平成29年9月定例会

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午前11時05分  再  開
○議長  再開いたします。
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川 合   猛 議員 質 問
○議長  次に、9番川合 猛議員。
〔9番 川合 猛議員 登壇〕
○川合 猛議員  おはようございます。
  9番川合 猛、希望でございます。9月定例会一般質問壇上に立たせていただきますことに対し、心から感謝申し上げます。
  天候不順で夏らしい日も余りなく、いろいろな作物に影響が出ております。例年どおりの天候に戻り、笑顔で収穫の秋を迎えたいものでございます。
  そんな中、盆前の暑かったある夜、2匹の蛍がうちの前の小川の近くを飛んでおりました。子供たちが小さかったころ、いっぱいの蛍を追いかけた、そんな夏の夜もありました。しかし、農薬や小川の汚れで、子供たちの巣立ちとともに蛍の姿も見なくなり、寂しい思いをしておりました。
  このところ、小川や田んぼに蛍の幼虫の餌となるカワニナやタニシが増えており、また、前川でもタナゴやメダカなどもいっぱい泳いでおります。水がきれいになり、昔に戻っているんですね。来年の夏はもっともっといっぱい蛍が舞い飛び、帰省した子供たちと昔に返って追いかける、そんな日を楽しみにしております。
  それでは、さきに通告をいたしました点について質問をさせていただきます。
  1つ、南陽市空き家等対策について。
  昨年10月末、空き家対策協議会において2件の特定空き家の選定を行いました。特にそのうちの1件は通学路になっており、冬期間は通行どめにしている。一日も早い対応が必要とされた。指定後10カ月が経過、現在どのようになっているのか伺います。
  2番目、空き家対策協議会は総合防災課を所管に開催をしておりました。それが建設課に移管となった。なぜそうなったのか。また、10カ月もの間一回の会議も開催していない。その理由は。
  2、ラーメンマップについて。
  (1)増刷分の市内業者も入っての入札結果について、何社が応札し、幾らで落札したのか、その経過を伺います。
  (2)今後の進め方について、どのように展開していくのか伺います。
  3番目、台湾へのトップセールスについて。
  今回、昨年に引き続き市長が台湾へ行かれた。すぐに出るものではないと思いますが、その成果は。現在までに何人の方が来られ、秋の旅行シーズン等を踏まえ、何人ぐらい来てくれるのか。また、その経済効果を伺います。
  4番目、インターハイソフトボール大会について。
  選手の宿泊は何とかなりましたが、一番困ったのが応援に来た保護者。開催地は早くからわかっていたのに、温泉という宿泊地に恵まれている南陽市、行政としておもてなしの対応等できなかったのか伺います。
  2、他市町では地区の公民館を提供、有料ではあるが温かい対応をしていた。南陽市ではそういった考えはなかったのか伺います。
  以上、当局の誠意ある答弁をお願い申し上げ、壇上よりの質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
〔白岩孝夫市長 登壇〕
○市長  9番川合 猛議員の御質問にお答え申し上げます。
  初めに、南陽市空き家等対策についての1点目、特定空き家の現在の進捗状況についてでございますが、昨年10月に開催されました平成28年度第2回空き家等対策協議会におきまして認定されました2件の特定空き家につきましては、平成29年3月末を期限として、行政指導である助言、指導を行ったところでございます。
  空き家事業を建設課に移管した現在は、所有者に対して、今回の認定を踏まえた今後の対応について随時確認しておりますが、2件の所有者とも市が本年度より創設する除却費補助を利用し、みずから除却したいとの意向でありました。
  空き家計画では、勧告に移行する際は、所有者等の事情により改善される見込みがあると判断した場合は、所有者等の申し出による期限が経過するまでは勧告を行わないこととしております。
  除却費補助の事前申し込みは9月中に設定しており、万一特定空き家の所有者が除却費補助の事前申し込みほか有効な対応を行わない場合は、協議会の開催を経て、勧告の段階へ進める考えでいるところです。
  次に、2点目の空き家対策協議会の所管課についてでございますが、建設課所管とした理由につきましては、空き家対策を国庫補助の活用等の観点から考えた場合、住宅施策の一環としてより効率的に対応したいとの考えからでございます。
