令和元年12月6日(金)午前10時00分開議

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議事日程第3号
令和元年12月6日(金)午前10時開議

 日程第 1 一般質問

   散   会
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本日の会議に付した事件
 議事日程第3号に同じ

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出 欠 席 議 員 氏 名

◎出席議員(16名)
  1番 山口  裕昭  議員     2番 島津  善衞門 議員
  4番 舩山  利美  議員     5番 山口  正雄  議員
  6番 白鳥  雅巳  議員     7番 片平  志朗  議員
  8番 梅川  信治  議員     9番 川合    猛  議員
 10番 髙橋    弘  議員    11番 板垣  致江子 議員
 12番 髙橋    篤  議員    13番 田中  貞一  議員
 14番 遠藤  榮吉  議員    15番 佐藤    明  議員
 16番 伊藤  俊美  議員    17番 殿岡  和郎  議員
◎欠席議員(0名)


説明のため出席した者の職氏名

 白岩 孝夫   市長               大沼 豊広   副市長
 嵐田 淳一   総務課長            山口 広昭   みらい戦略課長
 西牧 修二   財政課長            尾形 真人   税務課長
 髙野 祐次   総合防災課長         安部 浩二   市民課長
 佐藤 賢一   福祉課長            大沼 清隆   すこやか子育て課長
 土屋 雄治   農林課長            寒河江 英明 農村森林整備主幹
 長沢 俊博   商工観光課長         穀野 純子   観光振興主幹
 粟野   清   建設課長            渡部 時裕   上下水道課長
 尾形 久代   会計管理者           長濱 洋美   教育長
 穀野 敏彦   管理課長            佐藤 政彦   学校教育課長
 板垣 幸広   社会教育課長         江口 和浩   選挙管理委員会事務局長
 安部 真由美 監査委員事務局長      大室   拓   農業委員会事務局長
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事務局職員出席者
髙梨 敏彦 事務局長     太田  徹 局長補佐
江口 美和 庶務係長     小野 勝司 書記


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開      議
○議長(髙橋 弘議員)  御一同様、御起立願います。
  傍聴席の方もお願いいたします。
  おはようございます。
  御着席願います。
  これより本日の会議を開きます。
  ただいま出席されている議員は16名全員であり、定足数に達しております。
  よって、直ちに会議を開きます。
  本日の会議は、お手元に配付してございます議事日程第3号によって進めます。

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日程第1 一般質問
○議長  日程第1 一般質問であります。
  昨日に引き続き一般質問を始めます。
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山 口 正 雄 議員 質 問
○議長  最初に、5番山口正雄議員。
〔5番 山口正雄議員 登壇〕
○山口正雄議員  おはようございます。
  5番、政風会の山口正雄です。
  一昨日の4日、NHKBS1での「山形・南陽自由な空へ」を拝見しました。赤湯駅、熊野大社、夕鶴の里、宿泊旅館、十分一山からの景色など、プロの制作した映像はさすがにすばらしいものがありました。番組には車椅子生活をされる男女と健常者の女性が出演され、まちなかめぐりやフライト体験などの会話や、今回、車椅子で初トライされたフライト中の女性の喜びの叫びを目の当たりにし、外に出る勇気、チャレンジする勇気、段取りの大切さ、そして何よりもそれをなし遂げる強い気持ちが必要なことを改めて感じました。県外から本市を訪れた女性2人が南陽に住む人たちの温かさや優しさを感じたように、それが街並みにもあらわれているように感じました。放送の終わりごろには、そのうれしさに自然と涙がこみ上げてくる30分でありました。空のバリアフリーとともに、心のバリアフリーの南陽として、多くの人たちが訪れる南陽市にするために、市長にはこれからも積極的な情報発信をお願いしたいと思います。
