令和2年12月定例会 ─────────────────── 午前11時05分  再  開 ○議長  再開いたします。   休憩前に引き続き、一般質問を行います。 ───────────────────  橋   弘 議員 質 問 ○議長  次に、12番橋 弘議員。 〔12番 橋 弘議員 登壇〕 ○橋 弘議員  おはようございます。   12番、政風会、橋 弘です。   6月の一般質問に次いで、12月定例会、質問させていただきます。また、7月の豪雨で被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。   今年1月中旬から始まった新型コロナウイルス、短期間で終息すると思われていましたが、何と、新型コロナウイルスが確認されてから間もなく1年になろうとしています。全世界の人たちが待ちに待っていたオリンピックも来年に延期になりました。学校においても、3月から5月まで自宅待機となり、あらゆる行事、祭りなどが自粛、中止になり、経済的にも大きな打撃だったと思います。今は、グローバル化が進み、全世界的な交流が行われているということで、新型コロナウイルスも、あっと言う間に全世界に広がったと思います。   我が南陽市議会も、3月の選挙までは、少し制約はあったものの、大きな影響もなく、無事に乗り越えることができました。この新型コロナウイルスはどのような形で終息するか分かりませんが、以前のようなマスクなしの生活が一日も早く訪れることを願うばかりです。   それでは、先に通告してあります何点かについて質問いたします。   6月定例会で、毎年被害が増え続けるイノシシのことについて質問いたしました。予想どおり、6月以降もイノシシの目撃、また被害が出ています。また、今年は、例年になく熊の目撃も多く、地域住民も本当に困っている現状です。どのような対策を考えたら、イノシシ、熊の被害をなくし、安心して生活ができるのか皆さん知恵を絞っているところです。   しかし、このように頭数が増えたイノシシについては、以前にも説明したと思いますが、平成23年3月の東日本大震災以前は、イノシシの被害、姿さえ見なかったのです。それが、震災で東電の原発事故以来、瞬く間に頭数が増え、今の状況になりました。山形県としても真剣に対処していただきたいと願うところです。6月定例会でも宮城県白石市の実例を説明し、南陽市でも賠償請求を考えてはと質問いたしました。市長は、調査研究をするという答弁でありましたが、その後の推移を聞かせていただきたいと思います。また、このようにイノシシが増えた原因は、原発事故と私は思っていますが、南陽市として、増えた原因をどのように分析しているのか伺いたいと思います。   毎年その頭数を増やすイノシシ、熊は、今は山に近い地域での被害でありますが、近いうちに平地にも出没すると思いますし、これからイノシシとの長い付き合いになると思います。南陽市としては、今後どのような対策を考えているのか伺いたいと思います。   近年、特に公共施設、また大型建築物での木材利用の機運が高まっています。このことは、木材の見直しが図られているのは当然と思いますが、戦後植栽された人工林が70年もたち、伐採期を迎え、その利活用を考えてのことと思いますし、近年、品質が特段に良くなった集成材の需要の高まりの現れだと思います。南陽市は面積の60%になる山林を持っています。この山林、また木材の利活用を大いに進めるべきと思いますが、市長の考えをお聞きしたいと思います。   また、林道の整備など、地元ではなかなか取り組むことのできない事業を南陽市として推し進め、木材の有効活用につなげてはと思うところです。今、木材を利用した建物が注目されています。特に、南陽市にはギネス世界記録に認定された地元木材を使ったシェルターなんようホールがあります。その注目度を生かし、南陽市として南陽産木材を売り込む考えはないのか市長にお伺いしたいと思います。   また、木材を山から出すには林道の整備がどうしても必要と思いますが、南陽市の補助事業で整備された林道は何か所くらいあるのか伺いたいと思います。   以上、壇上からの質問といたしますが、誠意ある答弁を期待し、質問を終わります。 ○議長  答弁を求めます。   市長。 〔白岩孝夫市長 登壇〕 ○市長  12番橋 弘議員の御質問にお答え申し上げます。   