令和2年2月28日(金)午前10時00分開議

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議事日程第3号
令和2年2月28日(金)午前10時開議

 議会報告  議会運営委員長報告

 日程第 1 一般質問

   散   会
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本日の会議に付した事件
 議事日程第3号に同じ

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出 欠 席 議 員 氏 名

◎出席議員(16名)
 1番 山口 裕昭  議員     2番 島津 善衞門 議員
 4番 舩山 利美  議員     5番 山口 正雄  議員
 6番 白鳥 雅巳  議員     7番 片平 志朗  議員
 8番 梅川 信治  議員     9番 川合  猛   議員
10番 髙橋  弘   議員    11番 板垣 致江子 議員
12番 髙橋  篤   議員    13番 田中 貞一  議員
14番 遠藤 榮吉  議員    15番 佐藤  明   議員
16番 伊藤 俊美  議員    17番 殿岡 和郎  議員
◎欠席議員(0名)


説明のため出席した者の職氏名

白岩 孝夫   市長                大沼 豊広   副市長
嵐田 淳一   総務課長             吉田 弘太郎 技術調整主幹
山口 広昭   みらい戦略課長         西牧 修二   財政課長
尾形 真人   税務課長             髙野 祐次   総合防災課長
安部 浩二   市民課長             佐藤 賢一   福祉課長
大沼 清隆   すこやか子育て課長      土屋 雄治   農林課長
寒河江 英明 農村森林整備主幹       長沢 俊博   商工観光課長
穀野 純子   観光振興主幹          粟野  清    建設課長
渡部 時裕   上下水道課長          尾形 久代   会計管理者
長濱 洋美   教育長               穀野 敏彦   管理課長
佐藤 政彦   学校教育課長          板垣 幸広   社会教育課長
江口 和浩   選挙管理委員会事務局長   安部 真由美 監査委員事務局長
大室  拓    農業委員会事務局長
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事務局職員出席者
髙梨 敏彦 事務局長      太田  徹 局長補佐
江口 美和 庶務係長      小野 勝司 書記


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開      議
○議長(髙橋 弘議員)  御一同様、御起立願います。
  傍聴席の方もお願いいたします。
  おはようございます。
  御着席願います。
  これより本日の会議を開きます。
  ただいま出席されている議員は16名全員であり、定足数に達しております。
  よって、直ちに会議を開きます。
  本日の会議は、お手元に配付してございます議事日程第3号によって進めます。

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議会報告 議会運営委員長報告
○議長  ここで、本日の議会運営について、議会運営委員長より報告を願います。
  議会運営委員長 舩山利美議員。
〔議会運営委員長 舩山利美議員 登壇〕
○議会運営委員長  おはようございます。
  3月定例会一般質問の2日目であります。本日の議会運営について、先ほど議会運営委員会を開催し協議いたしましたので、その結果を御報告いたします。
  昨日、全国的な新型コロナウイルス感染拡大を受け、総理より全国の小中学校や高校などについて臨時休校の要請があり、市教育委員会においても喫緊の対策を迫られております。
  そのため、本日の一般質問において、教育長答弁を先に行い、その後、教育長、学校教育課長等の退席を許可いたしました。
  なお、本日の会議の日程でありますが、お手元に配付してあります議事日程第3号により行うことといたしました。
  以上、本日の議会運営につきまして、議会運営委員会において協議決定いたしましたので、議員各位の御賛同と御協力を賜りますようお願い申し上げ、報告といたします。

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日程第1 一般質問
○議長  日程第1 一般質問であります。
  昨日に引き続き、一般質問を始めます。