  それでは、さきに通告しております質問をさせていただきます。
  ハイジアパークの経営についてであります。
  ハイジアパークは、浴場施設、コンベンション施設、和洋レストラン施設、イザベラバード記念館、流れるプール施設、パターゴルフ場などの機能を持つクアパークとして、40億円を超える投資を行い平成4年にオープンいたしました。当初の事業計画では、年間利用者数20万人、利用場所別の客単価は1,500円から3,000円と見込み、年間売上高4億3,500万円を達成するものでありました。しかし、実態はこのような内容にはほど遠く、毎年大幅な赤字経営を余儀なくされ、株式会社ハイジアパーク南陽に対し、2回の増資、3回の経営支援補助、指定管理料の増額などを行いながら今日まで経過してまいりました。
  この間、平成21年12月に入浴料金を300円に大幅値下げを行った結果、翌年度の利用者は前年比約11万人増加し24万人余りを記録しましたが、赤字幅は縮小したものの赤字脱却には至りませんでした。その後も入浴料の見直しやさまざまな経営努力をなされてまいりましたが、平成31年3月31日現在の貸借対照表では5,200万円余りの債務超過となりました。
  このような中、総務省より、今年3月末までに経営健全化方針の策定と公表を求められ、本市では1月に株式会社ハイジアパーク南陽の見直し方針を策定されました。その見直し方針に基づく分析結果も今年2月に示されましたが、いずれも厳しい結果となっております。
  その結果を受けての抜本的改革を含む経営健全化の取り組みにかける検討のフローチャートによれば、設置目的である住民福祉増進、地域活性に結びつく子供の遊び場事業、シニアカフェ事業を実施しており、政策目的と事業内容は合致し、市地域防災計画においても指定避難所に指定されており、防災上の役割も担っている。しかし採算性は、今後とも利用者が減少傾向にあり、管理費は高どまりし、現在の事業形態では経営改善策を講じても単年度黒字を計上することが精いっぱいであり、長期的に見ても債務超過の解消は困難と考えられるとしております。
  公共施設等総合管理計画における検討では、施設の老朽化が進んでおり、特に、開業以来更新していない温泉、プール設備の劣化が著しく、修繕・更新のいずれでも莫大な経費が見込まれるとしております。
  このため、経営改善の取り組みとして、意思決定を迅速に行うための常勤社長の専任及び節税効果と損失補?のための減資が行われ、平成31年3月31日現在、資本金は1,000万円、債務超過は3,800万円余りとなりました。このような観点から、採算性はないものの、経営体制の変更や大幅な経営改革を行うことを前提に、引き続き事業を継続すると判断され、株式会社ハイジアパーク南陽は一層の経営改革の取り組みを進めること、市は30年度末の2,000万円に加え令和元年度に2,500万円の指定管理料を増額し、債務超過の解消を目指すこととしております。株式会社ハイジアパーク南陽の経営改善期間を令和4年度までとしておりますが、今後の経営状況の変化や利用者数の推移、施設の老朽化の進捗によっては、事業の整理や施設の廃止を含む抜本的な改革手法についても検討するとしております。
  南陽市統計の観光客数によれば、ハイジアパークは、熊野神社、赤湯温泉、烏帽子山公園に次ぐ人が訪れている場所でもあります。近年は減少傾向にありますが、集客力の磨き直しで安定した経営に結びつけられる効果的な方策が見いだせるかどうかにかかっているように思います。まずは、30年度決算状況をもとに、今後の株式会社ハイジアパーク南陽のあり方、経営改革の手法について、市民各層から意見をいただく有識者会議が始まりました。
  そこで、次のことについてお伺いいたします。
  (1)株式会社ハイジアパーク南陽の経営について。
  ①今期における実質的な業績改善の見通しはどうか。また、経営改善策の主な内容はどのようにお考えなのかお伺いいたします。
  ②株式会社ハイジアパーク南陽の経営改善あるいは経営改革について、市のかかわり方をどう考えておられるのかお伺いいたします。
  (2)施設老朽化の対応について、市の基本的な考え方をお伺いいたします。
  (3)有識者会議の目的及び答申時期の見通しについてお伺いいたします。また、現時点での進捗状況もあわせてお伺いいたします。
  (4)株式会社ハイジアパーク南陽の経営状況の変化、利用者数の推移、施設老朽化の進捗によっては抜本的な改革手法の検討もあり得るとしているが、その判断基準をどのように考えておられるのかお伺いいたします。
