令和元年12月定例会

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午後 1時00分  再  開
○議長  再開いたします。
  休憩前に引き続き一般質問を行います。
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板 垣 致江子 議員 質 問
○議長  次に、11番板垣致江子議員。
〔11番 板垣致江子議員 登壇〕
○板垣致江子議員  11番、政風会の板垣致江子でございます。
  令和元年最後の一般質問とさせていただきます。
  今年も残すところあと25日で新年を向かえますが、今年は日本中で多くの災害が起きた年になってしまいました。新年を迎える準備に私たち主婦は忙しくなり、口説きたくなることもありますが、何事もなく新年を迎えられることに感謝しなければと思います。来年は災害のない、よい年になることを願うばかりです。
  それでは、通告してあります質問をさせていただきます。
  1番、地域防災について。
  (1)女性の視点をいかした地域防災の重要性について。
  千葉県を直撃した9月9日の台風15号では、家屋の全壊198棟、半壊1,958棟、一部損壊3万3,377棟と大変な被害になり、その上、停電が1カ月以上も長く続いた地域もありました。その後発生した台風19号も大型で強い勢力でありました。10月12日に伊豆半島に上陸、静岡県や関東甲信、東北地方を中心に広い範囲で記録的な大雨、暴風で各地に大きな被害を及ぼしました。その後の24日からの低気圧による大雨の被害も含めると、死者98人、行方不明者3人、家屋の被害は全壊2,419棟、半壊1万6,331棟、一部破損1万7,414棟、床上浸水1万9,897棟、床下浸水3万121棟、非住宅被害も、公共の建物が273棟、そのほか7,604棟の大変な災害となりました。現在も多くの人が避難所生活を強いられております。
  南陽市では、幸いにして大きな被害はありませんでしたが、12日から13日にかけて450人の方が避難所を利用されました。朝にはほとんどの方が自宅に帰られ、避難所も閉鎖されたということでした。
  南陽市では災害対策基本法に基づく地域防災計画がつくられ、平成25年、26年の水害の経験と対策により27年に修正が加えられています。しかし、このように毎年のように大きな自然災害が発生している状況では、地区防災などをもっと強化する必要があると考えます。
  1点目、地域防災計画では、自主防災組織の育成と整備の推進が極めて重要であり、災害による被害の軽減も図られるとされておりますが、現在の組織率や活動の状況はどうなっているでしょうか。
  2点目、地域防災における女性の参画は全国的に少なく、特に自主防災組織や町内会は男性の役割とされる傾向があり、女性は地域で行われる防災行事には参加しても、意思決定の場には関与しないことが多いようです。男性が気づけない女性の意見も大変大事です。市内自主防災組織の女性役員などの状況はどうなっているのでしょうか。
  3点目、災害時における女性の役割は重要で、特に避難所は、女性の視点から運営し、女性が中心で動ける協働型が理想とされるといわれております。いざというとき女性が参画し動ける状況をつくるため、いろいろな研修等が必要と思いますが、市としてのお考えはいかがでしょうか。
  4点目、このたびの避難は学校に避難された方も多く、幸い何事もなく、翌朝には閉鎖されましたが、開設されなかった南陽高校を含め、学校の避難所としての課題などは協議されているのでしょうかお伺いいたします。
  2番、教育について。
  (1)いじめや不登校問題について。
  文部科学省の調査で、2018年度のいじめの認知件数が過去最多の54万3,933件で、前年度より12万9,555件、33.3%の大幅な増加であったと報道されました。心身に深刻な被害が生じるなどの重大事態も128件増の602件で最多とされております。
  山形県の認知件数は、前年度より4,167件増の1万496件と過去最多で、1,000人当たりの件数は全国40.9件に対して91.7件と2倍を超えているという厳しい数であるとされました。学校でのいじめばかりでなく、児童虐待事件の被害児童数も過去最多の1,394人で、検挙件数、検挙人員も過去最多であったと県警の報告にありました。子供たちの未来が大変心配される状況となっております。
