令和元年6月5日(水)午前10時00分開議

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議事日程第2号
令和元年6月5日(水)午前10時開議

 日程第 1 一般質問

   散   会
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本日の会議に付した事件
 議事日程第2号に同じ

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出 欠 席 議 員 氏 名

◎出席議員(16名)
 1番 山口  裕昭  議員     2番 島津  善衞門 議員
 4番 舩山  利美  議員     5番 山口  正雄  議員
 6番 白鳥  雅巳  議員     7番 片平  志朗  議員
 8番 梅川  信治  議員     9番 川合    猛  議員
10番 髙橋    弘  議員    11番 板垣  致江子 議員
12番 髙橋    篤  議員    13番 田中  貞一  議員
14番 遠藤  榮吉  議員    15番 佐藤    明  議員
16番 伊藤  俊美  議員    17番 殿岡  和郎  議員
◎欠席議員(0名)


説明のため出席した者の職氏名

白岩 孝夫   市長               大沼 豊広   副市長
嵐田 淳一   総務課長            山口 広昭   みらい戦略課長
西牧 修二   財政課長            尾形 真人   税務課長
髙野 祐次   総合防災課長         安部 浩二   市民課長
佐藤 賢一   福祉課長            大沼 清隆   すこやか子育て課長
土屋 雄治   農林課長            寒河江 英明 農村森林整備主幹
長沢 俊博   商工観光課長         穀野 純子   観光振興主幹
粟野   清   建設課長            渡部 時裕   上下水道課長
尾形 久代   会計管理者           長濱 洋美   教育長
穀野 敏彦   管理課長            佐藤 政彦   学校教育課長
板垣 幸広   社会教育課長         江口 和浩   選挙管理委員会事務局長
安部 真由美 監査委員事務局長      大室   拓   農業委員会事務局長
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事務局職員出席者
髙梨 敏彦 事務局長     太田  徹 局長補佐
江口 美和 庶務係長     小野 勝司 書記


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開      議
○議長(髙橋 弘議員)  御一同様、御起立願います。
  傍聴席の方もお願いいたします。
  おはようございます。
  御着席願います。
  これより本日の会議を開きます。
  ただいま出席されている議員は16名全員であり、定足数に達しております。
  よって、直ちに会議を開きます。
  本日の会議は、お手元に配付してございます議事日程第2号によって進めます。

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日程第1 一般質問
○議長  日程第1 一般質問であります。
  本定例会において一般質問の通告のあった議員は7名であります。
  一般質問においては、発言される議員、答弁される執行部ともに簡明に行い、その成果が十分得られるよう、そして市民の負託に応えられるよう、特段の御配慮をお願いいたします。
  それでは、順序に従い一般質問に入ります。
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舩 山 利 美 議員 質 問
○議長  最初に、4番舩山利美議員。
〔4番 舩山利美議員 登壇〕
○舩山利美議員  おはようございます。
  4番、政風会の舩山利美です。
  本定例会は、記念すべき令和最初の6月定例会であり、最初に質問に立たせていただくことを光栄に思います。また、本会議がタブレットやスマートフォンでの視聴も可能になったということで、一段と緊張感も増してくるところであります。
  振り返ってみますと、平成の時代はグローバル化への大きな流れや輝かしい出来事などの反面、想定外と言われる地震や豪雨など、大規模自然災害が多発した印象がよみがえってきます。
  中でも気象災害は、地球温暖化に起因するところが大きいと言われており、本市においても25年、26年と2年連続で豪雨災害に見舞われましたことは、教訓として記憶にとどめておきたいと思います。
  そして、本年5月1日からは元号も令和となりましたが、異常気象状態は解消されないようで、新聞報道によりますと、令和スタートの5月には、県内各地で最高気温の記録更新や1カ月の日照時間の記録更新など、不安も感じられる新時代の幕開けとなりました。今後も気象変動による局地的災害は、世界各地で発生する可能性があると言われており、地球規模での対策が急がれるところであります。
