令和2年9月4日(金)午前10時00分開議

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議事日程第3号
令和2年9月4日(金)午前10時開議

 日程第 1 一般質問

   散   会
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本日の会議に付した事件
 議事日程第3号に同じ
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出 欠 席 議 員 氏 名

◎出席議員(17名)
 1番 伊藤  英司  議員     2番 小松  武美  議員
 3番 佐藤  憲一  議員     4番 島津  善衞門 議員
 5番 髙岡  亮一  議員     6番 高橋  一郎  議員
 7番 舩山  利美  議員     8番 山口  正雄  議員
 9番 片平  志朗  議員    10番 梅川  信治  議員
11番 川合   猛   議員    12番 髙橋   弘   議員
13番 板垣  致江子 議員    14番 髙橋   篤   議員
15番 遠藤  榮吉  議員    16番 佐藤   明   議員
17番 殿岡  和郎  議員
◎欠席議員(0名)



説明のため出席した者の職氏名

白岩 孝夫   市長                 大沼 豊広   副市長
嵐田 淳一   総務課長              吉田 弘太郎 技術調整主幹
山口 広昭   みらい戦略課長          西牧 修二   財政課長
尾形 真人   税務課長              髙野 祐次   総合防災課長
安部 浩二   市民課長              尾形 久代   福祉課長
大沼 清隆   すこやか子育て課長       島貫 正行   農林課長
寒河江 英明 農村森林整備主幹        長沢 俊博   商工観光課長
穀野 純子   観光振興主幹           粟野  清    建設課長
佐藤 和宏   上下水道課長           佐藤 勝雄   会計管理者
長濱 洋美   教育長                穀野 敏彦   管理課長
佐藤 政彦   学校教育委員           板垣 幸広   社会教育課長
土屋 雄治   選挙管理委員会事務局長    安部 真由美 監査委員事務局長
大室  拓    農業委員会事務局長
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事務局職員出席者
髙梨 敏彦   事務局長    太田  徹    局長補佐
江口 美和   庶務係長    丸川 勝久   書記


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開      議
○議長(髙橋 篤議員)  御一同様、御起立願います。
  傍聴席の方もお願いいたします。
  おはようございます。
  御着席願います。
  これより本日の会議を開きます。
  ただいま出席されている議員は全員であります。
  よって、直ちに会議を開きます。
  本日の会議は、お手元に配付してございます議事日程第3号によって進めます。

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日程第1 一般質問
○議長  日程第1 一般質問であります。
  昨日に引き続き一般質問を始めます。
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高 橋 一 郎 議員 質 問
○議長  最初に、6番高橋一郎議員。
〔6番 高橋一郎議員 登壇〕
○高橋一郎議員  おはようございます。
  6番高橋一郎です。
  本日は、お忙しい中、傍聴に来ていただき、大変ありがとうございます。また、インターネット同時中継やNCV生中継を見聞きしている方々にも感謝申し上げます。
  昨日は台風9号、昨日の15時には温帯低気圧になったんですが、そのフェーン現象で山形では36.5度の猛暑日、庄内の鼠ヶ関では39.1度と、9月としては観測史上最高気温になりました。今日は一転して、遊佐町6時ごろ110ミリの記録的短時間大雨が降り、酒田市南部でも100ミリの猛烈な雨に見舞われています。この狂った気象は、一体いつまで続くのでしょう。
