令和2年12月定例会 ─────────────────── 午前11時00分  再  開 ○議長  再開いたします。   休憩前に引き続き一般質問を行います。 ─────────────────── 伊 藤 英 司 議員 質 問 ○議長  次に、1番伊藤英司議員。 〔1番 伊藤英司議員 登壇〕 ○伊藤英司議員  おはようございます。   1番、公明党、伊藤英司です。   3月の改選におきまして、市民の皆様からの御支援によりまして初当選をさせていただきました。心より感謝するとともに、責任の重さを痛感しているところでございます。今回、初質問に大変不慣れではございますが、先輩議員の皆様を始め、市当局の皆様におかれましても、御指導よろしくお願いいたします。   4月から議員としての活動が始まってすぐに、新型コロナウイルス感染症による緊急事態宣言が発令され、会議やイベントなどが全て中止となり、このような中、市民の皆様からいただいた新型コロナウイルス感染症に対する相談や意見を中心に質問させていただきます。   11月に入り、全国で感染が広がり、第3波が報じられております。感染者数は全国で16万人を超え、深刻な状態になっております。山形県でも庄内地方を中心に感染が広がり、連日感染が確認され、クラスターも確認されております。鶴岡市と山形市においては、小中学生にも感染が確認され、家族間の感染が問題になっております。本市では、7月4日の感染が確認されてから陽性者は出ていませんが、いつ、誰が感染してもおかしくない状況にあります。このようなことから、感染拡大防止と経済対策に対して、幾つかお伺いいたします。   1点目、安心して経済活動を進めるためにも、PCR検査が重要だと思われます。現在、濃厚接触者が検査対象になっていますが、経済活動を進めながら感染拡大防止をしていかなくてはならないことから、今後、PCR検査拡充などどのように考えておられるかお伺いいたします。   2点目、経済対策についてでございますが、本市では、新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金などで、様々な経済対策を行ってきましたが、現在継続中の経済対策の執行状況をお伺いいたします。   また、今まで行ってきた経済対策の問題点などがあればお伺いいたします。   3点目の今後の新たな経済対策についてでございますが、今までの経済対策により、多くの事業者の方が事業を続けられているとおっしゃっておりました。しかしながら、この第3波で再び経営難に陥ると思われます。さらなる経済対策が必要と思われますが、市長の御見解を賜りたいと思います。   以上、壇上からの質問といたします。 ○議長  答弁を求めます。   市長。 〔白岩孝夫市長 登壇〕 ○市長  1番伊藤英司議員の御質問にお答え申し上げます。   新型コロナウイルス感染症についての1点目、PCR検査の拡充についてでございますが、PCR検査につきましては保健所の管轄となりますので、ウェブ会議や行政懇談会等の機会を捉えながら、山形県に適切な検査体制の整備について働きかけてまいりたいと考えております。   次に、2点目の新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金での事業の状況と課題についてでございますが、現在までに二度に分けて、総額6億1,065万1,000円の交付を受けております。   事業の状況といたしましては、感染症予防対策と経済対策に重点的に取り組んでいるところであり、具体的には、学校、各施設等へのマスク、消毒液等の確保やGIGAスクール構想によるオンライン学習の環境整備、タクシー、バス、旅館を始め市内事業所の事業継続支援、プレミアムクーポン券の発行、子育て世帯、生活困窮世帯への支援などを行い、それぞれ進捗が図られている状況でございます。   課題点としましては、臨時交付金による経済対策やGoToキャンペーンを始めとする国、県の対策をもってしても、コロナ以前の経済状態には回復しておらず、今後、第3波の影響により、さらなる経済活動の停滞が予想されることから、引き続き国、県への支援拡充を求めていく必要があると考えております。   次に、3点目の新たに検討している経済対策についてでございますが、先月下旬に市内金融機関を訪問し、事業者における年末の資金需要への対応をお願いしてまいりました。各金融機関とお話しする中で、南陽市がいち早く実施した、地域経済変動対策資金などの経済対策が多くの企業に利用され、効果を上げているものの、全国的な感染拡大により、市内景況感が一層厳しさを増していると伺ったところでございます。   現在、市では第7弾の経済対策として、市独自の事業持続化給付金支給事業や県と協調した新・生活様式対応支援事業、オンライン化促進支援事業に取り組んでおりますが、地域のニーズや実態を踏まえ、引き続き必要な支援策を検討するとともに、新型コロナウイルス対策のさらなる強化を図るため、国、県に対して財政支援を求めてまいりたいと考えております。   以上でございます。 ○議長  再質問に入ります。   1番伊藤英司議員。 ○伊藤英司議員  御答弁、大変ありがとうございました。   初めに、PCR検査についてでございますが、本市におきまして、7月以降は感染者が確認されていないわけですが、やはり仕事の都合とか、感染拡大地域にどうしても出張などで行かなくてはならない方がたくさんいらっゃるようです。その中で、出張に行かれた方は大変心配して仕事に行って帰ってきておられるようでございますが、そういった方に対しての市独自の補助とか、そういうのは考えておられないのでしょうか、お伺いいたします。 ○議長  答弁を求めます。   市長。 ○市長  南陽市独自で、このPCR検査につきまして独自財源で例えば補助等については、現在のところは考えておりません。全国的には、民間検査でありますとか、様々な検査が広がっておりますけれども、状況に応じて、国や県と連携を密にしながら考えてまいりたいと思っております。 ○議長  1番伊藤英司議員。 ○伊藤英司議員  やっぱり考えていないという御回答でございますが、リモートとかで仕事のほうを行っている方もいらっしゃるんですが、やはりどうしても感染拡大地域のほうに行って仕事をしなければならないということで、そういった方の家庭の中にも高齢者や疾患のお持ちの方がいらっしゃって、本当に心配だというお話をいただいております。何らかの対策をお考えいただければありがたいと思いますが、どうでしょうか。 ○議長  答弁を求めます。   市長。 ○市長  私も、7月に全国市長会の防災対策特別委員会などがありまして、コロナの問題が起こってから初めて上京の公務がございました。それから、8月、9月、10月、11月と毎月、上京の公務がございます。そうしたときに、感染拡大地域である首都圏で感染しないかどうかという心配は、私も確かにございます。また、地方においては、感染拡大地域から来られた方への例えば誹謗中傷であるとか、他県ナンバーを見て、その他県ナンバーの方に、あまり来てほしくないというような感情を持たれる方もおいでだというふうに伺っております。   しかしながら、現実的には、私たちの生活というのは、物流をはじめ、首都圏と毎日毎日行き来して仕事をなされている方によって支えられているというのが現状です。そうしたこともあり、また実際には、そうした方がきちんと感染予防に配慮して行動なされているということもしっかりと考えて、正しく恐れる、過度に恐れるのではなく、誹謗中傷もするのではなくというような、節度ある態度が必要だというふうに思っています。   そして、検査につきましては、例えば毎日、首都圏と往復する方について検査をしたとしても、そのことがそのときの安心にはつながりますが、感染予防に直接つながるものではないと私は考えています。毎日往復する方は、毎日検査して安心かもしれませんけれども、大事なことは、新しい生活様式を踏まえて、できる限りの感染防止対策を取るということに尽きるのではないかというふうに思っているところです。 ○議長  1番伊藤英司議員。 ○伊藤英司議員  ありがとうございました。   引き続き、いろいろな対策をお考えいただければありがたいと思います。   続きまして、壇上でも申し上げましたが、鶴岡市などで小中学生にも陽性者が確認されていますが、本市の小中学校に陽性者が出た場合、もし出た場合の対応についてお伺いいたします。 ○議長  答弁を求めます。   佐藤学校教育課長。 ○学校教育課長  ただいまの御質問にお答え申し上げます。   まず、陽性者が出た場合というふうなことになりますが、その前段、今お話があったような医療機関での診察、それからPCR検査等の陽性、陰性の確認、そういったものが行われると考えております。その際、当該児童、生徒につきましては、自宅待機というふうなことになります。   その後、万が一陽性というふうな判断がなされた場合になりますが、保健所、それから医療機関の指導等によりまして、その後、回復に向けた様々な手だてが取られることになります。その間、学校はお休みになるわけですけれども、その際、濃厚接触者がどのようになっているのか、これは保健所のほうの様々な調査によることになりますが、その判断を受けて、学校を休業にするのか、あるいは濃厚接触者、確認されないというのであれば、学校をそのまま続けていくというふうになるかと思います。   いずれにしても、そういった状況が生まれないように、日頃の感染対策、今後も徹底していくように指導してまいりたいと考えておるところです。 ○議長  1番伊藤英司議員。 ○伊藤英司議員  その小中学校でもし確認された場合なんですが、保健所のほうでマニュアルというか、そういうのもあるんでしょうか。 ○議長  答弁を求めます。   佐藤学校教育課長。 ○学校教育課長  保健所の中のマニュアルにつきましては、ちょっと承知しておりませんけれども、こういった形で、例えば学校関係者に感染が確認された場合というふうなことで、これは県内の小中学校全て同じような形で対応するということで通知がありますので、それに従いながら対応することになってございます。 ○議長  1番伊藤英司議員。 ○伊藤英司議員  ありがとうございました。   やはり小中学校ということで、誹謗中傷やいじめの原因にもなると思いますので、適切な対処、よろしくお願いいたします。   