  そして、令和の時代が平穏な時代であることを願いたいと思います。
  それでは、さきに通告しております項目について質問いたします。
  初めに、ふるさと納税についてであります。
  このふるさと納税は平成20年に施行され、私もこれまでたびたび一般質問いたしまして、いかに本市の財政支援の一助になればということで意見や提案をしながら、見守ってまいりました。
  その後、返礼品等のあり方については、一部自治体で還元率を無視した高価なものや家電などで多額の寄附を集め年々加熱するなど、さまざま物議を醸し、マスコミをにぎわせてきましたが、総務省の是正勧告や制度変更等により、異常なまでの還元率や家電製品等は排除されてきました。
  一方、返礼品の多様化や競争が激化する中で、3割を超える還元率のポイント付きギフト券や旅行券などが人気を集め、数百億円という当該自治体の年間予算を超えるような寄附額もあり、総務省は趣旨に反する過度な返礼品競争をルール違反として問題視し、自治体名を公表するなど、ペナルティーを含めて規制強化を打ち出しております。
  このような状況から、ふるさと納税規制強化を盛り込んだ見直しの改正地方税法が成立となり、総務省はふるさと納税指定制度を創設し、返礼品は寄附額の3割以下の地場産品を基準として6月1日から施行されました。
  この中で、税額控除を受ける場合は総務大臣が定める基準に適合するもの、また指定を受けようとする都道府県等は、申出書を総務大臣に提出しなければならないとなっており、基準を満たせると見た地方公共団体のみを指定するというように厳しく規制されております。
  以上の状況を踏まえ、何点か質問いたします。
  1点目として、見直されたふるさと納税制度の中で、基準に適合しなくなったと認める場合等には指定を取り消すことができるとなっておりますが、本市において、返礼品が3割以上や地場産品以外のもの等についてしっかり検証されておられるのか。
  2点目として、複数のポータルサイト活用による効果について。
  3点目として、返礼品の規制により全国の地方自治体が同じ条件となるわけで、さまざまな特産品を有する本市は有利と思えるが、必要な量の確保等の対応は十分か、また戦略等についてはどうか。
  4点目として、使い道については、以前からさまざま提案をしてまいりましたが、一般的な取り組みとなったクラウドファンディング型を考えてみてはどうか。
  以上についての見解をお伺いいたします。
  次に、道路交通網整備に伴う交流人口拡大への取り組みについてであります。
  去る4月13日に、本市にとって高速交通網の幕開けとなる待望の東北中央自動車道南陽高畠インターチェンジから山形上山インターチェンジ間の式典が盛大に開催され、開通いたしました。
  今後、期待される効果として、国道13号の渋滞緩和や県内外からの観光客の増加による交流人口拡大、そして、物流効率化による特産品の安定的輸送、さらには山形、福島、仙台の南東北エリアの県都が東北道、山形道、東北中央道の高速道路で結ばれるネットワークが形成され、さまざまな分野で大きな期待が予想されております。
  また、東日本大震災以降、日本海側、太平洋側における災害時等に物流機能強化などを目的として、新潟山形南部連絡道路にもなっている国道113号バイパスの梨郷道路も整備予算の拡大によって着実に工事が進行している状況であり、現在の区間が開通しますと、新潟へのアクセス向上でさらなる高規格道路ネットワークの拡大につながり、早期の完成が待たれるところであります。
  一方で、本市は主要な2本の道路を結ぶ要衝の地域として、置賜の中でも恵まれた状況と言えるのではないでしょうか。市長も常々話されておられるように、交流人口拡大による地域経済の活性化や観光振興、また、インバウンド誘致の効果など、うまく活用すれば、さまざまな効果をもたらすことにもなり、高速交通網に便乗した地域活性化のチャンスとして期待も膨らんでくるところでありますが、素通りだけの道路では宝の持ち腐れになってしまいます。
  以上のような状況を鑑みて、何点か質問いたします。
  1点目として、高速交通網がもたらす効果についての見解は。
  2点目として、恵まれた条件を生かした交流人口拡大への具体的取り組みなども必要と考えるがどうか。
  3点目として、首都圏等へ南陽名称の統一を図るべき推進が必要と思うがどうか。例えば、赤湯温泉は南陽赤湯温泉、赤湯駅は南陽赤湯駅というように統一を進めてはどうか。
  以上についての見解をお伺いいたします。
  以上、壇上からの質問といたします。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
〔白岩孝夫市長 登壇〕
○市長  おはようございます。
  4番舩山利美議員の御質問にお答え申し上げます。
