令和元年6月定例会

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午後 1時00分  再  開
○議長  再開いたします。
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白 鳥 雅 巳 議員 質 問
○議長  次に、6番白鳥雅巳議員。
〔6番 白鳥雅巳議員 登壇〕
○白鳥雅巳議員  6番保守・公明クラブの白鳥雅巳です。
  さきに通告しておりました2項目について質問をさせていただきます。
  1つ目、高齢者の事故防止対策と運転免許証返納推進とその後のサポートについて、質問をさせていただきます。
  4月13日、東北中央自動車道が高畠、上山間が開通となり、さきの大型連休中には、県内外から多くの車両が各方面へと移動されました。おかげで国道13号は比較的スムーズに移動できるように感じております。この東北中央自動車道の開通は、通勤時間帯の渋滞緩和に寄与しているものと思います。しかし、交通の便がよくなった反面、一般道などで悲惨な交通事故も多く発生し、尊い命、特に子供が巻き込まれる事故が目立ちます。交差点や横断歩道での前方不注意、正面衝突やコンビニエンスストアへの直進事故など、事故を起こす原因は多々あるにせよ、事故を起こした年齢層の多くは65歳以上の高齢者運転の占める割合が多く、パニック状態により危険回避行動がとれず、アクセルとブレーキの踏み間違いの急発進や体調不良、また逆走行などなど、過日池袋で87歳の男性が運転する乗用車が暴走し、10人が死傷した事故、また、神戸市で横断歩道にバスが突っ込むなど、75歳以上の高齢ドライバーの死亡事故の割合が増えているとの統計もあります。
  国は、17年度施行の改正道路交通法で、75歳以上に違反時や免許更新時に認知機能検査を義務づけ、その際、認知症と診断されれば免許取り消しや停止の対象となります。本市において、高齢者の運転免許証返納を勧めておりますが、実情は生活の足として、日常生活に車は欠かせません。そのため、必要不可欠なものとして免許証返納に抵抗感もあり、返納することにちゅうちょしているのも実態ではないでしょうか。返納した後、一時的な特典はあるものの、その後のサポートをどうするのか、今後の課題でもあるかと思います。
  以上の観点から質問をいたします。
  (1)沖郷地区で試験運行されたデマンドタクシー事業は、大変好評であったとのデータがあり、今後の事業持続、継続への取り組みについて伺います。
  (2)交通空白地域の解消の取り組みについて、今沖郷地区で取り組んでいるデマンドタクシーの検証結果も踏まえ、市内の交通空白地の解消に向けてデマンドタクシー等の拡大を望む声もあるが、その空白地域の取り組みについて伺います。
  (3)免許証返納者に対するその後のサポートについて、交通弱者の立場に立って取り組むべきと考えるが、市長の考えを伺います。
  (4)児童を巻き込む交通事故防止の対策について、最近、高齢者の運転により、児童を巻き込む悲惨な事故が多発している。改めて通学路の点検をし、交差点や歩道など危険箇所を探し出すことも必要ではと思うが、当局の考えを伺います。
  (5)教育現場では、これから児童が楽しみにしている夏休みが待っています。休み期間中の事故防止に関する注意喚起として、どのような対応をされるのか伺います。
  2点目、観光戦略について伺います。
  (1)東北中央自動車道が開通し、元号も平成から令和に変わり、いろいろな意味で各観光地や道の駅などに相当県内外の人的・物的交流が盛んとなりました。本市においてどのような経済効果があったのか、また、これからどのように多くの観光客を呼び込むのか、その工夫や戦略を検討されているのか伺います。
  (2)交通の利便性がよくなった分、本市を素通りする車両も多い。これからサクランボなど観光果樹園の開園も始まり、そこに呼び込む努力は、生産者はもとより、行政の後押し、PRが不可欠であります。当局としてどのように取り組んでおられるか伺います。
  (3)過日、ワインフェスティバルが開催され、多くのワイン愛好家が集い、各ワイナリーで提供されたワインを楽しまれた。1つの市で6カ所のワイナリーがあることは全国的にも珍しく、それを誇りとして、南陽市をPRしていく上で強みであり、戦略としても有効と思いますが、その点の取り組みや対応、検討について伺います。
