令和2年12月定例会 ─────────────────── 午後 3時10分  再  開 ○議長  再開いたします。   休憩前に引き続き一般質問を行います。 ─────────────────── 高 橋 一 郎 議員 質 問 ○議長  次に、6番高橋一郎議員。 〔6番 高橋一郎議員 登壇〕 ○高橋一郎議員  6番高橋一郎です。   一般質問初日のラスト、しんがりを務めさせていただきます。眠い時間も通り過ぎたと思いますので、最後までお付き合いいただきたいと思います。内容はユニークな政策提言と思っておりますので、頭を柔らかくして答弁願えたら幸いです。   早いもので、2020年もあと23日を切りました。今年は、コロナで始まり、コロナで終わります。振り返れば、記録的な雪のない暖冬から始まり、コロナの中の南陽市議会議員選挙がありました。雪がなくて、からからの大地で農作物の成長がうまくいくのか、7月の豪雨の再来もあり、とても気になりましたが、心配したよりも、米、サクランボ、ブドウ、リンゴなどの農作物もおおむね良い出来だったことに大変安堵した次第です。   また、本来ならば東京2020オリンピックとパラリンピックに沸いた年でありました。菅新政権は、コロナウイルスに打ち克った史上初めてのオリンピック、パラリンピックにすると豪語しております。世界中で第2波、第3波の猛威をワクチンで即座に克服できるのか。日本では、ワクチン接種を来年の前半としか言えない状況では、開催を危ぶむ声もあります。中止となれば、日本経済は大打撃を被りますので、コロナを克服して開催できることを念願する次第です。   さて、新年明けて、来月7日に山形県知事選挙が告示され、1月24日投開票の予定です。私たち議員も、市長も、誰を支援するかは自由ですし、お互い何も言えるものではありません。ただ、市長の態度表明の理由を新聞紙上で拝見しまして、私なりに首をかしげたのです。   その理由は、現知事の山形県は、公共事業費が右肩下がりであるということでした。事実はそうかもしれませんので、一般的には問題はないかもしれませんが、本市の平成25、26年及び今年の豪雨災害の復旧、復興に対する山形県の本市に対する思いやりの予算を顧みれば、首長の発言としてはいかがだったのかなというふうに思います。言わずもがな、災害復旧に関して、山形県は人員配置や大きな予算を本市のために編成し、県議会で承認されて復旧、復興に邁進されております。それを、公共事業費の減少という評価に終始すれば、県から本市への予算の傾斜配分をないがしろにしていると受け止められないか危惧しております。その本意についてお聞きできればと思う次第です。   それでは、通告していることについて質問します。次の点について市長の考えをお伺いいたします。   第1点目、脱炭素社会「ゼロカーボン・チャレンジ2050」にむけて。   脱炭素社会に向けて、2050年二酸化炭素排出実質ゼロに取り組むことを表明した県内の市町は、山形市、米沢市、東根市、高畠町、朝日町、庄内町の3市3町です。本市としてはどう取り組むのか、市長の考えをお伺いします。先ほどの片平志朗議員のこともありますので、ダブるところもあると思います。   本市として、脱炭素社会宣言を行うのか、行うとすればその時期はいつでしょうか。本市第6次総合計画にどのように反映し、実施していくのでしょうか。   第2点目は、仮称「ワイン王国NANYO」でまちおこしについてです。   本市は、私が言うまでもなく、南陽産ブドウを使う6つのワイナリーがあり、東日本有数のワインのまちであり、歴史を含め、誇りある財産です。ワインフェスティバル、ワインマラソンなどのイベントで人を呼び込んでいますが、常時、たやすくワインをたしなめる場所がないなど、ワインのまちとしてのアピール不足は否めないのではないでしょうか。また、市民にとっても、南陽ワインのすばらしさを知る機会も少なく、ワインでまちおこしの発想は限定的であるのが現状です。   私は、「ワイン王国NANYO」と称して、ワインによるまちおこしを市民と一緒に取り組んでいきたいと思っていますが、市長はどのように考えられているのかお伺いします。   (1)仮称「ワインで乾杯条例」の制定について。   他市町の乾杯条例先進地に学び、ワインの認知度を高め、普及促進を図ることはどうでしょうか。   (2)仮称「ワイン王国NANYO条例」の制定について。   ユニークなワイン王国を建設して、市長が国王になり、ワイン大使による宣伝活動など、南陽市挙げての取組を図ることはどうでしょうか。   (3)公共の場所にワンコインでワインを嗜められるサービス。   例えば、赤湯駅、浴場、新温浴施設もできますし、ハイジアパーク南陽などにワインサーバーを設置して、手軽にワインを嗜好できるようにすることはどうでしょうか。   (4)「食べる・飲む・歩く」ワインツーリズムの推進について。   ワイン料理のレシピをさらに磨き上げて、日帰り、宿泊観光客への提供を図ることや、街なかを歩く、近隣市町との連携をさらに図ることはどうでしょうか。   (5)ラッピング広告の活用について。   トラック、バスなどの輸送手段にラッピング広告をしてはどうでしょうか。   (6)農福連携による持続可能な生産及び加工について。   ここで言う福というのは、障害者のみならず、広い意味での、サラリーマンをリタイアした60歳以上のシニアも含めるものとします。ブドウ生産からワイン加工までの活動に参加することで、就業確保と継続して安定した生産及び加工が可能になるようにしてはどうでしょうか。   以上、壇上からの質問といたします。南陽市の明るい未来について議論をしたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。 ○議長  答弁を求めます。   市長。 〔白岩孝夫市長 登壇〕 ○市長  6番高橋一郎議員の御質問にお答え申し上げます。   初めに、脱炭素社会にむけての1点目、脱炭素社会宣言を行うかの是非とその時期についてでございますが、さきの片平議員の一般質問で答弁させていただいたとおり、早い時期に宣言したいと考えております。   次に、2点目の第6次総合計画にどのように反映し、実施していくのかについてでございますが、総合計画での基本目標の一つである「自然の豊かさを守る」の中で、基本施策として、省エネルギーを進める、資源リサイクルを進める、自然環境を守るの3項目を掲げることにしております。   具体的には、省エネ対策や資源リサイクルの推進を行い、CO2の削減を進めてまいります。また、県や公的環境組織、市衛生組合連合会を始め、置賜広域行政事務組合の広域的枠組みの中で連携を図りながら、ごみ減量化や市民・企業向けの啓発も強化してまいります。   今後、SDGsや県のゼロカーボン山形2050宣言での目標達成に向けて、国や県の新たな施策として何らかの支援事業が創設されることも予想されますので、動向を注視しながら、市事業として取り込める場合には、積極的に活用してまいりたいと考えております。   併せて、まずは、市民の皆様に関心、認識を持っていただくことが重要であり、始まりの第一歩目となりますので、各種啓発も実施していきたいと考えております。   次に、仮称「ワイン王国NANYO」でまちおこしの1点目、仮称「ワインで乾杯条例」の制定についてでございますが、地域資源であるワインについて、市民一人一人が愛着を持てるような取組みを進め、まちおこしに生かしていく旨の御提案であると受け止めております。   既に、県条例であるやまがた県産酒による乾杯を推進する条例がございますし、本市には日本酒の酒蔵もあることを踏まえれば、改めて本市独自の条例制定は考えておりませんが、広く市民の皆様に親しんでいただけるよう、生産者や関係団体の方々と意見交換を行いながら、周知啓発に努めてまいりたいと存じます。   次に、2点目の仮称「ワイン王国NANYO条例」の制定についてでございますが、大変ユニークな御提案と思います。しかしながら、現状としては、ワイン王国の建設や条例制定についての考えはございませんが、ワイン大使による宣伝活動については、趣旨を御理解いただける方がおられれば、有効な手段と感じたところでございます。   次に、3点目の公共の場にワンコインでワインを嗜めるサービスについてでございますが、議員御提案のとおり、ワインを手軽に楽しめる環境が整うことで、観光客や市民にワインに触れていただくきっかけになるものと考えております。   公共の場ということでありますが、赤湯地区に建設予定の新温浴施設においては、ワインサーバーの設置について検討しているところであり、また、赤湯駅についても、設置場所や環境整備等も含め研究してまいります。   