平成29年9月5日(火)午前10時00分開議

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議事日程第2号
平成29年9月5日(火)午前10時開議

 日程第 1 一般質問

   散   会
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本日の会議に付した事件
 議事日程第2号に同じ
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出 欠 席 議 員 氏 名

◎出席議員(17名)
 1番 山口  裕昭  議員      2番 島津 善衞門  議員
 3番 高橋  一郎  議員      6番 白鳥  雅巳  議員
 7番 片平  志朗  議員      8番 梅川  信治  議員
 9番 川合    猛  議員     10番 髙橋    弘  議員
11番 板垣  致江子  議員  12番 髙橋     篤  議員
13番 田中  貞一  議員     14番 遠藤  榮吉  議員
15番 佐藤    明  議員     16番 伊藤  俊美  議員
17番 殿岡  和郎  議員
◎欠席議員(0名)


説明のため出席した者の職氏名

白岩 孝夫 市長               大沼 豊広 副市長
嵐田 淳一 総務課長            高梨 敏彦 みらい戦略課長
吉田 正幸 財政課長            相澤 和吉 税務課長
西牧 修二 総合防災課長         神棒 久志 市民課長
菊地   清 福祉課長               板垣 幸広 すこやか子育て課長
佐藤   浩 農林課長               山口 広昭 地域産業振興主幹
粟野  清 商工観光課長         漆山 清美 建設課長
渡部 時裕 上下水道課長         土屋 雄治 会計管理者
猪野   忠 教育長               穀野 敏彦 管理課長
佐藤 政彦 学校教育課長         佐藤 賢一 社会教育課長
江口 和浩 選挙管理委員会事務局長  大室  拓 監査委員事務局長
小関 宏司 農業委員会事務局長                                 

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事務局職員出席者
尾形 真人 事務局長               田中  聡 局長補佐
髙橋 京子 庶務係長      小野 勝司 書記



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開      議
○議長(田中貞一議員)  御一同様、御起立願います。
  傍聴席の皆さんもお願いいたします。
  おはようございます。
  御着席願います。
  これより本日の会議を開きます。
  ただいま出席されている議員は全員でございます。
  よって、直ちに会議を開きます。
  本日の会議は、お手元に配付してございます議事日程第2号によって進めます。

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日程第1 一般質問
○議長  日程第1 一般質問であります。
  本定例会において一般質問の通告のあった議員は8名でございます。
  一般質問においては、発言される議員、答弁される執行部ともに簡明に行い、その成果が十分得られますよう、そして市民の負託に応えられますよう特段の御配慮をお願いいたします。
  それでは、順序に従い一般質問に入ります。
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高 橋 一 郎 議員 質 問
○議長  最初に、3番高橋一郎議員。
〔3番 高橋一郎議員 登壇〕
○高橋一郎議員  おはようございます。
  3番政風会の高橋一郎です。
  本日は、お忙しい中、傍聴に来ていただき大変ありがとうございます。また、インターネット同時中継やNCV中継を見聞きしている方々にも感謝申し上げます。
  さて、8月26日に最上川防災フェアがありました。羽越災害から50年、南陽市が誕生した年の8月28日から29日に降った大雨で、本県史上最悪となる甚大な被害を受けました。その教訓を学び、防災意識を高めるための防災フェアの中で、市内小学4年生が身を守るための行動を披露したことは大変よかったなというふうに思っています。
  また、50周年記念事業もめじろ押しです。体育協会では10月9日の南陽さわやかワインマラソンでハーフマラソンを復活し、ゲストランナーとして三代目山の神、神野大地選手を招聘します。11月18日は記念講演として、山下泰裕全国柔道連盟会長をシェルターなんよう文化会館にお招きします。南陽市芸術文化協会は12月3日に黒川能の公演を開催します。市民団体は11月26日に白竜湖大合唱演奏会があります。いずれも大成功に終わることを切に念願するものです。
