令和2年12月定例会 ─────────────────── 午後 2時05分  再  開 ○議長  再開いたします。   休憩前に引き続き一般質問を行います。 ─────────────────── 佐 藤   明 議員 質 問 ○議長  次に、16番佐藤 明議員。 〔16番 佐藤 明議員 登壇〕 ○佐藤 明議員  師走議会も、早いもので最後の一般質問となりました。ちょうど眠い時間でありますので、最後までの御清聴、よろしくお願いを申し上げます。   既に通告しております3点について質問をいたします。   なお、昨日の一般質問と重複する点は、どうか御容赦いただきたいと存じます。   それでは、質問に入ります。   1点目は、コロナ感染拡大から子供を守り、豊かな成長・発展を保障するため、少人数学級を一日も早く強く求めるものであります。   また、日頃の市教育行政の御尽力に対しまして敬意を表するものであります。また、この間、新型コロナウイルスへの対応等に対し御尽力いただいておりますことに改めて感謝を申し上げる次第であります。   現在、全国的に少人数学級実現を求める世論が高まっております。その背景には、新型コロナウイルス感染の危機に直面し、子供たちへの手厚い教育への必要性が一層強まっていることと、子供たちの健康を守るための感染症対策が求められていることがあります。   現行の基準40人学級では、感染防止の一つである身体的距離の確保ができないという問題があります。分散登校などでは、一時的に20人程度にすることをも行われましたが、また戻っています。教職員を増やして20人程度の学級にしてほしいという世論が大きくなっているのであります。日本教育学会は、潜在的人材のプールを踏まえ、平均1校当たり小学校3人、中学校3人、高校2人の教職員を加配する10万人の教職員増を提案をしております。   去る6月22日の日本経済新聞で、全国連合小学校校長会の会長が、ウィズコロナ時代には20人から30人学級と語りました。そして、7月2日には、全国知事会会長、全国市長会会長、全国町村会会長の三者が連名で、新しい時代の学びの環境整備に向けた緊急提言を出し、さらに少人数編成を可能とする教職員の確保を文部科学大臣に要請しました。「40人学級では、感染予防のために児童、生徒間の十分な距離を確保することが困難である」、「少人数学級により児童、生徒間の十分な距離を保つことができるよう教職員の確保が是非とも必要である」という首長の緊急提言の中の言葉は、まさに誰が見てもそのとおりだと思うわけであります。   9月24日には、自民党教育再生実行本部が1クラス30人以下の少人数学級の実現に向けて、義務教育標準法の改正を求める決議を採択し、文部科学大臣に要請を行いました。教育学者有志による少人数学級を求める署名も取り組まれており、大きな世論になりつつあります。全国の自治体で、35人学級など少人数学級を何らかの形で導入しておりますが、さらに前に進める動きも示しているところであります。   山梨県では、知事が25人の少人数学級を来年度、小学校1年生に導入したい考えを示し、検討委員会が開かれているようであります。山形県は、御承知のように、全国に先駆けて「さんさん」プランを策定し、33人の少人数学級に踏み出した県であります。この機に遅れを取ることなく、県当局に対して、政府に強力に少人数学級実現のための予算や教職員増員を働きかけるリーダーシップを発揮するよう求めるとともに、県独自でも、「さんさん」プランよりさらに前に進めるように求めるべきであります。   県の「さんさん」プランは、1クラス33人学級導入を進めてきたものの、まだ34ないし40人規模の学級を残したままの内容となっています。こういった多人数単学級が、昨年度、県内小中学校では82学級、今年度は83学級あると言われております。約3,000人前後の児童生徒が、より密集、密接した空間にいたことになります。また、一人一人の子供たちの声に耳を傾け、不安な気持ちや悩みを受け止めることのできる手厚い教育のためにも、少人数学級がどうしても必要であります。   学校再開直後の分散登校で、十数人の授業が行われた学校の先生が、子供一人一人の表情がよく分かると、さらに子供のそれぞれのつまずきをつかんで丁寧に指導できる、不登校ぎみだった生徒が元気に登校できた、教師も子供もゆったりとした気持ちで落ち着いて生活できると、少人数学級のよさを語っております。