次に、4点目のワインツーリズムの推進についてでございますが、平成30年度から、上山市と連携してワインツーリズムやまがた事業を実施しております。各ワイナリーを訪問し、生産者の思いを聞きながらワインを味わうツアーは、好評を得ており、特に、赤湯地内においては、街なか散策もできることから、南陽産ワインの品質とブランド、赤湯温泉街のアピールの場となっております。新型コロナウイルスの影響で今年度は中止となりましたが、本市と上山市とで構成する実行委員会では、次年度に向け開催方法を検討していると伺っております。   また、本市で開催しているワインフェスティバルですが、生産者との交流やワインと相性のよいフードメニューの提供、街なか周遊を促す会場設定など、ワインツーリズムを意識した事業構成となっております。新型コロナウイルス対策を踏まえた次年度の開催方法について、様々な形式が想定されますが、ワインをフックに、南陽市の食と風景、温泉、文化、風土が体感できるコンテンツを目指してまいります。さらに、赤湯温泉旅館においても、ワインとのペアリングを意識したメニューづくりに取り組んでいる旅館もあり、引き続き、民間事業者と連携を図りながらワインツーリズムを振興してまいります。   次に、5点目のラッピング広告の活用についてでありますが、丸富運輸有限会社様からの御提案と御厚意の下、ラーメンのまちをPRするデザイントラックが完成し、先月28日、お披露目となりました。既に、ラーメンの南陽市を背負い、静岡・山形間を走っていただいております。今後も、ワインに限らず、本市全体のプロモーション手法の一つとして、ラッピング広告について御協力いただける運送事業者等との連携を行ってまいりたいと存じます。   次に、6点目、農福連携による持続可能な生産及び加工についてでございますが、ブドウ農家では、高齢化や担い手不足の課題があり、また、一部のワイナリーでは労働力不足の課題があるようでございますので、議員から御提案いただきました内容について検討してまいりたいと存じます。   以上でございます。 ○議長  再質問に入ります。   6番高橋一郎議員。 ○高橋一郎議員  ありがとうございます。それでは、再質問をさせていただきたいと思います。   最初に、壇上で唐突にお話しをさせてもらいましたが、災害関連対応の予算を見れば、必ずしも、山形県の公共事業の予算が右肩下がりだというふうなことには、特に南陽市の場合はならないというふうに私は思っていたのですけれども、その辺について、もし市長から答弁できるとすれば、お願いしたいと思います。 ○議長  高橋一郎議員、通告がない質問になっておりますので、その件に関しては取り下げてください。   6番高橋一郎議員。 ○高橋一郎議員  分かりました。   そういったことで、できればということだったので、今、議長の判断ですから、それは分かりました。何かの機会にお話を承れればと思います。   最初に、ゼロカーボン・チャレンジ2050についてです。   まず最初に、片平議員とダブるところがありますので、それに関しては、そのとおり解したいと思います。   脱炭素社会宣言については、早い時期に行うというふうなことでした。この中でお聞きしたいのは、国のスキーム、県のスキーム等々があると思いますけれども、その中で、市長は、先ほどいろいろと、置広も含めて、ごみの省資源化も含めてやっていくというようなことがありましたが、それは既存の枠内のような気がするんです。何か南陽市で、例えば、持続可能なエネルギーとしてこんなものを考えたいというものがあれば、お伺いをしたいと思います。 ○議長  答弁を求めます。   市長。 ○市長  持続可能な再生エネルギーといいますと、太陽光でありますとか、地熱でありますとか、風力でありますとか、様々なものがございますが、盆地である南陽市においては、これという当てはまるものがなかなか見いだせないのが実情かというふうに思っています。   そうした中で、先日、県においては、小国町に水力発電施設を15か所目の設置となる計画を発表されました。水力発電といいますと、ある程度の規模が必要と考えられますが、場合によっては、本当に小さな水路などでもできるというような話も仄聞するところでございます。