初めに、鳥獣害対策の現状はの1点目、東電への賠償請求の考え及び2点目、鳥獣、特にイノシシが増えたことについての考えについてでございますが、6月定例会の橋 弘議員の御質問にお答えいたしましたとおり、イノシシは、平成14年には県内で目撃報告がなされており、その時点で既に生息していたと考えられます。   農林水産省生産局発行の資料によれば、年1回の繁殖で4、5頭を出産し、その約半数が成獣になると報告されており、本市におきましても、近年のイノシシの増加は著しいものがあるものの、原発事故以前から増加傾向にあった点も踏まえ、東電原発事故とイノシシ増加の因果関係を立証するのは難しいため、現時点で損害賠償請求の検討はしておりませんので、御理解を賜りますようお願い申し上げます。   なお、議員御指摘の白石市の損害賠償の件につきましては、イノシシの増加によるものではなく、出荷制限により、従来流通していたものができなくなったための賠償だとお聞きしております。   次に、3点目の今後の対策についてでございますが、農業を取り巻く環境が、後継者不足や耕作放棄地といった課題を抱えている状況の中で、営農意欲の維持や向上を図ることは非常に重要であり、そのためにも有害鳥獣対策は優先すべき課題であるという認識の下、南陽市鳥獣被害防止計画を策定し、防護と駆除の両面から有害鳥獣対策に取り組んでおります。防護面では、電気柵等による生活圏への侵入防止対策を、駆除面では、猟友会と連携を図りながら、生活圏へ侵入した有害鳥獣の駆除に取り組んでいるところです。   今後の対策につきましては、現在の電気柵設置に対する補助事業等の対策を継続するほか、他自治体の取組み等も参考に、新たな対策について検討してまいります。また、今年度、地域おこし協力隊員が狩猟免許を取得いたしましたが、捕獲を行っている猟友会員の方々も高齢化している傾向にあることから、被害を受けている農業者や地域住民と連携した取組みなど、新たな捕獲体制についても検討してまいりたいと考えております。   次に、南陽市の木材の利活用、山林の林道整備状況についての1点目、木材の有効活用を全国に売り込む考えについてでございますが、売込みを行うには、規格や数量など、求められる木材の安定した品質と供給の確保を行うための木材生産者や林業者による木材搬出から加工、製造、輸送及び販売までの連携した体制の整備が必要となりますが、市内における森林経営計画による素材生産量の用途別内訳のほとんどが合板用やチップ用であること、置賜地域全体の素材生産量における建築用材の生産割合が約6%となっていることを考えると、安定した品質と供給の確保が売込みに際しての課題の一つと考えております。   なお、木材版の地産地消を目指し、林業、木材の製造加工業、建築設計事務所、金融機関、行政などで構成される置賜地域林業振興プロジェクト会議において、置賜管内から産出される木材の「置賜の木」ブランド化や、木材製品の開発などに連携し取り組んでおりますので、その推移を見ながら検討してまいります。   次に、2点目の南陽市の山林の林道整備状況についてでございますが、南陽市森林整備計画において、基幹路網として12路線、延長19.7キロメートルを計画として位置づけており、現在は、6路線、延長約12.4キロメートルが開設済みとなっており、整備率は約60%となっております。また、細部路網として、森林や林地の所有者などにより、国の補助事業などを活用し開設された作業道は33路線で、延長は約30.4キロメートルとなっております。そのうち南陽市の補助金により整備された作業道は、吉野石膏の森、日鉱里山龍樹の森などに係わる3路線で、延長は約1キロメートルとなります。   以上でございます。 ○議長  再質問に入ります。   12番橋 弘議員。 ○橋 弘議員  答弁どうもありがとうございました。   私は、6月にも鳥獣対策ということで一般質問をしたわけでございますけれども、イノシシの増加ですけれども、年々増えているというのは皆さん十分に御承知のとおりと思いますけれども、その増える原因ですけれども、やはり、先ほど市長答弁にもあったように、年1回の出産で相当の数のイノシシを産む、その半数が大きくなっていくというような話であったのですけれども、その辺が一番だというふうに思っております。   これが、自然に増え続けるというか、毎年増えるのであれば何ら問題はないわけですけれども、その増える原因として、どんどんとほかの地区から山形県に、また南陽市の近くに出てくるというのが、一番増える原因ではないかというふうに思っております。   