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板 垣 致江子 議員 質 問
○議長  最初に、11番板垣致江子議員。
〔11番 板垣致江子議員 登壇〕
○板垣致江子議員  おはようございます。
  11番、政風会、板垣致江子でございます。
  昨日の夕方、安倍総理から新型コロナウイルスの感染予防のため、3月1日から公立小中高等学校の臨時休校をするよう要請すると発表がありました。あまりに突然の要請に日本中が混乱しているようです。南陽市でも市主催の会議が取りやめとなっておりますが、感染に対してはそれぞれの立場や考え方で温度差があるようです。病気の御家族や高齢者、また乳幼児を抱えている方にとっては本当に心配な状況だと思います。私たちも気をつけながら少しでも早く終息するよう祈るばかりです。
  それでは、さきに通告してあります質問をさせていただきます。
  令和2年度は「確かな未来へ 夢はぐくむ南陽」を目指す都市像としてスタートした第5次南陽市総合計画も最終年度となり、令和3年度からの第6次総合計画の策定に向け重要な年と位置づけられました。来年度の施政方針も総合計画の大綱である教育・産業・健康について主要施策の概要が示されました。
  子供たちが夢や希望の持てる南陽市、市民が生き生きと過ごせる南陽市の実現のための施策についてお伺いいたします。
  初めに、教育のまちづくりについて。
  (1)放課後子供教室について。
  放課後における安全な居場所づくりと多様な体験を通して、次世代の育成を図るため、新たに宮内小学校へ平日毎日型の放課後子供教室を拡大するとともに、市内全小学校における放課後子供教室の運営を継続し、地域社会全体で子育てを支えるとされています。学校ではできないスポーツや文化活動が体験できる取組など、子供たちの体や心の成長に大きく寄与するものと期待しておりますが、心配される課題もあるのではないのかお伺いいたします。
  1、現在行われている沖郷小学校、赤湯小学校の放課後子供教室の登録人数は何人ぐらいいるでしょうか。そのうち週3回以上の利用者は何人ぐらいでしょうか。
  2、指導者やスタッフ体制の状況はどうなっているでしょうか。
  3、最近、子供の誘拐や行方不明など心配な事件が起きています。現在、各小学校では集団下校が行われておりますが、放課後子供教室では単独での下校と聞いております。下校時の安全確保はされていますでしょうか。また、非常時の連絡体制や地域との連携はできておりますでしょうか。
  4、長期休業や学校休業日などでの体験プログラムはどの程度行われているのか、また指導者の状況などをお伺いしたいと思います。
  次に、産業のまちづくりについて。
  (1)菊文化の継承について。
  107回の南陽の菊まつりは、熊野大社周辺と花公園会場の2会場での開催が大好評で、入場者が昨年並みの5万2,400人と報告されました。市も菊のまち南陽として、菊文化の継承、菊づくりの後継者の育成を図るとされています。そのための講習会も行われ、講習生も増えているようですが、菊花展示部門を担っていただいている菊花会の方々の状況の変化もあり、それぞれの負担が増えているのではないでしょうか。歴史と伝統の南陽の菊まつりを守るため、市として新たな対策も必要と考えます。
  1、菊づくりに興味を持って従事してくれる地域おこし協力隊員の募集なども菊文化の継承の担い手の掘り起こしになるのではないでしょうか。市長のお考えをお伺いします。
  (2)道の駅の整備について。
  市長とみらいトークでも道の駅の整備や要望などの意見が出されていましたが、市長の回答にあったように、南陽市の物産はワインを始め農産物や商工会で取り組んでいる一店逸品事業の商品など大変魅力的なものが多くあります。しかし、全般的に販売するところがなく、生産者にとっても観光客、また市民にとっても大変残念な状況です。
  観光に来る方たちは南陽市での買い物を楽しみに来るはずです。試飲をしたり、目で楽しんだり、南陽の良さをたっぷり満喫して買い物をしてもらう、そんな道の駅が必要ではないでしょうか。市長のお考えをお伺いいたします。
  (3)昨年5月にある会から、600名近い署名が集められ、「赤湯駅」を「赤湯温泉駅」へと変更してはとの提案の要望が出されたとお聞きしました。市からの回答は、現状では難しい、JRの前例では数億円かかる。費用対効果を勘案しても予算化は困難との文書1枚を頂いたとのことでした。もっと丁寧な回答の仕方もあるのではないでしょうか。600名の市民の思いは重く、市としてできることはないのか。クラウドファンディングへの協力やふるさと納税の使い道など、いろいろあると思います。市長のお考えをお伺いいたします。