  初めに、ふるさと納税についての1点目、返礼品の適合基準の検証についてでございますが、今年4月、総務大臣への申出書の提出に際し、返礼割合基準、地場産品基準ともに適合していることを確認しております。
  それにより、今年6月1日から来年9月30日までの期間、ふるさと納税の対象となる地方団体の指定を受けており、今後も基準に適合するお礼の品を提供してまいります。
  次に、2点目の複数のポータルサイト活用の効果についてでございますが、本市では平成27年6月に最初のポータルサイトを導入し、昨年11月に1社、今年4月に1社を加え、現在3つのポータルサイトを運用しております。そのうち、昨年11月から運用を開始したポータルサイトの平成31年3月までの実績は835件、1,945万6,000円でございました。
  返礼割合が変動したことにより、平成29年度と比較して、全体として寄附額は減少しておりますが、新規ポータルサイト活用の効果を検証したところ、約97%が新たに寄附をいただいた方でございました。
  これは、新規ポータルサイト分がそのまま寄附額の増加に結びついたと言えますので、複数のポータルサイト運用は効果があったものと考えております。
  次に、3点目の返礼品の確保等の対応及び戦略等についてでございますが、お礼の品につきましては、市内事業者の御協力により必要な量を確保しております。
  また、戦略といたしましては、新たな地場産品の発掘に取り組みながら、寄附された方の多様なニーズに応えられるようなお礼の品を企画し、本市の質の高い農畜産物や加工品、工業製品等の充実を図ってまいります。
  さらに、本市の特徴を生かした温泉宿泊割引券や地元飲食店の食事券、パラグライダータンデムフライト等誘客型、体験型のお礼の品をこれまで以上に情報発信し、本市に足を運んでいただけるよう取り組んでまいります。
  次に、4点目のクラウドファンディング型の検討についてでございますが、来年度以降に実施する事業の資金となる寄附の受け付けを今年度中に開始するよう、検討を行っているところでございます。
  事業に共感し、御寄附いただいた方々との継続的なつながりが生まれるこの取り組みにつきましては、どのような事業がふさわしいのか研究を進めてまいりたいと考えております。
  次に、道路交通網に伴う交流人口拡大への取り組みについての1点目、高速交通網がもたらす効果についてでございますが、観光地間及び周遊観光の利便性が向上することにより、首都圏からの観光客増加が見込まれ、広域的な観光が促進されるものと考えております。また、関東方面へのアクセス向上により、地域産業のさらなる活性化が期待されるものと捉えております。
  次に、2点目の交流人口拡大への具体的な取り組みについてでございますが、地理的に恵まれている条件や高速交通網の整備効果を地域の発展や活性化に確実につなげていくことが重要であり、交流人口拡大に向けた取り組みにつきましても、推進していく必要があると考えております。
  まずは、本市の観光果樹園や赤湯温泉、熊野大社などの歴史文化資源、さらにはシェルターなんようホール、ワイン、ラーメンなど、さまざまな地域資源を活用して、南陽市を観光、ビジネス等の目的地として選んでいただけるような取り組みを進めてまいりたいと存じます。
  次に、3点目の南陽名称への統一についてでございますが、赤湯温泉は開湯920余年、JR赤湯駅は明治33年の駅開業以来使用されている歴史ある名称であり、これまでの観光物産店を初めとした各種プロモーションに使用しており、一定の認知度があるものと認識をいたしております。
  また、駅の名称変更につきましては、JR東日本の前例によりますと、多額の自治体負担を伴うとの情報をいただいております。
  したがいまして、南陽名称の統一については、例えば南陽市のラーメンのような新しい取り組み、新たな切り口で発信していくものには積極的に活用していくものの、既存の名称の変更については慎重に検討していく必要があると考えているところでございます。
  以上でございます。
○議長  再質問に入ります。
  4番舩山利美議員。
○舩山利美議員  それでは、項目ごとに質問をさせていただきます。
  初めに、ふるさと納税についてはたびたび6月定例会で質問させていただいておりまして、意見や提案をしながら議論をして寄附額が伸びれば、多少なりとも財政的にプラスになればなと思っているところであります。
  この制度が創設されまして、10年以上経過するわけでありますけれども、ふるさと納税制度は個人の納税分の一部をいただくということなんですね。ほかの交付税のようにさまざまな要件があって額が決まっているというものではなくて、何とか努力をして集めた分だけ使えるということですから、自治体も熱くなるのも当然だと思いますけれども、趣旨には全く関係なく年々返礼品競争というか、そういうものが加熱しまして、一部の自治体では数百億というふうな金額も集める自治体も出てきたんですね。
  国としても、税優遇をしてふるさと応援とか、地域活性化とか、そういうものをするために制度化しているわけなんですけれども、寄附集めのためだけに何でもありというような過度な競争を問題視しまして、地方税法を改正して規制強化が図られました。6月からは給付額の3割以下の地場産品という、新たに法制化されまして厳しく規制されております。
