令和元年12月定例会

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午後 2時10分  再  開
○議長  再開いたします。
  休憩前に引き続き一般質問を行います。
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白 鳥 雅 巳 議員 質 問
○議長  次に、6番白鳥雅巳議員。
〔6番 白鳥雅巳議員 登壇〕
○白鳥雅巳議員  6番、保守・公明クラブの白鳥雅巳です。
  通告に従い質問をいたします。
  初めに、赤湯中学校グラウンド整備工事事業について伺うものであります。
  吉野川の河川改修も目に見えて進んでいる中、湯河原橋も開通し、それを待って、水害を受け、使用できずにいた赤湯中学校グラウンド整備も完了いたしました。
  しかし、工事施工に当たり県に届けるべき土壌汚染対策法に伴う届け出を失念、ミスをし、届け出を怠ったために、34日間工事が中止となりました。そのため、9月25日に工事完成の予定が11月にずれ込み、余儀なく工期の変更をせざるを得なくなり、結果、請負契約の一部を変更することになり、10月から消費税が上がることから、6月契約時点から434万円増えることになりました。
  その一連の流れを踏まえ、通告しております次の質問をいたします。
  ①グラウンド整備の設計及び設計積算について、本市担当部署においてなされたのか。
  ②工事を始める前にあらかじめ設計書に特記事項として土壌汚染対策法に伴う届け出の文言を記載しなかったのか、その認識がなかったのか伺います。
  ③グラウンドとテニスコートの工事施工で、6月21日から9月25日のわずか3カ月の工期が適正だったのか疑問だが、この工期設定をする基準としたものは何か。
  ④「南陽市失態続き」と報道された経緯も含め、市長としてこの結果をどう受けとめ、今後に向けてどう対応し、注意喚起していくのか伺います。
  次に、スマートインター誘致について伺います。
  東北中央自動車道が、4月13日に南陽高畠・山形上山間が開通し、連休などには多くの車両が利用され、道の駅米沢には、10月に、立地条件のよさもあり、既に300万人を突破し、現在も順調に、観光客に限らず、道の駅を利用される方の多さが際立っております。
  本市において、市長は、スマートインター誘致に意欲を示しておりますが、現在、当初の盛り上がりや意気込み、勢いも薄れぎみに感じております。
  9月27日の山形新聞紙面に「山形PAにスマートIC、国交省、新規事業化へ。天童南・高畠も前進」との記事がありました。記事を見たとき、南陽スマートインターチェンジは消滅したと感じたのは、自分だけではなく、インターチェンジ誘致を期待しておられた方も多かったのではないかと思います。
  そのような状況の中、現時点での市長の見解やインターチェンジ誘致にかける考えをお聞きいたします。
  ①インターチェンジを誘致するために当初予算に調査費254万円が計上されました。現在どのような状況になっているのか伺います。
  ②スマートインター誘致、認定されるには、かなりの時間や労力を要すると思いますが、現時点で市長が思い描いている構想を伺います。
  ③スマートインター誘致には、ネクスコや国土交通省への陳情・要望活動など必要と思いますが、果たして、高畠・山形間の距離を考えた場合、インターチェンジ誘致を疑問視する声もありますが、市長の見解を伺います。
  ④誘致に関しては、地理的、地盤等の安定化、また、JR鉄道との問題などが課題として挙げられ、膨大な費用と時間を費やし、費用対効果も疑問であります。
  以上の点から、南陽スマートインター誘致については再考すべきと思いますが、市長の見解を伺います。
  以上、2項目について壇上からの質問とさせていただきます。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
〔白石孝夫市長 登壇〕
○市長  6番白鳥雅巳議員の御質問にお答え申し上げます。
  初めに、赤湯中学校グラウンド整備工事事業についての1点目、設計及び設計額の積算を行った担当部署についてでございますが、教育委員会管理課におきまして実施しております。