  以上、誠意ある御答弁をお願いし、私の壇上からの質問とさせていただきます。
○議長  答弁を求める前に報告いたします。
  長濱教育長、佐藤学校教育課長が教育長答弁の後、退席となりますので報告いたします。
  それでは、答弁を求めます。
  長濱教育長。
○教育長  おはようございます。
  11番板垣致江子議員の御質問にお答え申し上げます。
  初めに、放課後子供教室についての1点目、登録人数及び利用者数についてでございますが、登録者数は沖郷小学校233人、赤湯小学校は314人となっております。その中で週3回以上の利用者は、沖郷小学校で80人、赤湯小学校では90人程度でございます。
  次に、2点目のスタッフ体制についてでございますが、放課後子供教室では教室の運営を行うコーディネーター、スタッフとして学習支援などを行うリーダー、活動の見守りを行うサポーターを配置し、また保護者によるボランティアの御協力をいただいております。人数は各教室1日当たり10名から20名程度となっております。
  次に、3点目の下校時の安全確保についてでございますが、児童の単独下校の場合には、可能な限り、帰宅方面ごとにまとまって帰るように指導しており、また児童の下校に不安のある場合には、お迎えをお願いするなど安全確保に努めているところでございます。
  なお、非常時の連絡体制は放課後子供教室申込時に保護者の緊急連絡先として把握をいたしております。
  また、地域との連携につきましても、見守り隊等に御協力をいただくよう努めております。
  次に、4点目の体験プログラムと指導者の状況についてでございますが、お盆期間や年末年始を除き、随時体験プログラムを実施しております。
  夏休みは竹の水鉄砲つくり、冬休みはミニ門松つくりなどを開催し、子供たちからは大変好評を得ております。
  また、指導者につきましては、地域で活躍している方々や、南陽市芸術文化協会会員の方々、市外で活動している団体などから御協力をいただき実施しているところでございます。
  私からは以上でございます。なお、今回の事態に対応いたしまして、議員各位からは格段の御高配を賜りましたことに厚く御礼を申し上げます。混乱のなきよう努めてまいりたいと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。
  以上でございます。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
〔白岩孝夫市長 登壇〕
○市長  おはようございます。
  御質問にお答えする前に、先ほど議会運営委員長より御報告いただいた件につきまして、議長、そして委員長、議員各位には特段の御配慮を賜りましたことに心から御礼を申し上げます。昨日の総理の方針表明について緊急に会議を行い、対応を検討したところです。
  学校保健安全法第20条におきましては、学校の休業、いわゆる休校につきましては、学校の設置者が休校をすることができるということで、市長部局において、その判断をしなければならない状況でございます。本市の基本方針としましては、午後から詳しくお伝えすることになると思いますけれども、基本的に火曜日から学校は休校する。そして月曜日、振り替え休日になっている赤湯中、沖郷中につきましては、火曜日登校しまして、水曜日から休校する。ただし、家庭で児童・生徒を見守ることが困難な家庭においては、柔軟に対応するという方向で調整を図っているところでございますので、なお、後ほどお知らせいたしますが、よろしく御理解を賜りますようにお願いを申し上げます。
  それでは、11番板垣致江子議員の御質問にお答え申し上げます。
  初めに、産業のまちづくりの菊文化の継承についてでございますが、菊まつりは100年以上の歴史を持ち、菊づくりに携わる市民の方の思いや、学校菊を活用した郷土教育など、伝統が息づいた本市の貴重な財産と考えております。
  議員に御指摘いただいた南陽菊花会の会員の減少を踏まえ、これまでの大菊づくり講習会に加えて、平成28年からは初心者でも取り組みやすいスプレー菊や玉菊などの特殊菊づくり講習会を開催し、菊づくり人口の増加を図っております。
  受講者の中には菊花会に入会する方もおり、地道ではありますが、まずは菊に親しむ環境づくりを継続してつくってまいりたいと考えております。
  一方で、地域へ目を向けますと、宮内地区を中心に自主的に菊花を飾って菊まつりの機運を高めていただいている方々がおられます。まさに「菊のまち・南陽市」を体現するまちづくり活動であり、市といたしましても活動のさらなる広がりに期待をしているところでございます。