そうした意味で、南陽市でできる再生可能エネルギーというのが、今後の新たな技術革新も含めてないのかどうかというのを考えていきたいというふうに思います。 ○議長  6番高橋一郎議員。 ○高橋一郎議員  小水力発電なんかも有効だというふうに思っております。ただ、先ほど片平議員からもあったように、原子力発電です。例えば、今の山形県知事の場合ですと、脱原発、卒原発というようなことを打ち出しております。そういった形で、脱原発というふうな考え方について、市長はどのように考えられているのかお伺いしたいと思います。 ○議長  答弁を求めます。   市長。 ○市長  脱原発というのは、できれば望ましいというふうに思っております。2050年という限られた、あと30年しかない時間の中でゼロカーボンを達成するために、どのようなエネルギー構成がベストミックスなのかということを考えると、エネルギー政策というのは非常に難しいと思いますけれども、できれば、地域の住民にとって安心できる環境で再生エネルギーの普及がなされることが望ましいというふうに思っております。 ○議長  6番高橋一郎議員。 ○高橋一郎議員  私の個人的な考えは、原発に関しては、経済的というよりも、倫理的にもう無理でしょうというふうに思っています。そんな中で、ぜひ、原発に頼らない、例えば、水素でありますとか、新しい次世代エネルギーですね。それもいろいろ開発されてくるというふうに思いますので、そこも含めて、ぜひ頭の中に入れて進めてもらいたいというふうに思います。   次に、6次総について反映していくというふうなことでした。これはそのとおりだというふうに思いますし、市民への関心とか啓発も含めてやっていくんだというふうなことで、そのとおりだと思います。私は、ロハスというふうなことを言っていますけれども、SDGsも基本的にはロハスを体系化したものというふうに理解しておりますので、最初に頭に出てくるサステーナビリティー、いわゆる持続可能性というふうなことが一番大事なのかなというふうに思っております。   その中で、これからになってくるわけですから、そこについては、その都度、今までと同じようにタイムリーに議会に報告なり、相談になるのか分かりませんが、していただければと思いますが、その点についてはいかがでしょうか。 ○議長  答弁を求めます。   市長。 ○市長  今後10年間の最上位計画でありますので、議会の皆様には、その都度、必要に応じて御相談、あるいは報告をさせていただきながら、基本計画をつくってまいりたいというふうに思っております。 ○議長  6番高橋一郎議員。 ○高橋一郎議員  分かりました。そのようなことで進めていただければというふうに思います。   次に、2番目のワインについてお聞きしたいと思います。   一つ目のワインで乾杯条例については、市長の答弁で、日本酒もあるというようなこともあってなかなか難しいでしょうと。それはそうだと思います。   ただ、私がここで言いたかったのは、やはり、市民の認知度があってもらいたいと。ワインを作っている人だけではなくて、ワインを飲んでいる人だけでもなくて、南陽のワインというのは、やはりうちらが育てなければならないんだという認識、感覚、それを持ってもらいたいという意味で申し上げたんです。   例えば、長野県の宮田村というところは、伊那市の南の村ですけれども、宮田ワインで乾杯条例というのをつくっている。6条からなる大変シンプルなものです。それは、ワインで乾杯しようというようなことなんです。ワイン、イコール、アルコールですから、それでいいのかなと思うのですが、やはり、酒もある、ビールもあるというふうになってくると、これはあれかなというふうに思います。ただ、私の意図するところはそういうところですので、ぜひ、その意図を酌んでいただければというふうに思います。   それから、(2)のワイン王国NANYOの条例についてです。   いきなり条例というふうに出したのは、本当は宣言ぐらいでもいいのかもしれません。ただ、条例というのは、ある程度拘束力があって、私は、これはワインとしての産業だというふうに思っていますので、当然、作る人、飲む人、運ぶ人、様々な形で一つの産業化していく。そのためには、やはり、ある程度拘束力のある条例が望ましいのではないかというような発想です。