令和5年3月9日(木)午前10時00分開議 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 議事日程第2号 令和5年3月9日(木)午前10時開議  日程第 1 一般質問    散   会 ──────────────────────── 本日の会議に付した事件  議事日程第2号に同じ ────────────────────────────────────────────── 出 欠 席 議 員 氏 名 ◎出席議員(17名)  1番 伊藤 英司  議員  2番 佐藤 憲一  議員   3番 山口 裕昭  議員  4番 島津 善衞門 議員   5番 髙岡 亮一  議員  6番 高橋 一郎  議員   7番 舩山 利美  議員  8番 山口 正雄  議員   9番 片平 志朗  議員 10番 梅川 信治  議員  11番 川合  猛  議員 12番 髙橋  弘  議員  13番 板垣 致江子 議員 14番 髙橋  篤  議員  15番 遠藤 榮吉  議員 16番 佐藤  明  議員  17番 殿岡 和郎  議員 ◎欠席議員(0名) 説明のため出席した者の職氏名 白岩 孝夫  市長           大沼 豊広  副市長 穀野 純子  総務課長         嶋貫 憲仁  みらい戦略課長 佐野  毅  情報デジタル推進主幹   髙橋 直昭  財政課長 矢澤 文明  税務課長         髙野 祐次  総合防災課長 竹田 啓子  市民課長         尾形 久代  福祉課長 大沼 清隆  すこやか子育て課長    嶋貫 幹子  ワクチン接種対策主幹 島貫 正行  農林課長         寒河江 英明 農村森林整備主幹 長沢 俊博  商工観光課長       川合 俊一  建設課長 佐藤 和宏  上下水道課長       大室  拓  会計管理者 長濱 洋美  教育長          鈴木 博明  管理課長 佐野 浩士  学校教育課長       山口 広昭  社会教育課長 土屋 雄治  選挙管理委員会事務局長  細川 英二  監査委員事務局長 安部 浩二  農業委員会事務局長 ───────────────────────────────────────────── 事務局職員出席者 安部 真由美 事務局長   太田  徹  局長補佐 江口 美和  庶務係長   丸川 勝久  書記 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 開      議 ○議長(舩山利美議員)  御一同様、御起立願います。   傍聴席の方もお願いいたします。   おはようございます。   御着席願います。   これより本日の会議を開きます。   ただいま出席されている議員は全員であります。   よって、直ちに会議を開きます。   本日の会議は、お手元に配付してございます議事日程第2号によって進めます。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 日程第1 一般質問 ○議長  日程第1 一般質問であります。   本定例会において一般質問の通告のあった議員は8名であります。   一般質問においては、発言される議員、答弁される執行部ともに簡明に行い、その成果が十分得られるよう、そして市民の負託に応えられるよう、特段の御配慮をお願いいたします。   それでは、順序に従い一般質問に入ります。 ─────────────────── 山口 裕昭 議員 質問 ○議長  最初に、3番山口裕昭議員。 〔3番 山口裕昭議員 登壇〕 ○山口裕昭議員  おはようございます。   3番、倫政会の山口裕昭です。   今年の冬は雪も少なく、穏やかな日が続きました。市役所南側の雪の山は見る見るうちに小さくなり、また例年より気温の高い日が続いているため、杉花粉も多く舞っているようですが、桜の開花には、2月1日以降の最高気温の合計が600度を超えると桜が開花するという600度の法則がありますので、今年は烏帽子山公園の桜を例年より早く見られるかもしれません。   今年は、コロナ感染症の社会的取組が変わっていくことになりますので、春の烏帽子山公園には以前のにぎわいが戻ってくる日を待ち遠しく感じているところです。   それでは、通告した内容について質問を行いたいと思います。   2019年12月に発生した新型コロナ感染症の蔓延による社会活動の停滞から3年以上が経過し、政府ではようやく、新型コロナ感染症を感染症分類で2類相当から季節性インフルエンザと同じレベルの5類相当へ変更することを5月8日に行うと発表いたしました。   この決定を受け、社会活動は、今後急速にウィズコロナへと向かい、コロナ禍以前の生活を取り戻す方向に動き出すと考えられるわけですが、その一方、3年間の停滞は、社会活動に様々な影響を及ぼしており、たやすく従来の社会状況を取り戻すことは困難であるとの声が市民からよく聞かれるようです。   市民が自主的な努力により、従来の社会活動を再開させていくことが基本であることはもちろんではありますが、コロナ禍により一度毀損された社会活動を復活させることは、非常に難しく、関係各所では頭を悩ませる状況が続いているようです。   コロナ感染症による社会的な閉塞感からの脱却を進めなければならない来年度にこそ、行政としてこのような状況について喫緊の対策が必要であるとの観点から、次の質問を行います。   (1)市主催のイベント活動の状況について。   ①市ではコロナ禍以前に観光やスポーツなど、多種多様なイベント活動を行い、交流人口の拡大や地域活性化に寄与してきたと思いますが、2019年12月からの3年間で、通常どおり行われたイベントと、規模を縮小して開催したイベント、また、完全に休止しているイベントなどの実数を正確に把握しているでしょうか。   ②4月以降、様々な活動をコロナ禍以前の状況に戻していくと考えますが、その際どのような優先順位を設けて再開していくのでしょうか。   (2)地域主導のイベント活動の状況について。   地域のイベント活動については、3年間の停滞を経て、深刻な担い手の不足や運営方法に関する継承の断絶でコロナ禍以前と同じような活動を行うことは困難ではないかとの声が多く聞こえます。   このような声に対し、市として対応、検討はしているでしょうか。   次に、頻発する豪雨災害への備えについて伺います。   昨年8月に、県内は大変な豪雨災害に見舞われ、近隣の川西町や飯豊町では、特に大きな被害が発生しました。   一方で、本市においては、ここ数年間にわたる吉野川や織機川の河川改修の効果もあり、大きな被害は発生しなかったようです。   しかし、その一方で、内水の氾濫についての対応は、まだ道半ばとの印象が大きいように思います。特に、旧国道13号線付近から東側の椚塚から白竜湖にかけての一帯や、以前から指摘している上無川が最上川に合流する露橋・宮崎地区から関根地区などの下田橋にかけての一帯では、雨量が増えるたびに内水の氾濫が危惧され、住民が自主的避難を行ったり地元の消防団がその都度水防活動を行うなど、大変な苦労をされている状況が続いています。   避難をされる方の中には、多くの高齢者の方や子供たちが含まれており、その精神的な負担は、まさに察するにあまりある状況です。   このような状況は、市長がよく口にされる、市民の安全・安心な生活を守るとの観点から鑑みても、早急な改善が必要だと考えます。   以上の事柄を踏まえ、次の質問を行います。   (1)吉野川、織機川の河川改修が進み、河川の上流域での流下能力が向上した状況で下流域をそのままにすれば、下流域に問題が移行することは自明の理だと思われます。このことは、以前にもこの場で何度か発言させていただいた経緯があるはずだと思いますが、市では河川を管理する県に、下流域の河川改修をどの程度働きかけている実績があるのでしょうか。   (2)以前から予算委員会などの場で、上無川周辺の治水に関して、複数回にわたり問題を提起しているはずですが、本市として今までどのような対策を行っていただいているのでしょうか。   (3)旧国道13号線の東側は、以前から内水の氾濫が起きやすい地域で、大雨が降るたびに冠水被害に悩まされる状況ですが、今まで市では具体的にどのような対策を行ってきたのでしょうか。   以上、壇上からの質問といたします。御回答よろしくお願いいたします。 ○議長  答弁を求めます。   市長。 〔白岩孝夫市長 登壇〕 ○市長  おはようございます。   3番山口裕昭議員の御質問にお答え申し上げます。   初めに、コロナ禍からの復興についての1点目、市主催のイベント活動の状況のイベントなどの実数把握についてでございますが、市主催及び実行委員会を組織して開催したイベントについて申し上げます。   観光の主なイベント、赤湯温泉桜まつり、ワインフェスティバル、バラまつり、スカイフェスティバル、菊まつり、雪灯かりまつりの6件については、令和2年度は、開催中止が4件、規模縮小での開催が2件、令和3年度は、新型コロナウイルス感染症の状況により、直前での開催中止が2件、感染症対策を行いながらの開催が4件、令和4年度は、飲食をメインに行うワインフェスティバルは開催中止としたものの、5件のイベントは通常開催となっております。   スポーツイベント、さわやかワインマラソン大会については、令和2年度及び3年度は開催中止、令和4年度は通常開催となっております。   次に2点目、4月以降のイベント再開についてでございますが、3年間開催できなかったワインフェスティバルを含めて、先ほど申し上げた全ての事業について、通常開催の方向で検討していると伺っております。   次に、地域主導のイベント活動の状況についてでございますが、例年、各地区におきまして、お祭りや子供会行事等、従来、地域コミュニティの礎をなしてきたイベントが、ここ3年に及ぶコロナ感染症の拡大によって数多く中止に至っております。   一方、コロナ感染症対策を行い、今までの活動内容に工夫を凝らして開催している事例もまた耳にしております。公民館事業につきましては、運動会や盆踊り、文化祭をはじめとして中止された事業は数多くありますが、御指摘いただいた3年のブランクを踏まえ、現状に合った転機とすべく、検討が進んでおります。   中でも運動会につきましては、各地区長会や実行委員会にて、来年度開催に向けた課題の洗い出しと改善案について御議論いただいているところでございます。   コロナ感染症に対する制限も緩和されようとしている折、今までの運営方法を変え、または慣例を一度見直すなど、新しい手法やアプローチによるコミュニティの形成も、今後継続していくための対策の1つと考えております。   これまで実施してきた活動の趣旨を十分尊重するとともに、ウィズコロナ、アフターコロナに向けた地域イベントの新たな在り方について、市民の皆様とともに考えてまいりたいと存じます。   次に、頻発する豪雨災害への備えについての御質問の1点目、河川を管理する県への働きかけについてでございますが、本市では、南陽市重要事業として、県が置賜圏域河川整備計画に基づき事業を進めている吉野川の下流域のJR山形新幹線橋梁から金山の原橋までの13.1キロメートル区間における、流下能力向上のための築堤、引堤、河道掘削について、計画に沿った事業の促進を要望しております。   織機川においては、延命橋下流から最上川合流地点までの河道内堆積土砂のしゅんせつ及び支障木伐採の早期事業化について要望しており、織機川と最上川の合流地点については、昨年度から国及び県において、堆積土砂のしゅんせつ及び支障木の伐採を進めていただいております。   また、置賜管内の最上川沿線市町で構成する最上川上流置賜地区改修促進期成同盟会では、国土交通省に対して、最上川の治水安全バランスを踏まえた流域治水事業の推進を要望しており、本市からは、流下能力向上のための河道掘削の推進について要望しております。   なお、流域治水の取組として、織機川流域の漆山地区において、県営事業として実施中の基盤整備事業の中で、水田の落水量を調整する装置を設置し、田んぼダムの取組を進めていただいております。現在まで、23.8ヘクタールの水田で設置が進んでおり、今後、残る24.4ヘクタールの圃場整備でも実施する計画であるとお聞きしております。   次に2点目、上無川周辺の治水対策についてでございますが、県の上無川の治水対策として、令和2年度に、県道南陽川西線愛露橋上下流区間のしゅんせつと支障木の伐採撤去を実施していただき、また、令和4年度からは、河川流下能力向上・持続化対策事業として、上流部の西落合まで支障木の伐採撤去を進めていただいております。   次に3点目、旧国道13号東側の内水氾濫対策についてでございますが、白竜湖周辺は地盤が低く周囲から水が集まる地形となっており、流下先の吉野川の水位が上がると、そこに至るまでの用排水路の水位が上昇して冠水が広がり、水が抜けにくいといった特性があります。   このような中で、赤湯から高畠町時沢に至る市道川尻線の金沢、松沢地区までの区間については、これまで雨による道路冠水で度々通行止めとなっていることから、市では、今年度から令和6年度までの3か年事業で道路のかさ上げ工事を進めております。   また、国道13号大橋の上流に位置する吉野川と屋代川の合流地点にある大橋堰について、令和4年度から県による揚水機場工事が行われており、また、現在工事中の大橋仮設橋梁の撤去や、この後に計画されている土場橋までの河道掘削により、吉野川とその支川である屋代川や横堀排水路の水位が下がり、市街地の浸水被害が軽減されるものと期待しているところでございます。   以上でございます。 ○議長  再質問に入ります。   3番山口裕昭議員。 ○山口裕昭議員  それでは、最初にイベント関係の内容についてお伺いいたします。   先ほども観光関係とかスポーツ関係で、中止していたものが少しずつ再開しているという話もお話伺いました。これ、中止されていたものがこれからもう一回再開する場合に、質問の中にもあったんですけれども、市の場合はいいんですけれども、コミュニティ、各地区でやっているものに関しては、ノウハウの断絶ですとか、そういう部分があって、なかなか継続して続けることができないような状況が起きているような感じなんです。   質問内容にもあったように、それは地域でやっていることなので、市がどうこう言うことじゃないでしょうという部分も、当然分かるんです。   ただ、それについて、なかなか一遍止まっちゃうと世代も進んでしまいますし、3年間止まっちゃうと、3年分の世代が進んでしまうわけですよね。続けていると、続けている間に少しずつ時代のニーズに変えていくことも可能なんですけれども、3年止まっちゃうと、そこでなかなか難しくなっちゃうという部分もあると思います。どうしても、地区だけの努力では何ともできない部分もあると思うので、その辺について、少しでもいいので、行政のほうで関わることができないのかなというのが今回の質問の趣旨の1つなんですけれども、それについてはちょっと何か前向きな考えはないでしょうか。 ○議長  答弁を求めます。   市長。 ○市長  山口議員御指摘の件については、ほかの議員の方からも、これまで御指摘をいただいていることでありまして、3年間という時間の長さは、皆さんが大変な時間であったという認識を抱いているものというふうに思っております。   もともと高齢化していた地域において3年間、皆さんが年齢を加えられたわけで、その間、次の世代への継承ができなかったということについては、大変大きな課題だと認識しております。   その上で、先ほども申し上げましたけれども、このブランクを踏まえて、現状に合った転機とすべく検討が進んでいると、こういうふうに聞いております。   市として何ができるのかということについては、まだ明確な答えは申し上げられない状況でありますが、地域の方のお声を伺いながら、市としてできることが何かあるかどうか、今後考えてまいりたいと思います。 ○議長  3番山口裕昭議員。 ○山口裕昭議員  話があちこちになって申し訳ないんですけれども、例えばですけれども、よく言われているのが、3年間やらなかったことによって、いろんなノウハウがなくなってしまったというのがまず一番なんです。それは、例えば地域の公民館単位ですと、行事に対するマニュアル化というのが進んでいると思うんですね。市役所でもそうだと思うんですけれども、いろんなものをやるときに、マニュアルがあって手順が全部書いてあると。こういう形で、こういう時期にこういう会議を開催して、それでそこからいろんなものを展開してくとか、どこにどういうものを頼んで、どういうものを使って、どういう形をするとか、そういう形のマニュアルが必ずあるはずなんですね。   ところが、やっぱりなかなかコミュニティ単位になってくると、そこまでやっていないところのほうが多いんです。