  以上、壇上からの質問といたします。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
〔白岩孝夫市長 登壇〕
○市長  おはようございます。
  5番山口正雄議員の御質問にお答え申し上げます。
  初めに、株式会社ハイジアパーク南陽の経営についてでございますが、まず、第2四半期までの状況を御報告申し上げます。
  入館者数については、前期対比3,246人増の6万639人となりました。売上高については前期対比4.6%増となっており、特に料飲売上高が19.7%の増と好調でありました。売上総利益金額は3.2%の増となっております。一方、販売費及び一般管理費では、燃料費、電力料等の増により前期対比2.4%の増となっております。その結果、指定管理料を収入とする前の営業損失金額においてはマイナス1,499万7,000円となり、前年と同程度となっております。
  今後もこのような状況が続くものと思っておりますが、営業努力による売り上げ増加戦略をさらに強化し、収益の向上が図られることを願っております。
  経営改善策としては、入館者数の増加と料飲売上の向上を図る株式会社ハイジアパーク南陽の方針のとおり、今後も営業に力を入れて業績を伸ばすよう、社長と意識を共有しているところでございます。
  株式会社ハイジアパーク南陽の経営に対する関わりについては、市による公設の設備としての責任とともに株主としてもまた責任を有しており、経営改善が図られることが市民全体の利益に結びつくものと認識しております。
  次に、2点目の施設老朽化の対応についてでございますが、市の基本的な考えとしては、利用者の安全・安心を考慮して、設備の緊急性や必要性から優先順位を決定し、修繕や交換などに対応することとしております。
  なお、施設全体の修繕、更新計画を検討するための施設状況調査を行っておりますので、その結果を受けて有識者会議で議論してもらう運びになっております。
  市としましては、財政投資と経営改善のバランスを見極めながら、有識者会議の答申を参考に対応してまいります。
  次に、3点目の有識者会議の目的及び答申時期についてでございますが、南陽市公社・第三セクター見直し方針及び南陽市公共施設等総合管理計画に基づいて示した判断につきまして、取り組みの進捗状況を検証するとともに、施設の老朽化も顕著となっていることから、施設の存廃も含めた今後の方向性について御意見をいただくために会議を設置し諮問いたしました。答申の時期につきましては、12月中に意見の取りまとめを行い、答申される予定と聞いております。
  次に、抜本的な改革手法の検討に向けた判断基準についてでございますが、経営状況については、株式会社でありますので採算性の有無が重要な判断基準となりますが、シニアカフェ事業の実施、指定避難所の指定など、採算性だけでは測れない役割も十分に考慮しなければならないと考えております。また、施設の老朽化につきましては、今後、必要な改修・更新経費がどのくらいになるのか。また、それを支出することによりその他の市の事業に影響が出ないのかなどを慎重に見極めなければならないと考えております。いずれにしても、今後答申される有識者会議の御意見を参考にしつつ、ハイジアパーク南陽の担っている住民福祉等の役割に対して、将来的な財政負担が市政運営にどのような影響を及ぼすかが最終的な判断基準になると考えております。
  以上でございます。
○議長  再質問に入ります。
  5番山口正雄議員。
○山口正雄議員  ありがとうございました。
  最初に市長にお伺いいたしますが、3点ほどお伺いします。
  1つは、先ほども申し上げましたが、本市の統計から見ても4番目に集客力があるという施設になっております。そういう中で、エージェントも含めて市外の方が多く利用されているという状況もお聞きしております。そんな中での南陽市としてハイジアパークの位置づけというものは、ただいまもお話ありましたが、もう1回この南陽市としてのハイジアパークの位置づけをお聞きしたいと思います。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  御質問にお答え申し上げます。
  先ほども壇上からハイジアパークの役割については、市民福祉、あるいは指定避難所といった役割も果たしているということを申し上げましたけれども、ただいまの御指摘のとおり、市外からの集客施設としての役割も担っているというふうに思っております。その集客については、最初に議員が御指摘いただいた当初の見込みからは大きく少ない状況ではあるものの、一定の役割を果たしているというふうに思っております。