  1点目、市内小中学校でのいじめの認知件数は、また、不登校の状況はいかがでしょうか。
  2点目、それらの問題への対策や取り組みはどのようにされているでしょうかお伺いいたします。
  (2)小中学校の芸術鑑賞を文化会館で。
  感動は心を育て、生きる力に。生の舞台劇や音楽鑑賞は、成長期の子供たちにとって大切な体験学習の一つであります。現在は各学校ごとに体育館で鑑賞していますが、なぜ世界に誇れる会館があるのに、そのすばらしい環境で見せることができないのか。
  各学校での鑑賞はいろいろな問題を抱えております。学校の規模により予算も違うので、作品のレベルも違わざるを得ない。作品を決定するまでに、日程調整や予算に合わせた作品選び、劇団との交渉など、担当職員の負担が大変多いと思います。子供たちには、皆同じようによい舞台環境でよい作品を鑑賞させてあげるべきと考えます。先生方や保護者もそれを望んでいるのではないでしょうか。お考えをお伺いいたします。
  以上、誠意あるお答えをお願いして、壇上からの質問といたします。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
〔白岩孝夫市長 登壇〕
○市長  11番板垣致江子議員の御質問にお答え申し上げます。
  なお、教育についての御質問につきましては教育長より答弁いたさせますので御了承願います。
  初めに、女性の視点をいかした地域防災の必要性の1点目、自主防災組織の組織率と活動の状況についてでございますが、現在の組織率は98.2%となっております。活動の状況につきましては、今年度5月に実施いたしました水害対応総合訓練の避難訓練に153地区のうち116地区が参加しており、その一部は初期消火訓練や応急救護訓練、避難所設置訓練などの独自訓練を実施しております。また、この日以外に独自の訓練を実施している自主防災会もございます。
  次に、2点目の地域防災への女性の参画と自主防災組織の女性役員等の状況についてでございますが、個々の自主防災組織における女性役員の状況については把握いたしておりませんが、組織構成が地区役員を中心になされていることもあり、議員御指摘のとおり、防災訓練等行事に参加される女性の方はいらっしゃるものの、組織の役員となっている女性の方は少数であると思われます。
  議員御指摘のとおり、女性の意見も大変大事でありますので、役員への就任のみならず、役員でなくとも女性の意見が活動に反映されるよう、地区・自主防災組織に働きかけてまいりたいと存じます。
  次に、3点目の女性が参画するための研修の必要性についてでございますが、防災対策を進める上で女性の役割は非常に大きく重要であると認識しております。避難所は被災された方を収容・保護し、避難生活を支えるためのものですが、現実には衛生面や栄養、プライバシー、育児、介護などの生活にかかわる諸課題が十分に手当てされないことによる複合的な環境悪化が被災者を追い詰める傾向にあることが指摘されており、これらの問題を解決し、避難所の質を着実に確保するため、平成28年4月に内閣府から避難所運営ガイドラインが示されました。この中でも女性の避難所運営への参画やリーダーシップの促進がしっかりと示されております。
  今般、市独自の研修はもとより、国や県を始め各種防災団体による研修会に担当職員や地区・自主防災会の方々から受講いただき、災害に対するスキルを高めていただいておりますので、女性の方々にも積極的に参加をお願いしてまいりたいと考えております。
  次に、4点目の南陽高校も含めた学校避難所の課題等の整理についてでございますが、このたびの災害では、土砂災害の危険性がある地区への避難勧告の際に、公民館を中心に各地区1カ所を避難所として開設し、その後の全地区避難に関しては、指定緊急避難所のうち、あらかじめ職員を配置している学校関係の避難所など計18カ所を開設いたしました。