  また、昨年の10月末の開催以来協議会開催がなかった点でございますが、除却補助に関して事務手続上の条件整理作業がおくれたためでございます。
  今後の開催につきましては、地区長調査と除却補助の事前申し込み期限が9月末であり、空き家調査に基づく特定空き家更新のタイミング、年末から運用開始する空き家バンク検討案の協議などに合わせ、10月末ごろに開催したいと考えております。
  また、緊急的な案件につきましては、その都度御協議いただく必要がありますので、必要に応じて協議会を開催してまいりたいと考えております。
  次に、ラーメンマップについての1点目、増刷分の入札結果及びその経過についてでございますが、平成29年7月18日にラーメンマップ「なんようしのらーめん」印刷業務として、市内印刷業者4社による指名競争入札を南陽市役所ラーメン課R&Rプロジェクト実行委員会の執行により実施しております。
  6月定例会の補正予算審議の際、議員からいただきました御提案をもとに、十分な検討を行い実施いたしましたが、そのてんまつにつきましては、9,000部増刷分として設定いたしました予定価格を各社の入札額が上回ったため、落札に至らず不調となっております。このため、当初のラーメンマップ1,000部を作成した東北芸術工科大学グラフィックデザイン学科へ実行委員会より増刷を発注しているところでございます。
  次に、2点目の今後の進め方についてでございますが、首都圏や仙台圏、新潟圏などに配置をしながら、より多くの方が南陽市に訪れていただけるようPRに努めてまいる所存でございます。
  次に、台湾へのトップセールスについての成果と経済効果についてでございますが、昨年10月にトップセールスとして台湾を訪問して以降、旅行商品での経済効果が見込まれたものにつきまして答弁させていただきます。なお、経済効果の試算につきましては、経済産業省の経済効果指数に基づく試算でありますので、御了承願います。
  台湾からの旅行商品といたしまして、桜鑑賞ツアーとサクランボ狩りツアーの2つを造成いただきました。ツアーでお越しいただいた観光客数は230名余りで、市内における経済効果は160万円と試算をしております。そのほか、個人の観光客も数多く本市を訪れていただいております。
  また、9月の赤湯温泉ふるさと祭りに御参加いただく台湾の方は総勢62名で、4泊5日の行程で赤湯温泉に宿泊されますので、この経済効果は1,200万円と試算しております。
  現在、国内に2,000万人以上の外国人観光客が訪れる中、東北地方の外国人観光客数は100万人をようやく超えるほどで、山形県に至っては10万人しか来県されておりません。中でも置賜地域は6,000人ほどと県内でも低い状況となっております。
  このような状況を踏まえまして、広域でのインバウンドの取り組みと、その効果を加速化するためのトップセールスの必要性を感じているところでございます。
  昨年と今年の台湾へのトップセールスは、南陽市だけで訪問したものではなく、置賜地域全体で台湾からの誘客を図ろうとする観光協会を中心とした組織活動の中で実施したものでございます。今回のトップセールスでは、現地で活躍されている多くの日本人の方に会う機会にも恵まれました。
  真の国際化とは、インバウンドで自国の経済効果を求めるばかりでなく、お互いの国同士が相互に経済効果を享受し、お互いの文化をたたえ合う関係をつくり上げることであり、今後インバウンドを進めていく上でも必要な観点であると感じてきたところでございました。
  次に、インターハイソフトボール大会についての1点目、保護者へのおもてなし、配宿の対応についてでございますが、インターハイにおける選手、監督及び役員、報道等の大会関係者の配宿業務は、大会オフィシャルである旅行会社のJTBが一手に行うこととしておりましたが、応援に駆けつける保護者等の宿泊につきましては、実行委員会の業務の中に位置づけておりませんでした。これは本市だけではなく、県内全ての実行委員会についても言えることだと思っております。
  全国的にも、公益財団法人高等学校体育連盟が主催いたしますインターハイにおいては、大会関係者以外の宿泊にはかかわらないというのが実態のようでございます。
  市実行委員会に派遣されている南陽高校の男子ソフトボール部顧問によりますと、選手、監督はJTBで配宿されますが、保護者につきましては、一般的には各自インターネット等を利用し、宿泊先を確保しているようであるとのことでございました。
  なお、御質問をいただいた後に県に問い合わせをいたしましたが、過去のインターハイにおいて開催地の実行委員会あるいは行政が関与して保護者の宿泊あっせんを行った事例は把握していないとのことでございました。