○議長  5番山口正雄議員。
○山口正雄議員  次に、株式会社ハイジアパーク南陽の経営が今後どのようになれば望ましいというふうに市長はお考えですか。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  一番望ましい姿というのは、完全に自立した、安定的な収益を上げていく経営が望ましいというふうに思っております。
○議長  5番山口正雄議員。
○山口正雄議員  もう1つお伺いします。
  有識者会議から12月中に答申されるという先ほどお話ありました。その答申を参考にしてというお話ございましたが、その参考の度合いですね、この辺の市長としての受けとめ方は、単なる参考ということなのか、あるいはやはり重く受けとめなければいけない、あるいは尊重すると。その辺の度合いの兼ね合い、その辺をお伺いします。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  有識者会議の皆さんにおかれましては、時間、労力等をかけていただいて真剣に議論していただいていると思っておりますので、当然のことながらそれについては真剣に受けとめるということでございます。
○議長  5番山口正雄議員。
○山口正雄議員  わかりました。
  そこで、順序は逆になりますが、施設の関係と有識者会議の件について先にお伺いしたいと思います。
  先ほど、施設の関係、方向性というか、今調査をしているということで、それの方向が出てから有識者会議にお話するというふうにされておりましたが、今現在は有識者会議に対して施設をどうするかということはまだお話されていないということですか。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  有識者会議の中で今後の方向性についても諮問しておりますので、当然その有識者会議の内容を受けて考えていくということになります。
○議長  5番山口正雄議員。
○山口正雄議員  私は、この有識者会議の目的の中に、ハイジアパークのあり方、あるいは施設のあり方ということになっているわけですが、1つはその順序、例えばハイジアパーク南陽が継続できるかどうかという問題が1つあると思います。それと、それが採算的に難しいということであれば、別の経営展開というか事業展開というか、それがあり得るのかどうかという問題もあるのかもしれません。どうしてもそれが成り立たないという見込みになれば、要するに最悪の後ろ向きな結果というふうになると思うんですが、有識者会議の検討のあり方というのは、その手順はどうなんですか。
○議長  答弁を求めます。
  西牧財政課長。
○財政課長  お答えいたします。
  現在、有識者会議につきましては、これまで質問等であったように株式会社ハイジアパーク南陽という経営的な面からと公の施設であるハイジアパーク南陽という市の施設としての両面から有識者会議のほうで検討いただいておりますので、そのような形で、公の施設としての今後の施設のあり方について、報告書の中でもある程度概算経費ということで今後の見通し、数字を出しておりますけれども、より精度の高いものを求めるということで今回業務委託をして施設の老朽化等、今後の経営の見通しなども見ていただいているという状況になっております。
○議長  5番山口正雄議員。
○山口正雄議員  それはわかりますけれども、ハイジアパーク南陽の経営というものと、あそこの施設を今後どうするかというものは密接に関連していることだと思います。そういう中で、有識者会議の中に今後あの施設を更新していくんですよという前提でお話されているのか、あるいはそうでない、まだ何もわからないというか、あるいは修理ぐらいでこれからいくんですよとか、そういう施設もちゃんとやっていく、そのために、経営が成り立てばという前提になると思うんですが、その辺の状況を有識者会議の方にもお話ししていかないと、継続するという議論が本当に前向きな議論になっているのかどうかという疑問を私は感じるんですけれども、その辺はどうですか。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  継続する前提での議論をお願いしますという話も、廃止する前提での議論をお願いしますという話も申し上げておりません。有識者会議の皆様には、あくまでもフリーハンドで、全体として今後どうあるべきかということをお話し合いいただいているものと思っております。
○議長  5番山口正雄議員。