  次に、2点目の土壌汚染対策法に伴う届け出についてでございますが、設計書への記載はございませんでした。また、今回の届け出に当たっては、工事着手の初日に、本事業を新聞報道で見た県の担当課・担当者より届け出についての御指摘、御指導があり、この時点で認識をしたという報告を受けております。
  次に、3点目の工期の設定についてでございますが、まずは、第一に、学校教育への支障となる工事期間をできる限り短くすること、また、10月1日からの消費税率の改正を考慮し、工事完成を9月25日までとした設定を行いました。その際、今回の土壌汚染対策法の届け出に係る所要の日数30日分を見込み、9月中の工事完成は断念し、10月以降とすべきでありました。
  議会の皆様、そして、一日も早いグラウンド完成を心待ちにしておられた赤湯中学校の生徒の皆様、また、御心配をおかけしました保護者の方々並びに地域の方々に、改めまして心からおわび申し上げます。
  次に、4点目の、この結果をどう受けとめ、今後に向けどう対応していくかについて申し上げます。
  本整備工事につきましては、土壌汚染対策法に伴う届け出から着工までの期間をあらかじめ工期に盛り込むべきところ、必要な手続を怠り、工期の変更となったことから、担当職員を文書での訓告処分としたところでございます。
  業務の適正な執行につきましては、常々定例課長会等で注意喚起をしているところでございますが、今後内部統制にしっかり取り組み、複雑多様化する行政需要にしっかり応えられる組織体制となるよう、全職員で共通認識を持って取り組んでまいります。重ねておわびを申し上げます。
  次に、スマートインターチェンジ誘致についての1点目、どのような状況かとの御質問でございますが、本年度はアクセスルートを検討中であり、具体的には、踏切交差を平面交差にできないかの協議を進めており、JR東日本から立体交差による問題提起がなされ、7月に立体交差の可否検討に必要な図面作成等の業務委託を実施し、協議を進めているところでございます。
  次に、2点目の認定までの時間や労力、費用等についてでございますが、先例では、設置検討の勉強会を始めてから、国が必要性を認め、準備段階調査箇所に採択されるまでの期間は3年から10年程度と、地域条件によってさまざまのようでございます。そのため、採択後、調査設計に入るまでに2年、事業実施期間の5年を経て、開通までは最短で10年、最長で17年程度を要するものと見込んでおります。
  本市におきましては、勉強会を開催し、設置に向けた課題を整理している段階でございます。費用面など難しい課題は数多くありますが、問題を一つ一つ解決し、まずは、準備段階調査の採択に向け取り組んでまいりたいと考えております。
  次に、3点目のスマートインターチェンジ誘致実現についてでございますが、国土交通省の要綱によりますと、国内の平均したインターチェンジ間隔は約10キロメートルで、高速道路が通過する市町村の約3割にインターチェンジが設置されておらず、通過するのみとなっている現状から、スマートインターチェンジの制度を導入し、地域の活性化に寄与することを目的としております。
  南陽高畠インターチェンジからかみのやま温泉インターチェンジの間隔は15.3キロメートルと、県内の東北中央自動車道の区間においては最も長く、南陽パーキングエリアはこのほぼ中間に位置することから、制度の目的に合致しているものと理解しております。さらには、本市の主産業の一つである電気機械関連産業が中川地区に集積していることを踏まえると、早期の設置が必要と考えております。
  次に、4点目の費用対効果に伴う再考の考えについての御質問ですが、東北で昨年完成したパーキングエリア接続型スマートインターチェンジでは、総事業費18億円のうち自治体負担額が5億円といった先例がございます。議員御指摘のとおり、費用負担は一定程度必要となってまいりますので、できるだけ圧縮するよう勉強会等で検討してまいります。
  また、南陽市商工会や中川地区長会から、スマートインターチェンジ整備についての要望をいただいていることを始め、早期設置を望む市民や企業関係者等も多数おられます。事業費以上に、地域産業の活性化、観光・交流振興等の整備効果があると考えますので、周辺の具体的計画を立案し、引き続き、設置実現に向け取り組んでまいる所存でございます。
  以上でございます。
○議長  再質問に入ります。
  6番白鳥雅巳議員。
