P2-3 特集 守る教育環境 どんな時も子どもたちの学習環境を守ります GIGA(ギガ)スクール構想の実現に向けた整備を進め、年度内に小中学生に1人1台のコンピュータを整備します 3月から5月、子どもたちは新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、異例の臨時休業や分散登校となってしまいました。 子どもも保護者も、学校もいつもと違う毎日に不安な思いを持ったのではないでしょうか。 今後、再び臨時休業となったら、子どもたちにとって見過ごせない影響が懸念されます。特に心配なのは、休業の長期化により、子どもたちの学習に遅れが出ることです。 どのような時でも、子どもたちの学習環境を守る為、ICT機器を早急に整備することが求められています。 市では、事業費総額2億5千万円の補正予算を計上し、国が掲げるGIGAスクール構想の実現のため整備を前倒しし、1人1台のコンピュータを整備します。 ーICT教育環境のため2億5千万円の大型追加予算ー これからの社会に生きる子どもたちにとって、コンピューターは鉛筆やノートと並ぶ必須アイテムです。 今や、仕事でも家庭でも、社会のあらゆる場所で ICT の活用が日常のものとなっています。 南陽市の子どもたちに社会を生きぬく力を育み、子どもたちの可能性を広げる場所である学校が、時代に取り残され、世界からも遅れたままではいられません。 市では、1人1台コンピューターは、令和の時代における学校の「スタンダード」と捉え、今回の大型予算投入に踏み切りました。 ※「ICT」は「Imformation and Communication Technology」の略称で日本語では「情報通信技術」。 コンピューター整備 1億5千万円 市内全小学生・中学生、教職員にコンピューター2,400台を整備します。 校内LAN(ラン)整備 1億円 校内の各教室でコンピューターが利用できるネットワーク環境を整備します。 GIGAスクールサポーター 228万円 コンピューター利用方法のアドバイスなど円滑な運用をサポートする人材を雇用します。 ※ICT機器は全国的に需要が高まっているため、整備が完了するまでには時間を要すると思われます。 こんな活用が可能になります 通常の学校活動では・・・個々の児童・生徒の習熟の程度に応じた学習 インターネットを用いた情報収集、写真や動画等による記録 ▷グループや学級全体での発表・話し合い▷複数の意見・考えを議論して整理 デジタル教材を用いた思考をより深める学び グループでの分担、協働による作品の制作 臨時休業の際には、このような活用も検討していきます ▷家庭と学校を通信回線で結んだオンライン学習として ▷児童・生徒、先生、家庭間のコミュニケーションツールとして さらに! プログラミング教育やデジタル教科書に! 小学校ではプログラミング教育が必修となりました。プログラミング教育では、算数や理科の単元の中でプログラミングを学ぶほか、パソコンの操作を学びながら、論理的思考を養います。 また、令和6年度からはデジタル教科書が全国の小中学校で本格導入されることが予定されています。 ◆文部科学省が進める「GIGAスクール構想」とは? GIGAスクール構想は、義務教育を受ける児童・生徒のために、1人1台の学習者用PCと高速ネットワーク環境などを整備する5年間の計画です。 昨年、文部科学省は大臣メッセージとして「1人1台端末環境は、もはや令和の時代における学校の『スタンダード』」だと示し、「ハード・ソフトの両面からの教育改革」に取り組むと宣言しました。これを実現するための全体像を描いたものが「GIGAスクール構想」です。 「学校教育の情報化の推進に関する法律(令和元年6月28日公布・施行)も定められ「構想」の早期実現が求められています。 ※「GIGA」は「Global and Innovation Gateway for All」の略で、「GIGAスクール」は変化の激しい時代においてICTを活用し、新しい教育へシフトしていくことを表している。 ご活用ください 学習支援サービス”eライブラリ アドバンス” 臨時休業中の児童・生徒の家庭学習に役立ててほしいと導入しました”eライブラリアドバンス”は、自宅でスマートフォンやパソコンを利用して学ぶことのできるオンライン教材です。 個々の学習ペースに応じて取り組むことができ、予習、復習を通じて家庭学習することができます。 利用方法等については、教育委員会よりご案内しました説明書に記載しています。ご不明な点は、教育委員会管理課(☎㊵-8449)へ問い合わせください。