したがって、すぐにというわけにはいかないというのは分かりましたけれども、市長の答弁で、ワイン大使というのは有効だというふうなことだったので、ぜひ、その辺も検討してもらいたいと思うのです。   まず最初に、ワインについてなんですけれども、例えば、今、市長は一生懸命ラーメン課というようなことで取り組んでいます。それはそれでいいですけれども、一般的に、単純に、ラーメンとワインとでの経済における波及効果、それについてはどういうふうな認識でおられますか。 ○議長  答弁を求めます。   市長。 ○市長  いきなり答えるには難しい御質問をいただいた感じですけれども、一般的に、ラーメン店は少数の店員さんでやられている。そして、ワイン産業の場合には、ある程度の、醸造や様々な人員を必要としますし、輸送や販売、あるいはレストランへの供給など、裾野がより広いのかなというイメージを持っております。 ○議長  6番高橋一郎議員。 ○高橋一郎議員  突然の質問というか、再質問というのはそういうものだと思うんですけれども、最後ですので、もう頭も回らなくなっているのが正直なところかなというふうに思いますが、私が常々思っているのは、ラーメンというのは、やはり、ラーメンを1杯、2杯食べていこうというのはなかなかできないと思うんです。今日はあそこの店、明日はあそこの店というふうな形になる。つまり、そこは日帰りが多い。あるいは、単純に単価も安い。ワインに関して言えば、当然、泊まって飲んでいく、あるいは、ワインを1本買うにしても当然単価が高いわけです。そういうことで、次に出てきますワインツーリズムに関しても、みんなで回っていく、ほかのお店にもいい意味での効果がある。そういうふうに思っています。   したがって、やはり、南陽のワインというのは、6社も南陽市内にあるというのは、極めてまれなことだと思います。したがって、そこを大きく売り出していくことが大事なんだろうと思います。それは、いわゆる民間の活力の前に、市の方針として、ワイン王国を造ろうと。何かそういったことをやって、一つの発信をしていきながら、みんなを南陽のワインのまちづくりに持っていくということが極めて大事だというふうに思っております。   そういうふうなことで、最初に戻しますと、具体的なことをお話ししますけれども、例えば、ラーメンのことでもいいですけれども、今、静岡間で走っているということがありました。例えば、それを途中で見た方が、南陽市は面白いことをやっているなというふうに見て、ホームページに行きますよね。ホームページに行ったときに、今現在、ラーメンのことについて出てこないです。ホームページに入ったときに、すぐに見て分かるのは、動画というか、写真が出てきますよね。そういう中には、例えば、烏帽子山の大鳥居、桜とか、デラウェアとか、珍蔵寺、白竜湖、菊まつりというのは出てきますけれども、では、ラーメン課がそういうラッピング広告をしているものが出ているかというと出てこない。そうすると、即座に南陽市と接点ができないわけです。   そういうふうなことも含めて、ワインといっても、ワインもない。そういう基本的な、ワイン王国の前に、そういったものが、まだ現実として全くなっていないのではないかなと思っているんですが、それについてはどうですか。 ○議長  答弁を求めます。   市長。 ○市長  ホームページでの発信の仕方につきましては、私も担当職員の方に、たまにこのようにしてくれないかというお話をさせていただいておりまして、まだまだ改善の余地は大きいなというふうに思っています。御指摘の点については、そのとおりだと思いますので、南陽市で大きなニュースに取り上げられたことが、すぐホームページから入っていけない、情報を取得できないというようなことでは、なかなか普及にもつながらないと思いますので、その在り方については、より適切になるようにしていきたいというふうに思います。 ○議長  6番高橋一郎議員。 ○高橋一郎議員  そのような形で、タイムリーに、即にやってもらったほうがいいと思います。というのは、今も南陽市に入ってきて見ているかもしれません。でも、ラーメン出てこないなとか、南陽って何のまちなんだいということになってきますので、後でラッピング広告でも出ますけれども、例えば、スカイパークであるとか、本当に南陽市でないとない財産があるわけです。