  総務省は基準を満たした自治体だけを来年9月まで指定するという認可制ということで申出書の提出なんかも必要になりましたけれども、従わない場合は税優遇の対象から外すとしているんですね。
  マスコミで報道されましたけれども、制度の趣旨に反する一部自治体は指定から除外されたり、指定期間の短縮のペナルティーなども受けております。
  本市は、基準を満たしたということで指定を受けておりますけれども、本県でも指定期間の短縮のペナルティーを受けた自治体もあります。返礼品の加工等は、市内で製造されたものは地場産品とみなさないとあるんですが、本市の返礼品メニューを見ますと、相当数の米沢牛というのがありますけれども、地場産品の定義としては問題ないんでしょうか。最初にその辺についてお伺いしたいと思います。
○議長  答弁を求めます。
  長沢商工観光課長。
○商工観光課長  質問にお答え申し上げます。
  今の米沢牛の例で申し上げますと、例えば、南陽市内で肥育された牛というのは流通上、具体的に申し上げますと、米沢牛枝肉市場、そちらのほうで加工、つまりは屠畜されて計量されて格付されて、そして米沢牛銘柄推進協議会からの米沢牛としての証明を受けるわけでございますけれども、流通構造上、一旦区域外、南陽市外でそういうふうに加工されたものについても、地場産品として認められているものでございます。
○議長  4番舩山利美議員。
○舩山利美議員  今、商工観光課長が言われたとおり、区域内で肥育されたものは区域外で屠畜、加工はされても認められるというふうになっているんですね。
  米沢牛の定義としては、3市5町の置賜地域で肥育された牛となっておりますけれども、屠畜等の関係もありますので、これ少しわかりにくいところもありますが、地場産品としての米沢牛というのは、さっき説明されましたけれども、置賜区域でいいのか、南陽市内なのか、その辺についてはどうでしょうか。
○議長  答弁を求めます。
  長沢商工観光課長。
○商工観光課長  南陽市のほうのお礼の品としての米沢牛というのは、こちらのほうでは南陽市のほうで肥育された牛を中心に取り扱っているというふうな認識でおります。
○議長  4番舩山利美議員。
○舩山利美議員  わかりました。
  黒毛和牛については、結構、これ問題になった事例でありますので、確認をさせていただきました。
  もう一つは、総務大臣が定める基準に適合するものというのがありますが、還元率とか、地元で生産されたものでなくて、例えばふるさと感謝券なんていうのもありますけれども、金券のかわりになるようなものがインターネットオークションで売られたというようなケースがあったということをお聞きしましたけれども、例えば本市の、先ほど答弁にもありましたけれども、宿泊割引券とか食事券、これなどは裏面に名前がもう記載されているというようなことを前回もお聞きしましたけれども、利用する側は本人確認というのを曖昧にできるということなんですよね。
  そういう点について、これ基準に適合するものとしては大丈夫なんでしょうか、ちょっとお聞きしたいと思います。
○議長  答弁を求めます。
  長沢商工観光課長。
○商工観光課長  お答え申し上げます。
  宿泊券の場合なんですけれども、南陽市の場合ですと、赤湯温泉旅館限定で宿泊していただくことを条件してございますので、地場産品に準ずるものに該当いたします。
  あと、先ほど議員のほうからもございますけれども、南陽市のほうでは宿泊券のほうに寄附された方の住所、氏名、生年月日、寄附ナンバーなども記載しておりまして、その方、または家族の方が御利用いただくような形でしているものでございます。
○議長  4番舩山利美議員。
○舩山利美議員  赤湯温泉限定と今、言われましたけれども、例えば旅館の限定とかということではないんですか。ちょっとその辺のところはどうですか。
○議長  答弁を求めます。
  長沢商工観光課長。
○商工観光課長  お答え申し上げます。
  赤湯温泉旅館協同組合に入っている旅館の中から選んでいただくような形になります。
○議長  4番舩山利美議員。
○舩山利美議員  先ほどの金券のようなものというのは、基準の規制が厳しくなっておりますので、何かついうっかりなんていうので指定の取り消しなんていうようなものがないようにお願いしたいと思います。
  次に、複数のポータルサイトについてでありますが、昨年、私も複数のポータルサイトを活用してはという質問をいたしまして、もう検討しているというふうなことでありました。
  現在の市のホームページを見ますと、ふるさとチョイス、さとふる、そしてつい最近、3日ほど前にG-Callというそうでありますけれども、1つ増えまして、3つのポータルサイトを利用しているということでありますが、先ほども効果があるとお聞きしましたので、期待しているところでありますけれども、各サイトのメニューを見ますと、一番大きいふるさとチョイスには301件、ほんのつい最近までは298件だったんですが、徐々に多少増える傾向にあるなというふうに見ております。さとふるというものには58件、一番新しいG-Callというものには3件しかないんですね。