子供一人一人を大切にする手厚い教育、心身のケア、安全を保障するために、少人数学級は必要不可欠であります。白岩市長の少人数に対する御認識と御見解を賜りたいと存じます。   2点目は、コロナ禍の学校現場で求められているのは、何よりも子供たちをゆったり受け止める柔軟な学校、教育環境ではないでしょうか。具体的には、学習内容の精選と教職員の増員にほかなりません。コロナ禍に当たって、文部科学省は、学習指導要領の弾力化や教職員3,100人増分の予算を確保しました。さらに、3,100人については感染拡大地域に配置され、さらに第2次補正予算で学習指導員やスクール・サポート・スタッフの追加を行いましたが、現場からは、ありがたい、早く配置してほしいと同時に、校長任せの人選になっているのではないのかとの声も上がってきております。   産休代替や病休代替の先生が補充されず、担任のいない中での授業が進められている深刻な実態もあると聞いております。今年度も、あと数か月となりました。早期の配置と体制整備が求められております。   そこで、教育長にお尋ねいたしますが、学習指導員やスクール・サポート・スタッフ配置状況、代替教員の未配置の実態など、どのように把握、認識されているのか、それらの課題の解決、解消に向けてどのように取り組んでおられるか、教育長の答弁を求めるものであります。   3点目は、さらに、教職を希望する学生が減少しているとお聞きをしております。退職した力のある先生方が学級担任はできないと、代替教員を断るといった実態があるとお聞きをしております。教育現場の過密、過重な労働環境や学力テストを中心とする競争主義的な教育政策を放置し、学校再編や統廃合、教職員の非正規化のツケがコロナ禍の中で噴き出ているのではないでしょうか。   なぜ教育の仕事を嫌われるのか、未来を担う地域の宝である子供を指導するという崇高な仕事を敬遠せざるを得ないのは、原因はどこにあって、そのゆゆしき状態を克服するためのどんな施策が必要であるのか、教育長の御認識と御見解を賜りたいと存じます。   以上、何点か申し上げましたが、児童や生徒たちのための誠意のある答弁を期待をいたしまして、私の最初の質問といたします。   終わります。 ○議長  答弁を求めます。   市長。 〔白岩孝夫市長 登壇〕 ○市長  16番佐藤 明議員の御質問にお答え申し上げます。   なお、学習指導員及びスクール・サポート・スタッフの配置状況、代替教員の未配置の実態の認識と解消に向けた取組みの御質問と、教職が敬遠される原因の認識とその克服のための施策に係る見解についての御質問につきましては、教育長が答弁いたしますので、御了承願います。   初めに、御質問の1点目、少人数学級に対する認識と見解についてお答え申し上げます。   議員御指摘のとおり、様々なところで少人数学級の是非について議論がなされ、世論も高まっていると感じております。また、少人数学級で指導した際の児童生徒側、教員側のどちら側からも、効果があると伺っております。   これからの教育に必要なことは、新しい時代の学びに応える教育環境の整備ではないかと私は考えております。例えば国で推進しているGIGAスクール構想と合わせて、少人数学級によるきめ細やかな指導体制は大変有効であり、未来を担う子供たちが誰一人取り残されず、最適な学びを推進するために、もっと教育環境を整備していく必要があると考えております。   そのために、少人数学級の編成を可能とする教員の確保や、ICT教育を推進する人材の確保、ICT環境整備に必要な財政措置の拡充が不可欠でありますので、学校の設置者である自治体の首長としては、引き続き政府に対して強く要望してまいりたいと考えております。   私からは以上でございます。 ○議長  答弁を求めます。   教育長。 ○教育長  16番佐藤 明議員の御質問の2点目、学習指導員及びスクール・サポート・スタッフの配置状況、代替教員の未配置の実態の認識と解消に向けた取組みについてお答え申し上げます。   まず、学習指導員及びスクール・サポート・スタッフの配置状況についてでございますが、学校のみならず、市教育委員会も積極的に関わり、市報やホームページ等で広く募集を行いました。