  次に、2点目の公民館等の提供についてでございますが、7月に入り、宿がとれない、料金が高いといった声が人づてに実行委員会に寄せられました。これを受け、宿の情報提供はできるであろうと考え、7月18日から赤湯温泉旅館協同組合が窓口となって対応していただく旨を、市のホームページやフェイスブックなどで情報発信をしたところでございます。大会終了後に同組合にお聞きしましたところ、8件の問い合わせがあったとのことでございました。
  なお、宮内の自治会の公民館を紹介した事例が1件あると聞き及んでいるところでございます。
  以上でございます。
○議長  再質問に入ります。
  9番川合 猛議員。
○川合 猛議員  御答弁ありがとうございました。
  まず、それでは、空き家対策等についてでございますが、ちょっと私思うには、対応が遅すぎると思うんです。幸いにも雪が少なかった。また大雨や台風に遭わずに過ごせた。しかしこれはたまたま運がよかっただけのことで、このところの異常気象等で山形県にも竜巻警報が出るなど予断を許さない状況である。秋の台風シーズンが間もなく来ます。終わればまた雪の季節となる。放っておけば空き家の再生はないわけで、一日一日状態が悪くなるばかり。何かが起きてからでは遅いわけで、一日でも早い対応をしていただきたい。そのための特定空き家Dランクの指定だったと思うんです。
  もう一度課長のお考えをお伺いいたします。
○議長  答弁を求めます。
  漆山建設課長。
○建設課長  お答えを申し上げます。
  特定空き家2件につきましては、直接面接、または電話でなんですけれども、所有者のほうに、管理の徹底の依頼と除却事業利用の意向調査をしております。2件とも事業を利用したいということでした。状況把握のためにパトロールを実施しながら、本来対応すべき所有者の意向に応じて進めたいと考えております。
  市長の答弁にもありましたとおり、所有者が補助金を受けて解体したいという場合には、次の勧告に移行できないということになっておりまして、この補助金のほうの申請がなかった場合には次の勧告、命令というふうに進めてまいりたいと思っておりますので、御理解を賜りたいと思います。
○議長  9番川合 猛議員。
○川合 猛議員  そうしますと、2件とも補助金を受けて解体の方向に行きたいということですね。
○議長  漆山建設課長。
○建設課長  そのとおりでございます。
○議長  9番川合議員。
○川合 猛議員  それはそれでよかったと思うんですけれども、とにかく、自然災害等々で吹き飛んだりするのが一番心配ですので、まず、迅速にしていただきたいと思います。
  続きまして、総合防災課から所管が変わったという点ですけれども、この空き家問題は全国的な大きな問題だと思います。どこの課へ移すとかではなくて、やはり総合防災課で空き家対策スケジュールやガイドラインなど、先頭に立って実行していたわけでございます。このようにすばらしいスケジュール表からちゃんとできていたわけで、それに基づいてやっていたのが、今年に入って途切れてしまったと。
  やはり専門の人を配置するなど、総合防災課を核として、さらに関係する課、これを見ますと12の課があるわけですから、全庁的に取り組むべきではないのかと私は思うんです。
  市長はどう考えますか。
○議長  答弁を求めます。
  大沼副市長。
○副市長  ただいま議員から御指摘のとおり、空き家対策についての担当課、所管がどこがベストなのかというようなことで、何回かこれは検討させていただきました。
  昨日の島津議員のお答えにもあったように、課を横断的に、恐らくプロジェクトチームのようなイメージが恐らくいいのではないかというふうには思っていたんですが、なかなかどういう視点でその空き家対策を行うかというふうなところで、今回建設課に移したんですが、建設課に移した最大の理由は、一つは住宅政策であるというようなことが一つ。つまり、空き家、特定空き家をなるべくならないようにする。いわゆる特定空き家の前で抑えておこうというふうなベクトルが動くので、あくまでも住宅政策として建設課でするべきではないかというようなことが一つと、先ほど市長答弁にあったとおり、国交省の補助金を利用するので、国からとか県も含めてなんですが、情報が流れやすいのでそのようにしています。
  確かにおっしゃるとおり、災害というふうな点で言った場合は、総合防災課に担当はなるんですが、あくまでも今回は住宅政策の一つとして、今後、特定空き家を増やさないというふうな努力をしたいというふうなことで建設課のほうに移したというような経過になっております。
  以上です。
○議長  9番川合 猛議員。