  今度は、過去最強クラスの巨大台風10号が日本に接近しています。6日夜から7日朝に九州に最も近づく予想で、過去に経験したことのない暴風に見舞われ、九州、四国上陸の可能性もあり、大規模停電もあると今から厳重警戒されています。他人事ではなく、私たちも今から各家庭、事業所では万全の備えをしなければならないと思います。
  一方、国政に目を転じれば、安倍首相がにわかに辞意を表明して、台風のような大嵐が吹き荒れています。与党、野党を問わず、モリ・カケ・桜、選挙での金の問題を葬り去ることなく、忖度政治の一掃を図るように、しっかりと国会を開き、大いに議論し、追及するべきと思います。そして、早く国民の真意を問うべきだと強く思っております。
  さて、7月26から29日に、南陽市はまたも甚大な豪雨被害に遭いました。住宅のみならず、農地、取水堰等の農業用施設、農作物等で被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。コロナ禍の中での避難と避難所の運営も大変でした。改めて、市当局や消防団の皆様と、区長はじめ各種団体の方々に敬意と感謝を申し上げます。
  私も、地元椚塚を中心に吉野川周辺と赤湯地区の避難所を巡回しました。平成26年のように県道や道路が川のようになったことはありませんでしたが、白波を立てて襲いかかる吉野川の濁流の速さと音には恐怖を感じました。
  今回の雨も、あと数時間大雨が降ったら、吉野川は洪水になったのではないかと、肝を冷やしたのは私だけではありません。花見橋上流左岸を鋭くえぐられた場所は、その流れの速さ、強さを端的に表しています。平成26年豪雨と同程度の雨が降っても大丈夫なような設計で、現在も工事は進んでいます。しかし、それを超える雨の降る確率が高いことは、昨今の日本各地の被害状況を見ても明らかです。抜本的な対策を講じるしか、安全で安心な生活は得られないと改めて痛感しました。
  それでは、通告していることについて質問します。次の点について市長の考えをお伺いします。
  第1点目、吉野川の豪雨洪水への抜本的対策について。
  (1)遊水地などの確保。
  吉野川流域の吉野橋上流に遊水地を確保する。
  (2)遊水地の通常時のスポーツ利用。
  遊水地の一部をコンクリート施工して、若者に人気のスケボーやスノーボードができれば、一石二鳥の利用が可能になると思います。
  (3)上流支川の砂防工事。
  土砂や水が本川に流れないように、砂防ダムなどを造る。
  (4)羽黒橋及び土場橋の改修。
  流木が引っかからないような橋脚のない橋に早く架け替えること。
  2点目は、高ツムジ山の眺望についてです。
  十分一山から砂利道を車で5分ぐらい上ると駐車場があり、歩いてすぐの頂上からは360度のパノラマビューイングを楽しめます。国道から10分でこれだけの景観を楽しめるのは、日本でも有数だと思います。一度見ると、また来たくなるスポットです。
  ただ、方向を見て山の名前が分かる案内板がなく、観光客等からも、一目で分かるような表示があれば、親切なおもてなしの南陽市になると思います。
  また、北側の見晴らしは、伸びた樹木により妨げられています。せっかくの360度パノラマが泣いている状況です。
  次の提案をしますので、市長の考えをお伺いします。
  (1)案内板の設置。
  吾妻山、大荒沢山、飯豊連峰、朝日連峰、月山、蔵王山等の表示板の設置。
  (2)北側見晴らしの確保。
  松などの樹木伐採を行い、まさしく360度ビューイングが楽しめるような環境に改善し、保持すること。
  以上、壇上からの質問といたします。市民の立場に立った議論を展開することを御期待申し上げます。どうぞよろしくお願いいたします。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
〔白岩孝夫市長 登壇〕
○市長  おはようございます。
  6番高橋一郎議員の御質問にお答え申し上げます。
  初めに、吉野川の豪雨洪水への抜本的対策についての1点目、遊水地などの確保についてでございますが、河川流域の保水機能を高め、雨水の流出を抑制する対策として、遊水地を整備することは有効な手法であると考えております。
  本市の都市立地状況からすれば、優良な耕作地がなくなるような状況も懸念されるなど難しい課題もありますが、沿線の耕作放棄地を利用するなど、河川を管理する山形県から指導、助言をいただきながら研究してまいりたいと考えております。
  したがいまして、現在のところは、河道掘削、護岸及び堤防の改築、強化などとともに、下流の最上川も含めたさらなる流下能力の向上を図っていただくよう、引き続き、国、県の関係機関へ重要事項として要望してまいります。