○白鳥雅巳議員  今回、この質問につきましてかなり悩みました。どう取り上げていいかなと考えておりまして、ただ、新聞にこういったことが載ったということです。ほかの市町の議員さん、また、南陽市の方から、「どうなっているの」という話で、電話なり、いろいろな意見を聞く機会がございました。やはり、これは議場で真意というか、そういったことで確かめないといけないのではないかという観点から、あえて御質問をさせていただきます。
  御存じない方もいらっしゃるかと思いますので、この山形新聞の記事を引用させていただきますと、失態の原因は、担当職員による手続のおくれや市側の見込みの甘さだったと。市教育委員会管理課によると、6月議会後、県から、掘削や盛り土などで3,000平方メートル以上の土地の形質変更があるなら、土壌汚染対策法の定めで県に届け出が必要と連絡が入った。そのため、そういった書類等を準備するために34日間の中止期間が、そこで工事ストップということがあったということです。
  そういった中で、その34日間、私の経験からですが、ただですら、工期が3カ月でグラウンド、またテニスコートを完成させようとすると、かなりきつい工期ではないかと思ったんです。なぜかといいますと、その3カ月の中で工事を請け負って、そこから担当者を決めて、今度は実行予算を組んで、実施工程をして、仮設の準備、では、どこに仮設、例えば事務所を置くか、下請業者をつかうのだったら下請との契約、そういったもろもろで、単純に考えて2週間から3週間は必要ではないのかと。そこから資材の準備、また、承諾の願の提出、いろいろなことを考えますと、やはり、その中で少なくとも二、三週間は着工するまでにかかるだろうと。そこからわずか2カ月半やそこらで、果たして、暗渠工事、また、盛り土、掘削、そういったことを含めますと、完成まで2カ月やそこらでいくのかなということがちょっと疑問。
  また、実施工程を組むには、ただその日にちを決めた中でぱっぱと工程表を書くのではなくて、やはり、天候の不順とか、そういうことで不稼働率を掛ける。10日かかるやつを、例えば、不稼働率1.5だと15日かかる。そういった工程で、ネットワークかどうかわかりませんけれども、大体ネットワークで組んでいくんだろうと思いますけれども、多分はみ出していくのではと思っております。かなりきつい工程なのではないかと思っていました。
  そこに、そういった届け出のミス。消費税がかかる前に終わらそうとしているにもかかわらず、そういったことがあって、結局11月に完成検査をした。そこで、やはり、一般市民の方は、知っている人は、なぜそういった無理な工程を組んで、そこでぎりぎりの契約をして、なおかつ、そういった失態をして、なおかつ消費税をそこにプラスしていった。これは税金の無駄遣いではないのという声も確かにあります。
  そういった中で、本当に、こういったミスというのは、担当課ではそれを忘れていたと、それで、県からの指摘があってそういった事態に陥ったということは、勉強不足といいますか。私も、初めて思ったのですが、汚れた土をA地点からB地点まで勝手に持っていくわけ。たしかだめなんですよ。土配計画とか、有機物とか、そういった許可を持って、あるところに持っていかなければならない。どういった手段で、例えば、ダンプであれば、どういったダンプを使って、どういった経路で持っていくか、そういった報告を出さなければいけない。それをすっかり忘れているということは、本当にミスだと思います。そういったことについて、担当といいますか、設計時点から間違っていたのかなと思っております。
  そういった経緯について、もう一度、設計を忘れていた経緯、やはり、ほとんど知らなかったということですか、どうですか。
○議長  穀野管理課長。
○管理課長  御質問にお答えいたします。
  今回の工事の直接の担当は私でございます。設計、積算につきましては私がやりました。忘れていたのではなくて、言われればそうなんですけれども、この届け出に関しての認識がなかったということで、県の方からの御指摘、御指導があってから、初めてこの法に気づきまして、それから、その法の決まりの中で30日間は工事施工ができないというふうなことがあっておくれたということでございます。
  以上でございます。
○議長  6番白鳥雅巳議員。
○白鳥雅巳議員  一般の方は、そもそも、まず、土壌汚染対策法とは何ぞやと。その名称を聞いたときに、これってどういうことなんだとまず思ったと思う。土壌汚染対策法とは何だと簡単に説明していただければ。