○川合 猛議員  それは理解しますけれども、まずこの先、年々空き家の増えるのは間違いないわけでございます。まずしっかりとした対応を全庁的にお願いしたいと思います。
  それでは、次に、ラーメンマップについてお伺いいたします。
  3社の辞退があったということで、まず最初の段階で、最初から予定価格がかけ離れていたということが大きな要因なのか、それとも技術的なことがあったのかどうか、お伺いいたします。
○議長  答弁を求めます。
  大沼副市長。
○副市長  プロジェクト実行委員会の委員長というか、私の名前でしたものですから、私がお答えしますが、今回のラーメンマップの印刷業務については、全員協議会のほうでも御説明申し上げましたが、あくまでも増刷というふうなことでやっております。
  一般の入札と同じように予定価格を作成し、4社が応札をして、結果的には予定価格に達しないので、一応入札は不成立だったというような経過になっております。
  金額そのものは、最後までおつき合いの市内の業者の方もおりましたが、最終的にはなかなか予定価格まで達しなかったというような経過であります。
  以上です。
○議長  9番川合 猛議員。
○川合 猛議員  入札不調後だと思うんですけれども、赤湯駅のホームに大きなのぼりが5枚ですか、6枚ですか、ラーメンマップのラーメンが全て印刷されている大きなラーメンが印刷されている、あれを制作したのもマップをつくった山形の業者でしょうか。
○議長  答弁を求めます。
  髙梨みらい戦略課長。
○みらい戦略課長  ただいまの御質問の業者は市内の業者でございます。
○議長  9番川合 猛議員。
○川合 猛議員  あののぼりのラーメンの絵はマップの絵とはデータが違うものなんでしょうか。もしあれが印刷できるのであれば、マップもできるということではないでしょうか。
○議長  答弁を求めます。
  髙梨みらい戦略課長。
○みらい戦略課長  駅の横断幕につきましては、何と言ったらよろしいかなんですが、画像データのようなものでございます。それを張りつけるようなイメージといったらよろしいんでしょうか。
  今回のラーメンマップの増刷につきましては、あくまでも製本という形になりますので、そのまま張りつけるような形での印刷ということはできない。色合い、あわせてフォントというか、専門的な用語というのは文字の種類というか、そういうものが一緒になってやるのではなくて、印刷の場合は、おのおの調整を加えて、それを印刷機械のほうに印刷できるような状態の版をつくるという作業が発生するということでございます。
  ですので、今回の横断幕の印刷と製本するマップの印刷に関しては、根本的にやり方が違うということでございます。
○議長  9番川合 猛議員。
○川合 猛議員  私は素人なのでよくはわからないんですけれども、印刷用PDFというものを出してくれれば4社とも対応できたと聞いておりますが、その点はいかがですか。
○議長  答弁を求めます。
  髙梨みらい戦略課長。
○みらい戦略課長  先ほど副市長のほうから答弁がありました増刷というお話でございましたので、そこが前提でございましたので、そのPDFということでは対応できないということでございました。
○議長  9番川合 猛議員。
○川合 猛議員  そうすると、版元というか、最初の印刷をした山形の印刷会社ですけれども、そこではどういう印刷をしているということですか。このPDFとは全く違うもので印刷しているということなんでしょうか。
○議長  みらい戦略課長。
○みらい戦略課長  版権は私どものほうで学校のほうからいただいている形になってございますが、先ほどお話し申し上げましたように、印刷にかけるための作業、印刷をできるような状態にする作業、それをデータ化するわけですが、それが最初の業者さんのほうにお願いしたものと同じようにする上で、今回の入札に当たっては、そこを加味した形での仕様はつくったものの、そこまでの金額的なところで至らなかったということで、技術的なところが、印刷機械の性能というか精度というか、そういうものの違いがあったのではないかと推察いたします。
○議長  9番川合議員。
○川合 猛議員  まずそういうことであったのであれば、また単価にこんなに差が出るのであれば、無理して南陽市内の業者を集めて入札などしなければよかったのではないでしょうか。予算委員会でこの問題が出たからとりあえず実施したとしか私は思えないんですね。私は市内の業者を最優先にして実施をしてほしいと言ったはずなんです。これでは最優先にはなっていないと思うんですが、いかがですか。
○議長  答弁を求めます。
  副市長。