○山口正雄議員  そうなんですか。ということは、ハイジアパークの経営そのものをこれからどうするというのは確かにハイジアパーク南陽の中で考えることということもあるんでしょうけれども、私はそうでなくて、経営そのものも、どうすれば自立していけるのかどうかというあたりも含めた検討なのかなと、会議なのかなと、そんなふうに思っていましたが、全く継続とかやめるとか、そういうものを抜きにして、これからどうあるべきか、どうあるべきかということはどうなんですか。そのどうあるべきかということはハイジアパーク南陽の姿も含めたものですか。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  議論の中で、この件については議論しないでくださいとか、この件に限って議論してくださいとかいうことは申し上げていないということで、その経営の改善手法も、それから全体のあり方も全てを含む御意見を頂戴しているということでございます。
○議長  5番山口正雄議員。
○山口正雄議員  何かちょっと焦点が定まらないような感じがしますが、その中で今どのような話し合いが行われているんですか。
○議長  答弁を求めます。
  西牧財政課長。
○財政課長  お答えいたします。
  現在、3回の有識者会議を開催しまして、これまでいろいろ経過とか現在の経営状況とか御説明して、また改めて委員の皆様からもこういった資料が欲しいとかいろいろな、先ほど市長答弁にもあったように、いろんな角度から前提なしに議論しておりますので、そういった資料を出しながら御意見をいただいているという進め方になっています。あわせて、山口議員からも以前御質問、御要望のあった専門的見地からの経営的なアドバイスということで、総務省の制度も活用しながら、そういった方のアドバイスも受けているところでございます。
○議長  大沼副市長。
○副市長  私のほうから若干だけ補足させていただきたいんですが、山口議員との議論のかみ合わないところは、公の施設としての施設、あとハイジアパーク南陽という指定管理者の会社の経営というのが先ほどあったように密接に絡んでいるので、その議論についても両方というふうなことなんですけれども、基本的に今のところ財政課がしているのは公共施設管理計画なので、いわゆる公の施設として本当に維持管理ができるのかということも含めて、先ほど言った第三セクターの経営も含めてフリーハンドでお願いしているということなので、結果としてどうなるかというのはわからないんです。
  つまり、公の施設としてのあり方も含めて全て有識者会議のほうにお願いをしているので、単なるハイジアパーク南陽という第三セクターの経営のあり方だけでなくて、施設そのものも有識者会議の中で検討していただいているということなので、先ほど市長答弁にあったとおり、今月中ぐらいに答申、ある程度考え方がまとまって報告していただけるのではないかというようなことで、それを受けて市のほうで公の施設としてどうするのか、あと第三セクターとしてのハイジアパーク南陽の経営をどうするのかという結論をなるべく早く、今年度、前回、累積債務を解消するというふうなお願いをしたときに、単年度で2,500万円増額してくださいというようなことで、来年度までに第三セクターについては累積債務をなくすというふうなことで今経営上のロードマップをつくっているんですけれども、実際それが未来永劫ずっと続くのかどうかも含めて来年度予算のときには御説明をしたいということで市のほうでは考えてはおります。
  以上です。
○議長  5番山口正雄議員。
○山口正雄議員  わかりました。
  それじゃ、ちょっと質問を変えますが、この分析結果の中で、経営状況の変化、あるいは利用者数の推移、あるいは施設の老朽化の進捗によっては抜本的な改革手法での検討もあり得るというふうにされております。ハイジアパーク南陽という会社があそこを今指定管理で経営されている。もう1つは、市の持ち物であるあの施設全体、その老朽化の進捗度合いによってはという、今この条件あるわけですが、経営の自立というものと施設の老朽化の進捗というものはどちらが優先されるんですか。
  というのは、要するに自立的な経営、採算がとれるという経営になっていった場合でも老朽化が進めば終わりですかという、そういう検討もされるんですかという疑問です。
○議長  答弁を求めます。
  大沼副市長。
○副市長  私からお答えします。