そういったものを積極的にホームページで流していくということが、すぐにでもやることだろうと思いますので、ぜひよろしくお願いしたいと思います。   あとは、ワイン、ワインと言うのですけれども、ブランド化についてです。ブランド化というのは非常に大事で、山梨の甲州ワインとかありますよね。そういったブランド化をするための、例えば、甲州ワイン呼称認証制度とかあるんです。そういったことをやっていって品質を高めていく。当然、いろいろな出品をして賞をもらったりするわけですけれども、そういったことでブランド化ということを図っていかなければならないというふうに思うんですが、その辺について何か考えていることがあればお聞かせいただきたいと思います。 ○議長  答弁を求めます。   市長。 ○市長  南陽のワインのブランド化についてでございますけれども、以前、山形県に県産ワインのGI取得なども提案させていただいたことがございます。東北において最も集積しているのは南陽市でありますので、そのことというのは、例えば、何年か前に東京でワインのイベントがあって、それに南陽市内のワイナリーの方も出品されるというものがあったので、私はそういうものに行ったことがなかったものですから、お邪魔させていただいたことがあります。そうしたところの状況を見ますと、南陽市のワイナリーの方が一定の人気を得ておられるというのをこの目で見させていただいて、肌で感じたところでございました。   そういったことを感じた上で、今後、南陽市のワインのブランド化をどのように図っていくのかについては、なかなか具体的には難しいところでありますけれども、いろいろな、ワインフェスティバルでありますとか、ワインツーリズム、今までと変わった、ちょっと改善してきたようなところもございます。他市町との連携もそうです。様々な方策を模索しながら行ってまいりたいと思います。   一方で、山梨県とか長野県のワインの集積というのは、6件どころではなくて何十件もあるわけです。そうしたところと伍していく上では、やはり、何らかの特徴とか、そういったものを打ち出していくことも必要かと感じているところです。 ○議長  6番高橋一郎議員。 ○高橋一郎議員  ワインについて知るということも必要だと思うんです。例えば、ワイン法が2018年10月30日から適用になったとか、私も知りませんでした。例えば、甲州市を見ると、10月10日でしたか、ワインの日とかあるんです。それは、甲州でワインを作ろうと思った若い青年2人がフランスに行った日ということです。それは明治の話です。南陽も明治にやっているわけです。つまり、歴史は十分にあるわけです。それをワインのように醸成して、それをPRしてこなかったというのが、根本的な、今の差が生じているのではないか。   やりようによっては、東日本で唯一のワインのまちだということになれると思うんです。そのためには、いろいろクリアしなければならないことがあるのですが、やはり、ワインを知るということが必要だと思うし、例えば、赤ワインと牛肉というのはものすごく合うわけです。牛肉は、当然、米沢も飯豊も含めやっているわけですから、そういったものとのマッチングをしていく。そういったことをしっかりやっていくことが、これから南陽をワインで盛り上げて、まちづくりというか、産業化していくことが大事だと思うんですけれども、その辺について何かコメントがあればと思います。 ○議長  答弁を求めます。   市長。 ○市長  南陽市内で五つ目のワイナリーを造られた事業者におきましては、その関係する東京、横浜、大阪のレストランにおいて、南陽市産のナチュラルワインということで、大変力強く売り出していただいております。そういったことも大都市へのPR方法の一つだと思いますし、やはり、地元の食材とのマッチング、地域において、地元の食材と地元で作られたワインがこのような組合せで食べられているというような努力も必要なのかと思っております。その点では、旅館の皆さんからも御協力をいただいて、様々なメニューの開発なども行われているところです。そういったところとの連携を密にしていきたいというふうに思います。 ○議長  6番高橋一郎議員。 ○高橋一郎議員  そうですね、そのような形で進めていくということもいいと思います。   