  災害後、各避難所の担当者から避難所における情報取得手段や避難所に係る反省点、意見、要望、改善事項等を取りまとめたものを提出いただき、現在、各反省点とともに検証しております。また、今回避難所を開設しなかった南陽高等学校にも訪問し、災害時における避難所開設の手続や方法、運営について協議を行っているところでございます。
  私からは以上でございます。
○議長  答弁を求めます。
  長濱教育長。
○教育長  11番板垣議員の御質問、教育についての1点目、いじめや不登校問題についてお答え申し上げます。
  まず最初に、市内小中学校のいじめ認知件数でございますが、昨日の舩山議員の御質問でもお答えいたしましたが、平成30年度調査で320件、今年度においては1学期末現在で200件となっております。うち小学校においては、平成30年度234件、今年度は1学期末現在で145件となっております。中学校においては、平成30年度86件、今年度は1学期末現在で55件となっております。
  次に、市内小中学校において30日以上欠席した児童・生徒数は、平成30年度40人、今年度は1学期末現在で15人となっております。
  いじめや不登校問題についての2点目、それらの問題への対策や取り組みについてお答えいたします。
  いじめも不登校も、「未然防止」、「早期発見」、「早期対応」の3点に重点を置き、組織的に対応することを指導しております。
  まず、いじめに関しましては、国のいじめ防止対策推進法にのっとり本市で作成しておりますいじめ防止基本方針に基づき、特に未然防止に力を入れ、児童・生徒の自律的な取り組みを促しながら、規範意識の醸成と「いじめは絶対に許さない」という自浄作用の啓発に努めております。また、いじめの早期発見、早期対応に向け、教師が日々の児童・生徒を深く洞察することが最も重要であることを指導しております。それを裏づけるためにも、定期的なアンケート調査や個別面談、日記指導等を行い、子供を複眼的に捉え、心の機微に寄り添った傾聴中心の支援に取り組んでおります。
  次に、不登校についてでございますが、自己決定を促す取り組みや教師の誠実かつ温かな対話をもとにしながら、豊かな情操を育み、「居場所」や「絆」を大切にし、明日も来たくなる学級・学校づくりを指導しております。一人一人の子供が、集団における共感的人間関係に支えられ、自己有用感を高めながら自立していくことが最も重要であると考えております。
  昨今のいじめや不登校の問題は複雑多様化しており、その解決に向けては、学校、家庭だけではなく、地域や福祉、関係諸機関の方々の御協力を得ながら、相談しやすい環境づくりや複線的な支援体制の確立が必要であります。
  これまでも、教育相談室「クオーレ」における教育相談や適応指導、スクールカウンセラー等による児童・生徒、保護者へのカウンセリングを含めた教育相談を行っておりますが、昨年度から、県費を活用しスクール・ソーシャル・ワーク・コーディネーターを教育委員会内に1名配置し、教員とは違った立場で子供の生の声を聴いたり、保護者や家族の悩みに寄り添ったりしながら、解決の糸口を見いだせるよう支援のあり方に厚みを持たせております。今後も、子供の望ましい育ちを複数の目で見守る組織体制の強化に邁進してまいりますので、御理解と御協力をお願い申し上げます。
  次に、教育についての2点目、小中学校芸術鑑賞における文化会館の使用についてお答え申し上げます。
  まず、中学校においては、毎年、全生徒を対象にして文化会館で芸術鑑賞教室を開催しております。今年度は先週の11月28日に日本フィルハーモニー交響楽団を招いてオーケストラの演奏を鑑賞いたしました。この事業は、文化庁が実施している「文化芸術による子供育成総合事業の巡回公演」に申請の上、採択され実施したものでございます。御家庭にも学校を通じて御案内を差し上げ、希望された保護者の方々にも生徒と一緒に御鑑賞いただきました。過去にも交響楽団等のコンサート、古典落語、狂言、演劇等の鑑賞も行っております。
  次に、小学校においては、学校単位で年間の教育計画に位置づけて開催しているところでございますが、昨年度は11月15日にニッセイ劇場のクラシックコンサート「アラジンと魔法のランプ」を文化会館で小学校4年生から6年生を対象に開催いたしました。小学校における文化会館での芸術鑑賞は、児童の発達段階の相違における作品等の精選や移動も含めた授業時間の削減等の課題もありますので、校長会等と連携・調整を図りながら、今後も国や県の事業を有効に活用し、本市の子供たちに質の高い芸術文化を文化会館において鑑賞できるように努めてまいります。