  話を変えます。8月29日の午前6時2分、「ミサイル発射、ミサイル発射、北朝鮮からミサイルが発射された模様です。頑丈な建物や地下に避難してください。」携帯電話やタブレットがけたたましく鳴りました。私や家内は戸惑いました。ミサイルが落ちても頑丈な建物なんてこの辺にはないし、地下もない。でも、えくぼプラザの地下とか、深沼地下横断歩道はと頭がよぎりましたが、ミサイルが落下してくる破壊力を阻止できる建物なんかないよなというふうに思いました。そんなテレビのミサイル報道を見ていると、もう、すぐに十数分は経過しました。もう、日本上空は通過したなと思っていると、安倍首相のコメントで、「発射されてから動きは完全に把握している」という報道にはびっくりしました。完全に把握しているのなら、北海道上空を超えたミサイルに長野県から北の道府県全域にJアラートを発信する必要があるんでしょうか。
  日本の弾道ミサイル防衛は二段構えで、海上自衛隊イージス艦から発射して宇宙で破壊するSM-3と、撃ち損じたときにはPAC-3が最後のとりでとして地上から発射します。SM-3の成功率は2002年から2015年までの40回中、迎撃成功は33回で、成功率は82.5%、最も失敗のうち3回はターゲットの模擬弾道ミサイルが発射できないためのもので迎撃失敗ではないと言われています。
  しかし、核弾頭を積んだミサイルを本当に撃ち落とせるのか、仮に撃ち落としたとしても、核の電磁波が電子機器類を狂わせるなど、核の脅威により大パニックになると思います。
  いずれにせよ、発射されたら一巻の終わりです。安保法制を強行採決するときに、アメリカと組んで圧力をかけることで抑止力になると言い切った安倍首相ですが、それとは裏腹な現実で、力で解決しようとすればするほどエスカレートしていくのは火を見るよりも明らかです。対話をする北朝鮮ではないと決めつけないで、武力よりも対話、外交による平和的解決の実現を切に期待するものです。
  それでは、通告していることについて質問をします。
  私は、南陽市に住んでよかった、行ってみたいと思えるような誇りある南陽市を目指して、ロハスシティー南陽を唱え、一般質問を通し政策的な提案をしています。
  次の点について、市長のお考えをお伺いします。
  第1点目は、温泉を活かしたまちづくりです。
  赤湯温泉は、森の山源泉1号、2号、二色根源泉、湯河原源泉の4源泉で、現在約1,200リットルを揚湯し、4つの公衆浴場、14の旅館、2つの公共施設、2つの保健福祉施設に供給しています。
  赤湯温泉の源泉供給は、赤湯財産区による集中管理方式で行われ、住民の温泉と呼ばれています。昭和25年に各旅館の固有源泉を中止する英断のもと、固有源泉を埋めたことで温泉の恵みを余すところなく享受できています。
  しかし、森の山源泉2号の状況はよくありません。昭和48年に地下400メートルで掘り当て、当時はケーシング(金枠)をしない裸孔のため井戸の中が崩れやすく、東日本大震災などにより、現在は地下200メートル付近で崩落しており、温度が下がり枯渇の懸念があります。
  このピンチをチャンスに変えるためには、温泉掘削を起爆剤にしたまち興しなど、温泉を活かしたまちづくりで活性化する絶好の機会だと考えます。
  市長に次のことをお伺いいたします。
  (1)温泉掘削を起爆剤にしたまち興し。
  ①森の山源泉2号の代替源泉の掘削。
  そもそも森野山源泉2号は、さきに述べたように、ケーシングで補修するか、新たな井戸掘削をしないと揚湯もままならなくなることが専門家から指摘されています。
  私は、旧市民会館跡地に新しく源泉を掘削し、将来にわたり良質な泉質を安定供給するほうがよいと考えますが、いかがでしょうか。
  ②ランドマークシンボルとしての温泉施設の建設。
  今年6月定例会で一般質問したように、3公衆浴場と老人いこいの家を統合して、観光客も入浴できる温泉施設を誘客のランドマークとして建設する。シンボルとしては、例えばシンガポールのマーライオンならぬマードラゴン(上半身は竜で下半身は人形、口から温泉が出る)のモニュメントをつくる。また、赤ワインを入れた文字どおり「赤湯」の浴槽を設けるなどのさまざまな工夫を凝らし、赤湯の特徴を出すのはいかがでしょうか。
  ③湯河原源泉の活用。
  現在は揚湯量最大270リットル毎分のうち150リットル毎分を揚湯していますが、40リットルほどの温泉を捨てている状態です。このもったいない余り湯を赤湯ふたば保育園や赤湯幼稚園など、公共施設に給湯することで足湯などとして数年利用できますし、冬期間の駐車場等の消雪にも活用できると思いますが、いかがでしょうか。
  ④ハイジア源泉の代替掘削。
  ハイジア源泉は平成元年に掘削が完了し、平成4年にオープンしたハイジアパーク南陽に揚湯をして以来25年が経過しました。揚湯量は当時400リッター毎分あったのが、現在は260リットル毎分しか揚がらず、温度も48度と低く、ハイジアパーク南陽で加温している状況で、森の山源泉2号と同様に枯渇の心配があります。
  そこで、新たに市の用地に源泉を掘削することにより、現状を打開し、借地料も不要となり、将来的には投下資本を回収できると思いますが、いかがでしょうか。