  以上、壇上からの質問といたします。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
〔白岩孝夫市長 登壇〕
○市長  6番白鳥雅巳議員の御質問にお答え申し上げます。
  なお、運転免許証返納後のサポートの教育分野の事故防止に関する注意喚起についての御質問につきましては、教育長より答弁いたさせますので、御了承願います。
  初めに、高齢者の運転免許証返納後のサポートについての1点目、沖郷地区で試験運行したデマンドタクシー事業についてでございますが、昨年度の実証実験の結果を受けて、沖郷地区において運営主体となる地区組織設立や費用負担方法、本番運行に向けた諸条件の検討が進められていくものと考えております。本市では、引き続き地域が主体となった取り組みを支援してまいります。
  次に、2点目の交通空白地帯の解消の取り組みについてでございますが、沖郷地区以外の地区におきましても、同様にそれぞれの特性や事情を踏まえた地域が主体となった取り組みを支援し、地域の方々や関係機関との連携を図ってまいりたいと考えておりますので、御理解を賜りたいと存じます。
  次に、3点目の高齢者の免許証返納後のサポートについてでございますが、昨年度から市単独事業で実施している高齢者等運転免許証自主返納支援事業におきましては、昨年度は142名の方に交付を行い、本年度は5月末現在で24名の返納者に交付を行っているところです。
  今後におきましても、運転に不安を感じている高齢者等から返納申請があった場合には、交通事故発生の未然防止のための対策として、事業を継続して推進してまいります。
  また、その先のサポートにつきましては、先ほどの御質問で申し上げましたとおり、地域が主体となった取り組みを支援してまいります。
  次に、4点目の交差点や歩道などの危険箇所点検についてでございますが、南陽市交通安全対策協議会事業により、毎年市交通安全協会の各支部長並びに全地区長さんを対象に、交通事故危険箇所の調査を実施しております。要望箇所においては、市民課、建設課、南陽警察署の合同による現地確認を行い、実施できるものから随時改善を図っており、本年度においても、現在調査表の取りまとめを行っているところでございます。
  また、滋賀県大津市で発生した道路歩道上での園児死亡事故等を受けての道路危険箇所の再点検、保育所外での活動の際の移動経路の安全性の再確認についてでございますが、道路危険箇所の再確認は、今後警察庁が定める点検プロセスに従い、山形県警や国・県道路管理者と情報の共有を行いながら、連携を図り実施してまいります。
  保育所外での活動の際の移動経路の安全性の再確認等については、各所管課から各施設長に対し、速やかに点検を行うよう周知、指導を行い、点検を実施し、一部見直しを行ったところでございます。
  また、小・中学校通学路危険箇所の点検におきましては、南陽警察署道路管理担当者出席のもとに、南陽市通学路安全推進会議合同点検を7月に実施することから、この中で再点検を行ってまいります。
  次に、観光戦略についての1点目、東北中央自動車道開通に伴う経済効果と観光客誘客の工夫と戦略についてでございますが、4月13日に東北中央自動車道南陽高畠インターチェンジから山形上山インターチェンジ間が開通いたしましたが、ネクスコ東日本によると、同区間の1日当たりの交通量については、予想を大きく上回ったとの発表がなされ、また、観光地活況の報道がなされております。
  まさにその開通と同時期にスタートいたしました赤湯温泉桜まつりでは、烏帽子山公園の開花状況がよかったこともあり、入場者数は前年の12万9,000人から2万6,000人、割合で20%増の15万5,000人となり、観光客が大きく落ち込んだ平成23年の東日本大震災以降で最高の入場者数となりました。
  経済効果につきましては、赤湯温泉旅館協同組合によりますと、東北中央自動車道の開通に加え、大型連休ということもあり、連休中の客室稼働率は全体で90%を上回り、前年同時期の80%と比較しても高い水準で推移しております。
  また、4月13日からの1カ月間におけるハイジアパーク南陽の入館者数は、前年比12%の増、売上高も前年比10%の増となったほか、同時期の赤湯温泉観光センター「ゆーなびからころ館」においても、入館者数が前年比31%の増、売上高も前年比31%の増となっております。