  以上でございます。
○議長  再質問に入ります。
  11番板垣致江子議員。
○板垣致江子議員  それでは、何点か再質問させていただきます。
  まず、防災関係ですが、自主防災の取り組みが市内98.2%ということで、非常に高くなっているということで大変ありがたいことだと思っております。また、5月の水防対応の訓練なども行ったということで、これ全地域、皆さん取り組んでくれたということで、先日、宮崎の方が水害の心配があるということで各戸に声がけをされて避難していただいたということは、やはりこういうことが、経験をしてきたということが実績になったのかなと、本当にありがたく思っているところです。私たち自主防災の役員が待機して検討しながら夜中までおりましたが、皆さんへの声がけの必要はないようだということで動きませんでしたが、本当に緊急性を必要とする場所では役員の方たちの声がけというのは本当にありがたいのかなと。なかなかそれでないと出れないということもあったと思いますので、今回は本当に活動をしてくださった方々に感謝を申し上げるばかりです。
  その中で、自主防災、やはり女性の役員とか出る機会が少ないというか、多分、隣組、区長さんを初め隣組の方たちで自主防災組織が結成されていると思います。隣組長さんというのは毎年かわることもあって、その奥様たちも、いざというときはお手伝いに来るかもしれないんですが、やはり訓練されていないというところ、また、研修なども受けていないところもあって、何をどうすればいいかということが現実になかなか動けないことじゃないかと思うんです。
  それで、役員にきちんと入れていただかなくても、まず、隣組長さんの奥様になった、また、地区長さんの奥様になった、そういうときはこの自主防災の訓練のときに必ず出席していただいたときに自分たちが何をやるべきかということをしっかりと勉強していただく機会は必要かなと思います。
  それで、国、県も今かなりこの女性の視点での自主防災ということを考えて、研修なども行われてきております。私たちも全国女性防火クラブの研修、年に1回東京であるんですが、そちらでも必ず女性の視点からの防災ということでいろんな取り組みを勉強させていただきます。また、先日、女性ネットワークでも男女共同参画からの女性の視点での防災ということで研修会をしていただきましたので、非常に人数は少なかったのですが大変よかったなと思っております。
  これは東日本大震災に伴う、震災と女性に関する調査ということで、女性の視点から見る防災・災害復旧に関する提言などが出ております。例えば、1番として、意思決定の場における女性の参画、2番、女性の視点を反映させた避難所運営、3番、多様な女性のニーズに応じた支援、4番、労働分野における災害・防災の復旧対策、災害時におけるDV防止のための取り組みの推進、防災・災害復旧に関する教育の推進、このようなことが女性のアンケートによりまとめられて提言されております。
  こういうのを見ると、女性が実際に災害に対応した人たち、また、災害に遭ってはいないんだけれども、それらのことを何回も何回も勉強してきた人たちの取り組みによってこういう言葉が出てくるということだと思います。国のほうからも避難所運営ガイドラインが出てくるということで、市としては県などの指導も受けながら研修を行っていくことですが、南陽市としてはどのような人をまず対象として一番にやっていきたいと考えているかお伺いいたしたいと思います。
○議長  答弁を求めます。
  髙野総合防災課長。
○総合防災課長  それでは、ただいまの御質問にお答えをしたいと思います。
  議員の御説明の中でもございましたが、現在の自主防災の組織が、いわゆる地区役員の構成で入っているというふうなこともございまして、その任期の関係でなかなか防災活動が深く円熟していかないという課題がございます。