  第2点目は、市民の市民による市民のためのわくわくするまちづくりです。
  (1)公民館を公設民営のコミュニティセンターに。
  今年3月定例会で、市内8地区公民館を公設民営によるコミュニティセンターにすることで、社会教育施設としての公民館からの脱皮を提案しました。各地域のコミュニティセンターに人事も予算も含め権限を委譲し、各地域の特性を推進する産業振興のかなめとなり、地域活性化拠点として担っていくことはいかがでしょうか。
  (2)健康増進をテーマにした立地適正化計画の策定を。
  本市の自然的、歴史的機能を最大限活用し、今申し上げたことを含め、健康寿命延伸や健康増進を図ることをターゲットに、1を含め、スポーツなど市内各地域の特性を活かした立地適正化計画を策定する。それにより、明るく元気な健康生活を日ごろの生活の中で達成し、市民の幸福度を上げると同時に、医療費や介護費用の削減も可能となり、市財政削減に大きく貢献すると考えますが、いかがでしょうか。
  以上、壇上からの質問といたします。市民の立場に立った議論を展開することを御期待申し上げます。よろしくお願いいたします。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
〔白岩孝夫市長 登壇〕
○市長  おはようございます。
  3番高橋一郎議員の御質問にお答え申し上げます。
  初めに、温泉を活かしたまちづくりについての温泉掘削を起爆剤にしたまちおこしの1点目、森の山源泉2号の代替源泉の掘削についてでございますが、赤湯温泉の森の山1号、2号源泉は、吉野川の伏流水を取水し、取水した水を注水し、源泉がほかに流れないようにして確保している源泉でございます。
  このようなことから、森の山1号、2号源泉の推移は、取水量や湯河原源泉の揚湯量に大きく影響を受けることがわかっております。このため、新たな源泉の掘削を行っても安定供給ができるかは不透明な状況であるため、現時点においては森の山源泉を大事に使っていけるように、ケーシング工事について準備ができ次第対応したいと考えております。
  次に、2点目のランドマークシンボルとしての温泉施設の建設についてでございますが、6月定例会でも答弁いたしましたように、いこいの家と公衆浴場の統合につきましては、担当部署に指示をしているところでございます。統合計画は、公衆浴場としての位置づけといこいの家の機能をあわせ持った施設として検討させているところでございます。
  次に、3点目の湯河原源泉の活用についてでございますが、湯河原源泉につきましては、議員御指摘のとおり、ポンプの負荷を抑えるために必要量以上の揚湯を行っており、オーバーフロー分が生じている状況です。そのため、昨年末から冬期間におきましては、烏帽子の湯駐車場の消雪に利用したところでございます。赤湯幼稚園等の施設への供給については、目的や効果等も含め、研究してまいりたいと存じます。
  次に、4点目のハイジア源泉(二色根特別源泉)の代替掘削についてでございますが、新たな源泉掘削については、ハイジアパーク南陽近隣には市有地はなく、また、ハイジアパーク南陽建設時に、源泉掘削地を検討した際、赤湯温泉に関する文献や地形図を参考にし、必要量が確保できないという判断のもと、現在地を掘削した経過があったと聞いております。
  また、ハイジアパーク南陽近隣の民間地で掘削した際には、必要量を確保するほどの温泉が出なかったようでございます。しかしながら、議員御指摘のような不安もあることから、将来のハイジアパーク南陽のあり方とあわせて検討してまいりたいと存じます。
  次に、市民の市民による市民のためのわくわくするまちづくりについての1点目、公民館の公設民営によるコミュニティセンター化についてでございますが、議員も御存じのとおり、現在の公民館運営は直営方式でありますが、館長や館長代理等の職員人事を除き、公民館事業の企画立案から予算の配分・執行まで、全て各公民館に任せており、各地区それぞれの特色ある公民館運営を行っております。
  また、社会教育分野の事業だけにとどまらず、地域の特性に合った地域づくり事業を推進するなど、既に一部でコミュニティセンター的な役割をしている公民館もございます。
  今年3月定例会の一般質問におきまして、公民館のコミュニティセンター化を庁内で検討してまいりたいと答弁をいたしたところでございますが、現在、平成30年度からの新たな行政経営アクションプランを策定中であり、引き続き公民館のコミュニティセンター化の検討を位置づけてまいりたいと考えております。
  その際、コミュニティセンター化だけではなく、社会教育施設である公民館のまま運営を直営から指定管理方式に変えるなどの選択肢もございますので、総合的にメリット・デメリットや受け皿となる組織の状況などを整理し、庁内検討を進める一方で、公民館長を始め、有識者の御意見を聞くなど、幅広く検討してまいりたいと考えておりますので、御理解を賜りますようお願い申し上げます。