  連休中には、2月に発足した仙台南陽会の方々にもバスツアーで訪問していただくなど、開通をきっかけとした誘客効果はあったものと認識しているところでございます。
  今後の誘客促進についてでございますが、東北中央自動車道上下線の南陽パーキングエリアに観光パンフレットを設置しているほか、市観光協会が、南陽パーキングエリアにおける有人での物産販売許可をネクスコ東日本に申請しております。これら東北中央自動車道利用者への直接的なPRのほか、仙台、福島、北関東を重点地域とし、各地域の新聞広告やタウン誌等の情報媒体に加え、SNSも活用しながら、多様な客層へ向けた効果的な観光PRを展開してまいります。
  次に、2点目の行政としての後押しやPRの取り組みについてでございますが、御質問にありました観光さくらんぼ園につきましては、東北中央自動車道の開通を見据え、昨年中に市観光果樹振興会とともに、北関東へのエージェント訪問をより重点的に実施いたしました。
  また、観光さくらんぼ園が今月10日に開園いたしますが、5月末現在で市観光果樹振興会へ予約のあった観光バスのうち、北関東からの予約は前年比約10%の増となっております。
  今後もサクランボに限らず、先ほどの観光PR戦略と組み合わせながら、営業・誘客活動に取り組んでまいります。
  次に、3点目の市内ワイナリーのPR戦略についてでございますが、これまでもワイン振興については、各ワイナリー、商工会、観光協会、JA等で構成するワインの里づくり委員会が協議を重ねながら、ワインフェスティバルを初めとする各種事業に取り組んでおります。
  先月25日に開催いたしました第49回ワインフェスティバルつきましては、これまでで最高となる約1,200名の方々に御来場いただくことができました。ここ数年来、地場産ブドウでつくる日本産ワインに人気、注目が集まっており、議員御指摘のとおり、秋に醸造免許を取得予定のワイナリーを含む6つのワイナリーは、全国に誇るべき地域資源であると考えております。
  なお、今回のワインフェスティバルでは、東北中央自動車道の開通を見据え、県外、特に仙台、福島、新潟を重点エリアとし、WEB広告を実施しております。具体的には、ワインに関する閲覧履歴の多い人が、当該エリア内で大手検索サイトのヤフーのトップページやヤフーニュースを閲覧した際、ワインフェスティバルの広告が優先的に表示されるというものです。
  また、全国のコンビニでのチケット販売にも初めて取り組み、市外、県外在住の方々がチケットをお求めやすいような工夫をいたしました。
  さらに、6月9日には、上山市との連携事業であるワインツーリズムを開催いたしますが、約8割が県外参加者と見込んでおり、南陽産ワインを広く県外にアピールする機会と捉えております。
  今後も関係団体が常に情報を共有しながら、南陽産ワインの一層のPRを図ってまいります。
  私からは以上でございます。
○議長  答弁を求めます。
  教育長。
〔長濱洋美教育長 登壇〕
○教育長  白鳥議員の御質問、教育現場での夏休み期間中の事故防止に関する注意喚起としての対応について、お答え申し上げます。
  今般、登下校中の児童等が巻き込まれる事故が相次いで報道されるたびに、心が痛み、児童・生徒等の安全確保のため、なお一層の努力をしていかなくてはならないと認識を新たにしているところでございます。
  特に夏休みは、子供たちが学校を離れ、家庭、地域で生活する期間であり、学校や教師の目が届きにくい期間でもございます。そのため、各小・中学校では、夏休み前に全校集会や学年集会、学級の時間の中で、繰り返し児童・生徒に交通事故に遭わないよう、意識を高める指導をしております。
  その指導で大事にしていることは、自分の命は自分で守るということであり、とりわけ交通事故防止のために、「もしかして」と発生し得る状況を想定して考える危険予測能力と、その状況を逃れる具体的な行動をとる危機回避能力をさらに高めるための指導を、各小・中学校で実施しております。
  もちろん、広く児童・生徒の安全確保に向けた取り組みが必要であり、これまで以上に保護者、地域の皆様方や関係機関との連携強化を図っていく必要がございます。保護者、地域、警察、地域の見守り隊、その他関係機関からのさらなる事故防止のため、パトロールや見回りなどの安全活動や広報などのお願いを重ねて行ってまいります。
  何より大切なことは、社会全体で事故のない安全・安心なまちづくりを進めていこうとする機運を高めていくことでございますので、教育委員会といたしましても、関係機関との連携をさらに密にしながら、児童生徒の安全確保に努めてまいります。
