絡をいただければと思っております。
(「子供の目線は」の声あり)
○建設課長  子供の目線につきましては、とにかく歩いている部分については大丈夫だと思うんですけれども、出てくるところ、進入路の部分ですね、特に危ないので、そこの部分については対応するよう検討してまいりたいと思っております。
○議長  1番山口裕昭議員。
○山口裕昭議員  子供の目線についても、ぜひ検討していただきたいなと思いますし、地域や路線ごとに除雪の仕上がりのほうに違いがあるようでは問題があると思います。もっとパトロールのほうをぜひ強化していただいて、地域格差があるべきでないと思いますので、指導や監視の強化をお願いしたいなと思うところです。
  また、あと日中の除雪についてですけれども、例えば、日中降った雪が押し潰されて、踏み潰されて、夜間に凍結した雪の場合は、翌朝凍結になります。全部とり切ることは難しいと思いますけれども、そのような認識で間違いはないでしょうか。
○議長  答弁を求めます。
  漆山建設課長。
○建設課長  以前ですと、日中降ったらば、次の朝除雪するということもございました。しかしながら、日中除雪ということで昨年度から実施をしております。降った分については、その日のうちに除雪をするという考え方で昨年から対応しているところでございます。今後も継続して対応してまいりたいと。やっぱり夜になりますと凍結いたしますのでとれなくなると、次の日の朝でも、その日に降った分はとれるんですけれども、前の日に降った分はとれないということになりますので、日中除雪のほう力を入れてまいりたいと思います。
  以上です。
○議長  1番山口裕昭議員。
○山口裕昭議員  日中であれば、車に踏まれても気温が高い分だけ除去は簡単だと思います。その辺のこともありますので、ぜひ対策のほうをお願いしたいなと、今年もお願いしたいなと思います。
  また、除雪を丁寧に、昨年度ですか、降雪量が少なかったために予算が少し余ったという話もお聞きしていますけれども、どの程度だったのか、お教えください。
○議長  答弁を求めます。
  漆山建設課長。
○建設課長  昨年度の残予算につきましては800万円ほどでございます。総予算につきましては1億8,500万円、余りが800万円ということでございます。
  以上でございます。
○議長  1番山口裕昭議員。
○山口裕昭議員  先ほども市長のほうに言いましたけれども、除雪丁寧にするために予算が必要と言われて異論のある市民はまずいないと思います。ぜひ降雪地であることが市民生活のハンディーになってはいけないと思いますので、ぜひお願いしたいなと。これは人口減少の問題についてもつながる考えだと思いますけれども、市長、どうお考えですか。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  例えば南陽市が周りの市町村に比べて除雪がだめだから南陽市へ住みたくないというふうなことはあってはならないわけで、そのように考えながらも、予算については増額を議決していただきましたけれども、いずれにしましても、効率的に除雪を行っていくという工夫をしながら進んでいる人と、それから訪れる人ができる限り不便を感じないように最大限の努力をしてまいる所存でございます。
○議長  1番山口裕昭議員。
○山口裕昭議員  近隣の自治体だけでなく、例えば仙台市ですとか、東京ですとか、雪のないところに行ってしまうよという人もいると思いますので、そういうことないように、今年の冬が大雪になるかどうかというのはまだわからないわけですけれども、例えばどれだけ大雪になっても市民生活のサイクルというのは変わらないわけです。確かに解けてしまえば何も残らないものに大きな予算をかけることは無駄に思えるかもしれませんけれども、市民の平穏な生活を守るために必要不可欠なことだと思います。
  まだ夏が終わったばかりで冬の雪の心配などと思われるかもしれませんが、あと3カ月もすれば雪の季節は来ます。間違いなく来ます。今回いろいろ質問させていただきましたので、今年の冬は今までよりもよりよい除雪になることを期待したいなと思います。
  続いて、次の分に移ります。
  先ほど市長のほうから質問に対して、夢はイザベラ・バードさんが言われた人々がよりよく暮らせるまちですか、南陽市ということですけれども、私が聞きたいのは、市長が掲げる将来の南陽市のビジョンなんですね。人々がよりよく暮らせるまちもいいとは思うんですけれども、例えば、以前5万人都市構想というのがありました。今現在で5万人都市構想というのはまず無理だと思います。
  ただ、例えばですけれども、交流人口で置賜一番を目指すとか、でなかったら温泉を生かした健康寿命日本一のまちを目指すとか、そういう具体的な、こうなりたいというようのが、何というのか、数字じゃなくて1番になりたいとか、2番じゃだめですかじゃなくて、1番になりたいとか、そういう感じのものが欲しいんですけれども、どうでしょう。目指すべき目標を共有することで職員の方々も目的意識を持ってパフォーマンスの向上が期待できると思うんですけれども、いかがでしょうか。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  今、議員がおっしゃったような点で申し上げるとすれば、この南陽市の特性、あるいは歴史を踏まえたものが将来の南陽市の目指す都市像になろうかというふうに思います。