  次に、2点目の健康増進をテーマにした立地適正化計画の策定についてでございますが、一般に都市計画マスタープランの高度化版と言われる立地適正化計画は、都市の一部の機能に着目して、土地利用等をコントロールするという従来の発想を変えて、居住や医療・福祉、商業、公共交通等、さまざまな都市機能について全体を見渡し、それぞれの課題や施策について、住民や民間機能とも連携・誘導を図りながら、総合的にまちをマネジメントするという発想により、コンパクトなまちづくりを進めようとするものでございますが、一方で、立地適正化計画は都市計画区域内に限られた区域の都市づくりを定めるものであることから、市内全地区を対象にした健康増進の施策を進めるための計画と位置づけることにつきましては、難しい面があると感じております。したがいまして、現時点では本市において立地適正化計画を新たに策定する計画はございません。
  人口の急激な減少と高齢化を背景として市民の健康増進を図り、年をとっても安心して暮らせる健康なまちづくりを実現するために、まずは議員御指摘のとおり、市内8地区それぞれが公民館を土台にして、住民による住民のための取り組みをみずから進めることが重要と考えます。
  各公民館では、第5次教育振興計画により、それぞれの地域の自然・歴史など特色を生かした地域づくりの充実に取り組んでいただいているところでございますので、御理解を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
  なお、現在、本市では平成26年3月に、新たな南陽市都市計画マスタープランを策定し、第5次南陽市総合計画が掲げる教育・産業・健康のまちづくりをもとに、都市づくりの指針と将来像を定め、2030年を見据えた都市計画区域内の具体的な施策に取り組んでいるところでございますので、あわせて御理解を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
  以上でございます。
○議長  再質問に入ります。
  3番高橋一郎議員。
○高橋一郎議員  再質問をさせていただきます。
  まず、第1点目の1、(1)の森の山源泉の代替源泉についてです。
  市長の今の答弁ですと、ケーシング工事をしていくと、それは要するに赤湯温泉の持つ特徴というんですか、それがなかなか新しく掘っても何ですか、揚湯量が上がらないんじゃないかと、あるいは干渉するというようなことも考えられるんじゃないかというようなことだと思います。
  その解決策、ただ現状認識として、もう一度市長にお答えしていただきたいんですが、その森の山源泉の2号についての状態、それについてはどのように、ケーシングをしてオーケーだというふうなことに思っておられるのか、まずお伺いしたいと思います。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  議員御指摘の件につきましては、源泉を供給してから大変長い期間が経過しております。そうした意味でも、将来的に安定して供給していけるかどうかという点については、万全な体制とは言えないなというふうに考えているところでございます。
  したがいまして、今できることとしてケーシング工事がございますけれども、将来的にも赤湯温泉が持続的に安定して発展していけるための方策、抜本的な方策というのは常に不断の検討をしていかなければいけないと考えているところでございます。
○議長  3番高橋一郎議員。
○高橋一郎議員  自噴していない、自噴をしない温泉というのは、やはり継続的に、状況を見ながらどういうふうにしていくかということをやっぱり考えていかなければならないというふうに思います。
  第1号の森の山源泉は昭和24年です。次の森の山源泉2号は昭和48年です。大体二十数年くらいで、そういった心配が出てくるというのが赤湯温泉の特徴だというふうに思っています。
  例えば、小野川温泉、上山、赤湯温泉というのは、裂罅泉と言われておりまして、花崗岩の割れ目から出てくるという、そういうふうな特質です。したがって、ある程度掘っていって、そこから沸き上がってくるものを大体地下30メーターぐらいのところでポンプアップするというふうな仕組みなんですね。
  ところが、その森の山源泉2号は400メーター、その当時、昭和48年に掘ったんですけれども、裸のままですので、今だとケーシングをしっかりとやって、金枠とか、FRPでするわけですけれども、それをしていないために、裸のままなものですから崩落していると、それが大体200メートルのところで崩落しているんじゃないかというふうに言われています。
  とすると、どうしても温泉の出が悪くなるし、それから温度も下がってくるというふうなことになってきます。したがって、それを解決するには、今、市長が言われたケーシングをするか、あるいは新たにというふうなことです。私は、新たにしたほうがいいんじゃないかなというふうな意見を申し上げました。