その結果、小中学校合わせて、学習指導員は17名、スクール・サポート・スタッフは5名配置している状況でございます。   次に、代替教員の未配置についてでございますが、ただいま申し上げた学習指導員やスクール・サポート・スタッフにおける採用もございまして、県内小中学校におきましても、人材の確保に大変苦慮している状況でございます。本市におきましても、なかなか代替教員が見つからず、配置できない状況が続いた学校もございました。しかし、県教育委員会に再三お願い申し上げ、現在は解消されつつありますが、引き続き、県教育委員会との連携を密に図ってまいりたいと考えております。   次に、御質問の3点目、教職が敬遠される原因の認識とその克服のための施策に係る見解についてお答え申し上げます。   まず、教職が敬遠されることについてでございますが、地域の宝である子供の成長を見守ることができる教員の喜び、すばらしさ、崇高さの実感以上に、教育現場における労働環境や多くの対応を求められる心身の疲弊、また必要以上にマイナス面がクローズアップされる風潮等の影響により、教職が社会全体に少なからず負のイメージで捉えられているように感じております。   これらを払拭することは容易なことではございませんが、多種多様な教育的ニーズに応える困難さに悩む状況の中でも、使命感に燃えて精いっぱい子供たちと関わっておられる教員もいらっしゃいますので、少しずつでも改善を図っていくことに努めることが最も大事であると考えております。   そのために、現職研究の場を一層充実させ、教員一人一人が自らの資質、能力を高めることができるような研修体制を整備するとともに、教員の働き方改革をより一層推進し、生きがい、働きがいを感じて仕事ができる職場環境づくりに努め、子供たちの前で生き生きと輝く姿で指導できるよう、そして子供たちに情熱を持って教職のすばらしさを伝え、さらに将来希望する人材を育ててまいりたいと考えておりますので、御理解賜りますようお願い申し上げます。   以上でございます。 ○議長  再質問に入ります。   16番佐藤 明議員。 ○佐藤 明議員  何点か、市長並びに教育長に再質問をいたします。   最初に、先ほども冒頭申し上げましたが、全国知事会、あるいは市長会、あるいは町、村の町長村長会の三者が7月2日に要望を出したと。それで、3点にわたって要望しておるわけでありますが、この3点については市長も含めての要望でありますから、よく御存知かと思いますが、非常に大事な中身の3項目になっております。これに対して、市長は全面的になるほどと賛同するでしょうか。 ○議長  答弁を求めます。   市長。 ○市長  今、議員がおっしゃった3項目についてでございますが、申し上げれば、一つ目が少人数学級編成を可能とする教員の確保、そして二つ目がGIGAスクールサポーター等のICT教育人材の配置充実、そして3点目が更新費用やランニングコスト等も含めたICT環境整備に必要な財政措置の拡充となっております。これを提出されましたのが7月2日、直接持っていったのは全国市長会の社会文教委員長である埼玉県本庄市長の吉田市長でございました。私も全国市長会の中で社会文教委員会に属しておりまして、これを提出される前に、南陽市にも所属委員として意見の照会がございました。南陽市としては全面的に賛同するというふうに申し上げたところでございまして、私個人の思いも同じであります。 ○議長  16番佐藤 明議員。 ○佐藤 明議員  自治体の責任者として、このたびの少人数学級については、いろいろな方々から賛同の声が寄せられて、今、全国的に署名もしているようであります。ですから、なぜこういう状況の中での、つまりコロナ禍の中での、こういった状況の中での少人数学級と。しかし、コロナが出たからでなくて、もともとやっぱり前々から文部科学省も含めて少人数学級にすると、こういうことが再三、予算委員会や、あるいは議会の中でも国会の中でも取り上げられて、そういう声が大きくなっていると。だから、文部科学大臣なども、賛同の声も自ら答弁していると。先だっての11月十何日でしたか、文部科学省の会議があったその場で、文部科学大臣は質問者に対して、勇気をもらったと、やりましょうと、こういう答弁までしているわけですね。   ですから、首長さんをはじめ、教育界の重鎮の方も含めて、そろってやっぱり今コロナ禍の中で特に早急にやらなければならない課題なんだと、こういうふうに言っているわけですよ。