  1つに、私どものほうが研修を進める中で重要としているのは、特に防災に関して、例えば避難所もそうですし、自主防災会の基本的な役割とか働き方というのはどういうことなんだというふうなことを何度も御説明をしております。特に、各地区において総会であったり役員会であったりするときに、改選された方を対象にそういったこともお話をしておるところでございます。
  それから、そこから一歩進みまして、今、県のほうの研修なんかでも特にあるのですけれども、避難所の運営に関する研修というのを取り上げられているところでございます。私どものほうが今回の災害も含めてなんですけれども行っているのは、やはり初動期、いわゆる地区から避難所に行くところまでというふうなことになりますが、大切なのは、その避難所に行ってからどのように避難所を運営していくかというふうなことであり、その運営をする中で女性の役割というのが非常に重要なもの、位置づけになるというふうに認識をしております。
  そういったものを今後県のほうにも要望しながら、私どものほうで積極的にその参加について働きかけをさせていただきたいというふうに考えております。
  以上でございます。
○議長  11番板垣致江子議員。
○板垣致江子議員  いろんな本当に働きかけをしていただいて、女性が話の中に入って市民のために働ける状況をつくっていただきたいと思います。
  まず、今回のように一晩限り、せいぜい二晩で終わったとかと、そういう状況だと問題はそんなになく過ごせると思いますが、これが1週間2週間、長くなればなるほど女性の方たちの問題が多く起きてくると思います。トイレの問題、それから着替えをするときの問題、女性の下着とか必要なものがなかなか支援物資の中に入ってこない、入ってきたとしても、それをどうやって分けるか、それは女性の視点でないとなかなかできないことであります。
  それから、幼児を連れたお母さんたちの場所ですね。避難所では、広いところではそのお母さんたちはなかなか大変なわけです。赤ちゃんが泣いて、周りの人たちも迷惑だと。一番言われているのは心ない言葉なんですね。うるさくて寝れないから出ていけとか、そういう言葉が皆さん避難生活が長くなるとかなり出てくるということで、本当にそれは大変な問題だなということでした。あと、車椅子の人や和式トイレを使えない人の対応、これは男性の方も考えていただけると思いますが、特に女性の立場ですと細やかな視点で考えていただけるということがあるので、やはり必要なことと思います。
  また、長期になったときにお年寄りが動かないでいると、1週間2週間動かないでいると動けなくなる、歩けなくなる、そういう対処の仕方も避難所での女性の役割の一つとして、協働型で環境を変えるために、じゃ、皆さんでこんなことをやりましょうか、そういう言葉もなかなか女性でないと出ないところもあるので、やはり協働型ということが運営にはいいとされております。
  先ほどDV防止ということがありましたが、これは表には出てきませんが、災害の現場、避難所でかなり多くの女性や子供を対象とした盗撮や痴漢が発生している。これは非常に問題となっております。なかなか声を上げられない、たまたま避難所でトイレに行く通路にいる女の子が、いつも男の人からのぞかれる。それだけでも耐えられないのに、痴漢に遭ったりしている、盗撮を受けたり、そういうことがかなりの発生率が多いんだそうです。
  そういうことも考えると、やはり女性の参画は必要だということで、研修をどんどんやっていただいて、いろんな方たち、私たち何回も受けましたというのでは意味がないと思います。いろんな方たちがいろんな場所で研修を行っていただいたり、討論をしていただいたりというところが大変必要になってくると思いますので、そこのところは市としてもぜひ多くの方に声がけをして、自主防災組織の中に女性の参加を求めていただきたいと思います。これは本当に切実な私からのお願いでございます。よろしくお願いしたいと思います。
  それから学校ですね、学校関係のところで、たまたま南陽高校は開設されませんでした。私たちの地区が実は南陽高校に避難するということだったんですが、私たちは避難までは行かなくてもいいということであったんですが、学校関係、また体育館関係へ物資的なものは何か行っているんでしょうか。
○議長  答弁を求めます。
  髙野総合防災課長。