  その中のさとふるというポータルサイトの中にはサクランボ関係が載っていないということでありますけれども、なぜこんなにメニューに違いがあるのか、その辺についてちょっとお聞きしたいと思います。
○議長  答弁を求めます。
  長沢商工観光課長。
○商工観光課長  今の御指摘いただきましたポータルサイトでございますが、サクランボをお客様のほうに届ける場合、運送業者はポータルサイト指定の1業者しかございません。さらにはサクランボをお送りしたときに冷蔵車限定になります。それで、サクランボ農家の方については、冷蔵車をちょっと敬遠してしまうといいますか、逆にサクランボが傷んでしまうおそれもあることから、常温で送りたいという方が多いようでございます。
  運送業者が1つしか選べない、事業者の方が─農家の方が選べないということ、さらには必ず冷蔵車であること、そういったことから、事業者側─農家側さんのほうで希望されることがなくて、これまでは取り扱っていないというふうな状況がございます。
○議長  4番舩山利美議員。
○舩山利美議員  わかりました。
  運送の関係だというふうなことでありますが、これから季節的にはサクランボがメーンだと思いますけれども、市のホームページの一番種類が多いサイトの返礼品を見ますと、サクランボとして掲載されているのが79件ほど出店されているんですが、そのうち70件がもう受け付け終了とか、品切れ中となっておりまして、先ほどもう確保しているというような答弁もあったんですが、これからサクランボのシーズンというところで大変残念に思うんですが、これについて例えば申し込みが多過ぎるのか、供給量が極端に少ないのか、その辺について原因は何なのか、ちょっとお聞きしたいと思います。
○議長  答弁を求めます。
  長沢商工観光課長。
○商工観光課長  お答え申し上げます。
  今回、サクランボなんですが、先ほどありましたとおり、79の農家の方─事業者の方に御協力いただいてございます。それで準備したサクランボなんですけれども、佐藤錦だったり、紅秀峰だったり種類も違いますし、あと量も500グラム、700グラム、1キロといろいろございますけれども、全部で79種類の4,970セット準備いたしました。
  こちらについては、昨年の11月から先行予約というふうなことでしてございますけれども、今現在、申し込みについては、そのうち1,768セット─4,970セットのうち1,768セットですので、約35%ぐらいの申し込みになってございますので、全体量としては不足しているということはございませんけれども、例えば農家さんにとっては、もう既に準備していたものが全て予約になってしているところもございますけれども、基本的に多いのは、初めから農家さん、事業者の方々と受け付けをこの日までにしましょうというふうに設定した日、具体的には5月20日が多いんですけれども、その日が到来したことによって受け付け終了としている部分がほとんどでございます。
○議長  4番舩山利美議員。
○舩山利美議員  それにしても、ポータルサイトの画面があって、1ページずっと全部受け付け中止というふうなのも、何かちょっと変な感じがするなと、私は思ったところであります。
  寄附額伸ばすには、少しでも供給量を増やすことが大事だと思うんですね。このポータルサイトですが、自治体PRには必要不可欠なものだと思います。手数料としては寄附額の10%ぐらいと言われておりまして、例えば本市に3億円あれば約3,000万円、安くはないなと感じるわけでありますけれども、ちなみに、ふるさと納税総額は、今のところ約3,700億円と言われておりまして、その10%、約370億円ですから、ポータルサイトの一大産業と言えると思います。
  しかしながら、やっぱり頼らざるを得ないのも現実かなというふうに思います。一部自治体では民間企業のポータルサイトに頼らないで、独自のふるさと納税専用サイトというのを開設して運用を始めたという報道もありました。
  本市の正確な手数料の数字なんていうのはわかりませんけれども、10%というのは相当大きな金額なんですが、その辺についての考えをお聞きしてみたいと思いますが、どうですか。
○議長  答弁を求めます。
  長沢商工観光課長。
○商工観光課長  南陽市のほうで3つのポータルサイトございますけれども、手数料のほうの部分では10%を下回っている部分と、あと10%を少し超えている部分というふうなことでございます。
  それで、先ほどの市長の答弁にもございましたとおり、ポータルサイトを導入してかなり寄附額としては増加してございます。今後についても、まずはこの3つのポータルサイトをうまく活用しながら寄附額の増加に努めてまいりたいというふうに考えておりまして、南陽市独自でというのは、これからちょっと検討はいたしますけれども、まずは今のポータルサイトで運用してまいりたいというふうに考えております。