ですから、まず全国の首長が知恵や力を出し合ってこれを実行していく、これが大事と私は思うんですが、その辺どうでしょうか。 ○議長  答弁を求めます。   市長。 ○市長  おっしゃるとおりでありまして、現場を預かる自治体の長として、その現場においてどういう状況なのかと、なぜ少人数学級が必要なのかということを国に伝えていくのが現場の責任者の務めであるというふうに思っております。   現在の文部科学大臣、萩生田大臣とは今年の1月に教育再生首長会議の講師として、現職の大臣でありながらお見えになって、直接お話を伺う機会がございました。前の一般質問でも申し上げましたが、国においては、文部科学省はその必要性を十分に認識しているものの、財務省の教員の定数削減圧力が大変強いということで、そういった動きが数年前にございました。   そのときに、現萩生田文部科学大臣は文部科学大臣ではなかったわけでありますけれども、有志の国会議員と共に財務省に赴いて、ボストンバッグを持って、教員の定数削減をするようであれば、このまま帰らないというような強い姿勢で臨まれて、その場で文部科学省に財務省から連絡が行って、削減については見合わせるというような動きがあったというふうに聞きました。ただ、そのボストンバッグの中身は、実は何も入れていなかったという話もありまして、大変心強いなというふうに思ったところであります。   そういった大臣の下で、ぜひ、その動きを自治体の首長としても加速してまいりたいと思っております。 ○議長  16番佐藤 明議員。 ○佐藤 明議員  教育長にお尋ねしたいんですが、去る10月29日ですか、今回の問題も含めて、文部科学省の諮問機関であります中央教育審議会、いわゆる中教審ですね、これ28、29日あったわけですけれども、29、30日でしたか、2日間にわたってあったわけですけれども、コロナの中で、全国都市教育長協議会、御承知のように、全国の教育長さんとか集まって、教育関係者が集まって、いろいろ文部科学省の方針、審議会ですから、いろいろ議論されたことと思うんですが、ほとんどの参加者が異口同音に、この少人数学級を実現する、やると、こういうことで一致しているんですね。これは教育長は御承知でしょう。どうですか。 ○議長  答弁を求めます。   教育長。 ○教育長  お答え申し上げます。   今、佐藤議員おっしゃる全国都市教育長協議会、こちらのほうには私も所属しているということになっておりまして、いわゆる標準法の改正について要請をしているということは承知しております。 ○議長  16番佐藤 明議員。 ○佐藤 明議員  これ、地方から教育団体から労働組合から、様々な団体が集ったわけですね。21団体が参加されたと。その中で、いろいろな意見が出されて、特に少人数学級の要求がぐっと盛り上がったと、こういう報道もあったわけですけれども、そのことに例えば、これは市長会も含めてですけれども、全国都道府県教育委員会連合会、参加者ね、それから全国市町村教育委員会の連合会、あと全国都市教育長協議会、あと日本PTA全国協議会、あと高等学校のPTAの連合会の会長さん、こういう方々が参加されて、先ほど申しましたように、異口同音に、この少人数学級を実現してやりましょうという声が高かったと、こういう報道であります。   ですから、いかに今、コロナ禍の中で子供たちを守っていくと、そしてゆとりある教育をやろうではないかと、こういうことなんですね。ですから、先ほど申しましたように、非常にこの流れが急速に高まってきていると、これが今の実態ではないのかなと、このように言えるかと思うんですが、教育長の考えはどうでしょうか。 ○議長  答弁を求めます。   教育長。 ○教育長  今、議員御指摘のとおり、様々な形で世の中も動いていただいていると、これは大変ありがたいことだなというふうに思っております。今、コロナの感染防止という視点も大きなところかと思いますけれども、やはりこれから学校の教育の在り方が変わってくると、GIGAスクール構想の具現化によって様々な方法が変わってくるというような時代に入ってくると思いますので、そういった際にも、一つの学級のクラスの人数が少ないということは、先ほど議員御指摘のとおり、安心感とかきめ細やかなとか、そういったところが十分できるのかなというふうに期待をしております。 ○議長  16番佐藤 明議員。 ○佐藤 明議員  この南陽市においても、一番大事な卒業式、3月あったわけですね。あと、4月からの入学、これあったわけですね。前後はあるわけですけれども、しかも全国的には2か月間の休校を余儀なくされたと。南陽は2か月はしなかったわけですけれども、大体四十数日と休んだようでありますが、いずれにしても大事なのは、子供たちのケアが大事でないのかなと私は思うんですが、今、学校では、子供たちに対してどのようなそういうケアというか、やっているのか、どうですか。 ○議長  答弁を求めます。   教育長。 ○教育長  お答え申し上げます。   現在でも、いつ感染が起きるのか分からないというような状況でございます。県内においてもクラスターが発生していると。昨日ですか、また10代男性というような報道もございました。やはり子供たちは、以前にも増して緊張して、あるいは恐れ、不安を抱えながら、毎日の生活を送っているのではないかなというふうに思っています。   そこで、やはり一番大事なのは、ここで子供たちをお預かりする先生方の対応ということになると思いますので、様々な子供さんいらっしゃいます、そして様々なサインを出す、そういったところに十分目を向け、そして御家庭とも連携を深めながらというようなところで、各学校に話をしているところでございます。 ○議長  16番佐藤 明議員。 ○佐藤 明議員  教育長も知っていると思うんですけれども、国立成育医療研究センターってあるんですよ。これ知っていると思うんですけれども、この研究センターで、全国の小中高の子供を対象にアンケート調査をしたわけですよ。1,292人の子供が回答しているわけですけれども、約1,300人かな。   この中で、子供たちが一番困ったというのは、これはどこでも私、同じだと思うんですけれども、第1位は友達と会えないと、これが一番子供たちの困り事と、こうなっているわけですね。2番目は、学校に行けないと。この1位のお友達に会えないというのは76%、それから2番目の学校に行けないというのが64%、3番目が外で遊べない、51%、4番目が勉強が心配だと、50%、それから5位が体を動かして遊べないと、44%と、こうなっているんですね。ですから、1番の子供たちと会えないというのは学校に行けないということですから。   それと同時に、子供たちの心の問題でありますが、子供たちの心は、第1番目には、コロナのことで考えると嫌だと、これ39%、2番目は、最近集中できないと、35%、3番目は、すぐにいらいらしてしまうと、32%、そのほか寝つけないとか、よく目が覚めるとか、嫌な夢を見るとか、独りぼっちだと感じると、こういうふうに子供たちは率直な意見をアンケートで寄せられているというのが実態なんですよ。   これは全国的にだけでなくて、この南陽市においても同様な子供たちの声だと思うんですけれども、その辺、教育長としてどう捉えていますか。 ○議長  答弁を求めます。   教育長。 ○教育長  ただいま、いろいろ数字を出してお示しをいただいた件については、やはり南陽市内のお子様方も同じような状況なのかなと。ただ、いろいろな部分で、細かいところでは若干違う部分はあるかと思うんですけれども、先ほど申し上げましたとおり、非常に大人でさえも見えないものに対する恐怖、不安があるわけですから、発達まだ途上のお子さんにとっては本当に恐怖心が先に立って、なかなか正常な生活ができないことに対する不安、不満、そういったものがより強くなっているのかなというふうに捉えております。 ○議長  16番佐藤 明議員。 ○佐藤 明議員  それで、私、思うんですけれども、南陽市の小中学校の児童の生徒数、これ教育委員会から資料をおもらいしたんですけれども、30人以上いる学級というのは、結構、南陽市はあるわけですね。県は33人、「さんさん」プランで33名と、これ全国的には40名と、ただし1年生の場合は35人と、こうなっているわけですね。   それで、いろいろ表を見ますと、南陽市で一番、学級で生徒が多いというのは沖郷中学校ですね。沖郷中学校の3年生で、3年1組で34人と、それから3年2組で33人と、あと2年生で31人、32人と、こういうふうになっているわけでけれども、赤湯小学校も3年生で32人と、こうなっているわけですけれども、結構、三十数人いるということが、今の教育の範囲内で教室の広さというのは、これ全国各地、皆同じなわけでしょう。   