  私からは以上でございます。
○議長  再質問に入ります。
  6番白鳥雅巳議員。
○白鳥雅巳議員  それでは、順次質問をさせていただきます。
  去年沖郷地区で試験運行されましたデマンドタクシー事業、これについては、アンケートの結果においては、かなり利用者からの声が好評だったといったことが示されておりました。ただ、残念だったのは、私は冬期間も通してやってほしかったなと思います。そうした場合には、本当に必要な方というのが結構うんと表に出るんじゃなかったのかなと私は思っております。これは市の支援をしながら、継続に向けて取り組んでいくというようなお話がございました。そういった意味でも冬期間、こういった大変な時期にやっぱりデマンドということをやっていただければ、なおさら利用される方にとってはいいことなのかなと、また、実感として便利だということがわかるんじゃないかなと思います。ぜひ冬期間についても、デマンドの運行を実施していただきたいなと思います。
  その中で、先ほど空白地域の解消についてございました。課長にもちょっとお伺いをしたときに、地域の総意が必要だということでございました。その地域の総意と、負担金とかそういったもろもろの条件があるかと思いますが、ちょっと詳しくその点を御説明いただければ、空白地、聞いておられる方もいらっしゃると思うので、ちょっと説明をしていただきたいなと思います。
○議長  答弁を求めます。
  山口みらい戦略課長。
○みらい戦略課長  質問にお答え申し上げたいと存じます。
  交通空白地域の議論はなかなか難しいところではございますけれども、基本的には既存3路線のバスを基軸と捉えまして、大まかに公共交通が地域に全くないエリア、こういったものをどうするかという議論になろうかと思います。形態や手段は別といたしまして、先ほど市長が答弁させていただいたとおり、地域でまず御提案、あるいはお考えをお聞きして、それがいっときだけでない、持続可能なスキームが必要なんだろうということを考えてございますが、なお、この先例になるものが、先ほど御案内いただきました沖郷のスタイル、要するに地域で考え、地域でさまざまな課題を整理していただいて、それを実際運行に移行させていくというような先例が出ましたので、こういったことをぜひ御提案、あるいはそういった部分の解決方法に活用いただきたいと考えてございますので、よろしくお願いしたいと存じます。
○議長  6番白鳥雅巳議員。
○白鳥雅巳議員  ありがとうございました。
  今実際に沖郷地区でやられておりますデマンド事業、これは本当に成功していただきたいなと私は思っているんです。やはりそのためには、失敗したといった例があった場合には、ほかの空白地においてもそれは無理なんだろうといった考えになってくると思うんです。これが本当に成功するか失敗するかによって、空白地、そこに住んでいる方々が、本当にこれからではみんなでまとまってやろうという機運が高まってくるか、それともしぼんでいくか、そこが一つの突破口じゃないかなと私は思っております。
  そんな中で、以前にも空白地については、巡回バスからいろんな提案をさせていただきました。また、タクシー会社も市内には4つございますが、そういったタクシー事業者についても、市内の利用の度合い、タクシー事業者にお話を伺いますと、最近乗車率が落ちていると、乗られる方が少ないと、代行の事業もあるということで、なかなか乗ってくれないのよという話がございました。そういった中で、タクシー事業者にとっても、空白地でタクシーを利用できるのであれば、協力できるのではないかなと私は思っています。
  前回、過去にもそういった御提案をさせていただきながら、その4つの事業所を順繰りに回してでもいけば、そういったことができるのではないかなと、私の勝手なあれですけれども、そういったことも考えられるのではないのかなと私は思っておるんです。沖郷の事業は本当に成功していただきたいなと、また市としても御支援していただければなと私は思っております。