私が期待をしているのは、例えば、ハイジアパーク南陽のデザインがこれからどういうふうになるか分かりませんが、そこにも一つの拠点をつくってもらいたいと個人的には思っているんです。そこで南陽のワインというようなことを認知してもらう、発信していく一つの拠点になるだろうというふうに思いますので、その辺はこれからですので、ぜひ頭に入れて活用策を考えていただければというふうに思います。   次に、(3)の、先ほど1杯飲める気楽な場所が欲しいというようなことで提案したところ、赤湯駅等も検討してみるということですかね。あとは、新温浴施設についても考えていくというふうなことでした。アルコールですので、ノンアルコールのブドウ酒みたいなものも必要なのかというふうに思いますので、そういったノンアルコールも含めてというふうな認識を持っていられるのかお伺いをしたいと思います。 ○議長  答弁を求めます。   市長。 ○市長  新温浴施設にワインサーバーといいますのは、デザイナーの方からの一つの御提案でございました。そのことが南陽市の温浴施設の大きな特徴になるだろうというお話をいただいたので、今、検討の俎上に上がっているということでしたけれども、ノンアルコールのブドウ酒まではまだ検討されておりませんので、そのことも併せて検討させていただきたいと思います。 ○議長  6番高橋一郎議員。 ○高橋一郎議員  前から言っているように、温泉のユニークさということも含めて、例えばワインの湯とか、ワインの日とかいう形もいいのかというように思いますので、ぜひ、その辺も検討してもらいたいと思うのですが、やり方はいろいろあると思います。そういったことを頭に入れて、ぜひ検討をしていただきたいと思います。   それから、いわゆるワインツーリズムに関してですけれども、これは、先ほど言った裾野の広いところになってくるのかというふうに思うんです。上山市と連携しているということですけれども、高畠町もありますし、そういったことで、もっと広域にやれないのかと思うんです。   今考えている、例えば、フードメニューも含めてなんですけれども、温泉と風景と文化のコンテンツをつくり上げていくということもありました。その際に、いわゆる案内人というのは今どのような形になっているのか、そして、それが一つの事業として取り組めるとすれば、観光協会に補充をしてやっていくとか、そういうことの発想があるのかないのかお伺いしたいと思います。 ○議長  答弁を求めます。   穀野観光振興主幹。 ○観光振興主幹  ただいまの御質問にお答え申し上げます。   案内人というものにおきましては、えくぼの里案内人というボランティア団体が存在いたします。ただ、それは、桜まつりとか、イベント等の南陽市の花とか文化とか、そういったものを主に勉強している団体でございまして、ワインに関して理解を深めているということにはまだ至っていない状況だとお伺いしておりますので、ワインを御案内するようなものの勉強会をするなり、そういったことを考えていくことも一つの方策だと思っております。   また、ワインツーリズムにいらっしゃる方は、やはり、案内人というよりも、ワインの生産者との会話を楽しむということを一番の目的としていらっしゃっているというところもございますので、そういったところも考えながら、今後検討してまいりたいと思っております。   以上です。 ○議長  6番高橋一郎議員。 ○高橋一郎議員  ワインについて知るということが必要になってくるのかと思いますし、これは、季節に限らず通年でできることだと思うんです。ですから、通年でできることに関しては、やはり、一つの推進役として、そういった案内人についての育成を図っていくとか、味に関しては様々あると思うんですが、それらも含めてぜひ研究して、そして、組織化していくということになると思うんですけれども、ぜひ検討していただきたいと思います。   次に、ラッピング広告についてですが、これは、私も6月定例会の一般質問で御提案して、ラッピング広告ができたということで、大変喜ばしいというふうに思っています。先ほどの答弁の中で、ラーメンだけでなく、協力できる方がいればというような話でした。やはり、これを一つの成功事例として、ワインも含め、南陽には豊富な財産がありますので。スカイパークもあります。そういったことを何台かで行くと、何だろうなと、「行ってみたいな南陽市」というキャッチフレーズにぴったりなのかというふうに思います。