ですから、20人にしますと、ちょうど半分になるわけですよ、40人だったとしてもですね。ですから、ちょうど半分の場合ですと、椅子の並びやなんかも含めて、今、国では1メーターを離しなさいと、1メーター最低ね。大体、今、2メーターと言われているんですけれども、最低でも1メーターを離せば、教室の椅子の並べ方等について、いろいろ範囲が決まっているわけですから、面積が決まっているわけですから、どういう位置にするかは、それは教育長と佐藤学校教育課長は一番、現場に長くいやったわけですから、一番知っていると思うんですが、どういう形にすれば一番いいのか、その辺どうでしょうか。 ○議長  答弁を求めます。   教育長。 ○教育長  限られた教室の空間をいかに子供たちの密を避けるというような御質問かと思うんですけれども、赤湯小学校に関して申し上げれば、オープンスペースになっておりますので、棚を動かせば、まだまだかなりの余裕はあると。一番、今回も困りましたのは沖郷中学校の中学校3年生でございます。学校のほうでも、当初、国から示された間隔が、人数が多くてなかなか一つの教室に入れないというような状況がございました。そこで、急遽、3年生ではありましたが、沖郷公民館の御理解も賜りまして、しばしの間、沖郷公民館で授業を行ったというような工夫をしているところでございます。   ほかの学校さんについても、何とかこの面積に対する人数はクリアできる状況でございます。 ○議長  16番佐藤 明議員。 ○佐藤 明議員  時間もないわけですけれども、3点目の問題ですけれども、3番目の問題ですね。今、大学生、なかなか教育を目指す学生というのが年々少なくなっていると、こういうふうに今お聞きしております。それで、なぜそうなっているのか、教育長はなぜだと思いますか。 ○議長  答弁を求めます。   教育長。 ○教育長  お答えいたします。   先ほど壇上でも説明申し上げましたけれども、やはり教員という仕事のすばらしさ以上に、逆に多様なニーズに応えなければならないとか、あるいはそれによる心身の疲弊とか、そういった現状を見ている学生さんがなかなか志望するというようなことに至っていないのかなというふうに思います。   あとは、これ一般的なことなんですけれども、やはり子供たちのなりたい職業、かつて幼稚園の先生、あるいは小学校の先生というのは上位に位置していた時期がございましたが、小学校の段階から、かなり低いランクに落ちているというような現状があると。それはやっぱり子供たちにとって、その上位に来ている職業のほうが魅力的だと感じているのかなというふうに思います。これはやはり学校の教員が毎日、子供たちと接しているわけですから、やっぱり改善すべき点は改善しながら、日々の指導に当たっていくことがこれからの志望者を増加させる一つの策なのではないかなというふうには思います。 ○議長  16番佐藤 明議員。 ○佐藤 明議員  教育長の認識は、私もそのとおりだと思いますね。いわゆる先生方の多忙化の問題、様々あるでしょうけれども、今、学校現場では、私も時たまお邪魔していろいろお聞きするんですけれども、夜までついているわけですね。私の近所の先生方は、朝7時に出発して、夜何時に帰ってくるか分からないような状況があるわけですよ。あと、殿岡議員の息子さんも教諭をやっているわけですけれども、朝6時に出ていって10時頃帰ってくるというわけですね。そういう状況なんですよ、実態は。   全員ではないにしろ、多忙化の問題やいろいろな問題があるわけですけれども、聞いてみますと、先生を目指している学生は教育実習ってあるわけですね、教育実習というのが。私も詳しいことは分かりませんが、この教育実習に行って、いろいろ見るわけですね。やんだぐなるというんだね。先生を目指すのやめると、こういうのが4割もいるという話なんですよ、教育長、こういう実態なんですよ。   ですから、やっぱり今の先生方の多忙化の問題をはじめとする様々な諸問題を解決しない限り、私は、こういった崇高な仕事をする先生にならないんじゃないのかなと、このように思うわけですよ。非常に大事な重要な教職であるわけですから、特に先生方というのは。ですから、もっと労働条件の緩和、こういうことをしない限り、これは直らないと。   