そこまで行政でやるのが難しいのは分かるんですね。   私としては、そういうノウハウを何とかしてコミュニティのほうに下ろすことができないのかなというところなんですね。例えば、社会教育課でもいいですし、各地区の公民館等で持っているノウハウ、運営ノウハウを例えば開示して、公民館としてはこういう形でやっていますよと、やり方分からないんであれば、こういうのを参考にして、おたくの地区でもこういうマニュアルつくったらどうですかみたいな感じの運動というか流れをつくってあげれば、各地区のコミュニティのほうでも、そういう運営のほうがうまくできるようになるのかなと思ったので、そういうことができないのかなということで、ちょっとお聞きしたいなと思ったんですけれども、いかがでしょうか。 ○議長  答弁を求めます。   市長。 ○市長  今の御質問の御趣旨は、第1に、各地区公民館において、公民館が持っているノウハウをさらに細かい地区に下ろすことができないかということだと思いますので、具体的な答弁は担当課長から申し上げますけれども、できるんじゃないかなというふうに思いますので、細かいところは、担当課長から答弁いたさせます。 ○議長  答弁を求めます。   山口社会教育課長。 ○社会教育課長  御質問にお答えしたいと存じます。   ただいま御提案いただいた内容でありますけれども、やっぱり3年のこのコロナ禍を経てということで、各公民館行事、それから地域のコミュニティである様々な行事、こういったものが中止になってきたということについては、本当に大きな損失だったなというように私どもも考えております。   その中でこの令和4年、今年度でありますけれども、社会教育課本体事業、それから公民館の主催イベント事業、こういったものについては、相当数、戻ってきておりまして、私どもの統計ですと、令和4年、今年度の公民館のイベント事業については、ほぼ8割強は実施しているというような状況の統計を得ております。   そのような状況も踏まえまして、先ほど市長答弁にもございましたとおり、今までの慣例を一旦見直す時期ではあるというようなことを考えてございまして、運動会なり様々なところについては、議論を深めているところでございますけれども、御提案の趣旨についても、各公民館長等と意見を交わしながら、そういった御趣旨の内容については共有してまいりたいと考えてございます。   以上でございます。 ○議長  3番山口裕昭議員。 ○山口裕昭議員  ぜひその辺共有していただいて、いろんな活動が継続できるようになればいいなと思いますので、お願いしたいなと思います。   それでですけれども、今、公民館活動とか地域の活動についても話したんですけれども、それ以外にも、市のほうで行ったイベント等についてもそうなんですけれども、この3年間、先ほどの中止になっている部分が少しずつ戻ってきていると。あとは規模縮小というのもあったよという話があったんですけれども、市のイベントについても、各地区でやっているものについても、全て全体的にですけれども、この3年間でやらなかったことによって、言い方は悪いですけれども、やめるチャンスもあるとは思うんです。   実績の上がらなかったもの、例えば、集客が少なかったとか、例えば、アンケート等も取っていらっしゃると思うんですけれども、そこで反応が悪かったものとか、今までどうしても継続してやっていると、なかなかやめることはできないと思うんですけれども、3年間ほど停滞して、今までの形でやらなかったということで、やめる場合にはやめるチャンスなんじゃないかなと。例えば、刷新するすごいチャンスかなと。これは本当にピンチをチャンスに変える一番いい時期なんじゃないのかなと思うんですね。   ここでもう一回、いろんなものを考え直して再構築というか、スクラップ・アンド・ビルドで、一旦、必要ないものは、必要ないというか、あんまり効果も見られないものは、やめてしまって、今後もっと効果の見られるものとか、時代に即したものに変えていくというのもいいんじゃないのかなと思うんですけれども、それについてはどんなふうにお考えですか。 ○議長  答弁を求めます。   市長。 ○市長  今の議員の御指摘につきましては、一般論としてお答え申し上げますけれども、こういったコロナ感染症という、今生きている人間が経験したことがないような状況を踏まえて、改善すべきは改善する、その契機として、今後さらに持続的に地域が発展するように見直すことは見直すということについては、あるべき考え方だというふうに思っております。   ただ、この話でよくあるのは、個別具体論になると非常に難しいという現実もございますので、何の事業について効果がないと特定するとか、そういったことについては非常に慎重に考えないと、いろいろと難しい状況も惹起してしまうのかなというふうに思いますので、その辺のことについては、議会の皆さんともよく意見をすり合わせながら、これについては見直したらいいんじゃないかというような声もいただきながら、当局としては、今後の在り方を考えてまいりたいというふうに思います。 ○議長  3番山口裕昭議員。 ○山口裕昭議員  その辺の考え方については、私思うんですけれども、数字でいいと思うんですね。数字はうそつかないので、市のほうでも、いろんなデータ、統計等を取っていると思いますし、どのような数字でどのような数字が表れているかというのを見てみれば、どの事業を続けるべきなのか、これはやめたほうがいいとかというのは、おのずから出てくるとは思うんです。   実際、そこに感情が入ってしまうと、なかなか難しい問題になっちゃうので、まずはその感情を排除して、その数字でまず見て、必要か必要でないかというのは、最終的には市長が判断することでしょうから、そこの部分については、ある程度その数字を基に絞り込みをしたほうがいいのではないのかなと。   例えば、この3年間でいろんな世代が変わったというのもありますし、生活のスタイル等も昔に比べると変わっているんですね。勤務形態とかも、朝から仕事に行って、夕方5時、6時で仕事が終わって、うちに7時前に帰ってきて、土日が休みでというと人ばかりじゃないわけです。2交代、3交代で、土日も関係なくシフトが回っている方もいっぱいいらっしゃいますし。そうすると、なかなか運営する方も、今までみたいに土曜日、日曜日に集まって会議をして、土日に事業を行うというのもなかなか難しくなっているわけですよね。それも含めていろいろ考えていただきたいなというのがまず1点なんですね。   別に、個別にどの事業をやめろと言っているわけではないんですね、取りあえずは。公平な目で見て、公平な目って数字ですよね、公平な目で見て、その辺精査していただきたいなと思うんですけれども、それについてはいかがでしょうか。 ○議長  答弁を求めます。   市長。 ○市長  数字を基にするという考え方は、私も非常に議員と同感なところがございます。   その上で、数字を基にした場合に、基準をつくらなければいけないと。その基準をどの辺にするのかということが非常に難しい作業かなというふうに感じております。   ただ、少なくとも、ここ数十年だけに限っても、生活スタイルの変化というのは、現実的に起きていることですので、それを踏まえて、今後の地域の在り方を考えていかなければいけないというふうに思います。 ○議長  3番山口裕昭議員。 ○山口裕昭議員  そうですね、できれば点数制とかにでもして、例えば数字、入館者数が少ないとか入場者数の少ないというのを点数で何点かに分けるとか、社会的な効果がどのぐらいだというのを点数で見るとか、点数制でして、点数で例えば何点以下だったら対象にするとかというふうな考え方もあるのかなとは思うんです。その辺はやり方だと思いますので、ぜひ検討していただきたいなと。   もう1点が、特に市のイベント等で考えられるのが、前にも言ったような気がするんですけれども、ぜひ新しいことやってほしいんですよね。というのは、今までやってきたことが悪いとは言わないんですけれども、ぜひ若い方に、若い方の発想でいろんなものやってもらいたいなと。できれば、市役所の中でも30代前半とか、あとは関連団体の方でもいらっしゃると思うんですけれども、私らみたいな50歳以上のおじさんやおばさんだけじゃなかなか思いつかないことがあると思うんですよね。その辺はやっぱり若い方の知恵をいただいて、いろんなものを展開いただきたいと。   その中で、以前にも話したと思うんですけれども、どうしても予算、市民からいただいている予算で執行するわけですから、失敗してはいけないということで、企画にどうしても時間が、失敗しないように、いっぱい企画をして、企画を練ってやろうとするのは分かるんですけれども、企画を練り過ぎると、わけ分かんなくなるんですよね。   だったら、最初に出てきたファーストインプレッションで、シンプルな企画を立ててやったほうがいい場合もあるんです。   以前にも言ったんですけれども、若い人の考えで3つなり5つなり、ちっちゃくできるようなイベントをつくって、やってみて、そこで点数つけて、チェックして、それこそPDCAですよね。いろんな計画をやって、その中でいいものを1つとか2つとか精査して、次の年にちゃんと開催するとかというやり方もあると思います。   例えば、3つ5つやっても全然いいものがないんであれば、次の年にもう1回持ち越してもいいですし、3年とか5年の期間を取って、そういうのをつくってみるとか、そういうのも一つの考え方じゃないのかなと思うんですけれども、それについて市長はどういうふうにお考えでしょうか。 ○議長  答弁を求めます。   市長。 ○市長  若い方のアイデアをどんどん取り入れて実行できるようにすべきという点については、もう完全に同感であります。   ぜひいろんなアイデアを積極的に物おじせずに出していただいて、それをどんどん実行して、活気のある町にしていければ、大変ありがたいというふうに思っています。   ここ数年においても、新しいことというのは結構出てきているのかなというふうに思いますし、先日も新たに南陽市が連携協定を結ばせていただいた本市出身のオリンピアンの方が設立されたヤマガタアスリートラボという団体の皆さんが主体となって、コンディショニングセミナーというものもありましたし、来年度においては、今、予算を提案させていただいておりますが、市民の皆さんが、まちづくりを自分事として考えていける新しい機会の創出というものも考えているところでございます。   ぜひ、そういった機運の醸成にも議員の御発言というのは大変重要でございますので、今後ともそうした動きを後押ししていただければというふうに存じます。 ○議長  3番山口裕昭議員。 ○山口裕昭議員  ありがとうございます。   よく学生のほうにアンケートを取ると、南陽市に住み続けたいと、ここにいたいというアンケート結果が結構大きな数字で出てくる割には、人が残らないという現状がずっと続いています。   ぜひ新しい発想で、若い人たちが喜ぶような企画をしていかないと、残るもの残らないと思いますので、ぜひその辺は御苦労いただいて、ぜひそういう形で企画もしていただきたいなと思います。   私のほうからは、できるだけそういうふうな、若い人の残れるようなイベント、イベントがあるから残ろうかじゃないとは思うんですけれども、遊ぶところがないとか、つまんないという声もよくよく聞こえますので、それに関しても、ぜひお願いしたいなと思います。   あと、豪雨災害についてですけれども、以前にも議会のほうで発言した経緯があるんですけれども、河川改修で上流域の流れがよくなると、今市長の答弁でも、大橋堰の付近に関してまでの河床掘削ですとか、河川改修のほうを進めていただくようにお願いしているという話を聞くんですけれども、私一番心配しているのは、下田橋付近なんですよね。以前にも、豪雨災害があったときに、下田橋の土手がもうちょっとで超えるぐらいまで水が上がったという事例もありました。   どうしても上流域の流れが速くなると、下流域のほうで、下のほうで、下田橋付近で、河川改修していないもんですから、あそこにどうしても水がたまりやすくなるんですよ。   当然、土手の越水のほうも心配ではあるんですけれども、私以前から心配しているのが、早く水位が上がると、その分どうしても上無川の水門を閉じるのが早くなるんですよ。そうすると、どうしても行き場がなくなった水があふれやすくなるという部分もあると思うんです。   今まで、先ほどから市長のほうから、大橋堰までという話はあるんですけれども、下田橋付近については、その辺どういうふうな形になっているんでしょうか。 ○議長  答弁を求めます。   川合建設課長。 ○建設課長  ただいまの質問にお答えいたします。   令和4年8月、出水を踏まえた最上川上流(置賜地域・村山地域)緊急治水対策ということで本年度、令和4年度におきましては、防災・減災対策等強化推進費ということで、最上川本川の河川水位を低下させるため西置賜郡白鷹町鮎貝から、南陽市梨郷までの14万立米の河道掘削ということで実施していただいております。   それに伴って下田橋付近の水位も明確に何センチ下がるということではないんですけれども、下がるような計画で進めていていただいているという状況になってございます。 ○議長  3番山口裕昭議員。 ○山口裕昭議員  そっちのほうも進めていただいているところで、非常に安心したところではあるんですけれども、ただ、あそこの部分というのは、先ほど壇上でもお話ししましたけれども、豪雨災害というか大雨が降るたびに、あの辺の地区の方々というのは、自主避難をされるわけですよね。   私、水害というか大雨が降ると防災センターのほうに、どんな状況かなという形で見に行くんですけれども、結構年配の方ですとか、子供さんが何人も来られるんです。そうすると、やはり、壇上でもお話ししましたけれども、そのストレスというのは大変なものだろうなと。大雨が降っているときにうちを出て、防災センターで休んでいると。一晩明かすというのは、とても不安だろうなと思うんです。   ぜひその辺について、何とかしていただきたいというのが、私の前からのお願いではあるんですけれども、例えば、あそこの部分というのは、上無川が最上川に合流する地点付近というのは、耕作放棄地が結構あるんですよね。川西町の飛び地もあの辺に結構点在しているので、なかなか難しいところではあるとは思うんですけれども、あそこ例えば、耕作放棄地のほうを何とか利用させていただいて、地盤下げて調整池とかにはできないものかなとちょっと思ったんですけれども、それについて可能性はあるでしょうか。 ○議長  答弁を求めます。   市長。 ○市長  下田橋の付近が非常に心配だというのは、私も議員と同じ考えを持ちまして、関係する機関に機会があるごとに申し上げてきております。   そのこともあって今回、今年度、下田橋のところで、河川氾濫に関する避難判断の水位を、設定を増やしていただきました。そしてまた、昨年8月豪雨以降、一番やっぱり大切なのは、支流が流れ込む本川、本流、最上川の流下能力を向上することが抜本的に必要だということで、これも機会あるごとに申し上げてきております。   そのときに、下田橋の辺りについては、冠水の機会が非常に多いということで、調整池であるとか遊水地にするといったことも考えられるのではないかということも関係機関の皆さんに申し上げているところでありまして、その実現可能性がどのくらいあるかということについては、なかなか申し上げられることではございませんけれども、そういった問題意識は、関係機関の皆さんとも共有しております。 ○議長  3番山口裕昭議員。 ○山口裕昭議員  あの辺の冠水被害について問題意識を持っていただいているということは、非常にありがたいかなと思います。   先ほどから何回も言っていますけれども、自主避難、避難するように避難勧告が出ているわけなので、避難していただくのは当然当たり前の話なんですけれども、ただ実際言うと、私のうちの付近の方で避難する方は、ほとんどいないわけですよね。   ただ、どうしても雨が降ると心配で、避難をされるというのは、ある特定の地域に住んでいる方が多いわけです。   ぜひその辺について、市長も以前から市民の安心・安全を守るのが自分の仕事だと言われているわけですので、ぜひその辺についても、何とかお願いしたいなというのが私の考えなわけです。   ぜひ調整池とか遊水地についても、なかなか、可能性があるとかないとか、いつやりますという話は言えないのは分かるんです。   ただ、ぜひ検討していただきたいなと。関係機関ともぜひ話を続けていただきたいなと。可能性があるのであれば、その可能性を探っていただいて、ぜひそういう方向で検討を進めていただきたい。   いつできるとまでは言えなくても、そういうことに対して目的意識を持って取り組んでいきたいということだけでも何とか言っていただきたいんですけれども、どうでしょうか。 ○議長  答弁を求めます。   市長。 ○市長  豪雨災害においては、住んでいる場所の地形、あるいは高さによって、その人それぞれで置かれている状況が違うと。大丈夫なところもあれば、毎回心配しなければいけないところもある。それが現実でありまして、その現実を踏まえた上で、少しでもその被害に遭われる方を少なくする、ゼロにすることはこれはできないと。そういう現実を見据えて、しっかりと、行政としては、できないことはできない、自分ですべきことは自分でしていただく、そういうこともはっきりお伝えした上で、被害をできるだけ少なくしていく、その努力をしなければいけないというふうに思っています。   御指摘の件については、今の雨の降り方が非常に前と違ってきて、激甚化、頻発化していることを踏まえて、国土交通省では、川だけでそれを解決するのは無理だというメッセージをはっきり出しています。   それもあって、田んぼダムとか遊水地とか調整池とか、様々な流域全体でできることをやっていこうという考えに基づいておりまして、南陽市としても、その考えは賛同をした上で、市としてできること、そして県・国にお願いしていくことについては、お願いしてまいるという考えでおりますので、議員御指摘の件についても、全ての可能性を踏まえて、あるべく防災・減災の在り方を今後とも検討してまいります。 ○議長  3番山口裕昭議員。 ○山口裕昭議員  市長が言われるように、全ての被害がなくなる、なくすということは難しいとは思うんです。ただ、そこを目標にはしていただきたい、目標には。目標、無理かもしれないですけれども、できればゼロになるように、目標を持って取り組んでいただきたいなと。   何でこんなことを言うかというと、前に付近に住んでいる方に言われたことがあって、あそこ下水の処理場もあるんですね。あそこに何であるかというと、あそこが一番低くて、水が自然に流れるからだと。そういう迷惑施設は造ってくれるのに、なかなか自分たちの生活がよくなるようにはしてもらえないという嘆きの声も聞こえるわけです。   ぜひ何とか、そういう嘆きの声が、いや、これだけやってもらったんだと、助けてもらっているんだという感謝の声になるように、ぜひしていただきたいなと思いますので、そこはぜひお願いしたいなと思います。   あと、先ほど市長からもお話ありましたけれども、低いところには水がたまるんですよね。先ほど、椚塚から白竜湖に関して、あの辺りの水もという話があったんですけれども、よく雨がいっぱい降ると、公徳会の駐車場さんとか、あの辺ざぶざぶになるんですよね。特に民家もそんなに多いわけじゃないので、被害は少ないんですけれども、ぜひあの辺についても、今の郡山の雨水函渠工事のほうもかなり進んでいますので、ぜひあの辺についても少しずつ手をつけていただきたいなと思うんですけれども、それについてどのような計画でしょうか。 ○議長  答弁を求めます。   市長。 ○市長  その御指摘についても、全く問題意識は共有しております。あの辺の冠水対策で重要なのが旧国道13号線があり、赤湯バイパスがあって、そして横堀排水路があって川に水が抜けていくという特性上、国・県との協議というのは必須なことでありまして、建設課から国あるいは県、主に県でありますけれども、そういった南陽市の状況をお話しして、何とか改善の方策を取れないかということも随時協議をさせていただいております。   ただ、その中ですぐできることと、なかなか難しいことはございますけれども、議員御指摘の件については、南陽市としては、まちづくり上の課題であるというふうな認識の上で、今後とも必要な協議、検討、対策を行ってまいりたいというふうに思います。 ○議長  3番山口裕昭議員。 ○山口裕昭議員  今、市長のほうからも、ぜひやっていただける、やっていただけるというか、問題意識を持って取り組んでいただけるというお話を聞きましたので、私も安心しました。   ぜひ、あの辺のことについても、市内全体なんですけれども、やっぱり皆さんが安心して暮らせるような市になっていただきたいと思いますので、ぜひその辺お願いしたいなと思います。   これで質問を終わります。 ○議長  以上で3番山口裕昭議員の一般質問は終了いたしました。御苦労さまでした。   ここで暫時休憩といたします。   再開は、11時5分といたします。 午前10時47分  休  憩 ─────────────────── 午前11時05分  再  開 ○議長  再開いたします。 ─────────────────── 島津 善衞門 議員 質問 ○議長  次に、4番島津善衞門議員。 〔4番 島津善衞門議員 登壇〕 ○島津善衞門議員  4番、保友クラブ、島津善衞門です。   今年に入り、回転ずし店で客の迷惑行為を撮影した動画がSNSで相次いで出回りました。   回転ずしチェーン店では、当事者から謝罪の申入れがあったとしているが、受入れを拒否し、厳正に対処するとして、警察に被害届を提出しています。   これらの行為は、刑事、民事、どのくらいのペナルティーが課せられるのでしょうか。刑法では、窃盗剤や器物損壊罪、偽計業務妨害罪、威力業務妨害罪等に該当するようですが、過去の事例から、非行歴のない未成年であれば、厳重注意程度で実際に罪に問われる可能性は薄いと見られています。   しかし、民事では、客と店とのルールと信頼関係で成り立っている営業スタイルを根幹から揺るがすような悪質な行為のため、回転ずし店では、訴訟で請求が認められるかどうかではなく、とにかく毅然とした対応を示すことを最優先しています。和解などには応じるつもりはないということです。   ぬるい対応では、模倣犯が出たり、迷惑系ユーチューバーらがこの程度かと、たかをくくり、アクセス数を稼ぐため、やりたい放題になったりする可能性が予想されるためとされています。   このような中、ツイッターでは、自己破産というワードがトレンド入りしました。裁判を起こされ、数百万、数千万円規模の損害賠償を求められ、その請求が認められた場合に、当事者は到底支払うことができない金額となる場合もあります。   そのような場合、自己破産すれば損害賠償義務はなくなるのでしょうか。   破産法では、非免責債権と呼ばれる債権があり、破産者が悪意で加えた不法行為に基づく損害賠償請求権に該当するようで、損害賠償義務は逃れられないようです。   道徳的に非難されるべき行為により負担した債務について免責を認めることは、正義に反することから、非免責債権とされています。   軽はずみな気持ちで撮影した動画の代償は、損害賠償だけではありません。   本名や個人情報は、動画と同様にすぐにネット上で拡散してしまいました。海外でも拡散されており、少年の顔や名前は、全世界で半永久的に残ってしまいます。   当事者や投稿者は、ちょっとしたいたずら、目立ちたかったレベルのつもりが、その代償は思いのほか高くつくことになりそうです。   自分の行為がどれだけ社会に影響を与えるのかよく理解できていない若い世代も多いのでしょう。ネット社会のリスクは、家庭や学校で伝えることも大切ですが、同時に、市民の安全・安心を掲げる私たちにとっても重要課題として注意を払っていくべきと提案させていただきます。   それでは、先に通告しております各項目について質問いたします。   1、マイナンバーカード普及とマイナンバーの活用促進。   マイナンバー自体は、個人番号を国民に一人一人知らせるために発行された通知カードで、既に全国民が配布済みの個人番号です。   政府はマイナンバーカードをデジタル社会のパスポートと位置づけ、本年度末にほぼ全国民にマイナンバーカードが行き渡ることを目指し、市町村における交付体制の強化を指導してきました。   本市においても、市役所での特別受付コーナーや戸別訪問による普及まで努力を続けている状況です。   コロナ禍での一律10万円の給付金をめぐる混乱、事業者支援の事業継続給付金の不正受給問題や、国会で議論されている児童手当拡充の必要性を考えても、中長期的な国民の福祉向上や、社会の発展の視点から、税金や社会保障のデジタル化は必須と思います。   私は、監視されるリスクよりも無管理リスクのほうが大きいと判断しています。マイナンバーを有効に活用する必要はあると考えます。   しかし、行政と個人情報が共有されることにプライバシーや個人情報が把握、漏えいされるという警戒感や不信感もあり、利用は進みませんでした。   現在も、政府は特典ポイントの発行、健康保険証との一体化、地方交付税の査定などで普及を推し進めていますが、そもそもなぜマイナンバーの活用が必要なのかを明確に私たち国民に示せていないのではないでしょうか。   以上を踏まえて、何点かお尋ねします。   (1)マイナンバーカードの取得率。   本市の全体の取得率や業種ごと、年齢ごとなど、把握している状況を伺います。   また、取得率の阻害要因をどのように捉えておられるか伺います。   (2)マイナンバーカードのメリット・デメリット。   顔写真つきの本人確認書類となることや、コンビニで行政手続ができるなどのメリットがあり、今後も便利な機能や利用方法が拡大していくでしょう。   一方で、盗難、紛失時に個人情報が漏えいするおそれがあることや、カードの有効期限を過ぎると更新が必要になるなどのデメリットもあります。   マイナンバーカードのメリット・デメリットについて、申請時には市民の方々にどのような説明を行っておられるのか伺います。   (3)個人情報保護委員会の役割。   個人情報保護委員会は、個人の権利利益を保護するため、個人情報の適正な取扱いの確保を図ることを任務とする独立性の高い機関とあります。   個人情報の保護に関する基本方針の策定、推進や、個人情報等の取扱いに関する監視、監督を行うとしていますが、行政の所管省庁を伺います。   また、私たちが不正を感じたときの対応はどのようにすればよいのか伺います。   (4)社会の公平性と効率性。   税・社会保障のデジタル化を推進するに当たって、その目的をしっかり市民に掲げて説明することが重要だと思います。   ①社会保障の給付に関する様々な手続を簡素化する。   ②給付を正しく、早く、確実に受け取る権利を保障する。   ③可能な限り手続を紙からオンラインに移管する。   ④不正な申請や受給を排除する。   などです。   これからも市民目線の丁寧な説明が必要です。今後の推進と説明の在り方について、市長の御見解を伺います。   2、中学校の運動部活動の地域移行。   スポーツ庁と文化庁は、2022年12月27日、学校部活動及び新たな地域クラブ活動の在り方等に関する総合的なガイドラインを公表しました。2023年度から3年間としていた公立中学校部活動の地域移行の目標達成時期を見直し、可能な限り早期の実現を目指すと改めました。   2023年度から2025年度までの3年間を改革推進期間と位置づけ、休日の学校部活動の段階的な地域連携、地域移行を進めるが、「地域の実情等に応じて可能な限り早期の実現を目指す」としています。   以上を踏まえて何点かお尋ねします。   (1)部活動の意義。   日本には文武両道という言葉があります。欧米では、スポーツ、音楽などの課外活動に真剣に取り組んでいる子供ほど、均整の取れた人に育つという考え方があります。部活動の意義をどのように捉えておられるか伺います。   (2)令和5年度一般会計予算、中学校部活動の地域移行準備事業。   2月4日の山形新聞に、山形市では国の方針に基づく公立中学の部活動の地域移行に関し、2023年度に外部有識者や関係機関の代表者らで構成する検討協議会を設置して対応策を話し合う方向性を確認したとあります。   本市でもコーディネーターと準備委員会の設置として、173万6,000円の予算を計上しましたが、この具体的な内容を伺います。   (3)部活動の地域移行の課題。   全国で中学校の部活動の地域移行の取組実例を話し合う会議が開かれています。   学校外への移行というこれまでとは異なる形で行われる部活動に対して、変化する事柄も多く、それに伴った幾つかの課題も見えてきているようです。   様々な課題が検討事項として挙げられておりますが、本市ではどこまで検討しておられるか伺います。   以上、御答弁をお願いし、壇上からの質問とさせていただきます。 ○議長  答弁を求めます。   市長。 〔白岩孝夫市長 登壇〕 ○市長  4番島津善衞門議員の御質問にお答え申し上げます。   なお、中学校の運動部活動の地域移行の御質問につきましては、教育長より答弁いたさせますので、御了承願います。   初めに、マイナンバーカード普及とマイナンバーの活用促進の1点目、マイナンバーカードの取得率についてでございますが、把握している数値が交付率のため、交付率をお答え申し上げます。   本市の令和5年2月末現在の交付率は、68.9%でございます。参考までに、2月末現在の全国平均交付率は63.5%、県平均交付率は64.5%であり、本市の交付率は全国平均、県平均を上回っております。   また、年齢ごとでございますが、ゼロ歳から17歳は68.3%、18歳から64歳は69.0%、65歳以上は64.4%となっております。なお、業種ごとの交付率は把握しておりません。   次に、取得の阻害要因でございますが、国において、マイナンバーカードのメリットについて十分に周知されていないことが要因と捉えております。   次に2点目、マイナンバーカードのメリット・デメリットの説明についてでございますが、マイナンバーカードを交付する際に、顔写真つきの身分証明書となることや、健康保険証として利用できること、各種行政手続に利用できることなどのほか、カードの有効期限が近くなったときや、紛失した場合の対応等について説明しております。   次に3点目、個人情報保護委員会における所管省庁について、また、不正を感じたときの対応についてでございますが、個人情報保護委員会は、内閣府の外局として設置された独立規制機関ですので、内閣府が所管省庁となります。   当該委員会では、個人情報保護制度についての総合的な電話相談窓口を設けており、マイナンバーを含む個人情報の取扱いに関し、苦情あっせん相談にも対応しております。本市のホームページにも、この相談窓口のページを掲載しておりますので、個人情報に関し不正を感じたときは、相談窓口の御利用をお願いいたします。   また、本市の個人情報保護制度の担当課は総務課となります。個人情報の取扱い等について不明な点がございましたら、総務課までお問い合わせ願います。   次に4点目、社会の公平性と効率性の今後の推進と説明の在り方についてでございますが、税・社会保障の分野をはじめとした手続のデジタル化を進めることは、サービスを受ける側の市民の方にとっては、いつでも、どこからでもオンラインで手続できるようになるだけでなく、簡単で分かりやすく、迅速にサービスを受けられるようになることで、効率化が期待されます。   議員御指摘の4点は、いずれも市民、行政の双方にメリットがあるデジタル化を推進する上で大事な視点であると認識しております。   マイナンバー制度は、行政の効率化、国民の利便性の向上、公平・公正な社会の実現のための社会基盤であり、デジタル技術を用いた行政の効率化には、マイナンバーカードの普及が鍵になります。   行政サービスの向上に欠かせないマイナンバーカードを普及するには、カード取得のメリットを実感していただくことも重要ですが、個人情報の保護や管理の仕方、マイナンバーカードの安全性への心理的な不安を払拭することが大切と考えますので、国民が安心できるような説明と周知を国に求めてまいります。   また、マイナンバーカードの利便性を実感していただくため、来年度からは、コンビニでの証明書交付をはじめとして、自宅にいながらオンラインで証明書が取れるサービスの拡充や、市役所にお越しになる市民の方に対しては、市役所にいる時間を少しでも減らすよう、書かない窓口などを導入する事業の予算を御提案申し上げておりまして、市民の利便性向上に努めてまいります。   私からは以上でございます。 ○議長  答弁を求めます。   長濱教育長。 ○教育長  4番島津善衞門議員の御質問にお答え申し上げます。   初めに、部活動の意義についてでございますが、中学校学習指導要領に、部活動は生徒の自主的、自発的な参加により行われる活動と記載されており、部活動を通して、学習意欲の向上や、責任感、連帯感の涵養等、学校教育が目指す資質、能力の育成が図られるなど、部活動は、生徒の人間形成に大きな役割を果たす大変意義のある活動であると捉えております。   次に、中学校部活動の地域移行準備事業についてでございますが、本市におきましても、南陽市部活動の地域移行準備会を設置し、来年度も引き続き、生徒にとって望ましいスポーツ、文化芸術活動等の構築に向けて、具体的な推進を検討していくために予算を計上いたしました。   