  その点について、これからの支援として、市長の考え方として支援をしていくというお話でございましたけれども、本当にそういったことを成功していただきたいので、改めてお力添えをちょっとお願いしたいと、御意見をいただきたいと思います。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  高齢化社会の進展に伴って生活に必要な足の確保が難しいと、ましてや昨日も福岡市で高齢の運転者の方の事故が起きて、死亡する方も、そしてけがをする方も多数発生したという痛ましい状況が年々濃くなっているなということでございますので、沖郷地区のこれから地区組織の設立に向けた動き、今後の本番運行に向けて、市としてはできる限りその動きを支援して、これを成功事例として、ほかの空白地帯においても地区の皆さんと一緒になって、市も取り組んでいくんだということで進めてまいりたいと思います。
○議長  6番白鳥雅巳議員。
○白鳥雅巳議員  ありがとうございます。ぜひそういった方向でお願いしたいなと思います。
  それと、免許の返納について、市としては率先して返納していただきたいというような市長のお言葉も前回もございました。本人が危険を感じて、やっぱり一定の年齢になって目も余りよく見えない、耳も聞こえなくなったなと、ちょっとやばいかなと思った時には、本当に返納していただきたいと私も思います。
  そういった中で、都会と違って地方においては、車は必需品なんですよね。実際、身体的な不具合が出ない限りは運転したいなという方が多いと、データ的には、80代でも私は運転には自信があるといったデータがございまして、運転に対する自信が私はありますよという人、72%ぐらいいるんですよ、80代で。やっぱりよほど自信があるんだろうと。
  そういった中で、一番何というんですか、長年運転してきている自信というのかわかりませんが、そういった自信があるんだということです。それが割合的には一番多いんです。70代で60%ぐらいですから。80代で72%というのは、やっぱり事故も起こしますよね。これからのサポートも含めて、免許返納した後のサポートを、タクシー券だとか、そういった特典はある程度つきますけれども、その切れた後について、やはり先ほどのデマンドという部分が必要になってくるんじゃないかなと私は強く思っているんです。それを含めてお願いしたいと思います。
  次に、児童を巻き込む交通事故対策についてですけれども、毎回道路の点検をやっていますよと伺いました。事故が多発する要因というか、場所が交差点、横断歩道、あとは歩道、そういったところに集中していたり、横断歩道でやっぱり待っている方のところに突っ込んでくるといった事故が目立ったりするわけで、横断歩道の四隅に何かガードレール的なものがつけられるのであれば、そういったことも多少防げるのではないかなと、都会ではそういったことができるのかもしれませんけれども、ドライバーの不注意が多いのかなと思いますけれども、高齢者による事故が余りにも多発しているので、そういったことについてガードレール関係、また点検について、どの程度の点検をやって、どういった危機感を持って、どういった状況になったら突っ込んでくるんだろうなというところまで考えながら点検はなされているのか、それをちょっとお聞きしたいと思います。
○議長  答弁を求めます。
  安部市民課長。
○市民課長  先ほど市長が答弁しました市内の全地区長並びに安協の各支部の方に、毎年事故危険箇所の点検はお願いしていますけれども、それが1つ。あと、建設課のほうでそういった危ない箇所につきましては、適時確認している状況でございます。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  幼稚園につきましては管理課から、それから、保育園等につきましては、すこやか子育て課長からそれぞれ答弁いたさせます。
○議長  答弁を求めます。
  穀野管理課長。
○管理課長  保育所以外での活動の際ということで、赤湯幼稚園の場合につきましては、いわゆるお散歩ということで、日中園外のほうに出かける場合があります。大体1年間で春夏秋と4、5回出ておりまして、近くの烏帽子山公園、それから市民農園のほうに主に出向いております。
  今回5月31日に、幼稚園長と一緒にお散歩コースのほうを点検してまいりました。結果的にいいますと、特には危険な場所というのはなかったんですけれども、今回の事故を受けまして、完全に安全が確保できるように、基本的には大通りに出る際、信号機がある部分を極力通ろうというふうなルートに今回変更して対応しております。
  以上です。
○議長  答弁を求めます。
  大沼すこやか子育て課長。
○すこやか子育て課長  それでは、お答え申し上げます。
