令和2年6月8日(月)午前10時00分開議

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議事日程第2号
令和2年6月8日(月)午前10時開議

 日程第 1 一般質問

   散   会
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本日の会議に付した事件
 議事日程第2号に同じ

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出 欠 席 議 員 氏 名

◎出席議員(17名)
 1番 伊藤  英司  議員     2番 小松  武美  議員
 3番 佐藤  憲一  議員     4番 島津  善衞門 議員
 5番 髙岡  亮一  議員     6番 高橋  一郎  議員
 7番 舩山  利美  議員     8番 山口  正雄  議員
 9番 片平  志朗  議員    10番 梅川  信治  議員
11番 川合   猛   議員    12番 髙橋   弘   議員
13番 板垣  致江子 議員    14番 髙橋   篤   議員
15番 遠藤  榮吉  議員    16番 佐藤   明   議員
17番 殿岡  和郎  議員
◎欠席議員(0名)


説明のため出席した者の職氏名

白岩 孝夫   市長                 大沼 豊広   副市長
嵐田 淳一   総務課長              吉田 弘太郎 技術調整主幹
山口 広昭   みらい戦略課長          西牧 修二   財政課長
尾形 真人   税務課長              髙野 祐次   総合防災課長
安部 浩二   市民課長              尾形 久代   福祉課長
大沼 清隆   すこやか子育て課長       島貫 正行   農林課長
寒河江 英明 農村森林整備主幹        長沢 俊博   商工観光課長
穀野 純子   観光振興主幹           粟野  清    建設課長
佐藤 和宏   上下水道課長           佐藤 勝雄   会計管理者
長濱 洋美   教育長                穀野 敏彦   管理課長
佐藤 政彦   学校教育課長           板垣 幸広   社会教育課長
土屋 雄治   選挙管理委員会事務局長    安部 真由美 監査委員事務局長
大室  拓    農業委員会事務局長
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事務局職員出席者
髙梨 敏彦   事務局長    太田  徹    局長補佐
江口 美和   庶務係長    丸川 勝久   書記


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開      議
○議長(髙橋 篤議員)  御一同様、御起立願います。
  傍聴席の方もお願いいたします。
  おはようございます。
  御着席願います。
  これより本日の会議を開きます。
  ただいま出席されている議員は全員であります。
  よって、直ちに会議を開きます。
  本日の会議は、お手元に配付してございます議事日程第2号によって進めます。

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日程第1 一般質問
○議長  日程第1 一般質問であります。
  本定例会において一般質問の通告のあった議員は5名であります。
  一般質問においては、発言される議員、答弁される執行部ともに簡明に行い、その成果が十分得られるよう、そして市民の負託に応えられるよう、特段の御配慮をお願いいたします。
  それでは、順序に従い一般質問に入ります。
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高 橋 一 郎 議員 質 問
○議長  最初に、6番高橋一郎議員。
〔6番 高橋一郎議員 登壇〕
○高橋一郎議員  おはようございます。
  6番高橋一郎です。トップバッターで壇上に立たせていただき、誠に光栄でございます。
  私事ですが、プライベートな問題で議員を辞職して1年9か月。この間、市民各位の皆様から多くの叱咤激励をいただきました。そして、この3月の選挙にて返り咲きを果たすことができ、誠に有り難く、深く感謝申し上げます。市民の声を市政に反映させていく議員としての使命を、しっかりと初心に帰り一から活動してまいりますので、どうぞよろしくお願いいたしたいと思います。
  6月は、宮内の双松バラ園が香り立ち、小さな恋人サクランボも赤い実をつける南陽市にとってとてもよい季節です。
  しかし、世の中は新型コロナウイルスで様相が変わりました。日本では感染者が1万7,000人近くになり、死亡者も916名、世界では690万人を超え、死亡者は40万人とも言われており、パンデミックの収束の目途は立っておりません。お亡くなりになった方への心からの御冥福と、感染されて闘われている方々へのお見舞いを申し上げます。