また、教育委員会はもとより、市当局や各中学校、多くの関係する団体等との連絡調整を行い、具体的な推進を総括するコーディネーターを配置するための予算も計上いたしました。   次に、部活動の地域移行の課題についてでございますが、前例のない取組がゆえに、現在、あらゆる視点から課題を検討するとともに、整理しているところでございます。例えば、指導者や練習場所の確保、生徒の移動手段、活動にかかる経費、中学校との連絡調整等を挙げることができますが、競技種目や団体等によって実情が異なるため、個々に関係する方々と丁寧に議論を進めていく必要があると考えております。   教育委員会といたしましては、話合いの中心に生徒を据えることを何よりも大切にし、生徒が休日に地域で生き生きと活動できる環境づくりに努めてまいりたいと考えております。   以上でございます。 ○議長  再質問に入ります。   4番島津善衞門議員。 ○島津善衞門議員  それでは、再質問させていただきます。   私は、マイナンバーカードの普及のポイントというのは、私たちへの社会保障給付を確実にすること、それから手続の簡素化など、先ほど市長が答弁されましたように、目的を明確化させて、データや情報の標準化などを進めて、制度の透明性と利便性を高める努力を続けることが一番重要なことだと思っております。ここを基本として再質問させていただきます。   まず初めに、ちょっと市長に伺いますが、岡山県備前市の吉村市長さんが、今現在、給食費無料を実施しているのですが、家族全員がマイナンバーカードを取得しないと、これまでの給食費無料を有償とするという発言がありました。   この発言を市長はどのように受け止めていられるか、ちょっとお尋ねしたいと思います。 ○議長  答弁を求めます。   市長。 ○市長  その市においてやられたことの是非はともかくとして、やる前から炎上することは分かっていただろうというふうに私は感じました。   わざわざそんな大変な状況になることをやるという判断はどうなのかなというのが正直なところで、ただ、自治体において、取得、交付を促進するために、非常に厳しい状況が全国で起きていたというふうな感じ方をしております。 ○議長  4番島津善衞門議員。 ○島津善衞門議員  南陽市の市長にあっては、絶対そのようなことはないというふうなことを確信させていただきました。ありがとうございます。   やっぱり給食費の無料化というのは、先行している市町村あるわけですけれども、本来であれば、政府の責任において実施すべきなのではないかというふうな意見もあるようです。   ただ私は、今回のこの発言を聞いて、市民から預かった、市民が負担した税を差別することになっちゃいますよね。これは非常に公平性に欠けるのではないかなというふうなことで、ちょっと変というか、異常な発言だなというふうに捉えたものですから、ちょっとお尋ねさせていただきました。   では、ちょっと具体的なことについてお尋ねしたいんですが、最初、副市長にお尋ねしたほうがいいのかと思うんですが、以前、住基ネットという形で、個人情報をきちっと行政のほうでまとめて、それを利用しようというふうな動きがありました。それが今回、このマイナンバーというふうな形に変わったわけですけれども、その辺の移り変わり、なぜその住基ネットを拡充できなかったのか、その辺のことが副市長の長年の経歴でお分かりでしたら、ちょっと教えていただきたいんですが。 ○議長  答弁を求めます。   大沼副市長。 ○副市長  お答えします。   というか、うろ覚えなんですが、ちょうど市民課に住基ネットの機械が入ったんですね。私そのとき市民課長か補佐だったんですけれども、いわゆる技術的にまず程度が低い。言い方が悪いんですが。今のマイナンバーカードというのはICカードになっていて、セキュリティー上すごく固いんですけれども、住基ネットの場合は、一応サーバーがあるんですけれども、それをハッキングできないように専用線でつないじゃったと。   そうすると、外部で全く利用できなくなった。そうすると、何て言ったらいいのか分からないんですけれども、正直何でこんなことやっているんだろうなというのは思いました。   つまり、住基ネットをしたから、例えば市民サービスのときにこういうふうなことができるとか、そういうのがあまりなかったという記憶があるんです。   ただ、セキュリティーががちがちだったものですから、自治体としてもなかなか利用しづらい、こういうことに使ったらいいんじゃないですかという提案もなかなかしづらくて。   ああいう反省の下に、恐らく今のマイナンバーカードができたのではないかなというふうには推測しています。   ただ、島津議員がおっしゃるとおり、住基ネットが出たときに、実は個人情報保護条例なるものが各市町村でつくられたのはそのとおりで、あれはプライバシー保護条例ではないんです。行政側が変な情報を取得するなと、個人の情報を本人の承諾なしに取得するなという趣旨の条例だったんですよね。   つまり、今、市で持っている個人に関するプライバシーはこういうものを持っていますということを明示しなければならないというふうな制度だったんです。   ですから、ある情報とある情報をリンクして、こういうことにすれば、もっと便利になるよねという発想が、なかなかしづらかったのではないかというふうな、外側で見ていて思いました。   以上です。 ○議長  4番島津善衞門議員。 ○島津善衞門議員  非常に分かりやすい解説をしていただきまして、大変ありがとうございました。   非常にそういうことが、一般の市民の方々が分かっていらっしゃらない。私のほうにも、ちょっと年配の方からなんですけれども、住基ネットあるんだろう、だったらなぜそこまでわざわざしなくちゃなんないのというふうな形で、そのずれが分からないというふうな年配の方もいらしたので、ぜひそういうふうな説明もある意味必要なのかなというふうなことで、今お尋ねした次第でございます。   あと、ちょっと具体的なことをお尋ねしたいと思います。   まず最初に、コンビニ利用について伺いたいと思います。   令和5年度の一般会計予算、社会保障・税番号制度事務事業費5,232万3,000円が計上されております。コンビニ交付実施事業が含まれていると思いますが、予算、実施時期、手順などを具体的にちょっと教えていただきたいと思います。全額なのかどうか。その割り振りの具体的な内容が分かれば教えていただきたいと思います。   それから、コンビニ交付事業が実施された場合に、コンビニで申請できて受け取れる証明書、何々があるのかということをちょっとお尋ねしたいと思います。 ○議長  答弁を求めます。   竹田市民課長。 ○市民課長  ただいまの御質問にお答え申し上げます。   コンビニ交付に係る予算につきましては、導入構築費用のほか、運営負担金など1,380万5,000円を令和5年度に上げさせていただいております。   実施時期につきましては、4月から準備を始めますと、順調にいけば秋頃の予定かというふうに考えております。   また、手順につきましては、外部委託での実施を考えているところでございます。   また、コンビニ交付の対象につきましては、住民票と印鑑証明の2つを予定しております。   以上でございます。 ○議長  4番島津善衞門議員。 ○島津善衞門議員  ありがとうございます。   秋と言っても何月から何月ってあると思うんですが、そこら辺は、できるだけ早くということで進めるということでよろしいでしょうか。   はい、ありがとうございます。   会社関係に勤めている方は、住民票とか印鑑証明取るのに、やはり時間休、有休等を使ってわざわざ出向くというふうな必要が今あるわけですね。それがやっぱりコンビニ利用できるとなると、会社を休む必要がないと。有給でも自分たちの家族のために使えるとか、有効な使い方ができる。会社にとっても、その都度、休まれるということがなくなる。そうすると、生産性が上がるというふうなことにつながると思いますので、できる限り間違わないで急いでいただきたいというふうなことをお願いしておきたいと思います。   次に、申込み促進策として、健康保険証の利用申込み、公金受取口座の登録というふうなことができるというふうなことになっているんですが、一つ、医療機関のほうでも、マイナンバーカードのカード読み取り機などの設置が必要になってくるかと思うんですね。そちらのほうの受入れ体制のほうの状況はどのようになっているか、ちょっとお尋ね申し上げます。 ○議長  答弁を求めます。   大沼すこやか子育て課長。 ○すこやか子育て課長  ただいまの御質問にお答え申し上げます。   マイナンバーカードを健康保険証として利用できる医療機関がどれくらいあるかということにつきまして、厚生労働省のホームページのほうに掲載されてございますが、今現在ですと令和5年2月26日現在ということになりますが、これによりますと、病院に区分されるものは全体で2件なんですけれども、それは全部全て両方とも、2件とも使えるような状況になってございます。   あと、一般の診療所につきましては、南陽市内の診療所21か所ほどあるようですけれども、そのうち利用開始がされているのが8か所、あと歯医者、歯科医院の部分につきましては、市内13か所中3か所、あと薬局も実はマイナンバーカードが関わってくるんですけれども、調剤薬局のほうですが、それが12か所中8か所が運用開始しているというふうな状況になっているようでございます。   以上です。 ○議長  4番島津善衞門議員。 ○島津善衞門議員  これはお願いになるんですが、今回、マイナンバーカードをつくったお年寄りの方々の中に、すぐ健康保険証の代わりになるんだべというふうな誤解をなさっている方がいらっしゃいます。   自分がかかりつけ医として通院なさっている医院がそれに該当するのかどうか。やっぱり、そういうことに対するフォローってしっかりしていただかないと、こんなはずではなかったというふうなことになりかねませんので、ひとつその辺のフォローをしっかりしていただきたいというふうに思います。   それから、最近言われていることの1つに、運転免許証とマイナンバーカードを一体化しましょうというふうなことがあるようでございますが、この辺は、2024年、来年度の末、2025年度あたりから使えるようにしたいというふうな、運用を目指しているというふうなことのようですが、マイナンバーカードを例えば紛失したときに、再発行までどのぐらいかかるんでしょうかね。   というのは、免許証だと、例えば運転免許証センターに行けば、即日交付できる。免許証がなくなって、例えば1か月かかるとすれば、1か月も待たなくちゃならなくなったら、えらいことだなと。特に、地方都市において車の利用率というのは非常に高いわけなので、その辺の不便も解消していただかなければならないと思うのですが、どのような今の状況になっているんでしょうか。 ○議長  答弁を求めます。   竹田市民課長。 ○市民課長  ただいまの御質問にお答え申し上げます。   現在につきましては、再発行までに約1か月程度となっております。   以上でございます。 ○議長  4番島津善衞門議員。 ○島津善衞門議員  これ、担当課はそうですよね。   じゃ、市長にお願いします。   免許証と一体化されて、紛失して1か月までというのは、あまりにも地方都市についてはつらい、市民の方々のことになると思うんです。それをいかに短縮するか、そこに努力をしていただきたいと思うのですが、何かございましたら。 ○議長  答弁を求めます。   市長。 ○市長  国において制度を整えていただくということが大事だと思いますので、もし今度、河野太郎デジタル大臣とZoom会議する機会がありましたら、そのことを私から申し上げておきます。 ○議長  4番島津善衞門議員。 ○島津善衞門議員  ありがとうございます。ぜひよろしくお願い申し上げます。   あとそれから、今度はパスポートに代わる身分証になるというふうなことになっておりますよね。   パスポートは現在、住所記載欄が削除されて、住所確認書類としては通用しないというふうになっております。   マイナンバーカードは写真つきの身分証明書になると言われておりますので、そちらを皆さん利用するということになると思うのですが、以前より、パスポート偽造という問題がありましたよね。   やっぱり写真が偽造されているというふうなことの問題があったようですが、その辺の心配に関しては、昔のパスポートと同じなのか、またマイナンバーカードの写真は、また別な処理されているから大丈夫だということなのか、その辺についてちょっとお尋ねしたいと思います。 ○議長  答弁を求めます。   竹田市民課長。 ○市民課長  お答え申し上げます。   マイナンバーカードの写真につきましても、国におきまして、彩紋といいますか、偽造ができないような形での工夫を凝らしているというふうに認識しております。   以上でございます。 ○議長  4番島津善衞門議員。 ○島津善衞門議員  パスポートよりははるかに厳重な管理がされているというふうなことで理解してよろしいんですね。   はい、ありがとうございます。   あと、私この質問書を出したのが2月20日でして、現在3月9日。この間に、非常にいろんな出来事がございまして、まず1つは、2月28日期限だったのが3月1日まで延びたとか、ポイント申請は2月末から5月末でしたっけ、まで延びたとか、それから3月7日には、マイナンバー法の改正法案が閣議決定されたとか、ちょっと質問の時期がまずかったのかなと。6月にすればよかったのかなと思ったんですが、まず、一刻も早く市民の方々に現状を理解していただくことも大事なことだと思っております。   それで、今回、3月7日、政府のほうで閣議決定した改正マイナンバー法についてちょっとお尋ねしたいのですが、マイナンバーのまず1つは、利用範囲の拡大というふうなことで出ていたようです。   国家資格、自動車登録などの事務でも利用可能にしようというふうなことのようですが、具体的にはどのようなことを想定してのことなのか、ちょっと教えていただきたいと思います。 ○議長  答弁を求めます。   佐野情報デジタル推進主幹。 ○情報デジタル推進主幹  ただいまの質問にお答えいたします。   マイナンバーカードを使った利用拡大につきましては、基本的にマイナンバーカードそのものは国の制度の中でやっておりまして、そして、そのほかに関係省庁で、マイナンバーカードを使った施策を行うこととなっております。   ということもありまして、今、島津議員のほうからいただいた質問につきましては、ちょっと私のほうでは情報のほうは把握してございません。   以上でございます。 ○議長  4番島津善衞門議員。 ○島津善衞門議員  分かりました。もう少し詳しい内容が通達なったら、後でまたお尋ねしたいと思います。   基本的なことをお聞きするの忘れました。   マイナンバーカードを紛失すると、情報が漏れるおそれがあるのでいないかというふうな考え方を持っていらっしゃる市民の方が大変多くいらっしゃいます。   その件に関しては、どのような安全対策がなされているのか、もう少し詳しく教えていただきたいと思います。 ○議長  答弁を求めます。   竹田市民課長。 ○市民課長  お答え申し上げます。   まずマイナンバーカードなんですけれども、ICチップの中に記録されている情報につきましては、券面、カードのほうに記載されている氏名、住所、生年月日、性別、マイナンバー、顔写真のほか、総務省が定める公的個人認証に係る電子証明書等に限られておりまして、プライバシー性の高い個人情報は記載されていないところでございます。   また、もし紛失した場合につきましては、24時間365日サポートされていますコールセンターがございますので、そこに電話をしていただきますと、使用の停止ができるものでございます。   また、ICチップにつきましては、何か不正をしようと思うと、自分で壊れるような仕組みのICチップが搭載されておりますので、そういった個人情報の漏えいはないものと考えております。   以上でございます。 ○議長  4番島津善衞門議員。 ○島津善衞門議員  ありがとうございます。   そうすると、島津善衞門の所得が幾らだとか、どこの医者にかかって、どこの病気をしているとか、そういう情報の漏れは一切ないということで安心して登録していただけるというふうなことでよろしいんですね。   はい、ありがとうございます。   それから、このマイナンバー法の改正に伴って、マイナンバーの情報を管理する人間、これが以前は厳しく規制されていました。ところが、これが大分緩むようなんですね。そういうところから、今度情報が漏れるという心配もあります。   例えば、会社関係でも、税とか保険の適用上、社員の方々にマイナンバーの提出を求めております。   ただ、どこまで管理すればいいかというふうなことなんですが、個人情報保護委員会が定めている法によりますと、社員から預かったマイナンバーの番号をどのように管理するか。