  この件に関しまして、5月10日付けで幼児施設の安全管理の徹底ということで、厚生労働省のほうから通知がございまして、こちらのほうを関係施設のほうに周知、指導を行っております。その中で、どのような対応をしているかということについてもあわせて確認をさせていただきましたところ、いずれの施設につきましても、車の通りの多いような施設については、避けてそこら辺を外出しているというような対応をされているということがございました。
  あと、ある施設ではございますけれども、危険箇所の情報を職員間で共有するためということで、マップづくりをされているというような対応もございました。
  また、定時連絡のためということで、新たに携帯電話を導入するというような取り組みもあったようでございます。
  なお、安全管理につきましては、1回で済むということではございませんで、日常的、継続的に実施することが大変重要になってきますので、そのこともあわせて指導したということでございます。
○議長  答弁を求めます。
  粟野建設課長。
○建設課長  お答え申し上げます。
  先ほど市民課長からありましたとおり、交通安全対策協議会、それから小・中学校の通学路点検、そういった部分での交差点なども含めて危険箇所の要望については、最重要課題として、指導管理者として取り組んでおりまして、特に小・中学校の通学路の危険箇所の部分につきましては、平成24年度から始まったわけでございますけれども、平成30年度までの過去7年におきまして、要望に対してほぼ100%整備済みとなってございます。
○議長  6番白鳥雅巳議員。
○白鳥雅巳議員  各課の担当の方、ありがとうございました。
  定期的に点検をしていると、安全確認をしているということでありますけれども、私たちも、皆さんもそうですが、常に車を運転されているわけでございます。そういった中で、ヒヤリ・ハットというようなことで、ここはちょっと危ないなと、こういった行動は危ないなと思うところが多々あるかと思います。私はいつも思うんですが、夕方になってくると、ライトを全然つけないで走っている車が結構多うございます。そういったことでも事故の誘発というのは必ずあると思います。そういったことも含めて、関係機関、警察、公安、いろんな関係機関があるかと思いますが、そういった基本的なことも必要ではないかなと、徹底していただく、車間距離についてもそう、あと横断歩道で渡ろうとしている人のところでストップ、今は無視しますと違反になりますから、そういったことも重々連絡、周知をしていただく、指導といいますか連携をとっていただいて、事故をなるべくなくすような努力を、皆さんとともに、自分も含めてですけれども、やっていければなと思いますので、よろしくお願いをいたします。
  時間もございませんので、次に移らせていただきます。
  あと、教育現場については、そのようにひとつよろしくお願いをいたします。
  2番の観光戦略についてお伺いをいたします。
  東北中央自動車道が開通し、大型連休もあった中で、桜まつりは本当に、今年は桜が見事にきれいに咲きまして、多くの観光客が訪れたということは重々わかっております。そしてなおかつ駐車場もある程度確保していただいたと、そういったこともございまして、結構観光客の皆様にはきれいな桜を見ていただいたのかなと私も思っております。そういった中で、いろんな商店街、そういったところにも少しはお金が落ちたのかなと思っておりますので、そういった点ではよかったかなと思います。
  その中で、2点目の交通の利便性がよくなった分、やっぱり本市を素通りすると、高速道路も走っていく車が結構多いわけでございまして、目的がそっちにあればすぐそっちに行きますし、その中で観光客がちょっとここにも温泉あるよねというような感じでおりていただければ、南陽市のよさもわかってくるのかなと思いますので、今回サクランボとかいろんな果樹がこれからできてきます。そういった呼び込み、PR、北関東方面にも売り込みに行っているということもございますが、いろんな形で本市をPRしていくという必要性は、毎年のことでございますけれども、それはあると思います。何が南陽市にとって魅力なのかなといえば、やはりフルーツ関係とか、またワイン、また温泉、そういったいいものがあるわけでありますので、そこを最大限にPRしていくと、前回も質問でお聞きをしましたプロモーションビデオ、あれも有効的に使わせていただきながらPRしていければなと思っております。