  また、議員ご提案の地域おこし協力隊でございますが、菊づくりや菊の文化に興味を持つ若者に来ていただき、菊文化継承の一端を担っていただくことは良いアイデアであると思います。この場合、3年の任期が決まっている協力隊には、菊づくりの担い手として技術習得に励んでいただくとともに、菊づくりの輪を広げてもらうことも重要であると認識しております。
  市が協力隊に求めるミッションと応募者の思いとのすり合わせも必要不可欠であり、各方面から御意見をいただきながら協力隊員活用の可能性に向けて研究してまいります。
  次に、2点目の道の駅の整備についてでございますが、これまでの議会答弁でも申し上げておりますとおり、南陽市の魅力ある農産品の販売や観光情報発信には有益な施設であると捉えております。その一方で、行政による道の駅の経営は不採算の事例も多く見られ、リスクが大きいと判断しております。
  今後、民間事業者による整備計画等があれば、内容を精査し、積極的な支援を検討してまいりたいと考えております。
  次に、3点目の赤湯駅の名称変更についてでございますが、昨年5月に市内有志団体より567名、うち市民は149名の署名とともに御要望をいただきました。また、6月定例会の一般質問におきましても同様の御提案を舩山利美議員よりいただき、御回答申し上げたところでございます。
  詳細は割愛させていただきますが、要望団体に対しましては、国鉄時代や山形新幹線開業時とは異なり、名称変更にはJR全社のシステム変更が必要とされるため、莫大な自治体負担が生じる旨、観光団体への聞き取りや市民ニーズの把握に努めた上で回答させていただいたところでございます。
  赤湯駅の名称は、明治33年開業時より120年にわたり親しまれ、県内外で定着している名称でございます。インターネットやスマートフォンが普及し、地図検索が容易にできる昨今においては、クラウドファンディングやふるさと納税も含めて、なお慎重に考えてまいりたいと思っております。
  以上でございます。
○議長  再質問に入ります。
  11番板垣致江子議員。
○板垣致江子議員  再質問に入らせていただきますが、私、今日の質問、教育のほうをメインとしておりましたので、非常に残念ではありますが、このような事態でありますので仕方ないと思っております。
  ただ、新年度になりまして早速この放課後子供教室の準備に入ると思いますが、そのときはぜひ私が質問したことに対して、しっかりと体制をとっていただいたり、工夫をしたり、また予算を余計につけるとか、いろいろしていただければありがたいと思います。また機会がありましたら質問させていただきたいと思いますので、まずはいろいろと大変でしょうが、教育関係の方たちも頑張っていただきたいと思います。
  それでは、何点か、産業のまちづくりについて再質問させていただきます。
  まず、市長のほうから私の菊づくりの地域おこし協力隊員の募集、それに対してのお考えをお聞きしました。まず、3年の任期ではありますが、やはり勉強すれば3年ですごく菊づくりが楽しみになって、うまくいく方は3本とか、そういう菊づくりもうまくできるということが私自身、すごく感じましたので、これはこういうことに興味を持った方に来ていただいて、手伝っていただけるならそれがベストじゃないかと思ったわけです。昨年もそうですが、菊花会の方たちが病気をなされたり、亡くなられたり、いろいろなことがあって、菊まつりに対する協力をいただいていた方がいなくなった、人数が減ったことによって、菊まつりを行うための、周りに飾る菊とか、そういうのも全て菊花会の方たちに担当していただいて、御協力いただいているところで、やはり厳しい状況があったのかなと思いますので、その辺を協力隊に来ていただければと思ったところでした。
  まず、市長が進めていくということでしたが、商工観光課のほうでもその辺はどのように考えていらっしゃるかをお聞かせいただきたいと思います。
○議長  答弁を求めます。
  穀野観光振興主幹。
○観光振興主幹  ただいまの御質問にお答えいたします。
  地域づくり協力隊に菊づくりをしていただくということは、確かに市長答弁のとおりいいアイデアだとは思います。ただ、それをなりわいとしていくという3年後のミッションもございますし、そのほか、そういった方がまずいらっしゃるのかということも含めて、今後検討していかなければいけないことだと思っておりますので、順次そういったことに関しまして、こちらのほうで勉強してまいりたいと思っております。
  以上です。
○議長  11番板垣致江子議員。