○副市長  何回も同じような答弁になりますが、増刷というふうなことで今回はやるというふうなことでやっておりますので、同じ仕様のものを同じもの、同じ品質のものを増刷するというふうなことになりますので、その金額については、市内をまず優先的にやってみたんですが、結局、結果的には予定価格まで行かなかった。
  つまり、全て市の発注業務については、地産地消というふうな観点のもとに、なるべく地元の方が発注できるようにというふうなことでやっておりますが、そこの大前提としては、経済的な合理性がなければ、担保できなければなかなか難しいというふうに思います。
  つまり、同じものをつくるのに、片一方が倍半分かかってしまうといったときに、その合理性をどのように市が説明できるのかといった場合に、今回はあくまでも増刷ですので、なかなか説明がつきにくい。
  この前全協でも申し上げましたが、新しい全く違うものをつくるというふうなことであれば、それはそれで最初から市内の業者と連携をとりながらやるということは可能でしょうけれども、その経過を前に御説明したとおりのことですので、今回はあくまでも単純に、今のラーメンマップを増刷したときに幾らかかりますかというふうなことで入札させていただきました。
  以上です。
○議長  9番川合 猛議員。
○川合 猛議員  私は、まず最初に芸工大ありきではないのかと、そう思うんです。ほとんど丸投げをしているのではないかと。まず、なぜ芸工大に決まったのか、ちょっとお伺いをいたします。
○議長  答弁を求めます。
  みらい戦略課長。
○みらい戦略課長  まず、このR&Rプロジェクトを立ち上げるに当たって、その中での大きな一つの事業というか、目的としてあったのが市内のラーメン店の把握と、あわせてラーメンマップをつくるということでございました。
  その中で、若い感性、今までになかったラーメンマップをということもありましたので、若い感性、しかもそういう芸術系を学びながら、またその才を持っている子供たち、生徒たちを活用したいという思いの中で、芸工大の准教授の中に本市出身の先生がいらっしゃったことを頼りにお話をかけたところ、快くお引き受けいただき、そしてラーメン好きでその才のある学生を募っていただいて、この事業に参画をいただいたという中での出発でございます。
○議長  9番川合 猛議員。
○川合 猛議員  それは芸工大のすぐれている部分もわかります。准教授の監修、学生の取材、デザインも結構だと思います。ただし、印刷製本は南陽市の業者でと、最初の段階ではっきり決めなかったのですか。
○議長  答弁を求めます。
  みらい戦略課長。
○みらい戦略課長  ただいまの件も含めなんですけれども、お話の中で、最終的にこのマップについてのでき上がりまでを学生と芸工大の先生にお任せするということでの判断をさせていただいて、このような形に至っております。
○議長  9番川合 猛議員。
○川合 猛議員  芸工大もいいんですけれども、市役所にも若い職員もいらっしゃいます。市内には南陽高校もあります。地元で活用する人材があります。そのほうが地元のラーメンに精通していたのではないかなと私は思うんです。
  いずれにしましても、もう1万部できるわけですから、このマップを見て、一人でも多く南陽のラーメン食べ歩きに来てほしいものです。
  課を立ち上げて1年、初版のマップが出て3カ月が経過しました。どれぐらいお客様が増えたのかお伺いいたします。
○議長  答弁を求めます。
  みらい戦略課長。
○みらい戦略課長  数字的なところはわかりませんが、客観的に、時間帯等の中でラーメン店さんを通りすがると、並んでいなかったお店が並んでいるところが増えていたり、また、駐車する車が多くなっていたりしているところもございますので、多分にその効果は上がっているものかなと思っております。
○議長  9番川合 猛議員。
○川合 猛議員  上がっているのかでなくて、今までも900万円予算を使っているわけですよね。どれだけ成果が上がったか精査すべきではないですか。
○議長  大沼副市長。
○副市長  そもそも論から申し上げますと、ラーメン課R&Rプロジェクトというのはまちづくりの事業であります。結果としてラーメン店に訪れる方が増えるということは想定はしていますが、目標をそこに定めて今回のR&Rを立ち上げたわけではありませんので、そこのところを御理解いただきたいというのが一つ。