きちっと鍵のかかるキャビネットとか、しっかり入れて誰もが見られる状況にしないでくださいということは分かるんです。   ただ、その情報が入った鍵のかかるキャビネットを開けるときに、一々全部記録しなさいというふうになっているんですね。   そうすると、例えば金庫と一緒に入れていたとか、ほかの書類と一緒に入れていた場合に、そういうものを開け閉めするだけで記録しろというふうなことになっているようです。   それはあまりにも、会社で事務作業をするのに不便が生じているなというふうな気が私はしています。   そんなこともあるということも考えながら、取り扱う事務の責任者、誰がそのマイナンバーの情報を得たのかということもしっかり管理する方法がもう少しないのかなというふうなことも、ちょっと気になっているところです。   そのようなことで、まず、もう少し市民に分かりやすく、それから一番お願いしたいのは、情報が漏れないようにするのは、情報を預かっている行政側ですから、行政側の預かり義務、責任、そこをしっかりしていただきたいなというふうな要望をさせていただきたいと思います。   次に、中学校の部活動の地域移行についてなんですが、地域移行の問題というのは非常に重要な、そして、日本の学校教育における教育を根本から変えてしまうのでないかというふうに私は感じています。   問題点としては、先ほど教育長の答弁にもありました。家庭の費用負担が増えたり、部活動指導員の確保が難しいとか、地域スポーツ団体の対応とか、地域のスポーツ大会の見直しとか、問題が多岐にわたっております。   これ、それぞれ再質問をしようと思っておりましたが、今回、一般質問で山口議員が集中的に行うというふうなことでございましたので、山口議員のほうにその質問は全てお任せしたいと思いますが、私、1点のみ、教育長のお考えを伺いたいと思います。   日本の教育における部活動の意義という、先ほどの答弁の中にあることですが、これが変わるのではないかという心配です。   部活動の場合は、こつこつ努力する根気強さ、失敗を恐れずチャレンジする精神、仲間と助け合う心、最後まで諦めない忍耐力をつける、プレッシャーに負けない精神力、チームの一員としての責任感、指導者やサポートしてくれる人たちへの感謝の心や尊敬の心などを得ることができます。   さらには、子供の自信を育て、助け合いの精神を育て、リーダーシップを育成してくれます。   これらの精神は、社会が求めるリーダー像そのものだと思います。   現在の中学校学習指導要領では、部活動は、学校教育の一環として、教育課程との関連が図られるように留意するとされています。   学校の部活動は、長い歴史の中で、技術指導とともに教育的指導を担ってきたと思っています。日本特有の教育でないかなというふうに感じております。   先生方は、部活動を通して、生活態度や人との接し方を注意したり諭したりしながら、生徒の成長を見守ってきてくれました。   中学、高校の同窓会でも、部活動の会話では盛り上がります。   私は、学校の部活動である以上、教育的指導は顧問の先生が受け持つべきで、外部の指導者は、技術的なものを中心に教えていただければと思っています。   役割分担が曖昧なまま進んでいる今の地域移行の在り方に問題を提起したいと思います。   県では、運動部活動と地域等の連携の在り方に関する検討委員会で、ガイドライン案を提示しております。   部活動は平日のみとし、休日は原則行わない。休日の活動を希望する生徒は、地域のクラブ等に所属するなどして活動するというふうなことのようでした。   今後、休日だけでなく、平日移行も考えられる中、教育的指導をどのように考えているのでしょうか。ちょっとその辺が県の会議の中では見えなかったなと思っています。   本市の未来を担う教育長としての部活動に対する見解を最後にお尋ねしたいと思います。 ○議長  答弁を求めます。   長濱教育長。 ○教育長  ただいまの御質問にお答えをいたします。   今、島津善衞門議員おっしゃったことは、本当に大事なことだというふうにも認識しております。歴史的にも、大変、子供たちの成長には欠かせない活動であったと。   ただ、現状で、やはり少子化の問題、あるいは何といいますか、価値観が多様化してきているということ。さらには、これからの学びというのはどうなるのかということを考えたときに、中学生の段階で、自ら主体的に判断をしながら、様々な活動に挑戦すると、そういうことも大事になってくるのかなというふうに思っているところでございます。   いわゆる弊害と言われる部分も指摘されておりますので、とにかく、子供たちの活動を確保しながら、様々な条件、環境を整えてまいりたいなというふうに考えているところでございます。 ○議長  4番島津善衞門議員。 ○島津善衞門議員  ありがとうございました。   令和4年度の子供の出生率が180人前後でないかというふうに予測されている資料もあるようです。   私たちの子供の頃、宮内小学校は1学年で200人を超えていました。宮内小学校だけです。   それが、南陽市で180名前後、200名を切る状況というふうなことは、今後、学校の在り方の検討委員会も始めるというふうなことも説明ありました。幼稚園もどのようになっていくのか検討しなければなりません。   そういうふうな大きな、子供の未来に関わることですので、十分な審議と審査をお願いしたいと思います。   以上で私の質問を終わります。   ありがとうございました。 ○議長  以上で4番島津善衞門議員の一般質問は終了いたしました。御苦労さまでした。   ここで暫時休憩といたします。   再開は1時といたします。 午前11時55分  休  憩 ─────────────────── 午後 1時00分  再  開 ○議長  再開いたします。   ここで9番片平志朗議員より資料配付の申出があり、会議規則第161条の規定により許可いたしましたので、御報告いたします。   引き続き、一般質問を行います。 ─────────────────── 片平 志朗 議員 質問 ○議長  9番片平志朗議員。 〔9番 片平志朗議員 登壇〕 ○片平志朗議員  真政会、9番片平志朗です。   昼を挟んでの一般質問となりますが、上下のまぶたが仲よくならないように、大きな声で元気よく一般質問を行いますので、よろしくお願いします。   3月に入り、朝晩の寒さは少し残るものの、このところの暖かさで、春がもうすぐ間近に来ていることを感じさせます。   気象協会の発表では、今年の桜の開花は例年に比べて1週間ほど早いと言われております。   一方、世界に目を転じれば、ウクライナへのロシア侵攻より1年がたちましたが、一向に停戦の兆しが見えません。すみかを追われ、家族を亡くした苦しみを思うとき、心が痛みます。一刻も早い平和への終戦を願うばかりです。   また、2月6日のトルコ、シリアの大地震では、5万2,000人あまりの命が奪われました。倒壊などの被害を受けた建物は20万棟に上り、人口の16%に当たる1,400万人が住まいを失うなどの苛酷な状況にあります。   昔、先輩技術者より、建築物は人の命と財産を守る大切なものだと言われたことを改めて思い起こします。   さて、政府は、新型コロナウイルス感染症を2類から5類に引き下げ、また、今月13日よりマスク着用も個人の判断に委ねる方針を出されました。   これから、各小中学校において卒業式が行われますが、3年ぶりにマスクを外し、友の満面が間近に見られ、喜びにあふれた晴れ姿を想像することができます。   それでは、先に通告に従い一般質問を行います。   1項目の自然環境の生態系を豊かにするためにの1点目、駅西の郡山池の環境浄化の取組の検証と今後の課題についてお尋ねします。   南陽環境ネットワーク会員たちは、行政と協働して、2018年から2022年の間の5年間にわたり、悪臭対策と水質改善に向けて取り組んでこられました。   その結果、悪臭、水質ともに大幅な改善が報告されております。別紙配付の資料を御参照ください。   1点目、活動の評価と結果の検証はされておられるでしょうか。   2点目、今後の課題や方向性はどのように考えておられるでしょうか。   (2)白竜湖の環境保全と消滅を防ぐにはについてお伺いします。   平成28年から29年にかけて行われた白竜湖の調査報告書によれば、湖が土砂の流入により水深が年々浅くなり、このまま何も対策を取らなければ、今世紀中にも消滅していくと指摘されました。   調査報告で提言されたことを検証し、できることから実施していくことが求められているのではないでしょうか。   1点目、その後の検討会や協議会等は、開催されておられるでしょうか。   2点目、ヒシ除去の効果は。ヒシの繁茂状況や水質等についてお伺いします。   3点目、各関係機関、団体、有識者が集い、今後の方策を検討するためのサミットを開催したらどうでしょうか。   大きな2点目についてお伺いします。   これからのコミュニティ施策についてであります。   2030年頃をピークに超高齢化社会がやってきます。社会的な孤立等による孤独死の発生や、地域での自治力の低下、災害時の対応面での課題、空き家の増加や都市のスポンジ化など、私たちの生活を取り巻く課題は、実に多いのであります。   自治会(町内会)においては、住民同士の関係の希薄化、そして加入率の低下、担い手不足、役員の高齢化等々の直結する課題があります。   これらの課題を乗り越えて、地域コミュニティを再生し、持続可能な暮らしやすい地域を実現するための施策が求められております。   1点目、本市の自治会や町内会への加入の状況はどのようになっておられるでしょうか。   2点目、地域コミュニティ事業への補助制度はどのようなものがあるのでしょうか。   3点目、これから建設が始まる仮称宮内地区地域交流センターの運営方式は、コミュニティセンターとして位置づけられるのか。また、運営方式はどのようにするのかお伺いいたします。   以上、壇上からの質問を終わります。 ○議長  答弁を求めます。   市長。 〔白岩孝夫市長 登壇〕 ○市長  9番片平志朗議員の御質問にお答え申し上げます。   初めに、郡山堤の環境浄化の取組の検証と今後の課題についての1点目、活動の評価と結果の検証でございますが、水質浄化の取組として、南陽環境ネットワーク会員の皆様に、2018年、平成でいえば30年から5年間にわたり、悪臭対策や水質改善に向けた活動を実施いただいております。   市としての取組でございますが、令和3年度は、湖面のヒシ除去を実施しており、今年度は、ヒシの除去と併せヘドロの除去も実施しております。   また、評価と結果の検証についてでございますが、2018年、平成30年から、5月と10月の年2回、水質検査を実施しており、その結果、水質も徐々に改善されてきております。   次に2点目、今後の課題や方向性についてでございますが、令和5年度につきましても、日常の維持管理とともに、引き続き水質検査を実施し、検査結果の推移を見ながら、今後の課題や対策、方向性について検討してまいります。   次に、白竜湖の環境保全と消滅を防ぐについての1点目、その後の検討会や協議会等の開催についてでございますが、平成30年3月に教育委員会が取りまとめた報告書「白竜湖」をきっかけに、庁内の関係各課で構成する白竜湖整備検討会を組織し、湖面の維持確保のための対応を毎年協議しております。   次に2点目、ヒシ除去の効果についてでございますが、令和元年度にヒシを除去した後、令和2年度及び令和3年度に教育委員会にて状況調査を行っております。   令和3年度に実施した水質調査等の報告書によりますと、ヒシ除去前後で水質改善等に一定程度の効果が認められたと報告されておりますが、令和2年度以降においてヒシが繁茂しない理由は分かっておらず、また、今後も水質改善等の効果が続くのかについても不明であることから、今後とも必要に応じて対策や調査等を実施してまいります。   次に3点目、各関係機関、団体等、有識者が集うサミットの開催についてでございますが、現時点でサミットの開催については計画しておりませんが、市では、関係機関や各種団体、有識者等との連携を図っており、市民団体の白竜湖の自然を守る会や南陽カヌー・カヤッククラブなどが、白竜湖保全の機運を高める機会として白竜湖の環境整備や保全活動、研修会等を継続的に開催されております。   市といたしましては、今後とも各団体の取組を支援しながら、地域の宝である白竜湖を守り、後世に伝えてまいりたいと考えております。   次に、これからのコミュニティ施策についての1点目、本市の自治会への加入率の状況についてでございますが、令和5年3月1日現在、1万1,460世帯のうち、把握している自治会加入世帯は1万1,405世帯で、加入率は99.5%となっております。   次に、地域コミュニティ事業への補助制度についてでございますが、コミュニティ助成事業と地域集会施設整備補助金がございます。コミュニティ助成事業は、一般社団法人自治総合センターが宝くじの社会貢献広報事業として助成を行うもので、コミュニティ活動に直接必要な設備等の整備を対象としたものです。   また、地域集会施設整備補助金は、地区の集会施設の新築等に対する補助制度で、南陽市地域集会施設整備事業補助金交付規程に基づき交付しております。   次に、宮内地区地域交流センターの運営方式についてでございますが、従来と同様の直営方式を想定しております。一方、将来、コミュニティセンターとして位置づける場合には、地域を主体とした受皿が必要となりますので、広く市民皆様方の御意見もお聞きしながら、より利用しやすい環境づくりを研究してまいります。   以上でございます。 ○議長  再質問に入ります。   9番片平志朗議員。 ○片平志朗議員  当局並びに議員の皆様に議長の許可を得まして配付しました資料について若干説明させていただきたいと思います。   その前に、郡山池はどこにあるのかということですね。分からない人もいらっしゃるかもしれませんので、赤湯西駅の前の緑地公園があるんですが、その中に池があります。その池のことを言っております。   これは30年、31年ほど前の新幹線の開通した当時、それから、あそこの土地区画整理事業に伴いまして造成された緑地公園だということですね。一応、理解していただきたいと思います。   今言われたとおり、私もその活動に携わった1人でありますけれども、5年間の活動を通して、有用な微生物を培養して、月に1回、4月から11月まで、1回180リッターを8か月間ずっと投入してきたということであります。   その結果、山形県理化学分析センターのほうで、行政から依頼された水質検査を私たちもいただいて、それを掲示したものであります。   4つの指標とも、生物化学的酸素要求量とか、浮遊物、それから大腸菌、それから溶存酸素量、この4つの指標が全て改善しているということで、私たちが都合よくデータを捏造したものでありませんので、あくまでもこのデータに基づく根拠として、お話しさせていただいております。   そういう中で、ある程度の一定の投入効果が、私たちもそうですけれども、行政側も認めてくださったということでありますけれども、もう一つ客観的に、これを毎回、2回行って、理化学分析センターの見解などを求めていらっしゃるでしょうか。 ○議長  答弁を求めます。   川合建設課長。 ○建設課長  ただいまの御質問にお答えいたします。   議員おっしゃったとおり水質検査については、市のほうで山形県理化学分析センターで検査はしていただいているんですけれども、それに関する、いわゆる水質検査という項目だけですので、それに関する分析といいますか、講評といいますか、そういうものは行ってはございません。   以上です。 ○議長  9番片平志朗議員。 ○片平志朗議員  別に見解を求めていないということでしたけれども、客観的に依頼した立場から言わせると、この数値はどうなんだ、どういう方向に行っているのか、やっぱりある程度検証しておいていただいたほうが、これから私たちも活動する場合、自信を持って取り組めるわけですから、その辺を今後ともよろしくお願いしたいと思います。   それで、あそこは非常にお金がかかっている整備事業だと思います。あそこの駅前ですね。歩道が実に7メーターもあるんですね。もう一つ、片方に3メーターほどありますけれども、歩道だけで10メーター、その歩道がいわゆるカラーブロック貼りじゃなくてタイル貼り。それで、公園の緑地には、四季様々な樹木が整備されております。   しかしながら、あそこに立ち寄る市民の方は、ほとんどいないんですね。   これが、何なのか。まだ行くと何か悪臭が臭いするから、汚いから行かないのか。その辺は、それを管理している当局側は、どういうふうに観察しているんでしょうか。 ○議長  答弁を求めます。   