○総合防災課長  ただいまの御質問にお答えをいたします。
  市が指定をする市内のいわゆる指定緊急避難所としているところについては、各避難所のほうに物資を配分して保管をしております。
  以上でございます。
○議長  11番板垣致江子議員。
○板垣致江子議員  市内28カ所に物資を分けていただいているということなんですが、特に南陽高校などは職員の方たちが常に地元にいらっしゃるわけでないので、どうなのかなというところはあったんですが、協議をしていただいているということで、まずは一安心はしたんですが、例えば、障害者の方たちはどのお部屋を使わせてもらえるとか、それから、普通一般の人たちはどのお部屋を使うような方向性で考えているとか、それは各学校あると思うんですが、そういうことまで協議はしていらっしゃいますでしょうか。
○議長  答弁を求めます。
  髙野総合防災課長。
○総合防災課長  ただいまの御質問にお答えをいたします。
  現在、避難所として指定をしているところありますけれども、その中で個々具体的に、いわゆるどの部屋を使うというマニュアル化されたものはございません。ただ、学校で申し上げますと、例えば中学校でしたら、体育館そのものではなく、まず、畳のある武道場であるとか、幾らかでも避難者の方が過ごしやすいところを選定し、御提供いただいているというふうなところになっております。
  以上でございます。
○議長  11番板垣致江子議員。
○板垣致江子議員  障害を持った方、いろんな障害を持った方がいると思うんですね。それはただ単に車椅子で動かなければいけない人ではなく、視聴覚的に不自由な方、それから外国の人、それから、先ほども申し上げたように乳幼児を抱えたお母さんたち、それから妊産婦さんたち、そういう人たちを一番先にどういうふうに対処すべきかというふうに考えていただきたいと思います。
  避難される方、多分、一番先に避難される方は、どちらかといえば早く動ける方、そういう方たちが多いと思います。障害を持った方たちは後で来て、居場所がなくて結局は車の中で過ごしたとか、そういう状況が前の水害のときもありました。私たち避難したんですが、行く場所なかったんです。一日、夕方までどうしていいかわからなくて車の中で公園のところで過ごしましたとか、そういうお話を聞きました。そういうことを考えると、一番先に考えていていただきたいのは、そういう弱い人たちの立場で、その人たちをどうするかということを皆さんで考えていていただきたいと思います。
  いろいろ難しい点もあるかと思いますが、そういうことで、ぜひ自主防災の組織の頑張っていただいている方の中に女性を入れていただきたい。また、女性の視点で子供たちや女性を守るための活動をしていただきたいことをお願いしておきたいと思います。
  各施設、避難所にいろんな水とか設置していただいていますが、一番これ市民の方たち皆さんにお知らせしていただきたいというか、ほとんどの方はわかっていらっしゃると思いますが、自助ということで、まず避難するときに自分が一晩二晩必要なものを持ってこられる方は持ってきていただきたいということです。
  先日、体育館などに避難した際に、体育館側は飲み物はあるんだけれども食べ物はないんです、あのときは。まだアルファ米をやるとか、そこまではならなかったんですが、一晩過ごすのにもいろんな方たちがいると思うんです。それで、自分の口に入るもの、自分が準備していた防災のものでもいいし、また、女性だったら茶の間で皆さんお茶飲みしていたお茶菓子をぱっと入れるとか、そういうことも必要だと思いますので、それは自助として必ず避難する場合は手ぶらで行かないで何らかのものを準備できる方はぜひ準備して避難してくださいということは、やはりこれは必要なことだと思いますので、その辺はよろしくお願いしたいと思います。
  教育のほうに入らせていただきます。
  教育のほうで数字をいろいろお聞きしましたし、舩山議員のときにはなかった平成31年度1学期の状況もお話しいただきました。山形県の状況を見ると、本当にこんなに山形県がひどいのか、大変な状況になっているのかと本当に心配になってきました。県のほうも増加の要因は、からかいや冷やかし、そういうこともあるからでないかということなんですが、南陽市の場合、それも含めてこんなに増えているというのは、もっとほかに何かいろいろあるのかなと思いますが、その辺の状況をもう一度お聞かせしていいただいてよろしいでしょうか。