それでは、次に移ります。   今までの経済対策のほうでございますが、大変助かっているという企業の方、たくさんいらっしゃいました。また、フリーランスのような本当の小規模な方々に対する具体的な支援策というのはどのようなものがあったか教えていただきたいんですけれども、よろしくお願いします。 ○議長  答弁を求めます。   長沢商工観光課長。 ○商工観光課長  お答え申し上げます。   南陽市においても、緊急経済対策事業ということで第1弾から第7弾まで実施した経過がございます。フリーランスの方について特化したというふうな部分ではございませんけれども、小規模な事業者の支援ということで、これまでも主なものだけでも12の事業を実施いたしまして、必要なところに、金額的な部分についてはあまり補助給付できていない部分もあるかもしれませんけれども、必要なところにスピーディーにタイミングよく支援できているものと理解してございます。 ○議長  1番伊藤英司議員。 ○伊藤英司議員  私のほうにいろいろ相談に来ていただいた方なんですけれども、やはり商工会さんなどに加入していない方とかそういう方は、朝早くから仕事して夜遅くまで仕事をなさって、なかなかそういう情報がつかみにくいということで、やはり情報の周知といいますか、こういうのもあるんだよというのが私も努めて周知したいと思いますけれども、その周知の方法をどのように考えておられるのかお願いします。 ○議長  答弁を求めます。   長沢商工観光課長。 ○商工観光課長  お答え申し上げます。   まず、南陽市のほうで緊急経済対策事業を実施する場合でございますけれども、当然、議会のほうで御可決いただいた後になりますけれども、まず報道機関のほうに早く周知のほうをさせていただいて、少しでも報道機関の方々から取り上げていただくようにまず努力をしております。   次に、市のホームページ、そしてフェイスブックでも周知のほうはさせていただいております。さらに、山形県、置賜総合市庁も含めてでございますけれども、山形県、あとは商工会、観光協会、旅館組合、金融機関、あとはいろんな団体の方々、そういった方々にファクス等で周知のほうもさせていただいております。   さらには、タイミングが合えばなんですけれども、市報等も使いながら、周知のほうに努めているところでございます。 ○議長  1番伊藤英司議員。 ○伊藤英司議員  私も毎月の全員協議会で、いろいろなことを行っているというのを初めて知ったんですが、市民の本当に毎日働いている方は、なかなかそういう情報が本当に入ってこないということで、その情報の周知のほう、よろしくお願いいたしたいと思います。   続きまして、南陽市でも行っておりましたクーポン券についてでございますが、南陽市では早い時期にプレミアムクーポン券を発行いたしましたが、市民の方からは、買えなかったとか、1枚ずつしか使えなかったなどのような御相談をいただいたんですけれども、その辺は承知していましたでしょうか、お願いします。 ○議長  答弁を求めます。   長沢商工観光課長。 ○商工観光課長  お答え申し上げます。   今回の南陽市のクーポン券というのは、これまでのプレミアム商品券とちょっと違ったやり方を実施いたしました。まず、大きな違いといたしまして、クーポン券自体を販売するのもお店、事業者の方々にまず販売をしていただく、そしてそこでクーポン券を使っていただくというふうなやり方をいたしまして、発行数については5万枚というふうなことで、発行総額、金額にして2億円になるわけでございます。   また、プレミアム分について、お店のほう、事業者の方にまず先に負担させるということのないように、プレミアム分については先に事業者のほうに振り込ませていただいて、その件については、事業者のほうからは、通常、精算払いということで後で入ってくるケースが多いんですけれども、今回の前払いさせていただいたところが非常によかったというふうな御意見もいただいてございますが、実際、購入される今度は市民の立場に立った場合でございますけれども、やはり人気のあるお店というのがございまして、実際、やっぱり行ったけれども買えなかったというふうなお話はいただいてございます。   あと、大型店についても、大型店だからといって発行枚数を増やしたりなんかもしてございませんでしたので、そういった部分でも、なぜあの大型店なのに発行する枚数が小さなお店と同じなんですかとか、そういうふうな御意見などもいただいた経過がございます。 ○議長  1番伊藤英司議員。 ○伊藤英司議員  ありがとうございます。   国や県のクーポン事業もあると思うんですが、そちらのほうの周知はどのように行っているのでしょうか、お伺いいたします。 ○議長  答弁を求めます。   長沢商工観光課長。 ○商工観光課長  お答え申し上げます。   国や県のほうでも、同じぐらいの時期に、現在もそうなんですけれども、クーポン券などが発行されている経過もございまして、市民の方々からも、非常にちょっと分かりにくいというような御意見も実際いただいてございます。