  これから間もなく、いろんな方がさくらんぼ園に楽しみに来られるかと思いますが、今後北関東だけでなく、いろんな仙台とかの交流も含めながら、そういった呼び込みについて改めて市長の決意といいますか、今後の計画をちょっとお聞きしたいと思います。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  今年の2月に仙台南陽会が設立されたことは、この東北中央道の開通を見据えて極めてタイムリーでありまして、仙台在住の本市出身者の方や在仙山形県人会の皆さんには、感謝にたえないところでございます。
  今後におきましても、この南陽という名前を御存じない方に、いろんな機会を捉えてセールスしていくのが私の責務だと思っております。先日も本市出身の井上京子さん、観光えくぼ大使もしていただいておりますけれども、その試合がございましたので、新宿の試合会場に赴きまして、山形PRイベントということでしたので、南陽市をPRしてまいりました。そういった機会に汗を流すことを惜しまず、頑張って進めてまいりたいと思います。
  具体的には、観光振興主幹から答弁いたさせます。
○議長  答弁を求めます。
  穀野観光振興主幹。
○観光振興主幹  お答えいたします。
  私のほうでは、今市長がおっしゃったとおり、北関東を中心に営業活動を行っております。また、東北中央自動車道が開通したことの効果を見据えまして、仙台、福島、また新潟方面のほうにもエージェント訪問とか、そういったものをさせていただいております。
  また、若い方を中心に、南陽のワインとかは若い方も楽しんでいただけるということがございますので、ウエブ広告なども中心に宣伝させていただいている状況でございます。今後も引き続き、そのような広告活動を周知していきたいと思っておりますので、よろしくお願いしたいと思います。
○議長  6番白鳥雅巳議員。
○白鳥雅巳議員  ありがとうございました。
  きのうかな、500円玉ぐらいのサクランボができたと、見事なサクランボだなと思いました。あれが山形で、やまがた紅王、あんなに大きいのができるとは、それを見に来た人たちは、山形にこんなに大きなサクランボができるんだと、それも一つの宣伝効果で、ではサクランボを食べに行こうという、また機運が高まるのかなと思います。
  これから本当にワインも含めて南陽市の一つの目玉となるんじゃないかな、サクランボは紅王は別のところでつくったんでしょうけれども、いい観光資源だなと私は思います。その中で、ワイナリーが6つということでありますけれども、一番危惧されているのが材料の不足ですよね。耕作放棄地が結構広がる中、また、今のブドウの生産者にとっても、後継者不足だとか人手不足だとか、そういった問題が多々あるわけでありますけれども、ワイナリーが6つあるという中で、今後の展望として、南陽市として、市としてどのようなてこ入れといいますか、方策といいますか、そういったことがあればお聞きをしたいと思います。
○議長  答弁を求めます。
  土屋農林課長。
○農林課長  お答えいたします。
  耕作放棄地を解消した果樹新植事業、そういったものに対する補助を、今年度もこちらとして予算化をしておりますので、そちらで原材料が増えればというふうなことで考えているところでございます。
○議長  6番白鳥雅巳議員。
○白鳥雅巳議員  ちょっと今わからなかったんですが、補助で増やすという、実際に耕作地を開拓していくには、やはり人手とか、機械も含めてですけれども、そういったものが必要だと、それについては、やっぱり人の手配、また人の募集、希望として来られる方は来て、そこでやっていくという方も多いかと思います。多いのかはわからないですけれども、そういった方を募集していくとか、ワイナリーで人を育てていくとか、それに対して補助を出しているのか、それがちょっとわからなかったので、再度答弁をいただきたいと思います。
○議長  答弁を求めます。
  土屋農林課長。
○農林課長  お答え申し上げます。
  まず、耕作放棄地の解消でございますけれども、こちら醸造用ブドウですとか、そのほかの農産物の生産拡大によって農業振興を図っていきたいというふうなことで、耕作放棄地の解消に向けて、手を挙げていただいている方に対して補助をしてまいりたいというふうに思っております。