○議長  答弁を求めます。
  長濱教育長。
○教育長  ただいまの御質問にお答え申し上げます。
  数字だけで見ると非常に増加しておりまして、学校が本当に大変な状況になっているのではないかというようなことの御心配かと思います。
  実は、このいじめの認知件数につきましては、いじめの定義も過去何回か変わっておりまして、近々ではインターネット等も含むというようなことで定義が変わってきたと。それから、これまで本当に全国で痛ましい事案が連続して起きてきたわけですけれども、その中で教員が気づいていない、子供たちの痛みに気づいていないのではないかというような反省も出されて、特に最近では積極的にいじめを認知するということが学校にも浸透してきております。
  ですから、例えば冷やかし、からかい、大人にとってみればそれは単なる、ちょっと何か言われただけでしょうというようなことも、当該児童・生徒がそれを苦痛と感じれば、いじめとして認知していると。そのようなことで、非常に先生方もアンテナを高く張って対応した結果、これだけの数字になっているというふうに御理解いただければありがたいのかなというふうに思います。
○議長  11番板垣致江子議員。
○板垣致江子議員  そのような状況で数字が多くなっているということをお聞きしまして、何か前のいじめの感覚と違うということで、そういうことまで数に入ってきているから多いんだという言葉、それだけ聞くと、そんなこと言っていいのかなと感じたところはあるんですが、からかいや冷やかしもいじめの一つと考えて先生方は対応してくださっているところ、そこが、なぜその子供がからかいや冷やかしを言わなければいけなかったというところもしっかり把握していただいて、受けている側の子供たちは本当にかなり傷ついていると思います。多分、からかいや冷やかしを受けている子供たちは笑って過ごしていると思います。笑って過ごさざるを得ない状況。それがどれほどの心の傷になっているかということも考えて、そこは教育の現場は大変だと思いますが、そこから一歩また多くの先生にかかわっていただいて、1つアンケートをとりました。こういう状況になりました。数字が出てきました。それに対してまた学校では、なぜそういうことがいっぱい出てきたのかという、子供たちに考える機会も必要なのかなと思いますが、その辺はどうでしょうか。
○議長  答弁を求めます。
  教育長。
○教育長  私の先ほどの答弁で、ちょっと舌足らずの点があったのかと思いますけれども、なぜ加害児童と言われる子供たちがそういう言葉、言動を発しなければならないのかと、そのこと自体が大事な問題だと思います。
  つまり、相手を思いやるとか、また温かい気持ちを持つとか、そういったことはもちろん大切ですけれども、先ほど申し上げましたのは、何気ない一言、ちょっと話が長くなりますけれども、例えば、文部科学省の事例にも出ているんですが、自力でテストというか授業中に問題を解こうとしていた子供に、ほかの子供が善意で教えてあげたと。ところが、解き方を教えてもらった子供は、自分はここまでわかっていたのに何で相手は私のことをわかってくれないのかと。それで、いじめられたというふうに感じてしまう。いろいろな何気ない一言とか何気ない言動が相手にとって苦痛になってしまう。そのような現実もありますので、そういったところもさまざまな場面を通して、先生方あるいは御家庭におかれましては保護者の皆様、そして地域におかれましては地域の皆様方から、いろいろな場で情報を共有しながら、地域総がかりで対応していくことが必要なのかなというふうに感じているところでございます。
○議長  11番板垣致江子議員。
○板垣致江子議員  そのような事例もあるということで、大変難しい教育現場となっているなと実感しているところです。
  山形県、非常に多いということで、いろんな捉え方があるということで増えているのもわかりますが、先ほど言いましたが虐待の数も増えている。これは少し貧困の問題もあるのかなというところも感じているところです。