その辺について、先ほど答弁があったので分かりましたのでいいですけれども、ぜひ前向きに考えていただきたいと思います。   最後になりますけれども、農福連携による持続可能な生産及び加工についてです。   これについては、ぜひ活用していきたいという旨の答弁があったというふうに思っておりますけれども、まさしくサステーナビリティーで、持続可能かどうかというふうなことだと思うんです。やはり、10年間はできるというような話ではなくて、その先もやれるには労働力がぜひ必要だというふうに思います。その労働力というのは、ブドウとかワインだけに限らない。サクランボでもそうだし、リンゴでもそうだと思うんです。   これからそういったところでマッチングしていく、これは大事なことだと思うんですけれども、行政として、一歩踏み出して、マッチングのところに取り組んでいくというような考え方があるのかないのか、お伺いしたいと思います。 ○議長  答弁を求めます。   島貫農林課長。 ○農林課長  ただいまの御質問にお答えいたします。   生産農家さんにつきましては、現実的には、どうしても南陽市の農家さんにつきましては、知り合い、御近所のほうに頼んでという形で労働力を確保している方々が大変多いかというふうに思っております。ただ、いろいろワイン業者さんのほうにも確認したところ、中には労働力が若干足りないというところもあるようでございますので、そういったマッチングにつきましては、農協さんのほうでも担っている部分もございます。そういった部分と連携を図りながら検討してまいりたいというふうに考えてございます。   以上です。 ○議長  6番高橋一郎議員。 ○高橋一郎議員  そうですね、農協のこともあるだろうし、様々なツールを活用して、本当に考えていかないと、持続可能な、うまく回っていくかどうかということが一番大事だと思いますので、ぜひ、そこは研究してもらいたい。研究というか、進めていただきたいというふうに思います。   ワインに限らず、新たな農産物を農福連携の活用を図ってやっていくというような話も聞いております。例えば、イチゴ栽培をやっていくとか、そういったことも農福連携の中でやっていくということになってくると思いますので、福については、障害者だけでなく、リタイアしたような方も含めてやっていく。最初に申し上げたとおり、ワインの産業という形で構築していく大きな考え方が必要なのではないかというふうに思っています。   最後に、市長にワインについてもっとしゃべりたいことがあるんですけれども、今、南陽のワインで足りないようなことは何なのかということは、市長はどのように考えておりますか。最後にお聞きしたいと思います。 ○議長  答弁を求めます。   市長。 ○市長  端的に申し上げれば、原料となるブドウ、そして、先ほどからお話しのそれに携わる働く方も不足しております。あるいは、今ワイナリーで生産されているワインはほぼ消費先が決まっていることがございまして、新たなところに打って出ようという機運については、まだまだこれからのことかなという感じもいたします。 ○議長  6番高橋一郎議員。 ○高橋一郎議員  ありがとうございました。   私も認識としてはそのように思っております。何かのきっかけがないと、南陽のワインを、全国にとは言わなくても、東日本の中で南陽のブドウ、ワインはとにかくいいというふうなことになってもらいたい。そうすれば、南陽市民として、収入も含めて、あるいは労働の確保も含めてうまく回っていく、まさしく持続可能になる社会ができるのではないかというふうに思っていますので、ぜひ、今回だけに限らず、いろいろと私も勉強してまいりますので、行政側としても取り組み方をお願いしたいと思います。   私の質問はこれで終わりたいと思います。ありがとうございました。 ○議長  以上で6番高橋一郎議員の一般質問は終了いたしました。御苦労さまでした。   ただいま一般質問中でありますが、本日はこれまでとし、日程に従い、明日に引き続き行いたいと思います。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 散      会 ○議長  本日はこれにて散会いたします。   御一同様、御起立願います。   どうも御苦労さまでした。 午後 3時59分  散  会