  目に見えないウイルスは、今までの人間の行動様式を変え、人が触れ合う文化から人と人とが離れる様式になっており、とても危惧しております。経済に及ぼす影響も甚大で、これは接近禁止不況であり、前代未聞の危機と言えます。何といっても、根本的な解決は治療薬やワクチンができることですが、その間は、耐えながらもあらゆる知恵を出していくことで、行政としてはやる気のある事業者は何としても潰さないという気概と大胆な予算措置をとっていくことだと思います。この間の市当局のかなり大胆でスピーディーな対応については、深く感謝を申し上げたいと思います。
  と同時に、市民に夢と希望を与える施策を今こそ考えていくのが政治であり、市長をはじめ当局の役割と考えます。新型コロナウイルス対策でそれどころではないということではなくて、むしろ市長の強い気持ちと実行力に期待したいと思います。
  ここに、逆境を克服してまさしく大事業を成し遂げた140年前の郷土の先達の事例を紹介したいと思います。烏帽子山公園周辺整備計画、これはグランドデザインで大変立派なものを作っていただきましたけれども、それから抜粋させていただきました。
  烏帽子山公園に明治43年に建立された偕楽園碑によりますと、「明治11年、1878年に同志と相談して、よい場所にある烏帽子山を建設の地に選び、花木数百本を植え、樹間に娯楽飲食処を設け、富山と名づけました。」とあります。同志とは石岡要三氏をはじめとする16人であり、地域を思うひとかたならない志がきっかけとなったものです。
  建設計画が進んで間もない明治12年と13年には、立て続けに二度の大火に見舞われ、公園を含む全域が廃墟となりました。しかし、そのような状況下でも整備は継続され、富山の地に加えて2町7反歩、約2万7,000平米の広大な園地となりました。明治26年には偕楽園─水戸市の偕楽園と同じ名前ですね─と命名されましたが、その後烏帽子山公園と名前を変えて現在に至っています。
  しかも、この明治時代、皆さん御存知のとおり、100年前はスペイン風邪というのもありました。この140年前は、コレラの大流行に日本が見舞われたときでもあります。明治12年、ちょうどこの烏帽子山の地に建設しようというところですね。本州全体に広がって16万2,000人ほど罹患し、死者は10万5,000人を超え、致死率65%に達したと言われています。明治19年、1886年にも10万人を超える死者を出しているのです。赤湯町で何人罹患したか、亡くなったか、調査不足で分かりませんが、大火災にコレラの被害は想像を絶するものです。それでも、この大事業を成し遂げたからこそ、今あの桜を楽しむことができます。
  そこに植えたエドヒガン桜225本プラス様々な花木数百本、これから先数百年、特にエドヒガンは数百年は樹勢が衰えることなく、むしろ年を重ねることで巨木となり、これから隆盛を迎えると思われます。明治の偉大なる先達が未来への福を植えた気概と根性と諦めない心を決して忘れてはなりません。あらゆる知恵と予算を絞り出して取り組めば、新型コロナウイルスを克服し、逆にそれを活かしていけることを信じていきたいと思います。
  それでは、通告していることについて質問しますが、本日はお忙しい中、関心と興味を持って傍聴にいらっしゃった方がおられますので、市長をはじめ当局は分かりやすい答弁をお願いしたいと思います。
  新型コロナウイルスにより新しい行動様式への転換が求められていますが、癒しと健康と予防医療は変わらない価値観だと思います。その視点に立ち、以下のことにつきまして市長の考えをお伺いします。
  1点目、「癒しと健康のハイジアパーク南陽」の今後の在り方について。
  市長は、3月27日の記者会見で次のように発表しました。1、譲渡に関する条件等を整理、検討するとともに、譲渡する民間事業者の選定を進める。2、指定管理者制度で運営している第三セクター株式会社ハイジアパーク南陽は、令和3年3月末日で解散する手続を進める。
  その発表の前後に市民有志より事業継続の要望がなされ、市長名での回答もなされましたが、次のことを踏まえながら具体的にどう考えているのか、市長の見解をお伺いします。
  (1)本施設の目的、(2)譲渡の具体的条件、(3)民間事業者等の申込みの状況、(4)解散時期の延長。
  2点目、「吉野川癒しと交流スポット」の新設についてです。
  平成25年、26年の南陽の豪雨災害からの復旧復興の証として、吉野川の多角的利用を図りながら、市民の癒しと交流の場を新たに設けることはいかがでしょうか。
  (1)吉野川堤防をサイクリングロードに。花公園を起点として、堤防をサイクリングロードとして整備して活用を図る。
  (2)湯河原源泉付近に公園をつくる。温泉を活用しながら、幼保育園児や大人との世代間交流を図る場所として活用できる。