  つまり、経営の改善というのは、指定管理料で結局斟酌できるというのは恐らく皆さん議員さんも気づいていらっしゃると思うんです。つまり、黒字になるようにするには指定管理料を上げれば黒字になるようになっているわけです、指定管理会社なので。ただ、採算というのは、恐らく山口議員さんおっしゃっているのは、そうじゃなくて、適正な指定管理料である程度動くというふうなことをおっしゃりたいと思うんですけれども、現実その指定管理料で結局第三セクターがどういうふうに黒になったり赤になったり累積債務が出てきたりというふうになっているので、市民の皆様に御説明するときには、このぐらいかかっているんですというふうなことについてはきちんと説明した上で、市のほうから要するに持ち出し、このぐらい税金が第三セクターにも行っているんですと。あと施設の維持管理、いわゆる公の施設の維持管理もこのぐらいかかっているんですということを有識者会議の中に説明をした上で、あと判断していただくというようなスタンスで今やっていますので、先ほど何回もちょっとなるんですけれども、結論がどういうふうになるかというのもわからないし、こちら側として誘導するような、こうしてくださいみたいなこともやっておりませんので、ただ率直に、皆さんそういうふうな第三セクターの赤字と採算というふうな言葉の中での齟齬があるので、皆さんのイメージの中でハイジアパーク南陽の採算性といったときに何が適切なのかというのは実は非常に難しい議論だと思っています。
  だから、指定管理料が幾らなのが適正なのかというのも、これからもちろん検討しなければならないんですけれども、一番ひっかかってくるのが恐らくそこの説明の部分だと思っています。だから、山口議員からの御質問の中で、採算と言われるんですけれども、実は何が採算が合っているかどうかというのも、実はその物差し自身も非常に難しいというふうには考えております。
○議長  5番山口正雄議員。
○山口正雄議員  それはおっしゃるとおりだと思います。
  私が申し上げているのは、例えば、ここ数年、年間2,500万円という指定管理料がございました。30年度末2,000万円、今年度2,500万円、上積みしたというふうになっていますが、要するに上積みしない、今までの状態での指定管理料の中でという意味での、私、今言っているのがね。そういう中で、採算がとれるような経営努力をされました。されていますと、例えばね。そういう中で、もう一方は、施設が老朽化してきました。多額の費用がかかります。こういう状況があるわけですね。どちらを優先されるんですかということをお聞きしています。
  要するに、一方では経営改善しなくちゃいけない、もう一方では施設を何とかしなくちゃいけない。何とかしないと経営も成り立たないということになるわけですね。そういう中でも、結局この状況が変われば抜本的な改革を検討せざるを得ないと言っているわけです。その辺をどちらが優先されるのかなということをお聞きしたいんです。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  ここでどちらが優先ですというようなことではないというふうに考えております。どちらの条件も総合的に考えて、全体としてよい方向を考えていくということが望ましいことではないかというふうに思っております。
○議長  5番山口正雄議員。
○山口正雄議員  確かに総合的と言われると非常に何と言っていいのかわかりませんが、やはり自立できる経営が、これからも自立できるような経営になったとすれば、それがこれからも経営できるような、そういうふうなものであればいいなと思うわけでありますが、それはそれでわかりました。
  そういう中で、それでは一番最初の、今期の見通しをお聞きしました。先ほど市長がおっしゃいましたような状況があって、利用者数によっては、一昨年、昨年あるいは一昨年を上回るような入館者数がございました。できればこのままずっといってほしいなというふうに思っているわけでありますが、この分析結果の中で、社長が新たに就任されたということについての評価は、短い期間であってなかなかまだ評価できないということがありました。既に現在結構な期間ができているわけでありますが、そういう中での社長交代に係る評価というのはどのようにお考えですか
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  現場において機動的な判断をできるようにと、そして営業力を強化するようにということで専任の社長に就いていただいたわけですけれども、私は現時点において高く評価しております。なかなか就任当初の年度では難しかったわけでありますけれども、精力的に動いていただいているのは間違いなく、そして、その結果も料飲売上高の大幅増ということできちんと出していただいていると。しかしながら、収益、営業利益として見れば去年と同程度になっておりますが、それについては、やはり修繕、そして燃料、電気等の要因によるものでありまして、社長の経営努力というのは私は高く評価しております。