○板垣致江子議員  地域おこし協力隊に関しては、いろんな面で多くの方に南陽市の発展のために、まちづくりのために活躍してもらうために多くの方を採用してはというところで、今回、来年度5名の方を募集したいということで、そこで私は本当に、いい方向に来たなと思ったわけです。その中にやっぱり菊づくりをやってくださる方いれば一番だと考えましたので、まずさっきおっしゃったように、やってくださる方がいるのか、興味があるのか、いるのか、まずはどんどんアピールをしていただきたいと思います。まず、日本一の古い歴史を持った菊のまちだということ、そしてすばらしい技術を持った方が多くいらっしゃるということ、それを伝えていかなければならないという思いで、地域おこし協力隊の方を募集しているということです。
  やはり3年間、これは財政的にある程度国からの負担をしていただいて、活動していただくということで、そこは市が独自で雇うよりもすごく発展的に考えられると思うので、そこのところで、まず菊の南陽ということをアピールしていただく。そして、菊花会の方たちの熱い思い、また市の熱い思い、菊まつりに寄せる思いをしっかりと、募集のときにきちんと出していただかないとなかなか大変ではないかと思います。
  地域おこし協力隊の募集のときに、昨年もたしか申し上げたと思うんですが、事務的に、募集要項にこれをやってほしいですというふうに書いたのでは、やはり興味を持ってもらえないと思います。菊とぶどうといで湯の里、南陽の菊づくりですというところをしっかりとアピールしていただきたいなと思うんですが、市長としていかがでしょうか。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  先ほど壇上でお答えしましたとおり、地域おこし協力隊の方に菊づくりや菊の文化に興味を持っていただいて、そのことを菊のまち南陽としてアピールする方法の1つとするということについては、良いアイデアだなというふうに思ったところです。
  一方で、先ほど課長答弁でもありましたとおり課題もあると。3年後、どういうふうなその後の生活を描くことができるのかであるとか、実際にいらっしゃるのか、今、議員が御指摘いただいたようなアピールのときの課題、方法などもありますので、よく研究させていただいて、今後対応していきたいというふうに思います。
○議長  11番板垣致江子議員。
○板垣致江子議員  ぜひ3年後も南陽市に定住していただけるようなことができれば一番いいのかなと思います。また、一応起業として、ここで自分が菊づくりをやるというと、また補助的なところもあるわけですね。そういうところもある程度アピールしていただきながら、自然に触れて生活したいという方にとっては、これは魅力ある私は事業ではないかと思いますので、その辺のところもしっかりと定住していただけるような、南陽市はそれだけの魅力があると私は自負しておりますので、そういうことで、ぜひ頑張っていただきたいと思います。
  地域おこし協力隊がもし駄目だとしても、やっぱり市としてもう少し何か対策を立てていただくようなことを考えていただきたいと思います。例えば少し予算を別枠でつけていただいて、菊づくりに協力していただける方を派遣していただくとか、そういうことも必要になってくるのではないかと思いますが、その辺はいかがでしょうか。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  菊づくりの担い手の高齢化、そして段々と減少しているということについては、本市としては大変大きな課題であるというふうに思っておりますので、あらゆる方法を今後研究させていただきたいというふうに思います。
○議長  11番板垣致江子議員。
○板垣致江子議員  ぜひいろいろとよろしくお願いしたいと思います。
  次に、道の駅の整備について、先ほど御答弁いただきましたが、市長とみらいトークの中で御発言ありましたということで、非常に米沢の道の駅が物すごい入場者が多くてということで、皆さん、すごいな、やっぱり米沢はと言っていらっしゃる方が多くいらっしゃるんですが、私は南陽市の物産を見た状況で、あそこに行ってもそんなに買う物はないんですね。私は買う物はありません。南陽市の物、どのぐらい置いてあるかなぐらいしか見ないんですが、やっぱり比較的、トイレ休憩とか、そういうので立ち寄られる方もかなりの人数がいらっしゃるのかなと、ちょっと見てきたときもあります。それがいいとか、悪いとかじゃないんですが、この市長とみらいトークのときに、オリンピックに向けて知事は道の駅を増やしてもらいたいと考えているようですねというお話とか、またラーメンや温泉にもつながってくるんじゃないでしょうかというお話もありました。
  やはりそうだと思います。私は生産者の方たちにお話を聞くと、売るところがない。観光物産館的なところでもいいから、もっと南陽市のいいものを、新鮮なものをどんどん出していける場所が欲しい。JA関係では愛菜館がありますが、あそこも朝から人が並びます。本当に午後から行くと何もなくなっております。私たち、野菜がおいしい、それから果物もおいしい、そういうふうにして時々行くんですが、なかなか朝は人が並んでいます、忙しいんですよと言われます。そういうものも含めて、南陽の物産として、やはりもっとこちら側に、13号線を通った方たち、それから赤湯温泉に泊まっていただいた方たちに楽しんでいただける物産館が必要だと思います。