  これ、やっぱり、いわゆる市民会館の跡地利用も含めて、そこで、私は先ほどから提案をしているわけですけれども、市長は当然、今のケーシングをするということで言えば、現状の場所でそのままするということでから、市民会館の跡地についての私の提案としては、いや、しないというふうなことを明確になされたわけですので、そこについてはどのような思いをしているのか、6月の定例会でもちょっと、不動産鑑定の問題でもちょっとお話を聞きましたけれども、現在、どのように思っておられるのかお聞きしたいと思います。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  議員御提案の市民会館の跡地、旧市民会館の跡地で源泉を掘削するということにつきましては、懸念される点は、現在の源泉と近いということでございます。湯河原源泉を掘削して揚湯試験を始めたときにも、既存の源泉への影響が見られました。そういった意味からも、場所については新たな源泉を掘削するとすれば、その場所については既存の源泉に影響を与えないところで慎重に検討していく必要があるなと考えているところでございます。
○議長  3番高橋一郎議員。
○高橋一郎議員  その温泉の掘削に関しては、ここは考え方の相違ですので、ちょっと議論してもなかなか進まないと思います。
  私は、いずれ、そのケーシングをしてにわかしのぎしても、やっぱり第2号源泉、あるいは1号源泉も含めて、これは枯渇していくというのは、これは赤湯温泉の、いわば宿命的なもので、ある程度やっぱり掘っていかないとだめだと、さっき言った裂罅泉の関係ですね。そうすると、そういった判断を、先ほど市長は不断の検証が必要だというふうに言われましたけれども、まさしくそうだと思いますね。
  そういったことで、思いとしては、赤湯温泉を何というんですか、そのまま温泉の恵みを受けていくというふうな観点では全く同じですので、そこについてはいろいろな面で専門家の見地もあるでしょうし、そこはお互いに議論をこれからも続けていきたいものだなというふうに思います。
  それから、②に移りますが、温泉施設の建設ですね。先ほど市長は、6月の定例会で話したときに、統合するというようなことを指示したというふうに話がありました。現在もそのような状況だというふうなことですね。
  私は、本来であれば市民というか、公衆浴場の利用者から言えば、それぞれのところに、それぞれに建てかえをすると、それが一番というわけです、本当は。でも、そのようなお金があるのかというふうな現実に立ち返って見た場合には、その統合もあり得るのかなというふうに申し上げました。
  その場で、市長の話ですと、統合した温泉施設をつくるということの検討をしたというふうに話が今ありました。答弁ありました。そのあわせ持った施設の場所ですね、場所というのは、検討状況としては現在持っているんでしょうか。
○議長  答弁を求めます。
  吉田財政課長。
○財政課長  ただいまの御質問にお答え申し上げます。
  統合する公衆浴場の適地として、赤湯地内で二、三カ所程度の候補地ということで、今いろいろと試算しているところでございます。場所によりまして、用地取得が必要であったりしてまいりますので、全体的な用地費とか建設費、どの程度になるかというところで今考えているところでありますが、今のところはそのような状況であります。
○議長  3番高橋一郎議員。
○高橋一郎議員  先ほどの①のところに戻るようなことですけれども、①、②は関連性がありますので、要するに、そこの中に、既に答えとして返ってくるのは、旧市民会館のことが全然出てこないんですね。ということは、旧市民会館は別に利用するのかなとしか考えざるを得ないんですけれども、そこも含めて検討しているのかどうかお伺いします。
○議長  答弁を求めます。
  吉田財政課長。
○財政課長  市民会館につきましても、候補地の1つとしては一応試算の対象にはしておるところであります。
○議長  3番高橋一郎議員。
○高橋一郎議員  これはいろいろ議論をして、2番目の題目とも関係ありますけれども、本当の市民の目指す幸福度というのはどうなのかというふうなことも含まれてきます。したがって、温泉に入って何ですか、リラックスするというふうなことだけじゃなくて、それが1つの生活になっているというふうなこともあります。
  そして、また温泉を誘客する際の1つの大きな目玉にして、シンボルとして持ってくるというのも必要だと思います。それをどこにするのかという検討は、やはり旧市民会館の跡地利用も含めて、これはやっぱり大きく、いわゆる英断をしなければならないときが来ると思うんです、基本的に。どこにするか、旧市民会館をどうするかという、さまざまな意見があると思いますが、最終的には市長が判断するというふうになると思いますので、そこを、例えば今どこにつくるかはまだ別にしても、このような温泉施設を建設するときに、例えばシンボリックなイメージとして、どのように考えられているのか答弁をお願いします。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  シンボリックな機能としてというところがちょっとよくわからないところなんですけれども、議員がおっしゃるように、生活していく上で南陽市民、特に赤湯地区にお住まいの方にとっては生活に必須の施設であると、住宅に浴室を設けていない家もあるわけですし、そういった機能もあり、また赤湯温泉、市外から見た場合に、赤湯温泉の象徴的な施設が公衆浴場でもあるという面もあろうかというふうに思います。
