みどり環境交付金事業「昔あそび&伝承体験事業」開催レポート 第3弾

いよいよ第3回目!

 今回の「昔あそび&伝承体験」は、雪国ならではの伝統を体験していただくために「かんじきづくり」を行いました。
 皆さんは「かんじき」をご存知ですか?「かんじき」は雪の上を歩く道具です。降り積もった雪の上を普通に歩こうとしても、雪の上では足を取られて思うように歩けません。かんじきを使うことによって体重が分散されて、沈むことなく雪の上を歩くことができるのです。
 
 「本当に雪の上を歩けるのかな?」と不思議に思っている子どもたちもいたようです。そこで今回は制作活動のあとに、実際に雪の上を歩く体験もしてもらいました。

「たこじい式まるかんじき」とは?

 かんじきの作り方は地域などによってそれぞれ違い、さまざまな種類があります。
 今回皆さんに作っていただいたのは、「たこじい式まるかんじき」です。

 「たこじい」とは、いつも南陽市の自然環境学習でお世話になっているNPO美しいやまがた森林活動支援センターの織田理事長の通称のこと。たこじいは飯豊町の中津川地区出身で、森の暮らしや雪国の暮らしの達人です。
 そんなたこじいが自身の経験から考案したのが「たこじい式まるかんじき」なのです。

 たこじいの指導のもと制作を始めましたが、ロープの結び方を覚えるまでは皆さん苦戦していたようです。講師の先生方にサポートしていただき、慣れてくると順調に作業が進んだので一安心しました。
 あとで実際に雪の上を歩くことを考え、ロープをしっかり張っておかなければいけません。親子で力を合わせて、ぎゅっとロープを結びます。小学生も講師の先生に手伝ってもらいながら、一生懸命作りました。
  • たこじい(左)にかんじきについて教わります。
  • 親子で協力してかんじきを作ります。
  • 子どもでも上手に作ることができます。

雪の上を歩いてみよう!

 かんじきづくりが終わったら、いよいよ実際に雪の上を歩いてみます。歩き方のコツを聞いた子どもたちは、一斉に雪の上に駆け出していきました。感想を聞くと、「本当に沈まない!歩けるよ!」と笑顔で答えてくれました。
 友達と追いかけっこしたり、親子で雪の上を散歩したりと、それぞれが雪の上での体験を楽しんでいたようです。

 最後に、たこじいのお話を聞きました。
 山で暮らす人たちは、冬になるとかんじきを履いて山に入りウサギやクマを捕まえに行ったりしていたそうです。山の中では危険なこともあるかもしれません。たこじい式かんじきは1本のロープから作られているので、万が一山で困ったことが起きたら、かんじきをほどいてロープとして使うこともできるのです。ロープは山の必需品であると教えてもらいました。

 かんじきは、昔から雪国で生活する人たちにとって欠かせない道具です。かんじきを作り実際に雪の上を歩いたこと、さらに、伝統的な生活の仕方や山での工夫などを直接教えていただいたことで、子どもたちにとって貴重な経験ができたのではないでしょうか。

 今年度の活動はすべて終了しました。全3回の活動でしたが、たくさんの方に参加していただき感謝しています。中には、全ての回に参加していただ方もおり、本当にありがたく思っています。
 これからも、南陽市では子どもたちや親子を対象とした自然環境学習を継続していきます。今後とも南陽市の活動にご理解とご協力をよろしくお願いいたします。
  • かんじきを履いて歩いてみよう!
  • 上手に歩けるかな?
  • みんなで記念撮影。