  (3)新生橋上流に芋煮会のできる場所を。水道水も利用できるようにして整備して、観光スポットとして活用できます。
  以上、壇上からの質問といたします。市民の立場に立った議論を展開することを御期待申し上げ、どうぞよろしくお願いを申し上げます。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
〔白岩孝夫市長 登壇〕
○市長  おはようございます。
  6番高橋一郎議員の御質問にお答え申し上げます。
  初めに、ハイジアパーク南陽についての1点目、本施設の目的についてでございますが、住民の福祉の増進と地域活性化を図ることを目的に設置しております。
  2点目の譲渡の具体的条件についてでございますが、本年4月、庁内にプロジェクトチームを立ち上げ、検討している段階でございます。譲渡の具体的条件については、決まり次第、議会にも報告したいと考えております。
  3点目の民間事業者等の申込み状況についてでございますが、現段階で譲渡の具体的条件が決まっていないことから、正式な申込みは受け付けておりませんが、数名の方からお問い合わせをいただいております。
  4点目の株式会社ハイジアパーク南陽の解散時期の延長についてでございますが、現段階においては、令和3年3月末日で解散することで手続を進めてまいりたいと考えております。
  なお、先に提出しております「株式会社ハイジアパーク南陽の経営状況」のとおり、令和元年度の決算は、指定管理料の増額もあり黒字となったものでございます。また、新型コロナウイルス感染症の影響で、3月31日からのレストラン営業の停止や、4月16日から全館休館したこともあり、令和2年4月の月次決算でも売上高は前年と比べて約9割、860万8,000円減の103万5,000円、営業損益金額は653万2,000円の赤字と、大変厳しい状況となっております。
  このような状況が続けば、指定管理料をさらに増額する必要もあり、市民の皆様にさらなる多額の負担をお願いすることになりますので、解散時期を延長することは難しいと考えております。まずは、今年度中に民間事業者へ譲渡することも含めて、本施設を継続する方法を模索してまいりたいと考えておりますので、御理解を賜りますようお願い申し上げます。
  次に、「吉野川癒しと交流スポット」の新設の1点目「吉野川堤防をサイクリングロードに」についてでございますが、吉野川周辺につきましては、平成25年、26年の豪雨災害からの吉野川河川災害復旧等関連緊急事業と平行して、平成28年度から山形県主催による河川とまちの魅力ある空間形成を図るための勉強会が開催されました。地元住民と県、本市により話し合いを重ね、堤防等の利活用についても検討がなされましたが、吉野川の護岸は急勾配のため、安全面の観点から困難と判断された経緯がございます。
  次に、2点目の「湯河原源泉付近に公園をつくる」についてでございますが、湯河原源泉周辺には公園として整備できる市有地はなく、実現は難しいと考えますが、吉野川流域全体を俯瞰して、必要な魅力づくりにつきましては今後も検討してまいりたいと存じます。
  次に、3点目の「新生橋上流に芋煮会のできる場所を」についてでございますが、市民ニーズを見ながら検討してまいりたいと存じます。
  今後も吉野川は本市を構成する大切な地域資源であり、安全・安心を確保するとともにまちづくりに生かしてまいりたいと考えております。
  以上でございます。
○議長  再質問に入ります。
  6番高橋一郎議員。
○高橋一郎議員  再質問をしたいと思います。
  まず、市長に全般的なことでお伺いをしたいというふうに思っています。考え方をお伺いをしたいと思います。
  SDGsという持続可能な開発目標というのがございます。これは、2015年9月の国連サミットで採択なりまして、国連加盟193か国が2016年から2030年の15年間で達成するために掲げた目標です。これは、日本でも、それから山形県、南陽市としてもそういうような視点に立って市政に反映させていくというふうなところだと思いますけれども、まず今回、一般質問をしていた2点については、そのような観点も私は考えていかなければならないというふうに思っております。その中で、全般的にこのSDGsに対する市長の考え方をお伺いをしたいと思います。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  SDGsにつきましては、昨年度以前も議員各位から一般質問におきまして様々な御提言をいただいているところでございます。本市としましては、ただいま第6次南陽市総合計画を策定しておりますが、SDGsの考え方もしっかりと踏まえながら今後の10年間の計画をつくっていく必要があるというふうに思っております。
  昨日においては、国の合計特殊出生率、あるいは本県の合計特殊出生率も低下しているという報道もございました。また、気象変動による異常気象の自然災害も頻発しております。様々な意味で、何とかしてこの地球環境全体を持続可能な次世代につなげていけるものにしていくという考え方については大変大事なものであると認識しているところでございます。