  現在の検討の基礎となっているのは、赤湯財産区の皆さんとさまざまに情報交換させていただく中で、なかなか従来の住民の皆さんによる利用が減少していると、そして、施設が老朽化している、そういった中で、今のままの規模を維持していくのは困難だということが出発点でございました。そういったことを、解決を図りながら赤湯温泉のシンボリック的な施設としてしっかりと考えていきたいというふうに思っております。
○議長  3番高橋一郎議員。
○高橋一郎議員  例えば公衆浴場と、お客さんを呼ぶような温泉施設、それを合体してするのか、それとも公衆浴場は公衆浴場で、その温泉施設は温泉施設でという考え方はいろいろあると思うんです。そこは柔軟にやっぱり考えていただきたいなというふうに思います。
  というのは、私、子供がするようなシンガポールのマーライオンならぬマードゴンなんてしますけれども、これは何というんですか、突拍子もないようなことでしょうけれども、そういったものが受けたり、売れたりするわけです。したがって、例えば温泉施設の前にモニュメントでシンガポールのマーライオンって市長御存じだと思うんですが、あのようなものがあると、それで呼び込めると、しかも、それは、例えば温泉が出てくるということであればまたおもしろいなというふうに思っています。
  例えば、それを、1つの建物を、私がシンボリックというのはそこなんです。そういったものを活用するような形で、それをするかどうかは別問題ですけれども、そういうふうな発想については、どう思われますか。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  1つのシンボリックな設備といいますか、モニュメントについては、そんなに大変な予算と労力を要するものでもないのかなというふうに考えております。
  議員の御提案については、住んでいる皆さんも、それから外から来る皆さんも親しみを感じるものとしてユニークな提案であるというふうに感じております。
○議長  3番高橋一郎議員。
○高橋一郎議員  ここで結論を出すわけではありませんので、1つの私の提案も含めて、いろいろな検討の材料にしていただければというふうに思います。
  それから、③湯河原源泉の活用ですが、今市長が答弁なされたのは、いわゆる効果ですね、例えば公共施設というんですか、保育園とか幼稚園に、あそこ何というんですか、温泉の配管の通り道ですので、そこに持っていくことはそんなに難しくないというふうに聞いております。それをすることによって、現在のマックス毎分270リットルですけれども、最小で毎分150リットルというふうなポンプ機能ですね。それをうまく使っていくというふうなことがやっぱり私必要だと思っています。40リットルの温泉を捨てているという現状を、前にも何かもったいないから活用方法ないのかなというふうなことで話をしたんですが、これは先ほどだと、調査研究をしていくというようなことをちょっと何か時間がかかるような印象を受けたわけですけれども、もっと積極的に考えていくというふうなことはないのでしょうか。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  議員の出されました事前の通告書を拝見しまして、それで幼稚園、幼児施設の足湯とかにも通年利用できるという御提案がございました。私、ぜひ市内の子供たちには小さいころから温泉に親しんで、南陽市の文化を身につけてもらいたいなというふうに思っているところでございます。
  そうした意味におきましては、そういった目的に資することかなというふうにも感じました。
  一方で、幼稚園に足湯があるということについては、幼児の皆さんがどのくらいそれを使うのかなというところをもうちょっと議員からお話をお伺いして考えたいなというふうに感じているところでございます。
○議長  3番高橋一郎議員。
○高橋一郎議員  幼稚園とか保育園というのは、これは1つの列挙でありまして、もっと方法はあるとは思うんです。ここでというようなことじゃなくて、それも含めてですね。
  例えば幼稚園に、幼稚園の子供、園児だけがいるわけじゃありませんので、近隣の大人の方、お年寄りの方、そういう方も行ってもいいわけですよね。そういった交流の場、いわゆる多世代の交流の場にも考えられると思うんです。そうすると、1つが、足湯がきっかけになって、そういう交流の場になるというのも1つのアイデアかなというふうに思いますので、限定された園児とかいうことだけじゃなくて提案したいと思うんですが、いかがでしょうか。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  足湯については、現在2カ所設置されているわけでありますけれども、今後の設置等も、今の議員の御提案、交流の場になるのではないかということについては、そういうこともあり得るというふうに感じたところでございます。今後、それについては検討させていただきたいというふうに思います。
○議長  3番高橋一郎議員。
○高橋一郎議員  じゃ積極的によろしくお願いしたいと思います。
  次に、4番のハイジア源泉(二色根特別源泉)の代替掘削に関してです。