  次に、2点目の遊水地の通常時のスポーツ利用についてでございますが、先ほど申し上げました様々な課題を整理した上で、検討してまいります。
  次に、3点目の上流支川の砂防工事についてでございますが、砂防事業を管理する山形県において、上流の荻地内をはじめ各所で計画に沿って整備していただいており、このたびの豪雨でも流木や土石流などに対して十分機能を発揮して、市民生活の安全に寄与しているものと理解しております。
  今後も計画されている砂防事業が早期に完成が図られますよう、要望してまいります。
  次に、4点目の羽黒橋、土場橋の改修についてでございますが、現在の工事においては、両方の橋とも流下能力には影響はないものと、河川を管理する山形県からお聞きしております。
  今後は、現在の復緊事業計画による整備が完了した後、置賜圏域河川整備計画を実施するときに検討していくとお聞きしておりますので、整備促進に向け、山形県に粘り強く要望してまいりたいと考えております。
  次に、高ツムジ山の眺望についての御質問でございますが、議員がおっしゃるとおり、南陽スカイパーク一帯は十分一山、高ツムジ山ともすばらしい眺望や雲海が望め、市街地からも短時間で到着できる絶景スポットとして知名度も上がってきております。
  高ツムジ山テイクオフエリアは、平成5年の女子ハンググライディング世界大会の開催に向け整備され、現在も国内有数のフライトエリアとして全国のフライヤーが利用しております。壮大なパノラマが楽しめ、現在はフライヤーのほか、写真愛好家などの訪問も増えている状況でございます。
  御質問の1点目、高ツムジ山に全方向の山の案内板を設置する件についてでございますが、当地が県南県立自然公園に位置し、構造物の設置については県との協議、調整が必要となります。また、テイクオフエリアという性質上、限られた範囲での設置となってしまうことから、構造物としての案内板ではなく、民間で提供しているアプリケーションをスマートフォン等にダウンロードすることで山々の名称を表示できるものもございますので、それらの情報を高ツムジ山管理施設に表示することを検討してまいりたいと思います。
  次に、2点目の北側見晴らしの確保につきましても、先述したように、樹木の伐採に山形県の許可が必要となることから、今後関係機関と意見交換を行いながら研究してまいりたいと思います。
  以上でございます。
○議長  再質問に入ります。
  6番高橋一郎議員。
○高橋一郎議員  ありがとうございました。再質問させていただきたいと思います。
  まず、ちょっと順番を変えて、2番の高ツムジ山の眺望について、明確な回答が出ておりますので、そこからお願いをしたいと思います。
  まず、第1点目ですが、案内板の設置もそうですし、それから、いわゆる眺望できるような伐採をするというふうなことも、県南県立自然公園での制限ということは、十分承知しております。
  その中で、これはどうなのかなと思うんですけれども、逆転の発想で、むしろ例えば市が管理というふうなことではなく、県のほうでお願いするというふうなことはできないものかと、私常々思っているんですが、まずその大枠について、そういったことが可能なのかどうか、それをお聞きしたいと思います。
○議長  答弁を求めます。
  穀野観光振興主幹。
○観光振興主幹  ただいまの御質問にお答え申し上げます。
  大変申し訳ございません。こちらのほうでは、県のほうに許可をお願いするということの実務しかしておりませんので、県のほうに逆に管理をお願いできるかということの検討をしたことがございませんでしたので、分かりかねます。
○議長  6番高橋一郎議員。
○高橋一郎議員  ちょっと突然の質問であれでしたけれども、例えばそういうふうな発想もありなのかなというふうには思うんですね。
  例えば白竜湖もそうです。私らがいつも頭の延長に常に考えているのは、白竜湖はやっぱり県のものだから、県のお伺いを取ってしなければならないということはあります。でも、何か県南県立の自然公園も含め、県の指定ということですので、逆にそういうふうな方法もあるんじゃないかなと私はちょっと思っておりますので、私もそうですけれども、ぜひ研究をしていただければなというふうに思いますが、いかがでしょうか。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  そういった新しい発想に基づく有効な活用ができればと私も思いますので、その可能性をいろいろとお話をさせていただきながら探ってまいりたいと存じます。
○議長  6番高橋一郎議員。
○高橋一郎議員  ぜひお願いしたいと思います。