○議長  6番高橋一郎議員。
○高橋一郎議員  その認識については私も同じです。ただ、私も前から、議員になったときからいわゆるロハスシティ南陽というようなことを唱えて、持続可能、いわゆるサステナビリティー、そこを目指して考えていかなければならないというふうに思っております。
  その中で、市長が先ほど答弁の中で魅力的なという言葉を使われました。魅力的な南陽市にしていくというふうなこと。それについては様々考え方があると思います。その中で大事な視点というのは、魅力というのは何かというふうなことなんですけれども、市民の福祉の向上、先ほど本施設の目的はといったら、市民の福祉の増進と地域の活性化だというふうにおっしゃいました。これは非常に幅広い概念ですけれども、その中でやはり市民の福祉の向上といった場合には、利益だけで考えられない部分というのは必ずあります。その不採算部門を例えば全て切っていくんだという単純な、短絡的な発想ではなくて、どのように市民が喜んで魅力的な生活をしていくのかということが非常に大事なことだと思いますので、持続可能イコール不採算部門は切り捨てていくというふうな考え方をちょっとそれは駄目なんじゃないかなというふうに私は思っていますが、その点についてもお伺いしたいと思います。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  不採算部門を切り捨てていくということイコール持続可能ということではないと私も認識しております。人口の減少に伴って税収も厳しくなることが予想されておりますけれども、ここ10年、20年の間に行政の歳出の構造も大きく変わってきております。特に扶助費が増額しているということが全国どこの自治体でも大変大きな課題でございます。どういった分野に今、そしてこれから予算が必要で、何をしていかなければいけないかということをよく見極めた上で行政運営していくという考えが大事なのではないかと思っております。
○議長  6番高橋一郎議員。
○高橋一郎議員  そういうふうな観点であればいいんですけれども、基本的にそのイコール短絡的でないというようなことはひとつよろしくお願いをしたいと思います。
  質問の要点に入っていきたいと思いますが、まず住民の福祉の増進と地域の活性化、これについてはいわゆる平成4年の条例でもってうたわれているものです。それは変わっておりませんね。この中で、いろいろな当然設置に関しての条例とか規則もございますけれども、これについてはどのように、例えば来年3月までにはもうやめるんだというふうにしているわけですけれども、それに替わるような住民の福祉の増進について考えておられるのか、それについてはどうでしょうか。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  ハイジアパークについては、良質な温泉を、そして風景を活用して住民の福祉の向上、増進、そして地域活性化を図るという目的がございます。そのやり方について、ハイジアパークの今後と併せて考えていく必要があるというふうに思っています。
  私、一昨年の市長選挙のときには、本市の温浴施設全体の在り方も考えていかなければいけないということを申し上げてまいりました。また、議会の皆様からも、ここは長期的な方針を策定するべきだということも御提言をいただいておりました。そうした意味から、今非常に新型コロナウイルスで経営が大変厳しい状況にある赤湯温泉旅館、あるいはこれもまた同じような状況にある公衆浴場、あるいはハイジアパーク、そういったものを全体として考えて今後の在り方を模索していく必要があるのではないかというふうに思っております。
○議長  6番高橋一郎議員。
○高橋一郎議員  全体的に考えていくというふうなことです。そこは当然そうだというふうに思います。
  (2)の譲渡の具体的な条件についてですけれども、まだそのプロジェクトチームを立ち上げたばかりで検討中だと。分かり次第というふうなことの答弁がありました。
  これは、私は来年3月にやめるというのが先にあって、そこから出発しているのかなと、逆算して。そういうふうに思っているんですが、それにしては余りにも今の段階で条件というのが出ていないというふうに私は思っています。
  例えば、土地については全部一体として譲り渡す、あるいは貸し付けるのか、その辺も全く分かりません。不動産の評価はどうなっているんでしょうか。あるいは、予定価格というのは当然つけなければならないわけですけれども、そういったものはどういうふうに考えているのか。現時点で結構です。分かっているものを教えてください。
○議長  答弁を求めます。
  長沢商工観光課長。
○商工観光課長  御質問にお答え申し上げます。
  4月にプロジェクト会議を発足いたしまして、これまで2回ほど打ち合わせを行いました。その中で、今議員おっしゃったような土地の問題について非常に多くの課題が出てきてございまして、それがこれから整理する段階に入っています。