  というのは、それは全て、菊もそうですしワインもそうですし、そういったまちづくりの政策というのは、結果としては市内に来ていただけるお客さんが増えればいいというふうなことにはなりますが、今回のラーメンのR&Rというのは、そもそも市外のラーメンの有名なところに行っても、自分自身がなかなか南陽市のラーメンのほうがうまいよねと。このうまいラーメンをどうやって宣伝をして、どうやったら人が来られるか、結びつけられるかということを中心にやっているプロジェクトですので、まだまだ荒削りの政策でありますので、先ほど、結果としてラーメン店の売り上げが上がればこれは最高ですが、そこが一つの目標ではなくて、それを理由に訪れる人が増えれば、それはそれでいいのではないかというふうに思っています。
  ですから、R&Rプロジェクトはあくまでもまちづくりの一環としての事業だというふうに理解しております。
  以上です。
○議長  9番川合 猛議員。
○川合 猛議員  わかったような、わからないようなあれなんですが、ここに山形のラーメンマップがございます。これは、まずスタンプラリーということで、3軒回ったらここにスタンプを押してもらうと。あと、60店舗全部回るというと、ここに判子を押すというふうにしているそうです。これは喜多方のラーメンマップですけれども、訪れたらここに印をつけるようになっていると。
  こうやってお金を使えば、データをとってどれぐらい成果があったのかというのをみんな調べているわけです。そういうことはしないということですか。
○議長  答弁を求めます。
  髙梨みらい戦略課長。
○みらい戦略課長  今後検討をしていくという思いで持っております。現時点ではその条件がまだ整っていないというのが現状でございます。
○議長  9番川合 猛議員。
○川合 猛議員  ぜひ、スタンプラリーになるかどうなるかはわかりませんけれども、またいろいろな冊子を市内の業者でつくっていただいて、何人ぐらい赤湯に訪れたのか、南陽市のラーメンを食べたにきたのか、ぜひ精査していただきたいと思います。せっかく立ち上げたわけですから、頑張っていただきたいと思います。
  次に、台湾のトップセールスについてですけれども、当然宿泊等は赤湯温泉になるわけですが、宿泊代、食事内容等対応については、各旅館独自で行うということでよろしいでしょうか。
○議長  答弁を求めます。
  粟野商工観光課長。
○商工観光課長  御質問にお答え申し上げます。
  宿泊の関係というのは、今回の秋の台湾の関係でよろしいでしょうか。
  台湾の関係、赤湯ふるさと祭りに参加してもらうというふうな部分でございますけれども、あすからおいでいただきます。ちょうど仙台空港班と直接新幹線で赤湯というふうなことで、それぞれ2カ所に分宿いたしまして宿泊していただけると、こんな状況でございます。
○議長  9番川合 猛議員。
○川合 猛議員  1軒の旅館で済めば問題はないと思うんですが、分宿となって2軒、3軒となって分散宿泊となった場合です。あちらがよかった、こちらがよかったと話になってしまうのではないでしょうか。ある程度のガイドラインが必要ではないかと思いますが、その辺はどう考えておりますか。
○議長  答弁を求めます。
  粟野商工観光課長。
○商工観光課長  御質問にお答えを申し上げたいと思います。
  ある程度のガイドラインの必要性、あるいは統一性、あるいは今回のインバウンドの受け入れ環境整備というふうな部分では、議員おっしゃるとおりだというふうに思っております。
  ただ、今回、4泊していただけるわけでございますけれども、その中で、あすについては、例えば夕食なし、あるいはあさってにつきましてもウエルカムパーティーで夕食なし、3日目くらいが夕食というふうなことでございますので、あとは各旅館の施設、あるいは環境状況、そういった部分での違いでの多少、台湾の方の受け入れ方の違い、感じ方の違いはあるのかなというふうな感じをしているところでございます。
○議長  9番川合 猛議員。
○川合 猛議員  ある程度の成果も上がっていて、経済効果もあるということなんですので、ぜひその辺を徹底していただいて、あの旅館がよかった、この旅館がよかった等々ないように、一つになって温かいおもてなしをしていただきたいと思います。よろしくお願いをいたします。
  次に、インターハイのソフトボール大会についてですけれども、選手たちはJTBを通しての宿泊、それでも大変だったと聞いてはおります。
  JTBを通すのですから、宿泊代は統一するのかと思ったら、各旅館任せ。赤湯温泉は8,000円から1万5,000円とばらばら。四十数年に1回のインターハイ、選手に頑張ってもらうためにも、安く統一をした宿泊代にして、ほとんどの方が4泊、5泊しているわけですから、1泊ぐらい夕食は町の中でして、ビジネスホテル並み、五、六千円で泊めるなど、実行委員会として旅館と話し合うなど、そのような考えは全くなかったということでしょうか。
○議長  答弁を求めます。
  佐藤社会教育課長。