○議長  答弁を求めます。
  穀野管理課長。
○管理課長  この法律につきましては、平成14年からある法律でございます。汚染土壌の流出がとまらないということで、かねてより、いろいろな時期に法の改正をしておったところでございます。ここ二、三年の間に、そういった届け出に関しての義務化の部分について、法のほうが許可になったということでございます。
  基本的に、読んでそのとおりなんですけれども、汚染されている土壌の土をほかに持ち出さないということが趣旨でございまして、3,000平米の面積で、そういった土の運搬であったり、そういったものがある工事については、届け出を出した上で工事ができるということでございまして、今回、赤湯中につきましては、3,000平米を超えておりますし、あと、掘削につきましても、フェンスとか工作物の工事があるものですから、この法の規定に引っかかるということでございます。
  以上です。
○議長  6番白鳥雅巳議員。
○白鳥雅巳議員  わかりました。
  実際、土について、専門機関に持っていて検査をされましたか。
○議長  答弁を求めます。
  穀野管理課長。
○管理課長  赤湯中のグラウンドにつきましては、平成25、26年に、吉野川の土が入ったということで災害の認定を受けまして、2年連続で表面の客土の入れかえをしておりますので、新しい土が入っているという前提でしたので、改めて客土の検査はしておりません。
○議長  6番白鳥雅巳議員。
○白鳥雅巳議員  検査をしていない、それでもクリアしたと。所定の提出の書類とか、結構膨大な書類でしたか。
○議長  答弁を求めます。
  穀野管理課長。
○管理課長  この届け出なんですけれども、まず、県のほうで汚染土壌のエリアを把握しているらしく、今回そのエリアの近くにあったということで、まず、県のほうで持っているデータをもとにして、汚染土壌があるかどうかの判断をするそうなんです。その期間が30日かかるということで、実際、汚染土壌があるということがわかれば、それから改めて地質の調査をするというふうな流れになっております。
○議長  6番白鳥雅巳議員。
○白鳥雅巳議員  一応、県のほうで検査をした結果、それがなかったということでよろしいでしょうか。
○議長  答弁を求めます。
  穀野管理課長。
○管理課長  結果的には、汚染土壌がある地域ではなかったので、そういう検査はしませんでした。
○議長  6番白鳥雅巳議員。
○白鳥雅巳議員  県のホームページを見ますと、確かに、そこは余り汚染地域ではない。大橋の一部ですか、そういったのが県のホームページにありました。そういった中で、複雑な検査もなかったのかと思いましたけれども、大橋の皆さんにちょっと失礼ですけれども、そこら辺はあれですけれども、場所的には、地区の皆さんには余り影響がないということだったと思います。
  そういった中で、市長とみらいトークですか、各公民館等々でそういったことに関しておわびをされておりました。知らない方もいらっしゃる中で、そういったことを言っていただくのはありがたいなと思ったところであります。また、そこに出席をされなかった方については、やはり、公の場で、一度は新聞の上で謝罪をしているということであっても、こういった公共の、インターネットを通じて見ていらっしゃる方が結構いらっしゃいますので、そういった中で陳謝をしていただいたということは、よかったかと思います。
  そういった中で、実際、グラウンドとかそういった場所でなくても、例えば、上下水道にしても、土木工事にしても、農林課にしても、そういった土を扱う工事がありますので、どこでどういった有機物が出るかわかりませんので、そういったことで、やはり、慎重にやっていただきたいと思います。安易にそういったことをやって、後からこうだった、ああだったということであってはならないと思います。
  また、業者にとっても、ぎりぎりの工期でやろうとしている意欲を削がれて、あれっというような感じでストップがかかるということは、それだけ経費もかかると。その間、1カ月工事の中止があったということで、できることもあるわけです。余裕を持って、仮設計画だ、そういったことができる。もう設計の中で決まっていますから、材料の手配とか、そういったこともできるというメリットはありますけれども、やはり、中止がかかるということは、施工業者としてはちょっとどうかなと思います。そういったことも含めまして、やはり、工期とかそういったことについては、余裕を持った工期の設定とかやっていただければありがたいかと。そんな中で、やはり、業者は一生懸命工期の短縮を図って、自社の利益を上げようとする。当然なわけですから、そういったことに気を配っていただきたいと思います。