  具体的に申し上げますと、あのハイジアパークのところ一体的に南陽市の名義にはなっているものの、例えば中に市道が走っているわけでございます。そこの市道についても分筆する必要があるのではないかとか、または敷地内に何か所かに貸している部分もございまして、その辺の整理だったり、土地だけを見ても非常に課題があって、これから大至急取り組んでまいりたいなというふうには考えておりますけれども、そういったことから土地についても、例えば譲渡となった場合についても、市として残しておかなければならない土地、そこをしっかり把握した上で、それを除いた全体でいいのか、またはそれを除いたとしてもさらに市として必要な部分を確保して、残りの部分、今使っている例えば建物周辺、駐車場周辺だけでいいのかどうか、そういったところも含めて検討しているところでございます。あと、不動産のほうの評価についてもこれから進めてまいりたいというふうに考えておりまして、予定価格についてはその状況を見てこれから検討することになります。
  以上でございます。
○議長  6番高橋一郎議員。
○高橋一郎議員  そういう状況だと。思った以上に私は大変だなというふうに思いますね。要するに買い受ける人、私が例えば買いたいというふうに申込みした場合に、土地の問題がはっきりしないものは買えません。そういうふうなことからすれば、結構時間がかかるんじゃないか。
  したがって、私は最後の4番目にいっていますけれども、やっぱりそういったことをしっかりと見ながら作業を進めていって、無理だったらば先延ばす必要があるんじゃないかなというふうに思います。
  もう一つ、ここのところでお聞きしたいのは、この譲渡についての決定ですね。ごめんなさい。要するに、来年の3月31日でもうやめるんだというふうなことについては、例えばその決定というのは取締役会で決めるんですか。それは、取締役会の専決事項なんですか。それとも株主総会なんですか。
○議長  答弁を求めます。
  長沢商工観光課長。
○商工観光課長  御質問にお答え申し上げます。
  まず、株式会社ハイジアパーク南陽が解散するかどうかについてですが、まずは取締役会のほうである程度方針を決めた上で、最終的には株主総会というふうな流れになると考えております。あとは、株式会社とは別にハイジアパーク南陽のあの施設、また土地も含めてどうするのかというふうな部分、仮に譲渡というふうな部分になれば、議会のほうの議決を得て譲渡というふうな形になると考えております。
○議長  6番高橋一郎議員。
○高橋一郎議員  私も取締役会のその権限、専決に関してはよく分かりませんけれども、やはり大事なことですから、当然株主総会で決定するものだというふうに思っております。そういったことをまだ経ていないわけですよね。それをやっぱり経る必要があるというふうに私は思っていますけれども、この事業報告書の中で、元年度に4回取締役会をしているようですけれども、その中でちょっと気になったのが、分からないのは、第2号議案の株式の譲渡承認とあります。株式の譲渡承認ということは、これは何、減資をしたか何かしたのかなというふうには思うんですけれども、この辺についても例えば取締役会だけでいいものかどうか、株主総会という、いわゆる株主が30人ほどいらっしゃるわけですね。その株主についてのしっかりとした協議というのはなされているのかどうか、そこも併せてお伺いしたいと思います。
○議長  答弁を求めます。
  長沢商工観光課長。
○商工観光課長  お答え申し上げます。
  ただいまございました株式譲渡承認、令和2年2月13日の取締役会の件でございますけれども、この件についてはある民間事業者の方からある個人の方に株の譲渡がございました。そして、その個人の方を経由して南陽市のほうに株の譲渡があった件でございます。それで、こういった株式のほうの譲渡の承認というのは、会社法の中で取締役会のほうで決議するというふうな規定がございまして、今回取締役会の中での決議となったものでございます。
○議長  6番高橋一郎議員。
○高橋一郎議員  じゃ、減資についてはどうなんでしょうか。そこについてはよく、話によると減資があったんだけれども、きちんとしたことは聞いていないというふうなこともちょっとあるやに聞いたことがあるものですから、その辺についてお伺いしたいと思います。
○議長  長沢商工観光課長。
○商工観光課長  資本金の減額、いわゆる減資につきましては昨年度の事業でございましたので、この株式会社のほうの事業報告のほうには年度は今年度の部分だけですので記載はございませんけれども、その進め方といたしましては、取締役会、その後株主総会というふうなことで決定になったものでございます。
○議長  6番高橋一郎議員。
○高橋一郎議員  株主総会で決めているということですね。分かりました。