川合建設課長。 ○建設課長  ただいまの御質問にお答えいたします。   郡山堤周囲は駅西緑地公園といたしまして、四季折々の景観を楽しめるようにヤマザクラ、モミジ、ツバキなど多様な草花、木などが植えられており、それの管理につきましては、剪定、消毒、雪囲いなどの管理については、専門の造園業者に委託しております。   今後も近隣の方々からも御理解、御協力をいただきながら憩いの場となるよう、環境保全に努めてまいりたいと考えております。   以上です。 ○議長  9番片平志朗議員。 ○片平志朗議員  ありがとうございました。   すばらしい緑地公園ですね。そして、あそこは南陽市にとっても一大住宅団地でありますので、これから、市民が気軽く憩いの場として活用できるような、私たちも協力しますけれども、環境づくり、あるいは整備をやってほしいなということを思います。   その中で、あそこの地区の住民から、一応、感想のアンケートを沖郷公民館を通し、あそこの若狭郷屋の地区長さんからアンケートを取っていただきました。   その中で4人の人からこういう提言というか、言われています。   ヘドロ、ヒシの除去を継続してほしいということ。それから、もう少し雨の、流入側の水を増やせないか。確かに、大雨のときは入ってきますけれども、それ以外はほとんど水の出入りがない堤であります。   それから、気軽に立ち寄れる住民の憩いの場にしてほしいと。そのためには、やっぱり30年もたっていますから、ベンチは何脚かあるんですね。でも、それが傷みが激しくて汚い。誰も座る人がいない。そのベンチの整備。それから、せっかく四季折々のこういうような樹木を植えているわけですから、座って見られるようなあずまやの設置をしてほしいとか。それから、樹木はあるんですけれども、樹木の下に、四季折々の草花を植えたらどうかというような内容の御提言をいただいております。   私たちの立場としては、市民でもありますけれども、あそこを環境をよくして、そういうふうな、最終的にはそういう市民の憩う場になればいいなと思っていますので、今後も、私たちの環境ネットワークさんは労を惜しまないので、ぜひ一致協力してやっていきましょうということであります。   この点については以上であります。   次に、白竜湖の保全と消滅を防ぐにはということで、先ほど市長より答弁をいただきましたが、問題は、平成28年、29年と、これは最新の調査報告書で、28年、29年に調査報告をやって、30年3月に報告書をまとめたということでありますけれども、この中にも、新聞等で報道されました今世紀中にはあそこの湖面が水没してしまって、消滅してしまうだろうということをこの中でも、多分この中からマスコミさんも取って訴えたと思いますけれども、そういうふうに、現実的に何もしなければ消滅してしまうと。何か、私たちが何か一生懸命やれば、それは消滅を、うまくいけば消滅を防ぐことができるか、消滅する期間を長くすることができるということの訴えだと思うんですよ。   先ほど言いましたとおり、まずこれをここの中にいろいろ提言があります、専門家の立場から。例えば、田んぼの水が白竜湖に行かないように、あるいは逆流してこないように。これは実際可能かどうかは別問題として、専門的な立場からいろいろ提言されています。   まずは、それらを、何ができて何ができないのか。そういうものを洗い出して、実際に手をつけないと、あれよあれよという間に消滅の一途をたどっていくんじゃないかなという危機感を持っていますが、その辺の市長の見解はどうでしょうか。 ○議長  答弁を求めます。   市長。 ○市長  おっしゃるとおり、あの報告書のインパクトというのは非常に衝撃的なものがございました。   それもあって、南陽市では、当時クラウドファンディング等を通じて資金を集め、そして、ヒシ除去等の環境を守る活動をしていこうというふうに取り組んだところでございます。   また、あわせて、生活雑排水の問題もございますが、やはり新しい新鮮な水が流入してこないということについては、郡山提と同じ問題がございます。   そういうこともあって、何とか水を引き込むことができないかということについても、調査検討をした経過がございます。   いずれにしても、手をつかねて、白竜湖が消滅するのを座視して見ているのではなくて、できることをやってまいりたいというふうに考えております。 ○議長  9番片平志朗議員。 ○片平志朗議員  できることをやっていきたいと、そういう気持ちは、私も同感であります。   せっかくこういう調査させたわけですから、ここで提言されていることを、何ができて、何ができないのか、できるとしたら、いつまでかかるのか、そういうものを具体的に、踏み出さない限り消滅していくだろうというふうなことを言われているわけです。   例えば、先ほど言いましたヒシの繁茂、これは、前年度に2回ほど予算をつけて除去していただきました。   幸いにして、どういう原因かまだ不明ですけれども、去年は繁茂しなかったということでありますけれども、ここの調査では、何でヒシが繁茂するのか、それは水の富栄養化ですね、そういうものに原因がある。   その水を形成している主なものは何かというと、炭酸ナトリウムですね。これは、いわゆる殺虫剤に使われていますけれども。それから、塩化ナトリウム。これって自然に出てくる成分なわけではないわけです。   ということは、あそこの田んぼとか、田んぼにまいたそういったもの、あるいは果樹園に与えたものが自然に流れてくるということで、それは、時期によって濃度が違うようですけれども、マックスのときはもうほとんど酸素がないような状態になっているということも書かれています。   であるならば、これをまず、水質を改善しなければ話にならないわけです、まずは。その生態系を戻すにしても、水の改善しなければ、まずは1点だと思うんですね。   ちょっと年代は忘れましたけれども、今さらあそこを湖底をさらう、要するにしゅんせつするなんていうことは、できないわけですね。いろんな泥炭、その植物群とそれから天然記念物に指定されているわけですから。そういう方法はまず無理だと言うならば、この水をいかにどうやって改善するのかということを考えないと、そのためにはどうするのか。できることと、できないことがあるわけですけれども、それを突き詰めて、最後の質問にも関係しますけれども、今私たちの団体がある。それから、白竜湖を守る団体がある。ばらばらに存在しているわけです。   本当にやる気があるのだったらば、それに行政、それから、市民の方も含めて、どういう方向で、どういうことをやっているのかということをきちんと方向づけをして踏み出してほしいなと感じるんですね。   その辺はどうでしょうか。先ほど市長の思いは分かりましたけれども。 ○議長  答弁を求めます。   市長。 ○市長  南陽環境ネットワークの会員の皆様やその他の団体の皆様が、それぞれの思いで貴重な活動をしていただいていることは大変ありがたく、敬意と感謝を表する次第でございます。   その皆様方の最後の質問に関係するというのは、例えば、皆さんが一堂に会して同じ方向性をという御提言かというふうに存じます。   そのことも、一つの方法であろうというふうに思っております。   白竜湖の水質を改善するために、そういった団体の垣根を越えた活動をいかにしていくかということについては、サミットという御提言でございますが、どういう形が望ましいのか、今後も考えてまいりたいと存じます。 ○議長  9番片平志朗議員。 ○片平志朗議員  今の市長の御答弁をいただきましたけれども、やっぱり今後、あくまでもこの調査報告書に基づいて、どういう団体で何ができて、何ができないのかということを、きちんと方向づけをするには、やっぱりそういったサミット的な会合も何回か必要になってくるんじゃないかなというふうに思いますので、その辺を御配慮をいただきたいと思います。   それから、大きな2番目に移りますけれども、これは、コミュニティへの施策についてであります。   まずその前に、ちょっと確認させていただきたいんですけれども、集会施設としては、いろいろありますけれども、小さいものは町の公民館、いわゆるそれ以外の公的公民館、それからコミュニティ施設、この違いを教えていただきたいんですが。   どちらも集会施設ということは私たちは分かっていますけれども、どういう目的のためにつくられたか、ちょっと私たちは混同しているというようなところがあろうかと思います。 ○議長  答弁を求めます。   山口社会教育課長。 ○社会教育課長  ただいまの質問にお答えいたします。   公民館については、社会教育法が定める公民館と、一定の定義がございます。こういった中で、各地区の8つの公民館については運営しているものということでございまして、その法律の趣旨に基づいて、学術、文化、教養のレベルが上がるようにというような教育的な見地から設置するものが公民館でございます。   一方、コミュニティ施設、いわゆる町内会ごとの集会所のことを指しておられるかどうかなんですけれども、そういったものについては、人が集まるための施設というような感じでございまして、それが現在、他の市町村の中においては、それが公民館の発展系の形のような形でコミュニティセンターというような呼び方をしているものと承知しているものであります。   以上であります。 ○議長  9番片平志朗議員。 ○片平志朗議員  ちょっと課長の説明では、私の頭ではぴんとこないんですけれども、要するに、公民館はコミュニティセンターというのが存在する前から、これはかなり前からあったわけでありますけれども、教育的、学術的、文化的に関する事業を行い、教育向上また健康増進のための社会教育施設という位置づけされているようですけれども、ほかの市町村でもね。   片方、コミセン、要するにコミュニティセンターは、今課長が言われたとおり、そういうものにこだわらなくて、地域住民のまちづくりのための自主的な活動の推進を図るための集会施設ということで、これはどの課が所属しているかで、市町村においては条例等をつくって設置しているわけですから、どの課ということは言えませんけれども、社会教育課ではないような気がしますね。例えば、市民課とかですね。   問題は、この間、会派の行政視察で神奈川県の茅ヶ崎市に行ってきたんですけれども、ここは南陽市と比べものにならない、8倍くらいの人口を抱えている中核都市でありまして、当然、少ない面積に人口密集地でありまして、マンションとか共同アパートがすごく立ち並んでいるまちでありました。南陽市の市の面積の5分の1のところに24、5万人がいるわけです。   ですから、ここにおいて、まちづくりをいかに進めていくかということが、それがすごく大切な課題になりまして、そのために、こういう考えでした。まず、いろんな加入率の低下、それから地域の担い手の不足、それから市民の方々のニーズの多様性、こういうものに対応するには、従来の自治会スタイルでは、とても、もう限界があると。自治会もそうですけれども、行政側も。   そのために、いろんな団体、ノウハウを持った団体、まちぢから協議会というものを立ち上げて、そしてやっているわけです。   そのまちぢから協議会というのは、例えば、どういった人たちで構成されているのかというと、これは、当然その所轄する自治会さん、これが中心になって、地域社会福祉協議会、民生委員、青少年育成協議会、PTA保護者会、体育振興会の防災リーダーとか防災士。   その人たちがどこの地域も同じだということじゃないんですが、これらを1つのチームを組んで、いろんな課題に向き合いながらまちづくりをしていくというふうな考え方であります。   南陽市の場合は、ほとんど100%近い加入率ですから、そこまで考える必要はないだろうというふうに思いますけれども、現実的に世帯数が少ない町内会など、運動会など、2つも3つも参加しているんですね。子供さんがいないんで、選手がいないんで、そうせざるを得ないんですけれども、そういう1つのコミュニティ、運動会でも大きなイベント事業ですよね、コミュニティ事業でありますけれども、そこまでしないとやれない状況に来ているところもあるということで、決してこれは、本市にとっても他人事ではないんじゃないかなというふうに考えるんです。   その辺の、要するにまちづくりについての市長の見解はどうでしょうか。   先ほど山口裕昭議員の中で、新しいスタイルの、これはニューノーマルという意味を指していたのかもしれませんけれども、若い人の新しい感覚のアイデアを取り入れて、まちづくりに生かしたいという言葉をちらっと聞いたもんですから、これは市長もそういうふうな方向に向かっているなと思っていますけれども、どうでしょうか。 ○議長  答弁を求めます。   市長。 ○市長  議員おっしゃるように、本市の8倍の規模の市と本市の状況を比較して、その市でやっていることを援用して、こちらもということはなかなか難しいかなというふうに思います。   一方で、そういった人口集積地ではない、日本の多くの地方においては、やはり人口減少や過疎化という共通の課題があるというふうに思っております。   その課題をどうしていくかについては、従来のやり方にこだわらず、社会的な環境や、それから、考え方の多様化などの現実もしっかり鑑みて、地域が持続的に発展していくための在り方というのは考えなければいけないというふうに思っております。   それが具体的にこうすればという答えは、なかなか見いだすことは難しいわけでありますが、ただ現実を直視して、地域づくりを進めていかなければいけないという認識でございます。 ○議長  9番片平志朗議員。 ○片平志朗議員  ありがとうございました。   市長の今の御答弁のとおり、まちづくりについては、同じ方向を向いているなという感じはするわけですけれども、やっぱり現実的な、いろんな個別的に、それから地域的に直面している課題は、これはあると思います。   でも共通していることは、やっぱり社会経済の状況の変化、これは少子化問題も含めてそうですけれども、地域の意識低下、帰属の意識低下、それから地域課題の、個人のニーズも含めて様々な問題が多様化してくると。   やっぱり、これらを解決していくには、従来の自治会組織だけでは無理。あるいは行政だけでは無理。そういう壁にぶち当たっているわけです。   となれば、どうやって進めていくのかということが課題なわけですけれども、その1つの例として、例えば、宮内地区の地区集会所をどうやって運営してくんだろうかという質問をさせていただいたんですが、それは、今までどおりで変わりありませんよと。   だけれども、将来的には、地域センターとしてのコミュニティとしての位置づけをするならば、受皿がなければできないと、こう言われました。それはごもっともだと思います。   ごもっともなんですけれども、じゃ受皿つくりってどうやってするのやと。向こうがそういうふうな積極的な発想になるまで待っているのか、あるいは行政側から、ある程度方向性を示して、そういう方向で考えているから頑張ってくださいと言うのか。   この辺がやっぱり行政と市民の兼ね合いというか。私は、宮内地区はそれだけやれる受皿は整っている、人的資源あると思うんです。   その証拠に、コミュニティ建設に関わる拠点をつくる会など、いろいろその計画に携わって提案しました。あるいは、宮内地区の公民館運営委員会も積極的に提案しました。   そういった様子を見ると、将来的に担うだけの資質を持っているんじゃないかというふうに私は考えております。   ですから、将来的に公民館運営にとらわれない、できれば宮内地区のコミュニティセンターを地区受皿をつくってもらって、指定管理で指定できるような方向で持っていきたいなと思いますが、もう一度これを聞いて終わらせていただきます。 ○議長  答弁を求めます。   市長。 ○市長  コミュニティセンターと位置づけられている地域の拠点が増えているという認識は、私、市長選挙に出たときから持っておりまして、コミュニティセンター化については、ずっと公民館でいなければいけないというような考えは全く持っておりません。コミュニティセンターも、その地域が選択する選択肢の1つとして、しっかり考えていく必要があるなというふうに思っています。   ただ、壇上での答弁でも申し上げましたとおり、その受皿は必要であると。そのときに、さっき議員がおっしゃった、市側から働きかけるのか、それとも市民側から自発的にそういった動きをしていったほうがいいかという点でいえば、どちらかといえば、私は後者のほうが望ましいのではないかなというふうに思っているところです。   ただ、まちの在り方、人口減少が長期的に続く時代においては、やはり一人一人の社会を構成する市民の皆さんが、自分事としてこの地域の在り方を考えていって、できることを一人一人がやっていくということが大切だと思いますので、そういった機運を醸成していくということは大変重要だというふうに思っております。 ○議長  9番片平志朗議員。 ○片平志朗議員  ありがとうございました。   以上をもちまして、私の一般質問を終了させていただきます。 ○議長  以上で9番片平志朗議員の一般質問は終了いたしました。御苦労さまでした。   ここで暫時休憩といたします。   再開は、2時5分といたします。 午後 1時48分  休  憩 ─────────────────── 午後 2時05分  再  開 ○議長  再開いたします。 ─────────────────── 板垣 致江子 議員 質問 ○議長  次に、13番板垣致江子議員。 〔13番 板垣致江子議員 登壇〕 ○板垣致江子議員  13番、真政会、板垣致江子です。   間もなく東日本大震災から12年、雪の舞う本当に寒い日でした。亡くなられた方の90%以上が津波に巻き込まれたことによる水死と発表されていますが、水につかり、寒さで低体温を伴い亡くなられた方も多いのではと推測され、どんなに苦しかったろう、つらかったろうと、お悔やみを申し上げるばかりです。   まだまだ復興には時間がかかることでしょう。つらい思いの方々も多いことでしょう。私たちにできることは、少しでも早い復興を願い、忘れないで応援していくことではないでしょうか。   あの日の寒さがうそのように、ここ何日か、日本列島は異常に暖かく、桜の便りも聞こえてきています。   南陽でも昨日今日は、17度から18度と5月並みの異常な暖かさで、地球温暖化の進行による気象変動の影響と心配されております。   サクランボ農家の方は、花芽が早く進み、また凍霜害があるのではと心配しておられました。これから収穫に向けて動き出す多くの農作物への影響が、少しでもないことを願うばかりです。   それでは、通告してあります質問をさせていただきます。   南陽市の観光について。   南陽市の観光も、昨年からようやく少しずつにぎわいを取り戻し、桜まつりや菊まつりは、市内外から多くの方々が訪れ、様々なイベントも活気を取り戻しています。   このたびの令和5年度の施政方針では、発信力のあるまちづくりを進めるとし、観光資源の活用について、熊野大社や南陽スカイパークなどの観光需要の高い観光スポットと、食をテーマとした観光コンテンツを結びつけ、さらなる魅力向上を目指すとされています。   また、赤湯温泉との連携を図り、体験、宿泊を組み込んだ着地型コンテンツのつくり込みを行うとされております。まずは、南陽市の魅力を発信し、来てもらうことは第一です。   そして次に、いらした方、迎える市民にも満足してもらうことが大事ではないでしょうか。   市政運営の基本方針でも、何事にもチャレンジする気概に満ちた南陽市を牽引し、市民が幸せを実感できる豊かな社会を目指すとされています。   活気ある豊かな南陽市のため、次のことをお伺いいたします。   (1)以前から要望されております観光客や市民が立ち寄れる南陽市の物産館が本当に必要とされている時期だと思います。   南陽市においでいただいた方が買物をするために、米沢や上山に立ち寄るのではなく、市民が頑張って生産、製造している豊かな南陽市の物産を求めてもらえる場所が必要です。   他団体や組織との連携も含めて、市長のお考えをお伺いいたします。   (2)赤湯烏帽子山八幡宮の境内に顕彰碑が建てられております南陽市の偉人、刀工、水心子正秀氏が、今若者たちに関心を持たれております。   特「刀剣乱舞-花丸-」~雪月華~、ゲームやアニメではありますが、2015年頃からの全国各地に刀剣ブームを巻き起こす要因になり、2022年にはアニメが劇場限定上映されました。   若者だけでなく、市内外の方に改めて関心を持っていただき、南陽市においでいただけるような宣伝などの取組について、市長のお考えをお聞きしたいと思います。   2点目、地域生活支援拠点の整備について。   主要施策の「健やかで安心な暮らし・子育てを実現する」の中で、障害のある方の親なき後を見据え、障害のある方が住み慣れた地域で生活し続けられる仕組みとして、地域生活支援拠点の整備を進めるとありますが、どのような拠点の整備を考えておられるのかお伺いいたします。   以上、誠意ある御答弁をお願いしまして、私の壇上からの質問とさせていただきます。 ○議長  答弁を求めます。   市長。 〔白岩孝夫市長 登壇〕 ○市長  13番板垣致江子議員の御質問にお答え申し上げます。   初めに、南陽市の観光についての1点目、市の物産館についてでございますが、本市の魅力ある物産の販売や観光をはじめ、様々な情報発信には有益な施設であると捉えております。   昨年オープンした赤湯温泉湯こっとには、屋外で物産販売ができる機能も備えております。   その一方で、行政による物産館の経営は、不採算の事例も多く見られ、リスクが大きいと判断しております。   今後、民間事業者や商工会、観光協会等の関係団体と情報交換を行いながら、民間事業者による整備計画等があれば、できる限り協力してまいります。   次に2点目、刀工、水心子正秀の活用についてでございますが、水心子正秀のほか、約100人のキャラクターが登場する刀剣乱舞は、ゲームやアニメ、ミュージカル等で若者から支持を獲得し、刀剣ブームを巻き起こすきっかけとなりました。   関連するイベントが刀剣とゆかりのある博物館、美術館等で開催されるなど、刀剣乱舞ファンや歴史ファンを中心ににぎわいを見せております。   水心子正秀の活用は、南陽市を訪れる1つのきっかけとなると考えますので、様々な情報を収集しながら、PR方法等について研究してまいりたいと考えております。   次に2点目、地域生活支援拠点の整備についてでございますが、第6期障害福祉計画の国の基本方針において、令和5年度末までに、各市町村または各圏域に1つ以上の地域生活支援拠点等を確保することが盛り込まれており、本市の障害福祉計画にも反映されております。   地域生活支援拠点等には、備えるべき5つの機能が掲げられております。   具体的に申し上げますと、1つ目は、緊急時に必要なサービスのコーディネートや相談、2つ目は、緊急時の短期入所等での受入れや対応、3つ目は、体験の機会や場の提供、4つ目は、医療的ケアが必要な方等に対応できる専門的人材の確保、養成、5つ目は、地域の体制づくりとなっております。   本市といたしましては、障害福祉事業所や医療機関等の社会資源に恵まれている地域の特性を生かし、既存の事業所等が提供可能な機能をつなぐ、面的整備型の拠点構築を目指しております。   5つの機能の中でも、障害のある当事者の方や、親なき後に不安を抱く御家族の方からのニーズが高い相談と緊急時の受入れの2つの機能の整備を優先的に進める必要があると判断し、体験の機会、場の提供も併せて相談支援や短期入所のサービスを提供する事業所との協議を重ねてまいりました。   現状といたしましては、3月1日に南陽市地域生活支援拠点事業実施要綱を制定し、拠点機能の利用者登録に関する申請受付や、拠点機能を担う事業所の登録の準備を整えたところでございます。   なお、国の基本方針には、年1回以上は拠点機能の運用状況を検証、検討することが盛り込まれており、本市といたしましても、来年度以降も、拠点機能の見直しや拡充を図ってまいります。   以上でございます。 ○議長  再質問に入ります。   13番板垣致江子議員。 ○板垣致江子議員  それでは、再質問をさせていただきます。   まず、答弁いただきありがとうございました。   その前に、ちょっと私、今日、3月1日号の市報を持ってきました。なぜかというと、これを私見たときに、すごいわくわくしました。   一番最初、皆さん表紙見ていらっしゃる、南陽高校市役所部、載っていました。若い人たちが、また来年も頑張るぞという、その意気込みが伝わってきました。   市長も、この市報にも書いてありますが、若い人たちが自由にアイデアを出しながら南陽市を盛り上げてほしいということを書いておりまして、私も、インスタグラム見せていただきましたが、やっぱり若い人の観点で、いろんなことを発信して、ああ、すごい子たちだなと思いました。   この子たちがやっぱり、いずれ南陽市に帰ってきて、行政にでも入っていただいて、また別な団体をつくっていただいて、やっていただければ、すばらしいなというそのわくわく感がまず1ページ目からありました。   そして、そのあと、6ページ目のところ、その次のページなんかも、地域おこしの方たちのこととか、フェスタのこととか、いろいろ書いてありましたが、6ページに「まちのアルバム」というところで「全国に誇れる南陽の農産物!生産者の皆さんが受賞続々」と書いてありました。   いや、これ見たときに、うわ、またいろんな方たちが出てきてくださった、今までも多くの受賞しておられた方がいらっしゃいましたが、こういう形でどんどんと若い人たちが農産物を生産、そしてまた6次化していくというのは、すばらしいことだなと思いまして。で、その左のページにも、赤湯温泉の源泉を配合したローズスキンクリーム、これをつくってくださった井上さんの話とか、南陽市商工会のふるさと逸品コラボ発表会、今までは一店逸品だったのに、コラボが今度できるようになったんだ。   何か、これを読んでいて、すごいわくわくして、このページを開いたまま、主人にはちょっと見せないでおいたんですが、まずそんなことをお話し、私としては、わくわく感がすごいなと思いました。   先ほどの市長の答弁だったんですが、残念なことに、ほぼ前回の道の駅的なものをつくれないかというところと同じお答えでした。ちょっと残念でした。   ちょっと、そのところでもお聞きしたいんですが、この施政方針の中に書いてありました、観光スポットと食をテーマとした観光コンテンツを結びつけ、さらなる魅力の向上を図るとされておりますが、例えばどんなことをやろうとしているのか、お聞かせいただきたいと思います。 ○議長  答弁を求めます。   市長。 ○市長  施政方針に関するお尋ねでございます。   書いてあることは、そのとおりでありますけれども、今、様々な団体との連携というのは、今後の発展においては重要なのではないかということが、だんだん世間一般的に広がっているといいますか、その重要性が認識されているといいますか、1つの団体だけで何か頑張って取り組むというよりは、やっぱり小さい力ではあるけれども、いろんな団体が例えばコラボしたりして相乗効果を産んで、観光資源の磨き上げであるとか、入込み客数の増加を図っていくという流れがあるのではないかと思いますけれども、もし必要であれば、詳細については担当課長から答弁させていただきます。 ○議長  答弁を求めます。   長沢商工観光課長。 ○商工観光課長  お答え申し上げます。   ほぼ市長がおっしゃったとおりでございますけれども、特に今年度は、3年間開催できなかったワインフェスティバルもそうですし、そういった南陽の食、ワインもありますし日本酒、ラーメン、フルーツ等ございますので、やはり赤湯温泉に泊まっていただいて、そしておいしいものを食べていただいて、そして今度お土産に買っていただくとか、また南陽市に訪れていただくとか、観光スポットだけでなくて、いろんなところとコラボしながら、そしてPRしながら、南陽市の魅力を発信していきたいというふうに考えております。 ○議長  13番板垣致江子議員。 ○板垣致江子議員  何か今聞くと、今までと同じかなという感じのところしか聞こえなかったんですが、例えばこんなことを、もうこれだけはやりたいとかというものがあったらと思ったんですが、それはまだないということですね。 ○議長  答弁を求めます。   長沢商工観光課長。 ○商工観光課長  本来であれば、今いろいろ話題になっておりますけれども、四季南陽さんのほうのいろんな取組があって、そちらのほうが具体的な計画がもう少しはっきりしてくれば、そちらのほうの四季南陽さんのほうといろんな取組もできるのかなというふうには感じておりました。   あと、たまたま今回の板垣議員のほうの次のほうの質問にもございますけれども、刀剣乱舞、そしていろんな刀がございますので、今いろんな刀のブームがあるようでございますので、こういったものをきっかけに、南陽市にお越しいただけるような、例えば情報発信も含めて、もっともっとしていかなければならないのかなというふうに感じております。 ○議長  13番板垣致江子議員。 ○板垣致江子議員  やはり情報発信、四季南陽さんができてからも、それは必要なことだと思います。   ただ、先ほども申しましたとおり、南陽市に観光なり遊びに来てくれた方たちが、ほかでお土産を買う。それは、南陽市民にとって非常に残念で悔しいんですね。悔しいんです、本当に。   だから、そこのところをこれから市としてもっともっといろいろ考えていただきたいなと思ったところでした。先ほどの「まちのアルバム」を受賞された方々の品物、これをどこで売るのか、どこで買えるのか、それは市民も観光客も一緒だと思います。そこがまだまだ足りないんじゃないかと。   本当に情報発信して、観光に来ていただく、それから、施設がどんどん注目されてきて、熊野大社でも、いろんなところが観光客が増えている。でも、その方たちがどこか1か所で買うところがあればまた違うと、私は思うんです。   南陽市、今、ラーメンですごい盛り上がって、市長が盛り上げていただきました。これは、ラーメンという完結されたものを、出来上がったものを発信していくということで、すごいそれは成功だったと思います。南陽市イコールラーメンみたいな形で。   でも、これからやはり求められているのは、この6次産業で一生懸命やってくださった方、また、産直で出していただいているようなおかひじき的なものなんかも、ほかの市町村から見れば、南陽市にしかないものがたくさんあるわけです。それをどこで買えるのか、どこで売れるのか。   生産している人たちも、そこで皆さん悩んでいるはずなんです。そこのところをしっかり考えていただいて、物産館的な、本来ならば道の駅という名前で出せれば一番いいんですが。   というのは、今、道の駅がすごいにぎわっております。高畠は物産館もにぎわっているし、道の駅もにぎわっている。上山の方に行くと物産館です。また別な施設を造ろうとしております。   そういうことを考えると、南陽市だけが物産を売るところがないんですね。   そう考えると、いっぱい観光客が来ていただいているにもかかわらず、買っていく場所がない。これは本当に残念なことだと思います。   私たち、県大会したときに、市長にも来ていただきました。シェルターなんようで山形県婦人連盟の県大会をさせていただきました。あれだけの人数しか、このたびはコロナ禍ということで来ていただけませんでした。   それでも、物産販売やっていただきました。かなり売れました。南陽市に来た方たちは、せっかく南陽市に来たんだから南陽市でないと買えないものをたくさん買っていこうということで、皆さん買っていただきました。その思いは強いんだと思います。   市長にお伺いしますが、赤湯温泉のおかめ会の方たちと毎年お話合いをしているときに、物産館的な、そういう、お土産のまとめて買える場所が欲しいという要望が出されたことがあると思いますが、そのときのお答えも、先ほどのようなお答えだったのか、ちょっとお伺いしたいと思います。 ○議長  答弁を求めます。   市長。 ○市長  ちょっとその質問が出ていたかどうか、記憶に定かではないんですけれども、私、いつもどの場所においても、申し上げることは同じだというふうに認識しております。 ○議長  13番板垣致江子議員。 ○板垣致江子議員  おかみさんたちが言うのは、市長にお願いはしてあります。でも、なかなか行政でそういうものをつくるのはリスクが多過ぎる、そういうお話をいただきます。   でも、私たちは、お客さんに帰り際に、南陽の物産どこで求めたらいいですかと聞かれるんだそうです。多分、おかみさんには聞きやすいから、皆さん聞くと思うんですよ。でも、そのおかみさんたちが、いや、南陽市でまとめて買えるところはないんですよ、個々のお店に回っていただくか、あと、どうしても皆さん買っていかれるときは、高畠なり上山、山形なり回って行かれたらどうでしょうかねというしか言えないんだそうです。そうなんですよ。   結局、各お店の、例えば、これ、南陽市観光推進会議の一番新しいパンフレットです。ここの中に、各商店とか物産のところとか、いろいろ載っております。そして、最後に書いてあるのが、例えば南陽市のモデルコースと書いてあります。宿泊プランとして、1日目、龍上海さんから始まって熊野大社、ゆーなびからころ館、それからお泊まりになって、雲海を見て観光ブドウ園に行ってブドウ食べましょう、夕鶴の里へ行ってお話聞きましょう。そこまでなんです。   本来だったら、ここに南陽の物産を買える、最後にお土産を買う物産館的なところを御案内して、南陽を楽しんで帰ってくださいというふうなものだと思うんです。   