○議長  5番山口正雄議員。
○山口正雄議員  わかりました。
  私、令和元年度というか31年度の事業計画書を拝見させていただきまして、ほとんど、全部と言っていいほど前年度と同じような事業計画になっております。違っているのは、東北自動車道が開通されて、それによって新たな市外からのお客様を呼び込もうというようなことだけで、ほとんどが同じような状況になっております。そこには私個人的に感じるのは、今のハイジアパーク南陽が置かれている状況からすれば、何か昨年と同じようなことで進むのかなと、そんな印象があるんです。
  だから、今までも、例えば私、産業建設常任委員会に所属していたときにも委員会でハイジアパークにお邪魔していろんなことを見させていただいて、その中で委員からも、やはり営業というものをとにかくやっていくことが重要ではないかというようなことが発言としてありました。それで、この議会の中でも今までも何度となく営業が大事だということを言われてきました。今の社長が就任されたときに、挨拶の中で、県外からのお客さんをとにかく呼ぶんだという、営業してくるんだというふうなお話がございました。それはそれで大事なことだと思います。私は今感じるのは、市内の企業、あるいは町内会・自治会、そういったところにどう営業するか。そして、例えば1年に1回でもいいから利用してほしいと、そういう営業が大事なのではないかなと私は感じているんです。
  だから、市外のお客様、当然あると聞いていますが、地元のお客様が利用しなければ外から呼べないんじゃないかなというような感じがしてしようがないんです。そういう意味においての営業のあり方、現在どのようになっているのかおわかりですか。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  営業の具体的な内容については、後ほど担当課長から答弁いたさせますけれども、営業活動自体は、先ほど申し上げました前期対比、売上高をこの経済状況の中にあって全体としては4.6%増加させていると。このことが全てを物語っているというふうに思っております。また、料飲売上高においては19.7%と、これは非常に同規模、同業種の営業状況などから見ても特筆すべきものであると考えております。
  その上で、山口議員が御指摘の地元の方にももっと営業すべきでないかということについては、地元も大事ですし、市外からの誘客も両方見据えた営業活動であるべきだということは私も同感であります。そのことについては社長に議員の御意見をしっかりお伝えしたいというふうに思っております。
○議長  続けて答弁を求めます。
  長沢商工観光課長。
○商工観光課長  それでは、質問にお答え申し上げます。
  私のほうで株式会社ハイジアパークのほうから伺っている状況といたしましては、どちらかというと市外のほうに営業に力を入れているというふうにお伺いしております。具体的に申し上げますと、宮城、栃木、福島、新潟、そちらのほうの営業を強化しているというふうなことで、実際そちらの方面から東北中央自動車道の開通もございましてお客様のほうは増えている状況にございます。
  なお、地元の件については、先ほど市長が申し上げたとおり、私のほうからもなお一層強化するように調整をさせていただければと考えております。
○議長  5番山口正雄議員。
○山口正雄議員  よろしくお願いいたしたいと思います。
  私、平成19年度からずっとこう決算書の数字を見ておりますと、入泉売り上げというのはそんなに落ち込んでいないというか、平成19年あたりから見ても増えているような状況はあって、ただ、これはほとんど固定費なんだと思いますね。それは利用者を増やすことによって固定費を回収できるということになるわけなんで、これをいかに人数を増やしていくかという努力をするべきだと思うんですね。
  それと料飲売り上げ、市長は19%増えているんだというようなお話でございました。平成19年は年間で1億1,900万円ほどの料飲売り上げがありました。30年度は4,800万円、約40%になっているんですね。そういう中で料飲売り上げが非常に落ち込んでいるという状況があると思います。ですから、この料飲売り上げのこれを伸ばすためには、営業努力というものとあわせて施設の問題、これもあると思います。それからサービスの問題もあると思います。料理の問題も含めてね。だから、そういうことをトータル的に利用者に対していい空間というかな、そういうことをどうつくるかということも大きな要素になっていくのだろうと思っておりますので、その辺もあわせてお願いしたいと思います。