  今の話で、具体的な条件の中でもう一つ、温泉の問題があります。温泉の問題については、例えば今ある温泉を吸い上げてポンプアップしているわけですけれども、そこを例えば新しく買う方について、買う、あるいは譲り受ける方が、それは要らないと。要らないというよりも、そこで私は掘りたいといった場合、どのような対応を考えているのか。つまり、それはじゃその土地についてあなたに譲渡しますので、温泉を掘ってもいいですよと例えば許可をします。一方で、現在ある温泉の権利はあるわけですよね。それはどういうふうにしていくのか。そこも考えていかないと、これは難しいというか、駄目だなというふうに思っています。その辺についてはどうですか。
○議長  長沢商工観光課長。
○商工観光課長  お答え申し上げます。
  プロジェクト会議の中でもその源泉の部分というのは非常に大きな問題になってございまして、ただ開業当初よりは若干量も含めて低下しているというふうな部分がございまして、我々としてはまずはあの源泉が使えるのかどうか、さらに赤湯財産区、管理していただいているのが赤湯財産区さんでございますので、そちらのほうと調整して、引き続き例えば民間事業者の方が利用することが可能なのかどうか。
  先ほど条例というふうな話も出てきておりますけれども、あの源泉についても赤湯財産区のほうの特別温泉条例というふうな別な条例がございまして、その条例の中では、今現在ではハイジアパーク南陽でしか使えない。そして、使用権については南陽市だけというふうな規定になっているものですから、仮に民間事業者があそこが使えるというふうな場合については、そういった条例のほうの改正なのか、廃止なのかも含めて検討が必要になります。
  また、プロジェクト会議の中では、あの源泉はもう使用せずに、新たに例えば掘っていただくというというふうなことを条件にすることも1つの案というふうなことで検討はしてございます。
○議長  6番高橋一郎議員。
○高橋一郎議員  そういったことをやはりこのプロジェクトチームの中で考えていくというふうになっていった場合に、あそこの施設に関して現在利用している方がいらっしゃるわけですね。その人たちの利益というんですかね、そういったこともやっぱり保障をある程度していかなければならないというふうに私は思っているんですが、それは次に移るとしてですね。
  この譲渡の具体的条件でもう一つ、その土地についてなんですけれども、全体で、市長、あそこハイジアパークというのはすごい財産ですよね、まずは。景観から見渡しもいいし、非常にすばらしい場所にあると思います、ちょっとアクセスは悪いんですけれども。でも、そういうふうなことを利用していった場合には、あそこの施設だけではなくて、その周辺の土地についてもやっぱり価値があると思うんですよね。いろいろな意味で、ある人から見ればすばらしい財産だと思うんです。
  そういうふうなことを活用していくために、私はやっぱり全体だろうと。施設だけの土地じゃないよと。今は、例えばゲートボールとか、そういったことをするような利用の利用料金設定とかね、そういうのもまだ残っていますよね。あるいは、あそこら辺を何かもっとデザインのプロからすれば、いろいろな意味で面白い活用ができるんじゃないかということもあると思うので、私は全体だと思っています。全体といった場合には、先ほど市道、南陽市道があるというようなこともありましたけれども、そういうふうなことをやっぱり解決していかないと後々難しいのかなというふうに思いますので、ちょっと私はそういったことも含めて時間がかかる問題かなというふうには思っています。
  時間もあれですので、次に進みたいと思いますが、(3)の申込みの状況ですね。具体的な条件が決まっていないので、正式にはまだだと、お問い合わせの段階ですよというふうにありました。これ申込みの受付の期限というのは設けるんですか。
  例えば、今現在ある、私も聞いているところによりますと、すばらしい世界的にも有名なデザイナーの方が興味を持っていらっしゃるというふうなこともお聞きしました。そういったことで進んでいけば面白いなというふうにも思っています。そういった中で、複数申込みを受けた場合に、その決定の仕方というのはどういうふうにするのか。プロポーザルになるのか。そもそも行政側として条件がはっきりしていませんよね。全体で貸すのか、譲るのか、それも分かっていない。温泉をどうするのかもまだ分かっていない。そういった中で、私は期限を切るというのはまだまだ難しいんだろうというふうに思いますが、その辺についてどうですか。
○議長  答弁を求めます。
  長沢商工観光課長。
○商工観光課長  お答え申し上げます。
  今議員おっしゃるとおり、その民間事業者のほうの譲渡を検討するに当たって、先ほど議員がおっしゃられたような公募型のプロポーザル方式というのもかなり高くなってくるのかなというふうに感じてはおります。そういった中で、やはり公募をする場合、ある程度の申込みまでの期間だったりとか、あとは審査の期間だったりとか、そういったものを含めてなるべく早くこちらのほうでそのスケジュールを決めたいなというふうには考えております。ですので、令和3年3月末日までの間に民間事業者の方とうまく契約できるように、課題は本当に山積みではございますけれども、対応してまいりたいというふうに考えております。