  また、ワイナリーにつきましては、南陽産のワインの生産振興を図るために、さまざまな施設を整備する事業者の方々に対して補助をしていきたいということで、こちらのほうも予定をしているところでございます。
  以上でございます。
○議長  6番白鳥雅巳議員。
○白鳥雅巳議員  事業者の設備に補助をしていく、また働きに来た人に何か助成するとか、人に対してもそういったことをやるということですか。ちょっとそこら辺がわからなかったんですけれども。
○議長  答弁を求めます。
  山口みらい戦略課長。
○みらい戦略課長  あわせまして、昨年までも担当していたというようなことで、私からも一言答弁をさせていただきたいと存じます。お願いいたします。
  南陽市のワイン、これまで既存は4社体制が長らく続いておりましたが、1社、それからこの秋口ですか、もう1社ということで、6社体制になります。その中で、市長とかねがねお話ししているのが、みずからつくったブドウでワインをつくるという、そういうコンセプトを絶対崩さないようにしていこうというようなことを考えてございます。ということは、とりもなおさず原料は自分で調達して、自分でつくって、それをワインにするというコンセプトでございますし、今までブドウをつくっていなかった既存のワイナリーの中においても、就農をお願いいたしまして、ブドウ畑を持っていただくようになりました。
  そのようなことも含めまして、基盤となりますブドウの確保、先ほど農林課長が申し上げたとおり、耕作放棄地も含めてでありますが、原料確保が一番肝だと思ってございますので、日本産ワイン、それから山形県産ワイン、南陽産ワインとなる基本でございますので、ブドウの確保対策には万全を期していきたいと思ってございますし、もう一つが、人が足りないのではないかというようなことの御指摘かとは思いますけれども、南陽市の場合、特に新しく入られたところについては、2社については、全て県外から来ていただいたワイナリーであります。そこには県外からまた多くの趣旨に賛同する若者がそちらに移住をして、従業員として働いていただいているということもございますし、この秋口のワイナリーにおいても、今後さらに従業員を募集していくというようなことを考えてございますので、南陽市といたしましては、そのワイナリー等についても、移住・定住の促進の支援金、こういったものを御紹介したり、あるいは商工観光課の窓口になりますインターンシップ事業、こういったものの交通費補助として、こちらにいらっしゃる際にそういった考え方を見ていただいて、ワイン、あるいはブドウづくりの後継者に今後とも努めてまいりたいと考えてございます。
○議長  6番白鳥雅巳議員。
○白鳥雅巳議員  わかりました。
  丁寧に御答弁いただきましてありがとうございます。
  定住されて、ワインの魅力を出していけるようなワイナリーがあればいいなと思います。
  あと、1点ですけれども、ワインツーリズムのチラシをいただきました。今のコマーシャルでいう、字が小さくて見えないということがあります。そういったことで、余りにも細か過ぎて中身がちょっとよく見えない。上山と南陽を結んでワインと食と温泉を楽しもうというようなことがあるわけでありますが、定員400人というようなことであります。県内外からワインを楽しもうという方々が集い、楽しまれるんだろうと思います。今年も6月9日に予定されているわけでありますけれども、もう少しわかりやすく、余り細か過ぎて本当に見えないんですよ。やっぱりもう少し応募できるような、何かこうぱっと見わかるような、親切なものであればいいなと思ったところでございますので、これは少し余談ではありますが、そういった楽しみ方をされるようなワインのまちであってほしいなと思うので、ぜひ進めていっていただきたいなと思います。
  私からは以上でございます。ありがとうございました。
○議長  以上で6番白鳥雅巳議員の一般質問は終了いたしました。御苦労さまでした。
  以上をもちまして、通告されました7名の一般質問は全て終了いたしました。
  長時間御苦労さまでございました。
  質問された議員、答弁なされた執行部各位の労をねぎらい、今後の市政運営に生かされることを期待しております。

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散      会
○議長  本日はこれにて散会といたします。
  御一同様、御起立願います。
  皆さん、大変御苦労さまでございました。
午後 1時50分  散  会