  置賜管内で言えば、南陽市というのはどうも県の施設というのがないと。お隣、高畠にはまほろばの古墳のあれがある。川西は置賜病院がある。そんなこともありまして、どうも南陽は県の施設というか、県が運営管理をしようとするものがないんじゃないかということも常々思っていまして、そういうようなことも含めて、ぜひ研究していただければと思います。
  そして、1番目の答弁の中で、いわゆる構造物ではなくてアプリケーション、民間のアプリケーションで要するにパノラマ的に分かるように、はやりのスマホで見ていくと、こっちが吾妻だな、こっちが大荒沢だな、月山だなというのが分かるというふうになるという。それは時代にかなったものですし、いいというふうに思います。ぜひ進めていただきたいと思うんですが。
  そのやり方ですね、どのような、例えばどこに行けば、そのアプリをするのか、それはこれからでしょうけれども、その辺も利用しやすい、あそこに行かないと分からないというふうなことはありますけれども、あそこに行かなくても分かるようにするのか。現在、現時点で結構ですので、どのようなイメージでもってされようとするのか、お伺いしたいと思います。
○議長  答弁を求めます。
  穀野観光振興主幹。
○観光振興主幹  ただいまの御質問にお答え申し上げます。
  南陽市内の観光案内所からころ館とか、そういったところもございますので、そういったところでの御案内にも、そういったものがあるということを御案内するような形を取っていければと考えております。
  また、スマートフォン等をお持ちでない方に関しましても分かるように、眺望に山々の名称等を記載した案内図などを準備するように進めてまいりたいと考えております。
○議長  6番高橋一郎議員。
○高橋一郎議員  ありがとうございます。積極的に取り組んでいただけるということで、大変感謝申し上げます。
  それから、2番目のいわゆる伐採についても、同じように御意見をお伺いしなければならないというふうなことでした。私は、いわゆる皆伐するというか、全部切るというふうなことでなくても、眺望の妨げにならない程度であればと、でもいいのかなとは思っています。市長も多分分かると思うんですけれども、その辺を全部というふうなことでもなく考えていますので、その辺のニュアンスというか、どのようなことで思っていらっしゃるのか、お聞きしたいと思います。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  眺望が見えるようにということですので、樹木の先端を切って低木化するとか、様々な方法が考えられるかというふうに思いますので、そこは県の担当部局とお話をさせていただければというふうに思います。
○議長  6番高橋一郎議員。
○高橋一郎議員  あそこのスカイパークの管理の方からお聞きしたんですけれども、あそこにいわゆる小屋がありますけれども、それの妨げにもならないんじゃないかなというふうなことはお聞きしていますけれども、またいろんな角度から聞いていただきながら、進めていただければと思います。よろしくお願いします。
  次に、第1点目の吉野川の豪雨洪水の抜本的対策について、再質問させていただきたいと思います。
  まず、最初に、7月26日から29日の豪雨災害に対する要望書ということですね、これ、白岩市長と髙橋議長名の両名で出されたというふうなことで、これは大変素早い行動で大変よかったなというふうに思っております。それは、感謝申し上げたいと思います。
  今回は、いわゆる最終的には、私が今回質問する中で最終的にどういうふうなことを望むのかというふうなことは、本来、河川管理者はまた県ですので、ここで結論が出るという話ではありません。
  ただ、その被災した市長がどれだけ本気度でというんですかね、要望していくのかというふうなことが、やっぱり肝だというふうに思っております。その中での質問ですので、そこを何か市議会での議論ではないんじゃないかと言われると身も蓋もないんですけれども、そういうふうな意味じゃなくて、ぜひ理解を共有しながら、そして、どういうふうにしたらやっぱりしっかりとした災害対策ができるのか、豪雨対策ができるのかというふうなことで、そういった意味での視点で議論をお願いしたいと思います。
  まず、一番端的に言えば、平成26年7月9日の豪雨と今回をまず比較したいというふうに思っています。
  その前に、ちょうど26年の7月、市長もお分かりだと思うんですけれども、本当に市長選のさなかでした。あのとき2日間あれだったのかな、お互いにやめましょうということで選挙戦をしなかったというふうなことが記憶にあります。私も第1期生でしてペーペーでしたので、何をしたらいいか分からない状態でしたが、とにかくボランティア活動をやろうというふうなことで、それに専念した思い出があります。