○議長  6番高橋一郎議員。
○高橋一郎議員  現在条件が余りはっきりしていない中での意見のやりとりというのは、私としてはこういう問題がありますねというふうなことしか言いようない状態ですね、今。そうなってくると、やはり新たにいわゆる希望する事業者の方がどういうふうに考えているのか、そのことのすり合わせも出てきます。コロナの対応をしながらこの大きな問題も解決していく、これは非常に難しいなというふうに思っております。
  そういうふうな中で、4番になりますけれども、やはりデッドラインを3月31日に決める。そこは、目標はいいですよ。でも、今みたいな形、土地の問題もある、温泉の問題もある、どういうふうに考えているのかということのプロポーザル方式なのか、そこも分からない、そういった中ではお互いにちょっと無理があるんじゃないかと思うんです、デッドラインを決めること自体が。
  確かに、一番最初冒頭、市長が申し上げました、もう本当に大変だと、経営が。それも分かりますけれども、逆に、さっき言ったように市民というか、住民という言葉を使っているということは県外、市外の方も含めて言っているんだなというふうに思っていますけれども、要するにお客さんを呼びながら、そしてにぎわいを創造するというふうなことだったと思うんですが、コロナの問題で一変しました。けれども、いろいろな意味で、また違う角度で考えていくきっかけも与えてくれたと思うんですね。ということであれば、やはり3月31日を目標にするのはいいんだけれども、そこは状況によっては延ばすよというふうなことを考えていくことが大事だと思うんですが、市長どうですか、そこは。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  期限につきましては、譲渡の募集の期限のことと、それから株式会社ハイジアパーク南陽としての営業の期限と2通りあると思うんですけれども、譲渡についてはいつまでということではなく、できるだけ早くそういった事業者が見つかるように努めていくということだと思います。一方で、ハイジアパーク南陽としての営業がいつまでできるのかということについては、会社経営する上でどうしても欠かせないものはいろいろありますけれども、その中の1つに資金がございます。その資金については、昨年までの経営状況であれば年末まで十分に運営していけるものでありましたけれども、この4月、5月の状況を見ますと本当に厳しいことになっております。そういったこともこの状況の変化をしっかりと捉えながら対応を考えていかなければいけないということで、そこは議会の皆さんにも様々に御相談しなければいけないことかなというふうにも思っております。
○議長  6番高橋一郎議員。
○高橋一郎議員  私も営業と譲渡については分けて考えるべきだというふうに思っていますけれども、ただ市長の経営者的な考え方だけではなくて、最初冒頭に申し上げましたように公共の福祉というようなことを考えた場合には、利用されている方もいるというふうなこともあるわけですね。それはじゃ何人なのかとか、それに対して1,000万円も投入していいのかとかというようなことがあるかもしれませんが、そういった両方のことを見ながら判断していくべきだというふうに思います。
  やっぱり1回閉じてしまうとなかなか難しいのかなというふうに私は思っています、やり方ですね。そのことも含めて、ぜひここは、譲渡については今の話ですと少し延びてもいいんだよと。別にそこは3月31日に考えてもいないよというふうなことだったんですが、そのようなことでよろしいですか。状況に応じて。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  いつまでに決まらなければ譲渡はしないという考えは持っていないということでございます。
○議長  6番高橋一郎議員。
○高橋一郎議員  分かりました。
  今日のところはこのような形で、これから今後またいろいろ具体的なことで詰めていく必要があると思いますので、またそのときよろしくお願いしたいと思います。
  2番目について、時間もないですけれども、いきたいと思います。
  まず、「吉野川の癒しと交流スポット」についてですが、サイクリングロードに関しては急勾配でちょっと難しいというふうな話がありました。これは、そういうふうな技術的な県の見解であるというようなことは分かります。
  ただ、全部がそうなのかと。あそこの中での全部そうなのかということを私はちょっと疑問に思うんですね。できないというふうなことで退けるんじゃなくて、やっぱりできることを探していくというふうなことになるのかなと。例えば、あそこ二色根というか、花見橋付近の土手に関しては広くなりますね、当然市道認定するわけですから、そういうふうな中では、そこはしっかりとできるでしょうと、例えば私は思います。そういうできないことだけではなくて、ある程度希望が持てるというふうなことも必要なんだなというふうに思います。