  そういう点で、いろんなリスクがあったりしますが、観光、南陽として売り出すには、やっぱりそういうところが1か所でもないと、ちょっと厳しいのかなと思いますが、御意見をお伺いします。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  議員御指摘のとおり、そういった施設については有効な1つの手段だなというふうに捉えております。また、宮内地内におきます、先ほど議員がおっしゃった農産物の販売拠点におきましては、大変多くの方が御利用されまして、この周辺の市町の中でも非常に販売実績のいい施設だというふうに伺っております。
  ですので、大変有効な1つの方法だというふうに思います。
  一方で、そういった民間の好調な業績を行政としてもできることは協働して、協調、協力してやっていくということも1つの方法かなというふうに捉えております。全部行政が100%負担してやるということについては、現実には道の駅の多くが赤字経営を迫られているという状況を鑑みると、リスクが大きいということは先ほども申し上げたとおりでありますけれども、それにしても様々な方法があるというふうに思っておりまして、そういった民間の業者の活力を後押しする形でできることがないかということを模索したいとは思っております。
○議長  11番板垣致江子議員。
○板垣致江子議員  ぜひそういう方向でも、やはり必要だと思いますので、すべてが市負担でやらなければならないというよりは、やはりいろんな方に協力していただいてやったほうが、道の駅という名前になるのかどうか分かりませんが、そうじゃなくて、やはり皆さんの協力をいただいてやったほうが、商品的なもの、それから物産品、そういうものも全然違ってくると思います。
  生産者の思い、また観光客の思い、いろんなところをぜひ調査して、その方向に持っていっていただければいいと思いますので、ぜひ一歩一歩進めていただければということで要望いたします。
  それでは、次の赤湯駅の名称変更についてお伺いいたします。
  先ほど600名近い署名が集められ、赤湯駅から赤湯温泉駅と変更してはどうかという要望ということで、本当に、私、見せていただいたのが、用紙1枚に書いてあったこと、やっぱり難しい、予算化ができない、費用対効果ができないということでした。でも、やはりこれは、今、山形県の中で温泉があるところは、温泉駅という名前がついているところがほとんどだと思います。
  そういうことを聞きますと、なぜ赤湯温泉駅にできないかという、やっぱり市民は思うところだと思うんですね。だからその時代が、赤湯駅ができたときに、それを赤湯温泉駅とつけていたら、もう本当に安くできたんだよとか、そんなお話も聞きますが、その後でできた駅でも温泉駅として名前を改名しているところもあるということも聞いております。そのような状況で、いろんなやり方があるのではないかと思っております。
  先ほどクラウドファンディングとか、それからふるさと納税、駅名を赤湯温泉駅、ちょっと意見がもう一つあるのは南陽もつけてほしい、南陽赤湯温泉駅としてほしいとか、それでもやはり温泉という言葉がついているだけで、赤湯に降りられる方が増えるということで、ぜひそういうふうにしてほしいという思いが出たんだと思います。
  費用対効果というところを答えに出していただきましたが、その費用対効果というのは、市では、ただ単にほかの市町村が名前を改名したときに3億幾らかかりましたよと、そういうことで、それで赤湯温泉駅とした場合はそんなに入らないだろうという試算で出されたのでしょうか。
○議長  答弁を求めます。
  山口みらい戦略課長。
○みらい戦略課長  議員の質問にお答えしたいと思います。
  最初に、紙一枚で御返答して、いかがな対応だったかという御指摘を頂戴いたしました。この件につきましては、紹介いただいた方に事前にこういう理由で、こういう内容で、こういうことでこういう回答をさせていただきます、よろしくお願いしますという形を前置きさせていただいて、それを発送させていただいたものでありますので、何とぞ御理解いただきたいと思っております。
  先ほどの部分について、また議員の質問についてお答え申し上げますが、先例といたしまして茨城県、これは新幹線の止まる駅ではありません。一般駅であります。その当時の例といたしまして、3億8,900万円の費用をJRにお支払いして、2020年3月、このたびのダイヤ改正を迎えますけれども、3月のダイヤ改正で実現を見るという事例がありました。