  その中で、今回、比較になるわけですけれども。それで、そのときに市長が本当になったばかりで大変分からない状況で、そのときに、遠藤議長始め、本当に県に対して、国に対して様々声をかけていただいて、今の、そうですね100億円超えるんですかね、この事業に結びついたというふうに思っておりますので、そこについては本当に獅子奮迅、東奔西走の頑張りには、本当に敬意を表したいというふうに思います。
  さて、前置き長くなりました。比較ですけれども、9月1日の市報で載っております。令和2年7月豪雨の状況と、26年7月9日の豪雨ですけれども、金山と赤湯の三間通の比較しか私持っていませんので、まず、総雨量ですね、平成26年は金山で今回が192ミリ、前回が235ミリ、赤湯の三間通で今回が173ミリ、前回が191ミリ。時間最大雨量、これがちょっと特筆すべきかなというふうに思うんですけれども、金山で今回が19ミリ、前回が56ミリ、赤湯の三間通が16ミリで54ミリというふうになっています。
  その時間帯が、今回は金山も午前中の10時から11時で、今申し上げた19ミリ。赤湯三間通は、12時から13時で16ミリです。前回の26年は、これ夜だったんですね。21時40分から22時40分の1時間で56ミリ、そして、赤湯三間通では21時30分から22時30分。したがって、前回は避難の指示等も夜に出たというふうなことがあります。
  そのようなちょっと認識なんですけれども、まず数字間違っていると困るので、それで大丈夫でしょうか、確認をお願いします。
○議長  答弁を求めます。
  髙野総合防災課長。
○総合防災課長  ただいまの高橋議員の御質問にお答えいたします。
  26年、そして今年7月の数字について今お示しをいただきましたけれども、ほぼその数字で間違いはございません。
  以上でございます。
○議長  6番高橋一郎議員。
○高橋一郎議員  はい、ありがとうございます。
  その中で、最大雨量が前回は50ミリを超えているというふうなところで、あのような被害になった。今回は、割合に1時間雨量としてはそうでもない。だけれども、私の現場に行って吉野川を見たときに、前回と全く変わらないような、本当に勢いよく流れてきているというふうな現実があります。これについては、これから様々検証をしなければならない部分だと思います。
  ただ、端的に私が今回の一般質問で議題にしているのは、やはり遊水地の確保というものがなくなったのではないかというふうに思います。吉野川のいわゆる特殊事情、これは重金属の関係がありますので、どうしてもその流域、河川で掘ったものはその流域で処理をしなければならない、これは分かりますので、上のほうに持っていったと、そして埋めたというふうなことがあると思います。それは河川流域ですので、やはりその遊水地でなっていた部分がなくなってきているというふうな私は認識で思っているんですけれども、その辺はどうでしょうか。
○議長  答弁を求めます。
  粟野建設課長。
○建設課長  お答えいたします。
  河川流域にいわゆる河床掘削をした残土を捨てたと、捨土を確保して残土捨て場にしたというふうな部分については、全体で12、13町歩ぐらいかというふうに思います。そうしますと、全体的な吉野川の流域の面積からしますと、そんなに影響はないのかなというふうに思いますし、最近、やっぱり吉野川の流れ、あるいはそういった部分が多いというふうな部分については、やはりこの間、吉野地域におけるいわゆる水田、畑、そういった部分がかなり減少してきているというふうな部分は確かに影響はあるのかなと、そういうふうな認識はしているところでございます。
○議長  6番高橋一郎議員。
○高橋一郎議員  12、13町歩だから、そんなに支障ないんじゃないかなというふうな見解のようですけれども、私は支障があったというふうに思っております。やっぱり遊水地を確保していく、あるいは調整池を確保していく、これは最初の市長の答弁にあったように、非常に有効な手段だというふうに思っています。市長の回答としては、有効な手段であるので、県の助言、指導を借りて、今後検討していくというふうなことでした。
  やはり堤防や流下能力を向上するための方策は様々あると思います。堤防を造る、それから掘削をする、様々あると思うんですが、私はやっぱり遊水地、あるいは2番で言っている砂防ダムというのが大事だというふうに思っています。