  それはそれで結構でございます。担当者もつらかったとお察しはしますけれども、今後私たちも気をつけながらやりますけれども、行政としても気をつけてやっていただければと思います。
  続いて、スマートインターの誘致について質問をさせていただきます。
  当初予算に調査費が254万円投入されて、調査ということで進めていると。十何年かかる中で、実際、できるというか、しようとしているんでしょうけれども、現在、するんだという意欲でいらっしゃるんでしょうか。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  このたび、白鳥議員からこの御質問をいただいたときには、ちょっと真意をはかりかねたところでありますけれども、改めまして、感謝を申し上げたいというふうに思います。
  といいますのは、質問全般にわたって、市民の皆さんが本当にできるんだろうか、効果はどうなんだろうか、費用は膨大になるのではないだろうかと、そういった懸念を持たれている市民の皆さんの声を代弁して、白鳥議員がこの議場でどういったことかということを質しておられるというふうに思いまして、私の真意といいますか、思いを話す機会をいただいたことに感謝を申し上げたいと思います。
  先ほど、壇上で、期間、あるいは費用、さまざまなお話をさせていただきましたけれども、一番は、やはり、本市の産業の活性化であったり、本市に高速道路は通ったものの出入り口がないという状況を、果たしてこのまま見過ごしていいのかと。せっかくできた高速道路を本市のさまざまな活性化に、できるだけ費用対効果がいい形で有効活用を取り入れていくべきではないかという思いから、このスマートインターチェンジ設置事業に取り組み始めたところでございます。
  取り組むに当たっては、距離の問題を見ますと、東北中央自動車道山形の区間の中では最も長い区間である。そして、国においても、欧米の例などを出して、欧米は5キロから10キロで設置されているそうですが、そうしたことを鑑みても、スマートインターチェンジの設置を進めるということがあり、まさしく、国の目指す方向と、それから、市がそういった効果を取り込むという面が合致するということで、進め始めたわけであります。
  進めるに当たっては、さまざまな困難はございます。しかしながら、その困難を乗り越えて設置した先には、設置しなかった南陽市の姿と設置された場合の南陽市の姿では大きく変わってくるというふうに思っております。そして、その効果は、費用に対して十分効果を発揮するものというふうに思っておりますので、私も、今年度も、東京出張に別な用件で行ったときにも、国土交通省の職員の方とお会いさせていただいて、さまざまに情報の提供をしていただいたり、研究をさせていただいております。必ず、私が市長の職責を担わせていただいている間の事業設置の決定をできるように取り組んでまいりたいと思っております。
○議長  6番白鳥雅巳議員。
○白鳥雅巳議員  褒めてもらったような、むずむずするような気持ちでありますけれども、私は、これをまるっきり否定して、これで諦めたほうがいいんじゃないという話ではないんです。やはり、するには、かなりの費用と労力と、それだけの相当な時間がかかる中で、果たしてできるのかなという疑問、クエスチョンです。
  17年といいますから、結構長いですよね。その中で、果たしてできるのかなという多くの市民の方がいる中で、南陽市に引っ張ってきたメリットというのはどこにあるのか。市長がおっしゃった部分もありますけれども、メリットを考えたらどうなんだろうと。まして、人口が減っていく中で、17年かけて、では、南陽市の人口はどうなっていくのかとか、そういった全般のことを考えるわけです。アクセスにしてみれば、高畠のインターチェンジから南陽に来るにも、そんなに距離的な時間もかからない。まして、かみのやまから降りて南陽に来るにもそんなに時間がかからない。15キロの中で、真ん中に必要なのか。例えば、相手方のほうで考えると、ここに費用をかけてどうなのかなという。こっち側ではなくて、向こう側の考えとして、そういったことが頭をよぎっているのではないか。疑心暗鬼的なことがあったりもして。