  こちらにつきましては、2014年、いわゆる平成26年にこちら打診をJRにさせていただいたところ、当初のJRの提示額は6億3,000万円でございました。ただし、全国的に消費税の2%の改定がある際であれば、これを幾分その消費税の改定のときにシステムも同様にいじるところがありますので、若干値引くことができるということで落ち着いたのが3億8,900万円と聞いてございます。
  また、こちら先ほどお話ししたとおり、これは一般駅でございます。新幹線の止まる駅は赤湯駅でありますけれども、それにはさらに、さらなる資金需要といいますか、経費がかかるというようなこともございまして、先ほど市長答弁でもさせていただいたとおり、百有余年の長きにわたって「赤湯」という名前が全国で親しまれてきたわけでありますので、そういった点を鑑みまして費用対効果という言葉を使わせていただきましたので、何とぞ御理解賜りたいと思っております。
○議長  11番板垣致江子議員。
○板垣致江子議員  紙一枚と申しまして失礼いたしました。ただ、多分お電話だったと思いますので、受けた方たちは、最終的にはこの紙一枚しか残らなかったと。竜ケ崎駅のチラシもいただいたということで私も見せていただきました。でも、やっぱり赤湯温泉駅にしたいという思いは、ちょっと違うと思うんですね。駅名をただ単にこういうふうに変えるというのとは。
  非常に赤湯、南陽市にほれてくださっている方がいらっしゃるということで、実はまちおこしで全国的に回っていらっしゃる、JRが民間になったときに、JR東海の初代社長さんになられた方が、非常に南陽市の赤湯駅、まちおこしで長井のほうにいらっしゃったときに回ってくださって、赤湯駅、赤湯の観光のこともよく知っていらっしゃって、すばらしい市だということで、これはもっとアピールしなければ、まちおこしの講演をなさる方ぐらいだから、そんなことは本当はただでは言いたくないんでしょうが、非常に赤湯にほれ込んでいただいているということで、その方がまちおこしのブレーンの方たちに、赤湯温泉駅となった場合の経済効果を出してみてもらったそうです。そうしたら、赤湯温泉駅という名前にしたら、これは温泉売上げ、またワインの関係、ブドウの関係、すべて経済効果がどんと上がるんじゃないか。やっぱりここで、もう4億円は下らない経済効果があるというものを言ってくださったそうです。
  これはきちんと調べてもらって、やはりそういうことがあるということだそうです。南陽市のハンググライダーの障害者の方たちのそういうものも全て見られていて、南陽市はすばらしいと。だから赤湯温泉駅となれば、ここに温泉があると分かっただけでも、プラスアルファがどんどんついてくるはず。だから4億円を下らないとう試算が出たということでした。
  そういうお話を聞くと、やはり赤湯が100年さき続いた駅だとしても、そこを温泉と認識しない方たちが多くいらっしゃるとすれば、それは南陽市としてすごく損をすることだと思います。
  そういうことで、それは市の財政で、やっぱり先ほどと同じように市の財政で全てをやるというのは、これは難しいことだと思います。だから600名の方たちの署名が集まったということで、その方たちの協力、またもっと市民の方たちの思いはどうなんだ、観光の方たちもそうだけれども、一般の市民の方たちもどうだとか、そういうことをやはりもっと調べていただきたいと思うんですね。
  先日、若者がワインを飲みながらラーメンを食べに来たそうです。私たち、ここで5杯目のラーメンですと。ワインを飲んで5杯目のラーメン食べて、あとどうしようかなみたいなことで、温泉入ったのと聞いたら、ここ、温泉もあるんですかと言われたと。そういう言葉が出てきて、非常に愕然とした。だからそれだけ赤湯というのはなかなか、周りが温泉駅とついているので余計に、赤湯は温泉がないんだろうなと、もう先入観を持っていらっしゃる方もいるということで、やっぱりこういうことで若者たちが、青春18きっぷを利用して来た若者たちが何組かいて、そういうことをお聞きしたということで、ぜひそういうところも、全て観光につながっていくことで、赤湯温泉駅という改名も1つの観光の発展のネックになるんじゃないかということで、ぜひもっと研究していただきたいと思うんですが、いかがでしょうか。
○議長  答弁を求めます。
  山口みらい戦略課長。
○みらい戦略課長  御質問にお答えしたいと思います。