  その辺について、26年のこの計画の中で計画流量270立方、毎秒ですね、であれば大丈夫のような設計構造だというふうに言われていますけれども、この毎秒の流量の計算というのは、どこでなされるのか。今回も、例えばどういうふうな流量だったのかというのは、検証する意味でどういうふうになるのかなというふうに思っているんですが、お分かりでしょうか。
○議長  答弁を求めます。
  粟野建設課長。
○建設課長  毎秒270トンの設計流量については、先ほど市長が申し上げました災害復旧関連緊急事業、計画に沿って県のほうで算出をして設計しているところでございまして、今回の流量については、私のほうでは県のほうにも確認いたしてない、どのぐらい流れたかという部分については、確認してございません。
○議長  6番高橋一郎議員。
○高橋一郎議員  分かりました。その流量をどういうふうに見るのかというのは、やっぱり検証の仕方として大事なことだというふうに思います。冒頭申し上げたように、これは県議会ではありませんので、別に追及するものでもないし何でもないんですが、やはり客観的な数値を把握するということが大事なことだというふうに思いますので、その辺、現在分からないということですけれども、どういうふうな方法で、手段で行うのか、行っているのか、その辺も調べていただければなというふうに思います。
  (1)が、当然今現在の返答としては、県に要望するというふうなことにしかなりませんので、(2)(3)についても同じような形になると思いますが、全く視点を変えて、この遊水地の通常時のスポーツ利用について私が考えているようなことを話をしたいと思います。どの程度の遊水地が確保になるのか、あるいは調整池がなるのかということもありますが、これはあくまでも一般的な話として聞いていただければと思います。
  先に、遊水地と調整池ってどう違うのかなと思っていたんですけれども、遊水地は川に隣接した低地で、洪水を流入させ、湛水するような土地だと。洪水の最大流量を減少させるために、洪水を一時的にためて調節し、洪水が終わった後、ゆっくり流す施設だと。調整池というのは、その遊水地の底、池の底よりも掘り下げたものだというふうに言われています。
  それ、どちらでもいいんですけれども、私がスケートボードに関して話をしたのは、まず、人口が、スケートボードをする人口というか若者が非常に増えてきているという実態です。どこでやるのか。例えば宮内の蔵楽前辺りでも結構やっておりますけれども、非常にひんしゅくを買っているようです。それは、やはり住居の中にあるというふうなこともあるでしょうし、そういうふうな中で思い切り楽しめるという場所がない。
  そんなことを考えているときに、いろいろ調べてみました。そしたら、例えば埼玉県の吉川市というところのアクアパークというのは、バスケットとスケボーができる調整池です。それは、通常は雨降らなければ何のことはないコンクリートを敷いて、スノーボードをしたり、バスケットボールしたりして遊ぶ。雨降ったら、当然、目的のとおりそこにたまりますので、そのときは当然しないと。それ十分使用する人も分かっていると。そういうような楽しみ方をしているんですね。
  ちなみに、スノーボードについては、近いところで言えば寒河江、寒河江のこれはスケートパーク、これは最上川ふるさと総合公園に隣接しております。これは、県で造ったものです。それから、みはらしの丘、みはらしの丘ミュージアムのスケートパーク、これはスケートパークだけではなくてグラウンドゴルフもできる、これも県がやっております。
  ですので、先ほどの最初に戻るんですけれども、県がやっているというふうな実態があるんですね。そういったこともちょっと兼ね合わせてみれば、県の例えば事業で河川工事をして遊水地を確保するんであれば、そういったこともできるんじゃないかという私の発想なんです。そんなこともあるというようなことで。
  ただ、彼らというか若者から私に直接、いや、一郎議員、ぜひ造ってもらいたいというふうに言われました。その中では、当然コンクリートでやるというふうなこともあるんですけれども、やっぱり要するに室内でできるような、それが一番理想なんだというふうに言っていました。つまり、年中できるわけですね。ここで、スノーボードというふうに言いましたけれども、例えば寒河江にしても、みはらしの丘にしても、冬季間は閉鎖です。スノーボードはしていません。ということで、彼らから言わせれば、本当は室内でやれる。
  この室内でやれるところというのも、全部、私見てきたんですけれども、米沢にアクションパーク米沢ってあります。置賜駅の近くです。これは、行ってびっくりしたんですが、自分たちでやったんですね、NPO法人で。もともと南原の日赤のところにあったものが、こっちに来てやっているようですけれども、これは夜だけやっています。社会人対応です。ただ、南陽からも中学生が、高校生が行っています。