それで、全国的に、あるいは県内的に申しますと、小学校で11時間以上も勤務しているとか、中学校も2016年の統計では大分時間も長くなってきていると、年々ですね。やっぱりそのことによって、実習生はいろいろな統計を集めますから、これでやんだぐなるということが言われている状況なんですね。これに間違いないですか。 ○議長  答弁を求めます。   教育長。 ○教育長  教員志望なされた学生さんの気持ちもよく分かるなという半面、それで間違いありませんかと言われると、何とお答えしていいのか、私もちょっと迷うところでございますが、実際、教員の長時間労働、このことについては、もう数年前から、労働安全衛生法なり、様々な制限が出され、ガイドラインも出されております。それをやはり守るということは、つまり業務を精選して、より子供たちと接する時間を増やすと、そういった様々な取組み、これまで当たり前のようにやってきたことをなくしながら、そして新たな教育をつくっていくと、そんな姿勢で臨んでいくことが大事なのではないかなというふうに思いまして、常々これも学校のほうには話をしているところでございます。 ○議長  16番佐藤 明議員。 ○佐藤 明議員  ちょっと時間がないので、この問題についてはもっともっと質問したいなと思ったんですが、あと3分ぐらいしかないのでやめますが、市長にお尋ねしたいんですけれども、さっきいろいろと市長会のことなどもお話しされたわけですけれども、12月2日に早朝、伊達直人さんから子供たちにランドセル6個、プレゼントされたと。あと、中学生に入る方、1人1万円ということで寄附されたそうであります。11年間も、毎年のようにこのように寄附をされると。非常にありがたい話だと私は思います、本当に。しかも、誰だか分からないわけですからね。これは子供たちにプレゼントしますよと、クリスマスプレゼント、メッセージを贈ったわけですね。   それで、市長は今年の9月から、全国青年の市長会の会長さんになったと。これは全国に84市の責任者と、こうなったわけですけれども、私、まだお祝いしていなかったんですけれども、改めておめでとうと申し上げたいと思います。   それで、ここから大事なんです。責任者になったと。私、思うんですけれども、伊達直人さんからもランドセル、クリスマスプレゼントがあったと。ですから、間もなくクリスマスがやってくるわけですね。私は、児童や生徒、子供たちに、この少人数学級をやっぱりプレゼントすべきだと思うんですが、どうでしょうか。 ○議長  答弁を求めます。   市長。 ○市長  佐藤議員の御提言を受けまして、南陽市の子供たちに望ましい教育環境をプレゼントできるように、私も全力を尽くさせていただきます。 ○議長  16番佐藤 明議員。 ○佐藤 明議員  教育長はどのようにお考えでしょうか。教育長にもお尋ねをしておきます。   それで、1点だけお尋ねするんですが、教育長、あるいは市長というのは、相当いろいろな仕事ができるわけですね、人事から何から含めてね。教育行政のトップも、私はそのとおりだと思うんですね。やっぱり裁量権を発揮して、この際、南陽市で少人数学級を実現して、そして全国に、市長も会長になったわけですから、広めるべきではないのかと思いますが、そのことも含めて申し上げたいと思います。 ○議長  佐藤 明議員、答弁はよろしいですか。 ○佐藤 明議員  本当はしてもらいたいんだけれども。 ○議長  答弁を求めます。   教育長。 ○教育長  お答え申し上げます。   教育委員会としてできる人的環境整備、あるいは物的環境整備については、その範囲内でとにかく全力でやってまいりたいというふうに思います。 ○佐藤 明議員  終わります。 ○議長  以上で16番佐藤 明議員の一般質問は終了いたしました。御苦労さまでした。   以上をもちまして、通告されました9名の一般質問は全て終了いたしました。   長時間御苦労さまでした。   質問された議員、答弁なされた執行部各位の労をねぎらい、今後の市政運営に生かされることを期待しております。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 散      会 ○議長  本日はこれにて散会いたします。   御一同様、御起立願います。   傍聴席の方もお願いいたします。   どうも御苦労さまでした。 午後 2時58分  散  会