南陽市議会議員選挙における当選の効力に関する異議の申出に対する決定について(選挙管理委員会)


 令和2年4月1日付けで提起のあった、令和2年3月22日執行の南陽市議会議員選挙における当選の効力に関する異議の申出については、令和2年5月13日に「棄却」する決定を行いました。

 決定の概要は次のとおりです。
1 決定に至る経緯
(1) 令和2年4月 1日   異議申出人による異議の申出
(2) 令和2年5月13日   市選挙管理委員会による決定(棄却)
2 異議申出の要旨
 公職選挙法では3箇月の居住実態がなければ被選挙権はないと規定されているが、異議申出人は当選人が住民票の異動はあったものの、南陽市に生活の本拠があったとは言えないことから、本件当選人には被選挙権はないとの理由で、当選人の当選を無効とする決定を市選挙管理委員会に求めた。
3 本件に関する審査
 当選人から意見書の提出を受けたほか、異議申出人をはじめ関係者に証拠書類等の提出を求めた。また、関係者に対して聞き取り調査を行うとともに、異議申出人及び当選人に、行政不服審査法に基づく口頭意見陳述の機会を設け、質問を行った。
4 決定の理由
(1)当選人の現住所地における水道、電気等の使用状況については、現住所地に転入する以前の同時期と比較しても明らかに増加しており、当選人は現住所地において日常生活を営んでいたと認めることができる。
(2)本件選挙の投票日である令和2年3月22日の3箇月以前から投票日までの間、当選人は前住所地にある高畠町の当選人の住居との行き来はあったものの、殆どは南陽市内の現住所地で生活していたことが認められる。
(3)当選人が現住所地に転入以降、近隣住民の方や、小学生の登校を見守っている方が、当時の勤務先に出勤するため、毎朝自動車を運転していた当選人の姿を見ている。更に、当選人が地区民として転入した旨を地区民に知らせる回覧文書が当時の地区長名で出されていることが広く周知されている。
(4)以上のことから、当選人は令和2年3月22日の時点で引き続き3箇月以上南陽市内に住所を有していたと認められるので、当選人は本件選挙における被選挙権を有していたものである。
5 決定後の手続
(1)この決定に不服のある者は、この決定書の交付を受けた日又は公職選挙法第215条の規定による告示の日から21日以内に、文書で山形県選挙管理委員会に審査を申し立てることができる。
(2)期限までに山形県選挙管理委員会に審査が申し立てられない場合は、本市選挙管理委員会の決定が確定する。