  そういうふうな実態というんですかね。オリンピック種目にもなって、非常に格好いいと。BMXも含めて格好いいというようなことがあって、これはスポーツ振興も含めて、昨日もあった若者を定住させるための方法として、住んでよかった南陽市というふうなこととしては、やはり必要なものかなというふうに思っています。
  ちょっと私の話だけで申し訳ないんですが、そのようなベースがあって、私はこのスポーツ利用というようなことを掲げました。
  今しゃべったばかりですのであれですが、それについてちょっとコメントできるんであれば、市長からコメントいただければと思います。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  今のお話は、遊水地あるいは調整池の有効活用ということで、まず、その洪水対策の施設のその先の活用ということだと思いますけれども、そういったアイデアについて可能性を探っていくということは、これは当然ながら、いやそれはと最初からできないと決めつけるのではなくて、様々に可能性を模索していくという姿勢は持っていかなければならないというふうに思います。
  ちょっとお話をさせていただきますと、この吉野川の抜本的な洪水対策でありますけれども、遊水地については私も前から可能性が、有効である可能性が高いのではないかということで、建設課担当職員ともお話をしておりましたが、場所がやはり一番問題だと。掘削した土砂のところは、そこを遊水地にしてしまえば土砂が川に流入しますし、遊水地、山形県内でも大久保遊水地とか他市町村にありますけれども、そういったものが設置されているのは、やはりある程度平場で一定の面積も確保できるというところで、あと、川の河床の高さと、それから周りの高低差のバランスも必要になってくるということで、その場所が一番課題だということでした。
  しかしながら、設置できるところがあれば、それはその分だけ川の流量が、水量が下がるわけですから、できれば大変いいなというふうに思って、今後も山形県とお話をさせていただきたいと思います。
  そして、その抜本的な洪水対策で言うと、最上川と吉野川のお互いの関係ですね。最上川が水量が多くなると、どうしてもバックウオーターが生じると。白竜湖、川尻付近に水がたまってしまうと。そして、上流から流れてくる水もはけなくて、越水してしまうと。そこいら辺が抜本的な問題かというふうに思っています。
  ですので、今、最上川全体について問題意識が高まっておりますので、それと併せて吉野川も国と県に御協力をいただいて、抜本的にそこを改修していただきたいというのが思いでございます。
○議長  6番高橋一郎議員。
○高橋一郎議員  市長と私、全く同じ思いです。いわゆる上もそうですし、河口、下ももちろんそうです。下からしていかないと河川工事はできないというふうなことも言われていますし、そういったことも全く大事なんですけれども、今回あえて特化したのは遊水地というふうなことですので、ぜひですね、今の市長の思いが分かりますので、本当に本気こでやっていただければなというふうに思います。
  その中で、最後に、これは羽黒橋と土場橋の改修についてですけれども。砂防ダムについても同じですね。今ある、要するに計画しているものを推進していくというふうなことですので、そこも強力に、総合的なやっぱり対策が必要だと思いますので、ぜひお願いしたいと思います。要望です。
  それから、羽黒橋と土場橋の改修については、両方ともいわゆる影響ないというふうなことでした。私は、羽黒橋については橋脚が長いので、要するに高さ、たっぱがあるので流木が引っかかりにくいというようなこと、私も県の担当者から話を直接聞いて、先ほど市長が答弁されたように、今後の計画に乗せていくというふうなことをお話ししておりましたが、土場橋については、支障がないという理由がよく分からないんですけれども、その辺、何かお分かりでしょうか。
○議長  答弁を求めます。
  粟野建設課長。
○建設課長  ただいまの質問にお答え申し上げます。
  支障ないというふうなことについては、いわゆる復緊事業で設計流量270トンで今整備をしていると。そうしますと、土場橋のところでも270トンの洪水量は流せるというふうなことで支障ないというふうな答弁でございます。
○議長  6番高橋一郎議員。
○高橋一郎議員  そういうふうなことですが、やはり肌で感じるものと何か違うなというふうに思っています。やっぱり土場橋、危ないなというふうに正直思ったんですね。ですので、その辺の人間の感じる感覚と計算とは違うかもしれませんが、いろんな検証の意味で、ここも含めて検討していただければというふうに思います。