  さらなる研究をということで御意見頂戴いたしたと思います。これに際しては、行政だけの御回答を差し上げたわけではなくて、観光団体の方から聞き取りをさせていただいて、当日、要望をいただいたときも新聞報道になりました。その後についても、ずっとその他、観光団体の方でこういった同じような同調の御意見がありますかというようなことの聞き取りをしながら、その中で今のところ、赤湯という名前が一つの定着したものであること、また平成4年の山形新幹線開業時において、その議論は一旦なされたものであるけれども、終息した議論であること、さらにこのぐらいの費用対効果をかけて行政として、あるいは観光団体のある意味拠出として、何か金を予算化してするということについてまで切迫した今動機はないというお話を承りました。
  そのようなことから、そういう御回答を差し上げましたので、何とぞよろしくお願いしたいと思います。
  なお、日々の研究は必要かと思いますし、赤湯という名称については、そのものが温泉を語る名前でもございますので、その点も議員、御理解いただきたいと思っております。
○議長  11番板垣致江子議員。
○板垣致江子議員  私も市民の方にある程度聞きました。そうしたら、やっぱりそんなに何億円もかかるんだったら、そんなことよりもっと別なことに使ってほしいよねという方も多くありました。いろいろだと思います、その立場、立場で。
  ただ、やはり今、課長さんがおっしゃったように、そういうふうなことでちょっと聞いたということもあるんですが、今、観光に対しての考え方がどんどん変わってきております。隣のかみのやま温泉駅、また、あつみ温泉駅、この辺も駅名が温泉がついてしまいました。だから、このときも何億円出したということなんでしょうか。その辺はお調べになりましたか。
○議長  答弁を求めます。
  山口みらい戦略課長。
○みらい戦略課長  お答えを申し上げます。
  ただいま山形新幹線開業時の同様の例ということで申し上げました。かみのやま温泉駅については、その当時、新しく山形新幹線が開業するときに名称変更したわけですけれども、一千数百万円でJRの負担金は終わってございます。
  これがなぜこのように大きく違うようになったかと申しますと、皆様お気づきのとおり新幹線に乗られると分かると思いますが、自動改札というものが進みました。これが平成10年以降に東北新幹線等々に全て入れられたものであります。その前までは駅員さんの切符を切るというような形でありましたし、新幹線に乗っていてもお分かりになるように車掌さんが全部切符を拝見しますということで来られていたものが、この自動改札が入ったことによって、自動で入る、あるいは車中の点検がなくなるというようなシステムが取り入れられました。
  こういったことが平成10年であります。こういったことが境に、全てにおいて負担金の桁数が変わったわけであります。その点を御理解いただきたいと思ってございます。
○議長  11番板垣致江子議員。
○板垣致江子議員  かみのやま温泉駅については、そのようなこともあったということでございます。だとすれば、これはJRには直接関係ないのかもしれませんが、赤湯温泉のほうから、今、停車場線ということで県が整備をしていただいております。あそこが真っすぐ赤湯温泉につながったときとか、そういう観光としてまた一段と違ってくるとか、そういうときのためにいろんなことを計画、またふるさと納税に協力してもらう方に協力していただいて、ある程度資金をためておくとか、そういう何かきっかけが出たときにできるような、そのほかのきっかけもあるのかもしれませんが、そういうことも考えながら、やはりもう南陽市はそういうことはできないんですというんじゃなくて、いろんな方面から考えて、政策を立てていただいて、皆さんの協力と、あと市の協力、市民の思いが合体できるような、そういうものにたどり着けるような途中経過というか、今、いろいろと勉強していただいていてということもあるかと思いますので、ぜひいろんなことを模索しながら考えていただければと思いますが、市長のお考えをお聞かせください。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  課長答弁にありましたとおり、現在においては駅名変更について南陽市が対応するということは、そういう状況ではないという認識でございますけれども、観光振興の方策については、あらゆることを考えるということについてはおっしゃるとおりだと思いますので、そのように頑張ってまいりたいと思っております。
○議長  11番板垣致江子議員。
○板垣致江子議員  ぜひ市民の思い、またいろんな条件を勘案しながら進めていただければと思います。
  これで私の質問を終わらせていただきます。
○議長  以上で11番板垣致江子議員の一般質問は終了いたしました。御苦労さまでした。
  ここで暫時休憩といたします。
  再開は11時10分といたします。

午前10時55分  休  憩
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