  まず、先ほどの答弁ですと、近隣には市有地がないというふうなことでした。近隣という、その捉え方なんですけれども、ハイジアパーク南陽の近隣というようなことで私申し上げているんじゃなくて、現在の二色根の近くというふうなことです。
  というのは、いろいろ調べてみたんですが、ハイジアの上のほうで掘ると、1,000メーターくらいは掘らないとなというふうなことでした。1,000メーター掘ったとしても、やっぱり温度が低くなってくると、そんなに変わりないというふうになりますので、現在の二色根の源泉のところ、付近というと、例えばですよ、例えば二色根の公民館とか、三間通の公民館とかあるわけですね。南陽市民体育館まで行くとどうかという問題はありますけれども、例えば、そういうことを考えて、いずれこれは枯渇するわけです。当然、今の森の山源泉と離れている距離で干渉しないようにというようなことであの場所になったと思いますし、ハイジアにやっぱり揚げていくには、そこがということだったと思います。
  でも、あの辺の近くであれば、今言った二色根公民館とか、そういうふうなところで、二色根公民館は河川の改修の関係で移動する予定ですけれども、そのような場所にするという方法もあると思います。
  例えば、その場合だと、やっぱり借地料なんか要らないわけですので、経費の削減にもなるというふうに思いますし、その掘った、投下資本は回収できるんじゃないかなというふうに思っています。
  お聞きしたいのは、現在の借地ですね、契約しているわけですけれども、その更新日というのはいつなんでしょうか。
○議長  答弁を求めます。
  粟野商工観光課長。
○商工観光課長  ただいまの御質問にお答え申し上げます。
  27年度に契約いたしまして、3カ年で結んでおりますので、本年度までというふうなことでございます。
○議長  3番高橋一郎議員。
○高橋一郎議員  ということは、30年3月31日ということですか。
  30年3月ということになれば、また3年間、これは何も意思表示なければ延びるということですね、自動継続で。そういうふうなことであれば、何かどこかの時点で、やはり更新期間も含めてみて、その間の中で掘削をして掘り当てるというふうなことが必要なのかなというふうに思いますけれども、ここについては、将来のハイジアのあり方も含めて検討していくというふうな答弁だったと思いますが、そこのハイジアの源泉とあり方というふうなことは、ちょっといろいろな意味で、いろいろな、さまざまな観点から入ってきますので一概に言えないと思いますけれども、やはりその温泉供給というようなことが1つの、考えなければならない一番大事な問題かなというふうに思うんですけれども、そこをもう一度お聞かせください。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  壇上での答弁でも申し上げましたけれども、さまざまな過去の知見であるとか文献、地形図なんかを参考にして、現在の地で掘削したという経過があったというふうに聞いております。
  そうした意味では、新たなところというのは、あの近辺においてはなかなかやはり慎重に検討していかないと適地を見つけるのは難しいというふうに考えております。
  一方で、源泉の揚湯量が減っているという事実もございますので、そこについてはまさしく源泉を掘削するかしないか、そして掘削するのであればどこにするか、そしてハイジアのさまざまなボイラーであるとか、設備の更新等々、総合的にしっかり慎重に考えていく必要があると感じております。
○議長  3番高橋一郎議員。
○高橋一郎議員  私は掘削をする必要はあるというふうに思います。やっぱり48度しかないというふうなことと、くみ上げが非常に難しくなっているという現実がありますので、そこを直視してもらって掘削をしていくと、その場合に、やはり現在の源泉から、例えば二色根公民館等であればそう遠くありませんので、これは専門家の知見が必要だと思いますが、そういったことをよく検討していただいて、ぜひ前向きにお願いしたいなと思いますが、いかがでしょうか。
  いわゆるハイジアのことの何ですか、老朽化している加温ボイラー関係もありますけれども、ただ、それとは別個に、とにかく温泉がなければ引っ張っていけないわけですので、そこについて、もう一度お伺いします。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  議員の御提案も含め、庁内でしっかり検討させていただきます。
○議長  3番高橋一郎議員。
○高橋一郎議員  よろしくお願いします。
  あと、掘削に関しての業者ですね、そこもいろいろとあるようですので、そこらもいろいろ言及していただければというふうに思います。
  第2点目に移ります。
  市民の市民によるまちづくり、公設民営化ですが、答弁は平成30年度のアクションプランで検討をしていくと、運営は指定管理方式もあるというふうなこともある。現状はコミュニティセンターみたいなこともやっているよというふうなこともありました。
  私がここで申し上げたいのは、ただ1つなんですね。公民館機能を私は否定しているわけでは全くありません。ただ、産業振興というふうな観点から言うと、なかなか難しいのかなというふうに私は思っています。