そこを、旅館のおかみさんたちも、いろんな場所があります、御案内しますよって、宿泊して楽しんでください、お土産はここで買ってください、そういうところがない。それは本当に非常に残念なことだと言っておりました。   6次産業の方たちにも、市長は、これからの市の農業6次産業化を牽引していただきたい、この受賞した方たちにおっしゃっております。   でも、この方たちが、どこで売ったらいいの、どこで買ってくれるの、私たち、お取り寄せしていただく方も多いかと思います。でも、時間とガソリンをかけて、外に営業に行って売らなきゃいけないというところもあるということで、非常にそこは納得がいかないというふうなことも言っておりました。これは皆さんからの意見です。そうしたこともあります。   本当に、ぜひ、この辺のところを一生懸命考えていただきたいなと思います。   今まで、コロナでなかなか思い切って出られなかった方たちというのは、情報をすごい集めているようです。じゃ今度行ったらこうしよう、ここでこれが買えるねって。だから、南陽市の物産が受賞しているということも皆さん調べているそうです。   こういう方たちが、本当に宿泊に来たとき、動き始めたときに、まだ南陽にはそういうまとめて買えるところがないんだと、それは非常に南陽の観光にとってマイナスだと私は思うんですが、いかがでしょうか。 ○議長  答弁を求めます。   市長。 ○市長  まず、旅館のおかみさん方がお土産品をお客さんに勧める場合に、他市町村の物産館を進めるのではなくて、まず自分の旅館で買っていかれることをぜひ進めていただきたいということが一つ。   それから、旅館組合が運営しているゆーなびからころ館をもし案内していないんだとすれば、それはぜひ案内していただかないと、せっかくあの施設が準備されているのに生かされないとこういうことで、非常にもったいないなというふうに思います。   さらにもう一つ、赤湯駅に駅の駅ということで南陽市の物産が多数置いてございます。ぜひ、そのあたりも御案内いただきたいという、この3点なんですが、基本的に6次産業化、生産して、製造して、販売するというところまでで6次産業化、その販売についても、6次産業化をされている方が、いかに販売するかというところまで含めて6次産業化ですので、そこについては、様々な事業者の皆さんが、個別に、基本的には、その事業者の方でやっていただくのが基本の姿だというふうに思っています。   しかしながら、例えば、南陽市には、様々な小売店舗もございますので、そういったところとの連携とか、あるいは事業者間の連携といったことがもしございましたら、南陽市としては、できる限りの応援をしてまいりたいと考えております。 ○議長  13番板垣致江子議員。 ○板垣致江子議員  今、市長のほうから、自分の旅館で売っているものを買ってもらい、また、からころ館を紹介してほしい。   それは、私たちも経験しています。   小さい旅館で、売店どのぐらいの数のものをそろえられるか、いろんな旅館ありますが、お土産を全然置いていない旅館も幾つもあります。置いてあるところもあります。   でも、置いてあるところは、本当に、申し訳ないんですが、ある程度どこでも買えるような物産です。   駅の駅、ここは最近いろんな形で頑張っていただいているので、少し魅力が出てきたと思いますが、ただあそこは、電車を利用する人たちが中心であって、バスで観光に来る人たちとかではないと思います。   そして、6次産業が売るところまで、いかに販売するか、事業者の力量だって。これは限界があると思います。大きな会社が6次産業やっていて、そこまでやる力があればいいです。でも、そこまでのことを考えたら、もう6次産業なんて中途半端にやっていられないねというふうに、やらないほうがいいのかなというふうに思う方も、いらっしゃるんじゃないかと私は思います。   これは、ちょっと違うと思います。   小売店舗を回って紹介してもらってというのも、観光に来た方たちがここに行って、そこから帰るんだけれども、そこから何か所回るというような時間的余裕もない。そこで楽しみになっているのを諦めて帰られる方もいらっしゃると思う。   私たち女性は、どこか観光とか研修に行ったとします。いや、ちょっと予定になかったけれども、あの物産館に回ってみない、買物したいからと、すぐ声が上がります。   というのは、何回も行っている物産館なんです。またそこに行くのかと、運転手さんは言います。でも、帰ってくるお母様たちの手を見ると、また両手に持って帰ってくるんです。また買ってきたのかと。すると運転手さんが、いやもう、じゃしようがない、下に入れますかとかと、いろいろ気を遣ってくれたり、荷物落ちないように気をつけてくださいねとか。   もう本当にそれが1か所だけでなくて、やっぱりあそこに回りたかったね、ここにせっかく来たんだから、そういう言葉が常に出るんです。   だから、また買ってきたのかと言われながらも、せっかくそこに行ったんだから、そこでしか買えないものを買って、近所にも配りたいとか、娘に上げたいとか、いっぱいあるんですよ、そういう思い。そんなこともあります。   やはり熊野大社なり、夕鶴の里なり、いろんなところを発信して、十分一山もそうです。本当に雪の十分一山も宣伝していただいたり、テレビでもいろんな状況の。今、南陽市すごいですよね、BSで、市長も映っていましたが、1時間番組。この間、民放でも1時間番組、南陽市。ああ、すごいね、行ってみたいね。ああ、こういうものあるんだったら食べてみたい、買ってみたい、そういうものがたくさんありました。   でも、ある方に聞くと、なかなか東北自動車道で観光に来る、こういうところに行ってみたい、そう思っても、時間の限られた方は、じゃ、あそこ1か所だけ行って物産館行こうか、そういうことを考えたとき、物産館ないんだ、じゃ、あそこはまたいずれとかと考える方もいらっしゃるんだそうです。   そういう発想、私はちょっと持っていなかったんですが、ある方に言われました。そういう物産館的なところがあるのとないのでは、高速から下りて回ろうかという気持ちにならない方もいる。ああ、そうなんだと、本当につくづく考えました。   その辺のことで、もう本当に、市長には頑張っていただければ、いただかなければ、南陽の観光はちょっとというところかなと、私はちょっと今感じているところです。   愛菜館、南陽の物産がある程度置かれて、商品の販売も行っております、いろんな方たちが持って、南陽市だけではないんですが、あそこすごい人気があります。   私は、市民の方が好きで通っているのかなと思ったんですね。物産展、ラ・フランスとかそういうときは、もう本当に人が朝早くから並んで、一番いいもの欲しいねみたいな感じで並んでいらっしゃって、びっくりするほど人が多く集まっています。   そして、これは、観光のほうの方がデータを取ったんだそうです。南陽市の観光客が多い月は、愛菜館の売上げも上がっていると。それがデータ的にきちんと出ていると。だから、熊野大社とかそういうのは、時期的なあれがありますが、全体的な観光客を見たときに、愛菜館の売上げが、それに比例して売上げがアップしている。   ということは、観光客の方たちも、分かっている方たちは回っているんだそうです。私たち市民だけでなく、南陽に行ったらあそこで買ってこようね、だけれども、物産館というまでの量はないわけですね。ただ、愛菜館を経営している農協さんも、これ環境的な観点からも、ガソリンかけてよそに持っていくんじゃなくて、地元の農産物を地元で買っていただけるような施策を拡大していきたいという思いは持っていらっしゃるようなですね。   だから、いろんな方たちと、先ほど、つながって一緒に協力してやっていくということで、それは当たり前だと思います。   ただ、そこで行政が、そこにリスクがあるからということで、ほかから協力してくれと言われたり、つくるから協力してくれたりと言ったら協力しますよという、ちょっと弱腰ではなかなか難しいのかなと思いますので、ぜひ、市長のほうから、いろんな団体とか、周りの方たちに、そういう情報を得て、できれば、本当は道の駅という形でつくれればいいんですが、つくれなかったら、せめてこの6次産業を頑張っている人たち、また、ほかにも頑張っていらっしゃる業者の方たちもいます。そういうことをしっかりと捉えて進んでいただきたいと思うんです。   ちょっと長井の道の駅に行った方が、いや、あそこに行って感動して帰ってきました。何で。何でが多過ぎるかもしれませんが、何で。普通のどこでも買えるお土産は、山形県内のお土産は脇にちょっとあるだけで、全てのところが長井市のお菓子屋さんだったり物産だったり、いろんなところのが全部集まっているんですよと。いや、これも欲しいね、これも欲しいねと、もう目移りするほどに感動しましたよと言うんですよ。   そういう場所がぜひ南陽市にもあるべきだし、今だと思うんですね、つくらなきゃいけないのは。今これからコロナ禍が落ち着きまして、皆さんは騒ぎ始める。そういうところで、ぜひ、考えていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長  答弁を求めます。   市長。 ○市長  その物産館的なものは、いいところはいいんですけれども、悪いところのほうが多いんですよね、経営が、現実的には。持ち出しになって、どうしてもその分の財政支出をその施設に割かなければいけないというところのほうが多いのが現実です。そういったことも踏まえて、いろんなことを市民の皆さんと一緒に考えていければというふうに思います。   先ほど議員がおっしゃった愛菜館さんについては、非常に南陽市の中でも、直接生産者と、それから消費者が顔を合わせられる施設ということで、大変人気があるというふうに私も認識しております。   この間、農協さんとの懇談会の中でも、愛菜館さんについては、ぜひ、さらなる販売力の強化ができないかといった話題も投げかけさせていただいたところです。   そういった民間の皆さんとの連携の中で、南陽市の販売力の強化を目指していければというふうに考えております。 ○議長  13番板垣致江子議員。 ○板垣致江子議員  ぜひ、一歩でも二歩でも進めていくために、いろんな方たちの意見を聞いたり、また、農協さん側の拡大していきたい、そういう農産物を販売するために、環境的にもガソリンをかけて外に出すんじゃなくて、地元に来ていただいた方に買っていただけるような場所がもっと必要じゃないかという思いがあるようなところとか、いろんな方策があると思います。   だから、行政でやるのはリスクが多過ぎます、協力してくれというところがあったら協力しますと、そういうんじゃなくて、こちらから、これから観光客をどんどん呼び込むため、また、南陽市のすばらしいところを見ていただくために、進めていただきたいと思います。   そこのところ、覚悟と言ったらおかしいんですが、ぜひ進めていただきたいと思います。   最後にもう一言、よろしくお願いします。 ○議長  答弁を求めます。   市長。 ○市長  先ほど答弁申し上げたとおりでございます。 ○議長  13番板垣致江子議員。 ○板垣致江子議員  残念ですが、非常にいろんな方たちがいろんな思いを持って、今日は質問させていただきます。   私たち、私だけの思いじゃなくて質問させていただいております。その辺ぜひよろしくお願いしたいと思います。   それから、それでは2番目のところに。水心子正秀さんのことですが、これ、やはりアニメとかゲームなので、私も知りませんでした。若い方たちから言われたんです。南陽市、どうして水心子正秀さんのことをもっとアピールしないんですか。郷土の偉人のところに書いてあって、烏帽子山八幡宮に顕彰碑があるというのは、知っていたんですが、そこまで若い人たちが興味を持っているとは思いませんでした。   確かに刀剣ブームのときは、いろんなところで展覧会とかいろんなことありましたが、そこが水心子正秀さんとつながっていたということは、あまり考えたことがなかったんです。   郷土の偉人のところにも、平成23年の市報に掲載された文章が載っておりますが、若い人たちが、正秀さんの偉いところはですねと語るわけですよ。   そして、自分の知識を皆さんにも分かってもらいたいということで広めたんですよと、自分だけのものにしなかったんです。若い人たちがそういうことを私に切々と言ってくるんです。   いや、これは、市長がラーメンでアニメのところとコラボして広めていくような感じで、もっともっと外部に発信しなければいけないことではないかと思ったわけです。   4月には、烏帽子山八幡宮のところで桜まつりもあります。そういうところへのアピールは、間に合うか間に合わないか分かりませんが、多分若い人たちは、この市長の答弁をまた発信すると思います。ぜひ赤湯に来てくださいと、烏帽子山の桜を見ながら、はい、あそこの顕彰碑を見てください。ここに水心子正秀さんの碑があります。それだけでも若い人たちは、来たくくなると思います。   今までの観光客の中にも、1割程度の方は、あの水心子さんの碑がここにあるんですかとびっくりされるそうです。それがこれからもっともっと増えることを私は願っておりますので、そこは市長と観光課、観光協会一体となって頑張っていただければ、まだまだいいところになると思いますので、頑張っていただきたいと、これは要望としておきます。   それから、福祉のほうのことですが、実は私も、これを何年か前に、「「親なき後」をみんなで支える」という本を頂きました。これは、知的障害のある方の高齢化を考えるということで、全国手をつなぐ育成会連合会のお母様たち、お父様たちが冊子にしたものなんです。   その中で読ませていただくと、本当にこれから大事なことだなということで、いろいろ読ませていただいたところが、先ほどの福祉計画の中に、令和5年度末まで、市町村でやらなきゃいけないということで進められたということを聞いて、よかったなと思います。   本当にこれは、私が読んだ本は知的障害のある方のみですが、いろんな障害を持った方たちが、親が亡くなった後では遅い、その前にいろんなことを考えておかなければならない。親が亡くなった後、兄弟にそれを託すのは無理だと思うんですね。   今、南陽市にはいろんな既存の施設があって非常にいい状態ではあるということをお聞きしましたが、それを今、家庭内で親が見ておられる方、また施設に通っていられる方、そういう方たちが、どんどんと高齢化したときに、なってからでは駄目なところをしっかりと支えていただくためには、本当に必要なことだと思います。   先ほどの話では、面的整備という部分で南陽市がやられているということで、地域生活支援拠点という場所ではなくて、面的整備というところで始められるということをお聞きしました。   いずれはどういう形になるのか分かりませんが、これは、本当に徐々にいろんなことをやっていかないと、本当に親が年取って、いよいよなったところでは駄目だと思いますので、コーディネートをしてくださる方たちを育てていただくとか、そういうことが本当に必要だと思いますが、今後、これから先、どういう形でもっと進めていくのか、お考えがあれば聞かせていただきたいと思います。 ○議長  答弁を求めます。   尾形福祉課長。 ○福祉課長  それでは、お答えしたいと思います。   議員おっしゃるとおり、これは将来に向けて非常に大事なことだと思います。当事者からすれば、非常に切実な問題というふうに私どもも捉えております。   今回の事業に当たりましては、先ほど市長答弁にありましたとおり、南陽市におきましては、社会資源のほうに恵まれているというふうなことで、様々な事業所がそれぞれ専門性を持って、地域の中で仕事のほうをしていただいているというふうな面がありますので、それぞれの機能をまずしっかりと優先させていただきながら、ともに横のつながりを持って、それを面的というふうに申し上げておりますけれども、互いに連携しながら、これから進めていきたいと思っております。   5つの機能のうちのまず相談と緊急時の受入れ対応というふうなところをまず優先的にやらせていただいて、今後につきましては、まだまだ足りない部分を拡充していったり、またお互いに協議を進めていくというふうな方向で考えております。   以上です。 ○板垣致江子議員  これで質問を終わらせていただきます。   ありがとうございました。 ○議長  以上で13番板垣致江子議員の一般質問は終了いたしました。御苦労さまでした。   ただいま一般質問中でありますが、本日はこれまでとし、日程に従い、明日に引き続き行いたいと思います。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 散      会 ○議長  本日はこれにて散会いたします。   御一同様、御起立願います。   傍聴席の方もお願いいたします。   どうも御苦労さまでした。 午後 2時56分  散  会