  今、東北中央道の工事が来年度の開通に向けて南陽高畠から山形上山間で進められております。また、113号線沿い、新潟山形南部連絡道路につきましても、梨郷道路で工事を進めていただいておりますが、そういった長い、昔から交通の結節点、要衝であった人々が行き交うまちであると同時に、南陽市は昭和42年4月1日の合併による市制施行以来、2町1村の歴史的な遺産も多数あわせ持つ、そういった複合的な財産を持つまちであるというふうに思っております。
  そういった意味では、歴史や文化、そして自然、農産物、豊かな自然を生かしながら交通の結節点、要衝として北日本における交流の拠点となる都市が南陽市として目指すべき将来の姿であろうというふうに思っているところでございます。
○議長  1番山口裕昭議員。
○山口裕昭議員  今、市長のほうから北日本の交通の要衝、起点となるまちということで、非常に力強いお言葉いただきました。ぜひその辺目指していただきたいなと思います。目指すためにはですけれども、私は現在の南陽市に欠けているものは、マーケティングに基づいたマネジメントではないのかなと思っております。そして、マーケティングで一番大事なことは、現状の把握であり、そのためにはとにかく膨大なデータが必要であると考えます。
  6月の一般質問でもデータの重要性については触れましたが、今の行政にはあらゆるデータが不足しているように思います。
  例えば人口減少の問題でよくやり玉に上がるのは出生率ですけれども、通常よく言われる出生率の1.2から1.3%程度という数字は、女性が一生に何人の子供を設けるかのデータです。ただ、実際に少子化の原因になっているのは、どちらかと言えば、女性の未婚率が問題だと思います。だとすれば、女性の未婚率と既婚者の出生率を別に統計をとるべきでないでしょうか。
  市役所のほうには膨大な個人情報があると思います。これをそのまま使用することは個人情報保護の観点から困難だと思いますけれども、例えば南陽市を1つの母集団と考えた場合の市民全体の健康傾向など、全体を1つの塊と考えれば、市役所にある膨大なデータを利用することも可能だと思いますけれども、いかがでしょうか。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  議員のおっしゃるデータが必要であり、マーケティングに基づいたマネジメントの必要性は私も同感でございます。そのためのデータが必要だということについても同じでありまして、さまざまなデータのとり方あろうかと思いますけれども、どういったデータが必要であるか、また、どのようにとれば有効であるのか、そういったことについては、個別の政策もありますけれども、全体の南陽市としての方向性にとって、どういったものが必要であるかという点について、現在でもさまざまなデータはとっておりますが、今後も必要なデータを庁内で十分勉強、検討しつつ捉えてまいりたいというふうに思っております。
○議長  1番山口裕昭議員。
○山口裕昭議員  いろいろデータのほうとっていただけるということですけれども、ひとつ注意していただきたいのは、データというのは、恣意的にとれば、どれだけ恣意的にもとれます。自分の都合のいいようなデータも幾らでもとれるわけです。そこは公平な、公正な目で見て、ちゃんととっていただきたいなと思います。
  また、今後も必要なデータというところでありましたけれども、ちょっと話ずれますけれども、例えばハイジアパークなんかでも、データ収集を行えば客層に合った経営を行うことができるんじゃないかなと思うんですね。
  例えばコンビニエンスストアなんかでは、レジを通す際に、男女や年齢層を打ち込んでマーケティングに上げていただいているということはよく知られているところですし、このようなシステムというのを、例えば市の観光施設ですとか、その辺で導入するお考えはないでしょうか。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  今、一例としてハイジアパークの例ございましたけれども、ハイジアパークにつきましては、コンビニエンスストアとの相違点は市民にとっての健康増進施設であるという点もございますし、観光拠点施設についても、行政で公設しているものの特性もあろうかというふうに思います。
  そういった意味では、同じようにするというのは難しいと思いますが、民間で行われているマーケティングの手法、考え方については、行政機関としても大いに参考にする面があるなというふうに感じております。
○議長  1番山口裕昭議員。
○山口裕昭議員  ハイジアパークの件については、本当に一例ですので、例えばということで聞いていただければなと思います。特に、これを絶対してくださいというわけではないですので、ぜひその辺は検討いただきたいなと。
  夢なきものに理想なし、理想なきものに計画なし、計画なきものに実行なし、実行なきものに成功なし、ゆえに夢なきものに成功なし、これは市長も連投連用された吉田松陰先生の言葉です。私は、リーダーには夢を語り、その言葉を実現するための道筋を示す責任があると思います。
  先ほども触れましたけれども、目指すべき場所を共有できたときに、組織は最も大きな力を発揮できると考えますので、ぜひ今後市長には夢を語り、目指すべき場所を示し、それを市民が共有することで、結果的に南陽市全体が大きな成果を得られるサイクルをつくっていただきたいと思います。
  このことを要望させていただきまして、このたびの質問を終えたいと思います。
  以上です。
○議長  以上で1番山口裕昭議員の一般質問が終了いたしました。
  大変御苦労さまでした。
  ここで暫時休憩といたします。
  再開は午後1時00分といたします。

午前11時45分  休  憩
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