  また引き合いに出しますけれども、2018年の南陽市雇用創造協議会で、実践アドバイザーの高木響正先生が言われた、南陽市を癒しのまちにすることが近隣の温泉地と差別化するユニークなことではないかというふうに提案をされております。その1つとして、やはり今まで災害というふうな、河川というのは災害だというようなことだけじゃなくて、それはともに生活の中で楽しいこともできるんだよと。それは、サイクリングであったり芋煮会であったり、公園であったり語らいの場であったりできるんだよというふうな大きな意味での私のコンセプト、考え方があります。それを利用するには、確かに法的なものについてはいろいろな制限があるでしょう。でも、全部が全部そうじゃないというふうに思っております。できるものをやっていくというようなことについてはどうでしょうか。市長、どうですか。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  できることを考えるということについてはおっしゃるとおりだというふうに思います。
  私もいろいろなことができないかということについては、担当課と様々にお話しさせていただいております。その中で、前の河川の利活用の仕方と現在の管理上の利活用の仕方で大分変わっていて、桜の木を植えることができないかということについてもなかなか厳しいものがあるということを伺っておりまして、できることを模索していくということについては今後も続けていきたいというふうに思っています。
○議長  6番高橋一郎議員。
○高橋一郎議員  今の(2)についてもやっぱり同じようなスタンスだと思うんですね。先ほどの答弁ですと、流域を俯瞰して魅力づくりに検討してまいりたいというふうな話でしたので、そこに集約なっているのかなというふうに思います。ぜひこれは、私もいろいろな意味で頑張ってまいりますけれども、ぜひそのやれることを行政としても考えていってもらいたいというふうに思います。
  (3)の芋煮会のできる場所についてですが、市民ニーズを見ながらというふうに前置きをなさいました。市民ニーズというのは、私はあると思うんですよね。本当に、何であそこにないんだろうなと。あそこのいわゆるそのもっと上流のところはありますね。でも、やっぱり水がないです。あと狭いです。そういうふうなことよりも、しっかりと水の出る施設というようなことを望んでいると思いますよ。その辺のニーズの把握というのはどのようになさるんですか。
○議長  山口みらい戦略課長。
○みらい戦略課長  御質問にお答え申し上げます。
  ただいま御提案いただきました新生橋付近というようなこともございます。また、御提案いただきましたとおり、上流側、宮内地区の向山公園内にもそういった機能はあるというわけでございます。そういったことを総合的に勘案いたしまして、市民ニーズ、いわゆる皆様方が本当にもっと多くそういった場所を求められるのかという部分については御意見を頂戴しながら、あるいは隣接いたしますそういった施設もございますので、そういった皆様方とお話合いをさせていただきたいと思います。
○議長  6番高橋一郎議員。
○高橋一郎議員  隣接する施設というのは要するに花公園だと思うんですが、その花公園についてもやはり、あそこは1つの大きなスポーツ、あるいは交流、憩いのスポットでもありますね。そこと一体として芋煮会ができる場所というのは、これは先ほど来市長がおっしゃっている魅力ある南陽市。南陽市に来てよかったなというふうに思われる大きなことになるのじゃないかなというふうに思います。
  そういうふうなことを一番最初に冒頭私申し上げたように、今やっぱり福を植えていく、福植をしていく、そういったところも大事なんだというふうに思っています。その考え方に立ってぜひお願いしたいというふうに思いますが、どうでしょうか。最後、市長よろしくお願いします。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  先ほど議員がおっしゃられましたできることはないのかということで、できないというその考えに立つのではなく、どういったことができるんだろうと。どういったことが市民の皆さんの今後の暮らしの上でいいことなのかということは常に考えながら取り組んでまいりたいと思います。
○議長  6番高橋一郎議員。
○高橋一郎議員  じゃ、質問を終わりますけれども、ぜひそういったスタンスで継続してまたよろしくお願いしたいと思います。終わります。
○議長  以上で6番高橋一郎議員の一般質問は終了いたしました。御苦労さまでした。
  ここで暫時休憩といたします。
  再開は11時5分にします。

午前10時51分  休  憩

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