  ただ、やはり、南陽市に絶対持ってくるという市長の意気込みがあって、その中で、例えば、商工会とか温泉旅館組合、金融関係も含めていろいろな団体がありますよね。そういった方々が、本当に南陽のスマートインターをつくったときのメリットというのは、総合して皆さんがお考えになって、その方向に一致して、行政とともに進んでいっているのか、これからいくのかなというのがまだ全然見えていない中で、これからの長い時間をそうやって市長の思いだけでいくのか。
  あえて、中川地区と決めたとすれば、そこに、果たして工業団地とかそういった場所がどこにできるかということもありますよね。その中で考えてみると、どこなんだと、山を削るのかと。そういったことを考えると、ちょっと疑問だと思ったんです。そういったことも、工業団地の件も含めて、もう一度市長の考えというか、その状況を説明いただきたいと思います。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  工業団地につきましては、当然ながら、スマートインターチェンジを設置しようとしている南陽パーキングエリアにできるだけ近いところということでありますけれども、具体的な箇所については、現時点ではまだ決定しているものではございません。これからさまざまな検討を重ねて、一番いいところを選定してまいりたいというふうに思います。
  必要性についてどうなんだろうというお話がありましたけれども、私も、このスマートインターチェンジのことを申し上げ始めましたのが、昨年の市長選挙のマニフェストにおいてでございました。そのマニフェストを作成するに当たりましては、さまざまな皆さんの御意見をお伺いさせていただきました。そのときに、中には、南陽高畠インターチェンジの比較的近くにお住まいの方からは、別に要らないという声があったのも事実でありますけれども、おおむね、ほとんどの方は、それはあったほうがいいということでございました。そういった声も勘案して、南陽市の将来のことも見据えて、スマートインターチェンジはぜひ必要な事業だというふうな考えに至ったところでございます。
○議長  6番白鳥雅巳議員。
○白鳥雅巳議員  わかりました。
  スマートインターをつくるにおいて、工業団地を整備するという点では、南陽パーキングから降りて、例えば、線路と高速の間を一つの候補地として選んだとします。けど、先ほども言いましたけれども、地盤的な問題がありますよね。白竜湖の付近というか、そういったことを含めますと、南陽、高畠、川西あたりはトライアングル的に地盤が余りよくないという結果もあると伺っていますが、そういった中で整備をするとなると、結構な調査とか、やはり、いろいろな経費がかかってくるだろうと。否定するわけではないです。
  だったら、そこへかなりの経費がかかるとすれば、山一つ削って、例えば、冬期間通行どめになるところがありますよね。玉坂の問題もある。そういうところを削って、これはあくまでも私の独断の、皆さん賛成するところではないと思うんですが、一つ山を削って、玉坂も勾配をなくして全体的に広げてやったらいいじゃないみたいな。そういったことも1つありますが、それは無理とは思いますけれども、そういったことも含めて考えていかないと、やはり、線路を越すという、一つの難所ですよね。交差する。それだってかなりの工事費、JRは線路に関しては結構厳しいですから、そういう点も含めて、なおさら検討していかなければならない。
  ただ単に、そこにスマートインターをつくって、企業を誘致して、今まで企業を誘致する、誘致すると言いながら、どこが来たんだと。来た会社はありますけれども、それだけ来るのかということも含めてどうなのか。市長に再度お聞きをいたします。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  工業団地の適地については、さまざまな検討をしておりまして、実は、白鳥議員のおっしゃる山を削るということも検討の一つになっております。それが実現可能かとか、費用対効果はということで、実際のところは、そこになるかどうかというのは不透明なところでございますけれども、さまざまな角度から検討を加えております。