○社会教育課長  選手、監督、役員の配宿の関係なんですが、ランクが6,000円から1,000円刻みで、最高は1万4,000円までということで、AランクからHランクのランクをつくりまして、その中で各旅館がどのランクで申し込むかということで、その選択は旅館のほうにお任せをしているということです。
  赤湯温泉に限って申し上げますと、DランクからGランクで今回は申し込まれたと。具体的には上限が1万1,000円、1万円から1万1,000円がDランク、あと1,000円ずつ下がって、Gランクは7,000円から8,000円という旅館もあったというふうに聞いています。このようなことで、まずランクについてはそのようなことです。
  あと、これは1泊2食つきの値段ですけれども、JTBのほうでは、今議員おっしゃられたように宿泊だけというふうな単価の設定もしており、それはそういうバリエーションをつくって、あと、そこの高校がどのようなバリエーションで申し込むかということで、いろいろなバリエーションが用意されているというふうに聞いております。
○議長  9番川合 猛議員。
○川合 猛議員  大会を成功させる、それが第一目標で、それは結構だと思うんですが、でも、おいでになった選手たちは食事や宿泊代、とても大事なことだと思うんです。
  赤湯に泊まった選手が、洗濯物をいっぱい抱えてコインランドリーへ向かっている子供たちがいました。赤湯温泉どうですかと聞きました。高いと言われました。幾らと聞いたら1万4,000円。これではおじ様、おば様の宴会じゃないですか。
  市長、どう思われますか。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  それは高校生の方に。
  高校生にとって1泊1万4,000円は、それは高かろうと感じるだろうというふうに思います。
  しかし、こちらでその各旅館の経営されている上での値段について、それを同じものを安く出してくれというわけにもいかないというところで、ランク設定で選択できるようにということであったのかなというふうに思っております。
○議長  9番川合 猛議員。
○川合 猛議員  それぞれの対応と言われればそれまでなんですが、実はこの私、北海道の知り合いからの1本の電話から始まったわけなんですが、その娘さんが北海道代表でインターハイで山形へ行くことになったと。応援に行く親兄弟の泊まるところがないと。赤湯温泉へ電話したら1万4,000円という返事だった。北海道から6人、関西地区から8人、5泊の予定だと。そんなにお金はかけられないということで、1日目は何とか赤湯の知り合いの2階を借りて泊まることができました。ハイジアのお風呂に行き、安くしてと交渉したんですが、安くならなかったんです。夜は赤湯のラーメンを食べました。残りの4泊、地区の公民館でもと思ったのですが、個人的なことでの宿泊はいかがなものかと言われ、行政からの指導とあれば別ですがとのことで、何とかその後は上山市内の公民館を借りて4泊して帰られました。
  私としては南陽市に泊めてやりたかったと思うんですが、そうやってよくしてやれば必ずまた訪れます。この先、こういうことがありましたら、縦割りでなく、商工観光課、みらい戦略課、関係する課と相談され、温かいおもてなしをお願いいたしたいと思います。
  ちなみに、今、北海道の選手たち、愛媛国体に向けて応援の宿探しに苦労しているとのことでした。ですからこそ、南陽でおもてなしできればなと思ったところでございます。
  これで質問を終わりますが、8月29日の新聞に大変気になる記事が載っておりました。
  全国学力テストの結果、全国平均を下回ったとありました。実は私、ゆとり教育ということで、学校週5日制、土日を休みにする、そのとき、土曜の休日に地域での受け皿づくりということで、前川で小学生対象に魚釣り教室を実施しました。ミミズのつけ方から魚の外し方など、半日一緒に遊びます。この行事だけが途絶えることなく毎年続いております。今回も16日土曜日に実施します。
  あの新聞を見て、こんなとき遊んでいていいのだろうかと思いました。でも、こう長く続けていますとうれしいこともあるんです。あのときの小学生が結婚し、母親となり、子供を連れて5月の連休や盆休みに前川に魚釣りに来るんです。あのときのことをちゃんと覚えていたんですね。
  いろいろ御答弁をいただき、ありがとうございました。
○議長  9番川合 猛議員の一般質問は終了いたしました。大変御苦労さまでした。
  それでは、これから暫時休憩をいたしまして、午後1時ちょうどからの再開といたします。

午前11時50分  休  憩
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