それで、南陽市、また近辺の市町村はどういうふうな増え方をしているか、そこを調べないと、これは前から住んでいるものだというような位置づけになってしまうので、その辺、山形県の12市、そしてまた、近隣の3町の状況なども調べてみました。近くの町といいますと高畠町なわけですけれども、高畠町では、平成25年頃からイノシシの目撃が報告されるようになった。また、白鷹町のほうでは平成30年頃からというようなお話でございました。そして、川西町については、昨年が3頭の捕獲、今年は4頭だけの捕獲というようなことで、川西町については、最近のイノシシの出没状況ではないかというふうに思っております。   そういうことで、平成25年というと、原発の事故が平成23年ですから、その辺が増える一つの大きな原因ではないかというふうに思います。市長答弁では、平成14年頃から目撃があったというようなことでございますけれども、やはり、極端に増えたというのは、原発事故が大きく影響しているのではないかというふうに思っております。   また、白石市の状況ですけれども、平成23年が原発事故、そして、平成26年からイノシシが少し見られるようになったと。その後、平成27年からは700頭、平成28年が1,500頭、そして昨年が1,699頭。今年の状況を見ますと、9月現在で1,100頭というような状況です。こういう状況で、これからどのぐらい増えるか分からないというような話でもありましたし、その辺、市長の答弁では原発事故ではないだろうというような話ではありましたけれども、やはり、こういう状況を見ますと、原発が大きく影響しているのではないかというふうに思います。   そして、白石市のほうでも、それは原発が影響しているというようなことで、東電のほうに賠償請求を出したということなんですけれども、その辺、もう一度、市長として、原発とイノシシの増える因果関係といいますか、その辺をお聞かせ願いたいというふうに思います。 ○議長  答弁を求めます。   市長。 ○市長  原発事故とイノシシの増加の因果関係ということでございますけれども、なかなか公の議場で断定的なことは申し上げづらいところでありまして、先ほど、壇上の答弁でも因果関係の立証は難しいというふうにお答えをさせていただいたところです。   白石市が行っている賠償請求で、何を賠償を求めているかということについても先ほどお話しをさせていただきましたが、元から流通していたものが、原発の事故によって流通できなくなって販売できなくなった、そのことによる損害について賠償請求しているということでございます。本市においては、そういった意味での賠償請求は困難かというふうに考えているところです。 ○議長  12番橋 弘議員。 ○橋 弘議員  前に白石市のほうからお聞きしたところによりますと、やはり、出荷制限がかかってイノシシの販売ができなかったというふうなことですけれども、平成23年以前は、猟友会が少し捕獲する。年に10頭か15頭程度だったそうです。それが、原発事故、平成23年以降ですけれども、極端にイノシシが増えてきた。その原因は、6月のときにもお話したとおり、あそこの30キロ圏内は立入禁止になって、イノシシの捕獲などができなくなった。普通の家畜でさえも野生化したというくらいですから、相当増えたというふうに思います。そして、白石市から山形のほうに移ってきたということだと思います。   それで、県内の今年度、4月から11月までですけれども、捕獲頭数を聞いてみました。近いところでは、米沢市が40頭、南陽市は136頭、上山市が382頭、山形市が400頭、天童市が75頭、東根市が123頭、村山市が43頭、尾花沢市が9頭、新庄市については、昨年は30頭捕獲したということですけれども、今年はゼロだったそうです。あと、長井市が11頭、寒河江市が27頭、鶴岡市が26頭、高畠町が157頭、合計で1,429頭、今年4月から11月までで捕獲したというようなことですけれども、やはり、この数字を見ますと、奥羽山系、特に、白石市から高畠町に抜けてくるルートでイノシシが増えてきたのではないかというふうに、見れば分かると思います。特に、新庄市はゼロ、長井市も11頭というようなことで、数が少ないわけなので、やはり、高畠町、南陽市、上山市、山形市、東根市辺りまでがイノシシの頭数の多い地区になっていますので、そこからほかにあまり広がらないように、県のほうの指示といいますか、いろいろな対策になると思いますけれども、しっかりやってもらいたいというふうに思いますので、その辺、市長として県のほうに、こういった資料があるんだということを申し述べてもらえるかどうか、その辺お伺いしたいと思います。 ○議長  答弁を求めます。   市長。 ○市長  有害鳥獣、イノシシに限らず、熊もそうですし、そういったものの被害については、本当に頭の痛い問題でございます。南陽市においては、南陽市の重要事業要望事項として、有害鳥獣対策を県に求めております。今年も、置賜総合支庁において、置賜総合支庁長に、あるいは各部長の皆さんに、有害鳥獣について、単独の市で対策してもなかなか効果が上がらないということで、ぜひ、県全体で取り組んでほしいということを申し上げております。   また、南陽市と高畠町においては、防護と駆除のうちの駆除の面において、共同で十分一山の射撃場の拡充整備に取り組んだところでございます。こういった面においても、今後、山形県の様々な支援を期待しているところでありまして、そういった意味では、常に、有害鳥獣対策を県に様々な場面で求めているところでございます。 ○議長  12番橋 弘議員。 ○橋 弘議員  しっかりと県のほうにそういう状況を説明して、対策をしっかりやっていただきたいというふうに思いますし、やはり、東電との関係といいますか、その辺も少し検討して、調べていただきたいというふうに思っておりますので、よろしくお願いしたいと思います。   鳥獣対策でありますけれども、平成25年頃までは、対策といいますと、大体カモシカというか、そういった獣類の対策だったと思います。それで、ネットの補助とか、そういったもので間に合っていたわけですけれども、イノシシになれば、ネットだけでは追いつかない。必ず電気柵が必要になったというようなことでございますけれども、今後、電気柵もそうですけれども、ほかの対策ということでは、市としてどのような対策をこれから考えていかれるのか、農林課長のほうからお願いしたいと思います。 ○議長  答弁を求めます。   島貫農林課長。 ○農林課長  ただいまの御質問にお答えさせていただきます。   市長答弁にもございましたが、基本的には、有効な手だてといたしましては、電気柵での防御、あと、猟友会の皆様から御尽力をいただきまして駆除と、両面があるかというふうに考えてございます。市長答弁にもありましたが、それ以外にも様々な、例えば、最新のテクノロジーを利用したような駆除の方法ですとか、そういった最近見かけるような部分もございますので、そういった方法ですとか、あと、いわゆる地域の方々と協調した駆除の体制の構築ですとか、そういった様々な面で鳥獣害の被害軽減に向けて検討してまいりたいというふうに考えてございます。   以上でございます。 ○議長  12番橋 弘議員。 ○橋 弘議員  市としてはいろいろ対策を考えているということでございますけれども、今、テクノロジーという言葉が出たんですけれども、具体的にどういうことなのか説明をお願いしたいと思います。 ○議長  答弁を求めます。   島貫農林課長。 ○農林課長  お答えさせていただきます。   新聞報道であったような、例えば、ほかの近隣市町では、オオカミ的な模型があって、そこで、獣が嫌うような音声だったり、そういったものを発生させることによって、農場への侵入を防ぐというようなものもあるというふうに新聞報道で見せていただいている部分もございます。そのほか、様々、農林課のほうに対しても売込みといいますか、そういったチラシ等も来るときもございますので、そういった部分で拝見をさせていただきながら、どういったものが本当に有効なのかという部分も検証させていただきながら考えたいというふうに考えてございます。   以上でございます。 ○議長  12番橋 弘議員。 ○橋 弘議員  説明されればちょっと思い当たりがありますので、分かりました。   南陽市のイノシシ対策ということで、いろいろ考えておられることは分かりましたけれども、各市町の状況をいろいろお聞きしたときに、捕獲の実施隊、またはパトロール隊という組織を立ち上げて、獣害対策についていろいろ頑張っているというような話が何か所かの市にありました。   ということで、南陽市としては、そういった捕獲の実施隊とか、パトロール隊とか、そういったものを形成するというような考えはお持ちなのかどうか、市長にお伺いしたいと思います。 ○議長  答弁を求めます。   市長。 ○市長  南陽市においては、数年前から既に鳥獣被害防止隊を結成しておりまして、猟友会の皆さんを中心に、様々に駆除の活動等に当たっていただいておりまして、その活動については、できる限り市としても連携してやってまいりたいというふうに思っております。 ○議長  12番橋 弘議員。 ○橋 弘議員  南陽市でも防止隊ということで結成されているということであれば、心強いことだし、これからもっと活動の場が出てくるのではないかというふうに思いますので、その辺の市としての助成とか、そういったものを拡充してもらいたいというふうに思いますので、よろしくお願いしたいと思います。   あと、4月から11月まで、有害鳥獣駆除期間という位置づけになっているというように聞いておりますけれども、これだけイノシシが増えてくれば、その期間での有害鳥獣駆除、それも確かにありだというふうに思いますけれども、有害鳥獣駆除期間だけではなくて、年間を通しての狩猟といいますか、南陽市単独でそういったものにできないものなのか。これは県のほうの制約とか、そういうこともあると思いますが、イノシシの狩猟を、限定つきではなくて、年間を通してできるようにはならないものなのか、その辺をお伺いしたいというふうに思います。 ○議長  答弁を求めます。   島貫農林課長。 ○農林課長  ただいまの御質問にお答えいたします。   今、議員のほうから年間を通してという部分がございました。県のほうでは、夏季捕獲ということで、助成については夏季期間のみということで県の部分はなってございますが、市といたしましても、イノシシのいわゆる発情期が12月から2月ぐらいまでという部分がございます。その時期に一定程度の駆除をすることが翌年の被害軽減につながるという部分も考えてございまして、市のほうといたしましては、年間を通じて、いわゆる狩猟期間で捕獲いただいた部分についても、1頭当たりという支援はこれまでもさせていただいておりますので、そういった部分では御心配要らないかと考えてございます。   以上でございます。 ○議長  12番橋 弘議員。 ○橋 弘議員  分かりました。   鳥獣の対策費ですけれども、年々増えていくというふうに思います。近年、市で見ますと、山形市が年間で3,000万円、米沢市が2,000万円、上山市が2,600万円、南陽市、高畠町は1,000万円、天童市は1,900万円というようなことで、相当の金額が鳥獣対策費として計上になっているようです。令和3年度ですけれども、南陽市の鳥獣対策費は、予算的にはどのように考えておられるのか。 ○議長  答弁を求めます。   市長。 ○市長  お答えできればお答えさせていただくのですけれども、今、まさにそういったものを、本当に厳しい税収見込みの中、編成作業に当たっておりますので、それがまとまりましたらお話しをさせていただきたいというふうに思います。 ○議長  12番橋 弘議員。 ○橋 弘議員  先ほど、南陽市にも防止隊という組織があるということでございますので、そういった防止隊の皆さんにも、それなりの補助というか、そういうものがあると思いますので、その辺、防止隊にはまって、いろいろ活動して、なかなか思ったようなことにならなかったとならないように、予算面でも応援のほうをよろしくお願いしたいというふうに思います。   次に進みます。   森林の有効活用でありますけれども、南陽市の木材は、相当立派な木材があると思います。これを全国に売り込むというのも白岩市長の手腕だというふうに思っております。それで、もう一度、市長の全国へ売り込む意気込みといいますか、その辺をお聞かせ願いたいというふうに思います。 ○議長  答弁を求めます。   市長。 ○市長  南陽市産の木材について、おそらく、橋議員のほうが不勉強な私よりお詳しいというふうに思いますけれども、南陽市産の木材の現状については、先ほど申し上げたとおりであります。やはり、一番の課題は、安定した品質、そして供給の確保ということだろうというふうに思っています。そうした意味では、様々な産官学など連携したプロジェクトもございますので、そういったところの動きなども注視しながら考えてまいりたいというふうに思っております。 ○議長  12番橋 弘議員。 ○橋 弘議員  市長としては、安定した供給がされるような品質のいいものを生産して全国に売り込みたいという話でございますけれども、やはりそのとおりだというふうに思います。やはり、安定した供給をするには、品質が良くないとだめだし、ある程度のロットといいますか、数量が確保されないとなかなか全国には売り込めないというところがあるというふうに思います。   