○議長  4番舩山利美議員。
○舩山利美議員  これやっぱり多分、行政としては、そういうふうな難しい世界だなとは思いますが、できるだけ経費は抑えたいところで、少し考えてみてはどうかなと思います。
  昨年質問した中に、米などの少量設定という話をいたしました。米については、現在子供からお年寄りまでの1人当たりの消費量として、月平均4.5キロぐらいなんですね。個人差もありますけれども、高齢世帯の方などはもっと少ないと思います。
  白米などは常温で長く保存しますと、劣化しておいしくなくなるんですね。特に夏の暑い時期は劣化が早くなりますので、おいしく食べていただくにはせいぜい20日ぐらいがいいのかなと、私としては思っているところでありますけれども、そういう意味で前回提案をさせていただきました。
  家族の多い家庭ならいいんですけれども、そんなに多くの量が要らないという方のためということだったんですが、この少量設定については、前回検討するということだったんですね。どの程度検討されたのかちょっとお聞きしてみたいと思います。
○議長  答弁を求めます。
  長沢商工観光課長。
○商工観光課長  質問にお答え申し上げます。
  今の例でいいますと、お米の例もございますけれども、量のほかに金額の部分でも、例えばこれまで1万円未満のお礼の品というのはございませんでしたけれども、いろいろな御意見いただきまして、1万円未満のお礼の品につきましても、1つのサイトでは48件、もう一つのサイトでも13件ほど、昨年度設定させていただいた経過がございます。
  そして、お米についても、例えば2キロ、プラス2キロ、プラス2キロであります、つや姫2キロ、雪若丸2キロ、はえぬき2キロとか、そういったお礼の品を設定した経過がございます。
  ただ、今年度になってちょっと課題として考えているのは、先ほど返礼割合が3割以下というふうな部分と、地場産品というふうなお話ございましたが、今年度から同様に寄附金の募集に要した費用、市のほうでの経費が寄附額の5割以下に抑えなさいというふうな部分が出てきました。
  そうした場合ですと、少量のものとか、寄附金額の少ないものでも送料というのは、例えばそれが半分になったりしなくて、結構送料の占める割合というのも非常に高くなっているものですから、これまでと同じような少量、あと寄附金の1万円未満のお礼の品というのもいっぱい出てしまうと、送料の割合が高くなって、そして経費のほうも5割を超えてしまうというふうな可能性も出てくるものですから、そういった少量の部分については、今後も慎重に検討してまいりたいというふうに考えております。
○議長  4番舩山利美議員。
○舩山利美議員  少量だけでなく低額のほうもあるというふうなことであったんですが、やっぱり少量の割には経費がかかるというのはわかります。いろんな厳しい規制の中ではありますが、さまざま工夫をして御検討いただきたいと思います。
  ふるさと納税の三種の神器というのがあるそうなんですが、御存じですか、課長。
○議長  答弁を求めます。
  長沢商工観光課長。
○商工観光課長  大変失礼ですが、存じ上げておりません。
○議長  4番舩山利美議員。
○舩山利美議員  私もパソコン見ていろんなサイトを見てわかったんですが、肉、カニ、米だそうであります。本市にはこの3つのうちの肉と米の2つもあるんですね。そのほかにも地場産品は数多くありますけれども、現在は厳しい規制があって、地場産品というのはなかなか少なくなってきていると、地場産品というところで、各自治体でも相当苦慮しているところが多いということを聞きます。そういう点では、本市は恵まれていると思うんですね。
  一方で、総務省の調査資料によりますと、ふるさと納税をしている人は控除適用者数の1割ぐらいということで、まだまだ伸びしろがあると言われております。本市もこれからポータルサイトを追加して寄附額を伸ばしていこうとしているわけでありますから、やっぱりある程度量の確保ができていないと、基本寄附額も伸びないと思うんですね。
  特に、農産物関係、先ほどもサクランボあったんですが、難しい面があるのかなと思いますけれども、出店者の方々と話し合いというものはされておられるんでしょうか。
○議長  答弁を求めます。
  長沢商工観光課長。
○商工観光課長  お答え申し上げます。
  例えば、先ほどのサクランボの例によりますと、年1回ぐらい集まっていただいたり、あとこちらのほうと事業者の方々の個別のお話し合いといいますか、打ち合わせのほうが中心になってございます。団体として集まっていただく、または説明会で集まっていただくということもございましたけれども、今はどちらかといいますと、市と事業者さんのほうと個別のほうの打ち合わせをしているのが多い状況でございます。
○議長  4番舩山利美議員。
○舩山利美議員  やっぱり供給量もしっかりできていないと寄附額も伸びないということになりますので、十分その辺御検討をお願いしたいと思います。