  例えば赤湯温泉で言えばワインですし、ワインも含めブドウです。それから宮内であれば、熊野大社をしたまちとか、そういった、それぞれ違うと思うんですね。その中で産業振興、そこで例えば物を売ったり、買ったりするというふうなことも含めてできていくということであれば、もっともっと活性化してくるのかなというふうに思います。川西町の例がそうです。地域で例えば興した産品を、そこのコミセンを発信地にして、そして売りもしているというふうなこともありますので、ぜひ産業振興という観点から検討をしていただければなというふうに思います。
  最後になりますが、健康増進をテーマにした立地適正化計画についてです。
  これは都市計画の先ほど言われた高度な利用だというふうなことで、都市計画区域の用途地域以外は、これは対象にならないというふうなことで、ちょっと今は考えていないというふうなことでした。それはそのとおりなんですが、やはりまちづくりについて、先ほど言ったコミセンも含めて、どこを、市民が本当にどのような視点で持続的な市民利益というんですか、そういったものが何なのかと、私はやっぱり日ごろから皆さんが口々にしているのは、何と言ったって健康だよなと、体だよなというふうなことがあります。そういったことをやはり省庁を横断するようなものとして、いわゆる立地適正化計画というのがあるというふうに聞いています。
  前回8月18日に置賜3市議会議員交流研修会で講演を受けました。そのときに、国土交通省の都市局都市計画課の山田課長補佐が話しておられましたが、やはりその変化の動向を柔軟に、敏感に察知して、柔軟性や迅速性を持って行動し、未知なる世界においても持続的に市民利益を創出する集団というのが役所であるというふうに言っていますし、それが言ってみれば役目かなというふうに思いますので、南陽市の市民利益というのは何だろうかと考えた場合に、私は今申し上げたように、健康寿命の延伸と健康増進だなというふうに思っています。
  それについて、この題目の立地適正化計画については、先ほど答弁のとおりわかりましたので、今私が申し上げた健康寿命の延伸と健康増進についての考え方ですね、私は温泉も含めてというようなことで言っていますけれども、そこについて市長の考え方をお伺いしたいと思います。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  きのうから今年の敬老事業ということで、数え100歳を迎えられた市内のお年寄りに、御長寿のお祝いをお届けするという事業を今年も行っております。皆さん、やはり幸せな人生のためには歩いて、自分のことは自分でできて、食べるものもおいしく食べてと、そういった健康が何より重要だというお話をなさっておりました。そうした意味でも、健康というのは大変重要なファクター、市民の幸福度が上がるために大変重要なファクターだというふうに思っております。
  今年は地域包括支援センターなどと、それから高齢者のサロンの方などが連携して百歳体操なども各地で行われ、市内各地で行われ、大変好評だというふうに伺っております。
  立地適正化計画とは別に、市民の健康増進をさまざまな施策で図っていくということは、市政を進める上で必要不可欠な点だというふうに思っております。
○議長  3番高橋一郎議員。
○高橋一郎議員  まさしく共通の考え方と思います。誰しもそうだと思うんですね。それもやっぱり市民の何というんですか、健康が自分自身の幸福にもつながりますし、それから、やはり市の財政にも非常に大きく貢献するというふうに思っています。
  健康であるということで長生きするというのが一番だと思いますし、やはり長生きしてもベッドの生活ではなかなかこれは大変だと、医療費もかかりますし、本人が一番、あるいは家族が一番と大変なわけですね。
  そういったことも含めて、ぜひ今の市長の考え方を前向きに、もっともっといろいろな、私は以前にプロジェクトチームをつくってもいいんじゃないかというような話も申し上げました。庁内でやはりそういったことをしっかりと議論をするだけではなくて、それをどういうふうにうまくしていくか、前回の6月の定例会では、ハイジアパークにいきいきサロンを2,000円のところを500円でパックとしてするというふうなこともありました。例えば、そういうふうなもの、みんなできるような形のものをやっぱりしていく必要があるというふうに思っています。
  そういったことで、言った健康寿命の延伸と増進に向けて、私たち議員も含めて住みやすい、そして行ってみたいなというふうに言われる南陽市をつくっていくというふうに思っていますので、ぜひよろしくお願いしたいと思います。
  これで私の一般質問を終わります。
○議長  以上で3番高橋一郎議員の一般質問は終了いたしました。
  御苦労さまでした。
  それでは、ここで暫時休憩といたします。
  再開を11時05分といたします。

午前10時52分  休  憩

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