以前に、新聞ですけれども、白鷹町で東京の港区と木材の安定供給といいますか、そういうことで締結をしたというような記事がありました。そういうようなことで、やはり、これから木材の認識というか、今までとは違った考えになってきていると思いますので、やはり、白鷹町のような、首都圏に南陽産木材を売り込むというようなことも視野に入れて、これから森林の有効活用ということで頑張っていただきたいというふうに思います。   あと、林道の整備でございますけれども、やはり、地元で整備するというのはなかなか大変です。そういうようなことで、先ほど、6か所南陽市で整備している場所があるというような説明でございますけれども、特に企業の森、そういった部分の整備だというふうに思いますけれども、そうでなくて、私有地に関わる林道の整備も必要だというふうに思います。そういうことで、これからの林道の整備、私有地の整備なども視野に入れて整備を図ってもらいたいというふうに思いますけれども、その辺は、南陽市としてはどういう考えをお持ちなのかお伺いしたいと思います。 ○議長  答弁を求めます。   寒河江農村森林整備主幹。 ○農村森林整備主幹  橋議員の御質問にお答えします。   まず、森林所有者、林地所有者、開発するにしてもそれなりの負担が伴いますが、市においても補助金等を活用しないと負担が大きくなりますので、その補助金等の活用をまず第一に考えたいと思います。ただ、補助金を活用するには、あくまでも地域の施業計画があっての補助採択になりますので、その辺も併せて検討いただければと思います。   以上です。 ○議長  12番橋 弘議員。 ○橋 弘議員  やはり、市としても補助金を活用してという話でございますけれども、山形県では森林環境税というようなものがありまして、森林の環境を整備するというようなことで、何年か前から税が発生したわけですけれども、このやまがた緑環境税、なかなか使い勝手が悪いといいますか、森林組合とか大規模な事業者でないとこの緑環境税を使えないわけです。個人的には使えないということで、本当に使い勝手が悪いというふうに思っております。   そういうふうなことで、これはやはり、南陽市独自で森林の整備ということも考えてもらわないと、なかなかうまく森林整備ができないのではないかというふうに思います。そういうようなことで、南陽市独自の森林整備の予算といいますかそういったものを、前はあったんですけれどもここ何年かはなくなったということでございますので、その辺、市長として、森林整備の事業費などをこれから考える見込みはあるのかどうかお伺いしたいというふうに思います。 ○議長  答弁を求めます。   市長。 ○市長  独自の一般財源によってやる方法も確かにございます。一方で、独自財源の場合、持続的に行っていくことが難しいという面もございます。そうした意味で、国の有利な補助メニューを活用して様々な事業を継続的に行うというふうな考えの下で、今、森林については施業計画を見ながら行われているところです。状況によっていろいろと、その状況状況で対応は変わってくると思いますけれども、基本的には、できるだけ有利なメニューは使っていきたいというふうに考えているところです。 ○議長  12番橋 弘議員。 ○橋 弘議員  今、市長の答弁の中に有利なものは大いに活用して進めていきたいというようなことでございます。   今、森林は非常に荒廃しております。いろいろ個人的に事業をやって補助が出ないというようなことで、森林の整備に個人的にはなかなか手が回らないというのが実情だと思います。そういうようなことで、市長に再度お願いしたいのですけれども、単独でもいいですから、南陽市の自主財源で南陽市の森林を整備する、そういった意気込みが出るような施策をお願いしたいというふうに思います。   以上、鳥獣対策、そしてまた森林整備について質問いたしました。鳥獣対策については、1、2年で解決するものでもないし、これからますます鳥獣の被害というのは増えてくると思いますし、予算も膨らんでくるというふうに思いますので、しっかりした対策をお願いして、私の質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 ○議長  以上で12番橋 弘議員の一般質問は終了いたしました。御苦労さまでした。   ここで、暫時休憩といたします。   再開は午後1時といたします。 午前11時54分  休  憩 ───────────────────