  先日、講演を聞いたときに、ある先生が、山形県、5人に1人貧困の中で育っているんですよねみたいな話をされて、私、ぎくっとしたんですが、それが原因とは言わないんですが、やはりいろんな条件あると思いますので、その辺のことも先生方は本当に心を配っていただければと思います。
  また、先生方が余裕がなくなってきているのかなということを思います。小学校の先生たち忙しくして、また、やらなければいけないことがたくさんあるということで、ぜひ上司の先生には若い先生たちに心を配っていただければと思います。
  それでは、最後に芸術鑑賞の話に入りますが、中学校のほうは年1回文化会館で芸術鑑賞をさせていただいているということでしたが、ここ何年もやってきていただいているのでしょうか。それとも、昨年は文化庁の補助事業があったのでたまたまやったということなんでしょうか。
○議長  答弁を求めます。
  佐藤学校教育課長。
○学校教育課長  ただいまの御質問にお答え申し上げます。
  シェルターなんようがつくられまして、まず、小中学校では合同音楽会、そちらをお借りしてさせていただいております。そのほか、中学校につきましては平成27年度からさまざまな形で芸術鑑賞を行わせていただいているということでございます。
○議長  11番板垣致江子議員。
○板垣致江子議員  中学校は結構あるということですね。それから、小中学校の音楽関係、それは会館を利用していただいているということですが、その小中学校の芸術鑑賞で、これは小学校の先生の間でもかなり、なぜ文化会館で見せてもらえないのだと。それはいろんな話を聞きます。高畠、川西も会館がありますので、ずっと長年芸術鑑賞をやってきております。そういう中で、なぜ南陽市がそれをやってもらえないのかという言葉がありました。旧市民会館の時代に、かなりの間、長年芸術鑑賞は市民会館でやっていたと思います。それがなくなったのはなぜかというと、市長はどこで芸術鑑賞しておりましたでしょうか、小学校のとき。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  たしか市民会館だったような気がします。
○議長  11番板垣致江子議員。
○板垣致江子議員  そうだったと思います。それがなぜなくなったか、各学校になったか。それはバス代です。劇団に払うお金よりも、山交のバスをチャーターして行かなければならないということで、バス代が余りにも高いということでなくなりました。そして各学校になりました。
  先ほど申しましたように、各学校での問題はいろいろあります。先生方が必死でその劇団との交渉をして、何を見せるか、それをやらなきゃいけない。そして学校の規模によってはレベルが全然違うんですね。一流の劇団まではいかないが二流、三流、そこも違う。あと、低学年、高学年の作品も分けられない。いろんな問題があります。これぜひ、小学校の校長会のほうからも希望が出ているはずです。なので文化会館のほうにお願いして、小中学校の劇場鑑賞会をシェルターなんようでやっていただきたいと思いますが、ここは市長にお伺いしたいと思います。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  市長部局のことではないのでお答えはしようがないわけでありますけれども、教育委員会において適切に対応していただけるように、学校と教育委員会の連携を図っていただけますように私からもお願いをいたします。
○議長  時間ですので......。
○板垣致江子議員  よろしくお願いしたいと思います。ありがとうございました。
○議長  11番板垣致江子議員の一般質問は終了いたしました。御苦労さまでした。
  以上をもちまして、通告されました7名の一般質問は全て終了いたしました。長時間御苦労さまでした。
  質問された議員、答弁なされた執行部各位の労をねぎらい、今後の市政運営に生かされることを期待しております。

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散会
○議長  本日はこれにて散会といたします。
  ご一同様、御起立願います。
  傍聴席の方もお願いいたします。
  御苦労さまでした。

午後 1時51分  散  会