それで、南陽市のほうでもできる限り市民の方が分かるように周知をしたいなというようなことで、可能な限り、市報やフェイスブック等でも周知のほうはさせていただいてございます。   山形県のほうのクーポン券につきましても、例えば事業者の募集についても、市報で周知のほうもさせていただきましたし、ただ、販売についても、10月というふうなことはあったんですけれども、何日からというふうな部分については、ちょっと市報のほうには掲載しないでいただきたいというふうなことがございまして、市民の目線で考えれば、より丁寧な周知のほうはできなかったのかなというふうなことも考えてございます。 ○議長  1番伊藤英司議員。 ○伊藤英司議員  やはりネットなどを活用して購入できる方とか、朝から並んで買える方などは利用できたんでございますが、なかなか買いたくても買えない方がいらっしゃったということで、その周知と販売方法をお考えいただければありがたいと思います。   続きまして、新たに検討している経済対策でございますが、飲食店の方々にお聞きしたところ、やっと少しずつ売上げが戻ってきたのですが、11月からの第3波でまた売上げが落ちてきているとのことでした。フリーランスや小規模事業者も含めて、具体的な対策はあるのでしょうか。市長、よろしくお願いします。 ○議長  答弁を求めます。   市長。 ○市長  国のGoToキャンペーンや県の様々な事業などもありまして、10月、11月くらいは大分人の動きが戻ってきて、それに伴って、特に旅館を始め関連する事業については、一部では前年対比1割、2割増しというようなところもあったというふうに聞いております。飲食店につきましても、それに伴って、旅館、宿泊業ほどではないものの、ようやく戻ってきたという声が聞かれておりましたが、現在は、この第3波と呼ばれる感染の拡大によって、非常にまた落ち込みが厳しくなっていると聞いております。   特に期待していた12月の、この本来であれば繁忙期に、なかなか飲食店にお客さんの足が向かないという非常に厳しい事態だというふうに、担当課も様々に聞き取りをさせていただいて、市内の状況も伺っております。したがいまして、議員がおっしゃっているように、特に今の時期、大変な業種などをしっかり考えて、今、急ぎ第8弾の経済対策について考えているところでございます。   これにつきましては、議会の皆様にもぜひ御理解をいただいて、十分とは言えないかもしれませんけれども、この状況において必要な対応を南陽市としてはしっかり取ってまいるということで、御協力を賜りたいというふうに思っております。 ○議長  1番伊藤英司議員。 ○伊藤英司議員  先ほどのクーポン券の話もございますが、長井市や白鷹町のほうでは、クーポン券のほうを各家庭に配布したというようなこともあったのですが、南陽市のほうではそういったことはできないのでしょうか、お願いします。 ○議長  答弁を求めます。   市長。 ○市長  そういった声があることも伺っております。ただ、南陽市では、他市町村に先駆けて3月の段階から経済対策を施してまいりました。今現在の状況を申し上げますと、先ほど、国からの臨時交付金6億円超というお話をさせていただきましたが、それ以上に、市の貯金である財政調整基金を財源として、さらに食い込んでというか、幅広に対策を講じている状況です。   ということは、今、来年度の予算編成を行っておりますが、市の財政状況も大変厳しい状況になっております。ということもありまして、どこに、どのくらいということについては、真に必要なところにできる限りやらせていただきたいというふうに思っておりますが、市内全戸、あるいは全世帯への配布というのは非常に困難ではないかというふうに考えているところです。 ○議長  1番伊藤英司議員。 ○伊藤英司議員  初めのクーポン券は、やはり事業者の飲食店関係のためのクーポン券、助けるためのクーポン券のような感じだったんでございますが、やはり市民のほうの立場に立ってのクーポン券というのも考えていただければありがたいと思います。市民の方々もやはりほかの市町村を見ますと、そのような対策があったというような聞いていますと、南陽市はいろいろやっているのかなという意見が結構来ていましたので、前向きに考えていただきたいと思います。   感染予防対策と経済対策の両立はなかなか難しいと思いますが、会社などの下で働いているフリーランスの方や小規模事業者の方、生活や仕事に追われて、なかなか情報を得ることが難しいと思いますので、いろいろな対策や支援に対しての周知の方法をいろいろ考えていただきまして、今後に生かしていただきたいと思います。   なかなかうまく伝えることができないんですが、次回、勉強してまいりたいと思いますので、もう少し項目のほうも増やして、次回、勉強してまいりますので、よろしくお願いいたします。   以上で私の質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長  以上で1番伊藤英司議員の一般質問は終了いたしました。御苦労さまでした。   ここで、暫時休憩といたします。   再開は午後1時といたします。 午前11時31分  休  憩 ───────────────────