  それと、今御指摘があったハイジアフルーツラインのあたりについても、あの辺の山を削るかどうかということはさておき、せっかく南陽パーキングのところから乗れるのだとしたら、フルーツラインの冬期間閉鎖という現状を通年通行できるようにするといったことも検討しているところでありまして、総体的に、南陽市にとって最も望ましい状況にすべく、検討を重ねていきたいと思っております。
○議長  6番白鳥雅巳議員。
○白鳥雅巳議員  質問していると、私はマイナスの要素ばかり言っているような気がしてきているんですが、そうではなくて、やはり、いろいろな問題点を出して、こういったときにはどうするんだと、こういった方法もあるとか、そういったことを含めて前向きにいくべきだと思っております。ですから、話していると、あいつは否定的だな、望んでいないなと思われる方もいらっしゃるかと思いますが、私は、前向きに思いながら、悪いほうを考えてどうするかということを提案しているわけであって、そういったことを酌んでいただいて、検討していただければと思います。
  そういった中で、未来ですけれども、できたときにどういった状況になって、南陽市にどういった企業が来て発展していくか、そういったことを考えるわけですが、市長の考えはそうかもしれないが、担当のみらい戦略課としては、みらい戦略課というネーミングがあるわけですから、いろいろな企業とか、商工観光もかかわってくるかと思いますが、そういった件について、市長の考えを聞きながらどうお考えでしょうか。
○議長  答弁を求めます。
  山口みらい戦略課長。
○みらい戦略課長  ただいまの質問にお答え申し上げます。
  かねがね、市長のほうから縷々御説明申し上げましたスマートインターチェンジの必要性、これについては、私も考えを一にするものでございます。これについては、観光、企業誘致、それから市民生活、さまざまな面で南陽市民への恩恵ははかり知れないと考えてございますので、総力を挙げて、スマートインターチェンジの誘致に鋭意頑張っていかなければならないと考えているところでございます。
○議長  6番白鳥雅巳議員。
○白鳥雅巳議員  商工観光課としてはどうですか。
○議長  答弁を求めます。
  長沢商工観光課長。
○商工観光課長  お答え申し上げます。
  商工観光課としては、産業団地といいますか、そういった立場で答えさせていただきます。
  先ほど具体的に白鳥議員からございました、国道13号線から踏切を渡って南陽のスマートインターチェンジ、その区間の中で、国道からその区間というのは、地盤的にいいますと、白竜湖と同じような軟弱地盤というふうに我々も認識してございます。なので、あそこに工業団地、産業団地をつくるとなった場合ですと、費用も3倍ほどかかるのかと。あと、南陽市のほうで3倍かけて用地を整備したとしても、今度、建物をつくる企業側でもお金が結構かかってしまうのかというふうなことで、候補地といたしましては、あそこに産業団地というのは難しいのかと。別の場所で産業団地ができないか、今検討を進めております。
○議長  6番白鳥雅巳議員。
○白鳥雅巳議員  前向きに行政と市長が一体となって、私たち議員もそれに向かっていくんだと。南陽市を観光も含めてもうちょっと魅力のあるまちにすると。そういうことに向かっていくという、ラグビーでいうワンチームみたいな。世間的にそう言ったのかなと。そういった意味で、今後とも市長の思いを、皆さん幹部一体となって、また、議員の皆さんと一体として、また、いろいろな関係機関と一体となって進めていければと思っておりますので、ぜひ、そういったことについて全力で取り組んでいっていただきたいということを申し上げまして、私の質問といたします。
  ありがとうございました。
○議長  6番白鳥雅巳議員の一般質問は終了いたしました。御苦労さまでした。
  ただいま一般質問中でありますが、本日はこれまでとし、日程に従い、明日に引き続き行いたいと思います。

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散      会
○議長  本日はこれにて散会いたします。
  御一同様、御起立願います。
  傍聴席の皆さんもお願いします。
  どうも御苦労さまでした。

午後 2時53分  散  会