  それから、最近の実績を見て思うのは、売店売り上げ、これが結構原価率が低いものになっているという。一昨年から見れば20%ほど原価率が低くなっているという状況の中で、売り上げはそんなに変わらないけれども粗利益が増えているという状況にあります。こういったものは、やはり何を選択していくかということもあるのかなと。あるいは売れ筋というものも当然あるんだと思います。それと同時に、今、ふるさと納税の中でハイジアパーク南陽で扱えるもの、これはハイジアパーク南陽で扱っていただくような方法というものがあるのかどうか。その辺についてはいかがですか。
○議長  答弁を求めます。
  長沢商工観光課長。
○商工観光課長  お答え申し上げます。
  今現在、ふるさと納税の中ではハイジアパークとしてもワインのほうで取り扱っていただいている経過がございます。今後についても、ほかのものについても何か取り扱えるものがあるかどうかは検討したいと思います。
○議長  5番山口正雄議員。
○山口正雄議員  私、ふるさと納税の返礼品というのは非常に多く出るというか、出荷できるというか売り上げできるというか、そういうことに結びつくのかなというふうな思いもありまして、ハイジアパークで扱うことができるものであれば、ぜひ取り扱えるような、そうすれば一つの業績改善のものにもつながっていくんだろうなと、そんなふうにも思っておりますので、ぜひ検討をしていただければありがたいと思います。
  それからもう1つ、またさきの有識者会議の件に戻りますが、有識者会議の答申というものが、先ほど、慎重に大事にするというようなお話がありました。それの議事録というものは公開される予定ございますか。
○議長  答弁を求めます。
  西牧財政課長。
○財政課長  お答えいたします。
  答申が出た段階で、それに出した資料、例えば先ほどの公共施設面での業務委託した結果とかアドバイザーの報告とか、そういったものは出したいということで計画しておりますけれども、議事録の中で誰がどう言ったという内容につきましては、委員の方が正式な法的な根拠に基づいてお願いしている方でございませんので、個人的な情報もありますので議事録については非公開という、概要は出させていただきますけれども、経過と概要は出させていただきますけれども、毎回の議事録、詳細議事録については非公開ということで現在は考えております。
  以上でございます。
○議長  5番山口正雄議員。
○山口正雄議員  非常に市長の判断にとっても重要な意見が答申されるという内容であります。そういう中で、誰が何を話したかということではなくて、どういう話し合いが行われたということ、そういうものは公開すべきなんじゃないかと思います。そして、やはりこういうふうな話の中からこういう結論になったんだよということがわからなくては、何か密室で結論が出たみたいな、そんな印象を免れないと思うんです。そういう意味では、しかるべき公開は必要なんではないかと思いますが、いかがですか。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  もちろん南陽市の今後にとって大きな影響があることでございますので、完全非公開ということではなく、公開できる範囲で経過、そしてさまざまな御意見は公開するということで考えております。
○議長  5番山口正雄議員。
○山口正雄議員  いずれにしましても、これからいろんな市長が判断されるという時期が来るんだろうと思います。そういう中では、やはり市民の方が納得できるような説明というのは非常に重要なんだろうと思います。それは結局は、今、市民の方の間にも賛否両論があるというのは確かにございます。そういう中でどう市長が判断されようが、やはり市民に対して納得できる説明というものは求められるものだと思います。そういう意味で、とにかく市長にはそういうことを含めて慎重な判断をお願いしたいと思いますが、いかがですか。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  議員の御指摘、非常に重要なことでありますので、説明責任についてはしっかりと果たせるように努めてまいります。
○議長  5番山口正雄議員。
○山口正雄議員  最後に、ハイジアパーク南陽がこれからも業績をアップして自立できるような、市としての監督指導も含めてもっと大きくかかわっていただきたいということをお願い申し上げて、私の質問を終わります。
  以上です。ありがとうございました。
○議長  以上で5番山口正雄議員の一般質問は終了いたしました。御苦労さまでございました。
  ここで、暫時休憩といたします。
  再開は11時5分といたします。

午前10時50分  休  憩