  次に、使い道についてでありますが、前回もクラウドファンディング型のふるさと納税取り組みがこれから増えてくるんじゃないかというふうなことを申し上げまして、できるだけ前向きに検討するということだったんですね。
  近隣自治体では長井市さんが取り組んでおりまして、子供が生まれた世帯に育児用品等が入った箱─ベビーボックスを送るプロジェクトというのを立ち上げて募集しまして成功しております。コメントによりますと、寄附の使い道を具体的に示すことで、特に子育て世代の共感を呼び、全国から寄附が集まりましたと言われているんですね。
  前回は、私もハイジアパークプロジェクトなんていうのはどうかというようなことを御提案申し上げたところでありましたけれども、それだけでなくて共感を得られるようなプロジェクトをぜひ御検討いただきたいと思いますが、先ほど検討するということでありましたけれども、再度その辺のところをお聞きしたいと思います。
○議長  答弁を求めます。
  長沢商工観光課長。
○商工観光課長  お答え申し上げます。
  先ほども市長答弁の中で説明させていただきましたけれども、来年度以降に実施する事業について、今年度から御寄附の受け付けを開始できるように担当課のほうと詰めてまいりたいというふうに考えております。
  あと今回だけでなくて、やはりクラウドファンディングというのは、それに同感していただける方に御協力いただけるような事業をぜひこちらのほうから、いろんな事業を今後とも検討してまいりたいというふうに考えております。
○議長  4番舩山利美議員。
○舩山利美議員  ただいまもう検討中だというふうなことであります。
  本市は、子育て支援都市宣言というふうなことでありますので、そういう方面でもぜひ御検討いただければなというふうに思います。
  次に、道路交通網に伴う交流人口拡大の取り組みについてでありますが、4月13日に東北中央自動車道の南陽高畠インターチェンジから山形上山インターチェンジまで開通しまして、それから間もなく大型連休となりましたけれども、山形新聞に今年のゴールデンウイーク期間中に訪れた観光客数についてというのがありましたが、前年比32%増で東北中央自動車道開通の効果もあるというふうな記事がありました。
  かみのやま温泉は33%増というふうな記事もありました。県全体としては32%増というところになんですが、やっぱり30%以上の増というのは、東北中央道の効果が大きかったと思いますけれども、本市の温泉街とか観光施設、神社、公園など全体的な伸び率というか、そういうものについて把握されているのか、みらい戦略課長にちょっとお聞きしたいと思います。
○議長  答弁を求めます。
  山口みらい戦略課長。
○みらい戦略課長  ただいまの質問にお答えをいたします。
  南陽市内の誘客効果というようなことかと存じますけれども、現在、私どもの把握してございます中におきましては、赤湯温泉のゴールデンウイーク中の期間中でございますけれども、客室稼働率については、昨年比10%超の伸びを確認してございます。また、赤湯料飲店組合等々にお聞きしますと、特に食事の提供という部分については、大変盛況であったというふうなことを聞いてございますので、そういった点からも効果があったものと認識をしてございます。
  以上でございます。
○議長  4番舩山利美議員。
○舩山利美議員  赤湯温泉が10%超と、かみのやま温泉は33%だったということでありますけれども、私個人としては、思ったほど自動車道の開通が県外の方には、一般的には余り知られていなかったんではないかなというふうに思ったところであります。
  東北中央道が開通したということもあって、私もゴールデンウイーク少し前に、南東北方面の高速道路、1日中回ってさまざま見たり、比較したりしてきました。いろんなインターがある中で、なぜこんな場所にインターチェンジがというようなところも結構ありまして、インターチェンジができたから、その場所がにぎわうということでもないんだなという感じがいたしました。
  南陽高畠インターチェンジも、そういう点では何か目的がないとおりないような感じのするインターだなというふうに思ったところであります。
  本市としても、やっぱり高速道路開通によって、交流人口拡大を期待するんであれば、先ほどいろいろ本市にもあるよと、市長から答弁ありましたけれども、既存の観光施設プラス何かが必要ではないかなと思うんですけれども、何もしなければ、ただ通り過ぎるだけというふうになってしまうと思うんです。そういうことは感じておられるのか、その辺は、市長にちょっとお聞きしたいと思います。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  何もしなければ、ただ通り過ぎられてしまうという点については、そういったことが多いだろうというふうにも思っております。そうした意味で、今現在、例えばマスコミ、報道関係機関とか、あるいはイベント、あるいは旅行エージェントの皆さんなどに以前以上にお話をさせていただいて、この高速交通が開通したことの効果が本市にも十分に得られるように、そういった取り組みをしているところでございます。