  最後になりますけれども、市長の熱意というか、頑張りというか、本気度分かりましたので、最後に、羽越水害から50年以上たって、昭和42年ですので53年になりますね。ここに53歳前の方いらっしゃるかどうかなんですが、そのぐらいたった。市長、そうですね。
  今回、最上川中流の被害等々で400億円というふうに言っていますけれども、実はこの冊子で言うと、今のお金で換算して597億円と出ています。つまり、今回の最上川中流の被害、中流だけじゃないんですけれども、最上川の被害よりもやっぱり多かったということですね。それが53年前です。
  そのとき、死者8名、負傷者137名、被害総額597億円、全半壊2,203戸、床上浸水4,120、床下浸水1万149、農地、宅地等浸水1万4,147ヘクタールというふうになっています。こちらで考えられる想定以上のものが、やっぱり雨が降るという可能性はあります、と思います。
  それは、どこでもそうだと思います。地形的に南陽市の場合は、やっぱり北側に白鷹山があるにしても、比較的立地的には、小国とか飯豊とかに比べると雨の降る確率はそんなにないのかなというふうに思いますが、こういった羽越水害的なことも来るかもしれない。これは、温暖化だけではなくて、いろんな問題が絡んで出てくると思うんですが、ぜひですね。
  今日は全然話はしなかったんですが、いわゆるハード面だけではなくて、大事なのはやっぱりどうにもならなかったら逃げるしかないので、逃げるというふうなことについての、今回もありましたけれども、避難のことについて十分に、私たちもそうですけれども、対応していかなければならないというふうに思います。
  その辺について、最後に少し市長、どのように考えているのか、ハード面と、それからソフト面についてお伺いしたいと思います。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  吉野川は、県管理河川でございます。しかしながら、県管理河川を、このたび復緊事業と関連事業で本当に多額の予算をつけていただいて改修が進んでおりますけれども、これについては、自治体として熱意を示すことで国や県の関係者の皆さんの心を動かして、予算をつけ、事業を進めていただくということをやっていかなければいけないと。
  そういう思いで、就任させていただいて以来、様々な治水、それから治山もそうですけれども、防災関係の県や国の集まりには、できるだけ顔を出そうというふうにしてまいりました。そのことは、今後も進めてまいりたいというふうに思います。
  そして、避難訓練についても、今年はコロナの影響で中止となりましたけれども、いざとなったら逃げることが最も大切だという、その市民の皆さんの意識を涵養していきたいというふうに思います。
  それから、河川の整備、吉野川も270トンというのはまだ一時的なものであって、先ほど申し上げました置賜圏域河川整備計画、これによれば、さらに流量を増やすという抜本的な改修の方向性はございます。それが実現するようにしていかなければいけない。
  また、併せて、それが実現するまでは、どうしても10年、20年という単位がかかりますので、その間、危険なところにお住いの方が被害に遭わないような移転であったりかさ上げであったり、そういう国の制度もつくっていただきたいですし、それを待つのではなく、今回、市独自ででもわずかなりともそういったことを促進するための予算と制度をつくっていきたいと思いまして、最終日に御提案させていただければというふうに思っているところでございますので、議員の皆様も御理解賜りますようにお願い申し上げます。
○議長  6番高橋一郎議員。
○高橋一郎議員  力強い決意、ありがとうございました。
  ぜひ本当に進めていただきたいと思いますし、これは、本当に命を守ることになりますし、先ほど言ったスポーツ使用についても、ちょっと突拍子もないような話ですけれども、実はそういったものから何か使われるものが出てくるというふうにも思っておりますので、そこも含めて、ぜひ本気で要望活動をやっていただければなというふうに思います。
  私の再質問は終わらせていただきます。ありがとうございました。
○議長  以上で、6番高橋一郎議員の一般質問は終了いたしました。御苦労さまでした。
  ここで、暫時休憩といたします。
  再開は11時5分といたします。

午前10時49分  休  憩

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