○議長  4番舩山利美議員。
○舩山利美議員  これからだと思いますので、お願いしたいなと、開通したばかりですので。
  先日の山形新聞に「県主導によるにぎわい創出の好機」ということで、最上地域の道の駅整備の検討組織初会合という記事がありました。延伸する東北中央道を生かして、いかに観光客誘致を進めるか、そのための施設の必要性が注目されているということなんですね。
  先ほどの新聞の記事の中で、米沢の道の駅は県の南のゲートウエイとしての役割を十分果たしているので、北のゲートウエイの施設として進めたいということなんですね。
  一方、これから現在、工事中の国道113号バイパス、いわゆる高規格の新潟山形南部連絡道路がもう少しで、現在の部分は開通します。そうなりますと、東北中央道から新潟へ向かう道路として注目されると思うんですね。
  そうなれば、西へ向かうゲートウエイ機能を持った施設があってもいいかなと、私は思っているんですが、何も南陽高畠インターチェンジ周辺、近辺だけでなくて、例えば113号バイパスの少しまちのほうに入ったあたりのインターの付近に道の駅とか、物産販売施設などを考えてみてはどうかと思うんですが、どうでしょうか。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  物産販売については、そういった拠点がないよりは、当然あったほうがいいわけで、しかしながら、それを運営する主体がどういった形態が望ましいかということが大事だというふうに思っております。
  米沢の道の駅については、想定以上にお客さんが入っておられて、大変成功しているというふうに私も認識しております。一方で、道の駅については、その9割が採算を割れているという実態もございます。
  そうした意味で、物産販売拠点の形態をしっかりと考えて行政が行うべきところ、そしてまた民間が行うべきところ、そういったところを見きわめて対応してまいりたいというふうに思っております。
○議長  4番舩山利美議員。
○舩山利美議員  以前にも私、そういう物産販売施設については、一般質問したことあったんですが、ぜひ私は検討していただきたいというふうに思います。
  こういう高速交通網を生かした地域活性化、すばらしい条件だと思うんですね。だから、そういうものを生かして積極的に取り組んでいただきたいものだなと思います。
  時間もなくなりましたので、最後になりますが、先日、赤湯駅の名称、赤湯温泉駅に変更の要望書があったということをお聞きいたしました。
  私としては、南陽駅とか南陽赤湯駅と考えたんですが、かみのやま温泉駅というのもありますし、いろいろ温泉駅というのがあるそうなんで、南陽赤湯温泉駅でもいいのかなと思ったところでありました。
  駅名については、先ほども説明があったとおり、JRなのでなかなかいろんな厳しい面もあるというふうなこともお聞きしましたけれども、何がそんなに難しいのかななんて思ったところですが、その辺について、最後にみらい戦略課長にちょっとお聞きしてみたいと思います。
○議長  答弁を求めます。
  山口みらい戦略課長。
○みらい戦略課長  ただいまの質問にお答えいたします。
  ただいま御提案いただきました議論につきましては、山形新幹線開業時に若干話題に上ったと認識してございますけれども、最終的にはなじみのある赤湯駅に収束したものと考えております。
  一方、市長答弁にもありましたとおり、現在進行形のJRの東日本管内の事例、こういったものを調査させていただいたところによりますと、自治体要望による駅名変更、これについて、ただいまケースがございまして、2020年名称変更を目途といたしまして、常磐線の茨城県内においてその先例があるようでございます。こちらも旧町村の名前が残ってございまして新市、あるいはそういった名前に変えたいという自治体の要望でございますが、この場合ですと、一般駅でございますが、3億8,900万円ということで、JRと自治体間で締結したというような情報を得てございます。
  さらに、新幹線の停車駅─赤湯駅は停車駅でございますので、こういった難易度も非常に高いものと当然推察されますので、まずは費用対効果を含めて慎重に見きわめる必要があるのではないかと考えておるところでございます。
  以上でございます。
○議長  4番舩山利美議員。
○舩山利美議員  相当多額の費用が必要になってくるということなんですが、私としては、これからも地域活性化のためにできるところからやっていただきたいなと、御尽力いただきたいなということをお願いいたしまして、私の質問を終わります。ありがとうございました。
○議長  以上で4番舩山利美議員の一般質問は終了いたしました。御苦労さまでございました。
  ここで暫時休憩といたします。
  再開は11時10分といたします。

午前10時51分  休  憩

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