小 林 武 夫 議員 質問 ○議長  最初に、22番小林武夫議員。  〔22番 小林武夫議員 登壇〕 ○小林武夫議員 おはようございます。  私から一般質問をいたします。  質問は二つ、南陽病院と男女共同参画の問題であります。  最初に、南陽病院について質問をいたします。  公立置賜総合病院は、一昨年11月オープンして以来、1年4カ月経過いたしました。開設準備からこの間、最も忙しい期間でありましたが、御尽力いただきました荒井市長初め病院関係者の皆様に感謝を申し上げます。 ただ、置賜病院が県選出国会議員の秘書による口きき疑惑の舞台になっていたことは極めて残念なことであります。 2市2町及び山形県の共同で開設した医療施設として、高度医療、救命救急の基幹病院、身近な医療基幹としてのサテライト病院、これらあわせて関係地域の医療に責任を持つ病院として運営されてきました。議会でも報告されておりますように、基幹病院は入院も外来もあふれております。これに引きかえ、サテライトの南陽病院は身近な病院として市民の信頼が得られているのかどうか。病院職員の皆様のせっかくの努力とは別に、残念ながら当初考えていたような医療機能を発揮できない状況にあり、サテライト病院として市民の期待にこたえられるものにはなっていないものと思われます。 この最大の原因は、当初計画どおりの医師の配置がなっていないからであります。南陽病院においては、オープン以来、今まで市議会の論議でもおわかりのように、医師の確保が重要な緊急の課題になっております。医師不足の状況はいまだ解決なっておらず、今日に至っております。既に南陽市議会では一昨年10月臨時議会での決議は医療監初め関係機関に送付しておりますし、昨年11月には3名の病院組合議員で医療監に重ねて文書で要望してまいりました。一般質問などを含め南陽市議会の意思を病院組合議会に反映させてきました。南陽病院として最低限の医療サービスの提供のために、常勤内科医の増員は悲願だとしてきましたが、それどころか、この3月には、現在ただ1人の常勤内科医が退職をするということになっております。地域に密着したサテライト病院であり、病床もかかえている病院で、もしも常勤の内科医がいなければ、これは南陽病院の存立にかかわる問題であると思います。 私は、先ごろの病院組合議会2月定例会の一般質問で医師の確保の問題を重ねて取り上げてきました。坪井医療監は、退職医師の補充と人 工透析のフル稼働を約束した答弁でありました。 また、オープン当初の計画どおりの医師の配置については、命がけで取り組む旨の答弁がありました。市長においても医師の確保については懸命な努力をしていただいていることはお聞きしておりますが、この度の坪井医療監の議会答弁は必要最低限の措置ではありますが、まずこれを実現していただくこと、そして最初の計画どおりの医師の配置については引き続き強く要望し、市民の期待にこたえる医療サービスを提供できるような病院に一日も早くすべきと考え ております。市長の答弁をお願いをいたします。 次に、病院に対しての市の財政負担の問題であります。既に今議会で質問がいっぱい出ておりましたが、一体どうなるんだろうかという心配や危機感のあらわれではないかと思っております。置賜病院への負担は、新しい病院の建築費、運営費、それに南陽病院への負担となっております。特に南陽病院への負担は、病院を改造した場合や病院の経営収支によって違ってくるわけでありますが、これからどのように見ておりますかお尋ねをいたします。 次に、男女共同参画社会の取り組みについてお尋ねをいたします。 99年、平成11年6月、男女共同参画社会基本法が成立し、国がどういう形で男女共同参画社会づくりを進めていくのか、その大枠が定められました。国の方針に基づいて県や市町村でも計画づくりが進められました。南陽市でも2000年、平成12年3月、男女共同参画南陽プランを策定いたしました。南陽プランの全体期間 は2000年から2009年までの10カ年とし、前期5カ年、後期5カ年とし、中間見直しをすることにしているようであります。 男女共同参画社会の問題は、単に国から自治体へ、中央から地方へということだけではなくて、家庭の問題、学校、教育、企業、地域社会、男と女のこと、いずれ社会生活のすべてにわたる問題であること。また、今まで経験したことのない少子高齢化の急激な社会変化の中で、全国どこの市町村でも進められることになっております。 南陽市の場合の現状や問題点や、南陽プランに取り組む態勢や計画達成への見通しなど、どのように考えているのか教えていただきたいと思います。以上で質問を終わります。 なお、病院関係の質問については、きのうまでいっぱいあったわけでありますので、答弁の方で取捨選択していただきますようにお願いをいたします。終わります。 ○議長  ただいまの小林武夫議員の一般質問に対して答弁を求めます。  市長。  〔荒井幸昭市長 登壇〕 ○市長  おはようございます。御苦労さまでございます。  22番小林武夫議員の御質問にお答え申し上げます。 まず、議員御承知のとおり、基幹病院、サテライト病院を含めて、医師、スタッフの人事権は医療監にあることを確認をいただきたいと思います。 初めに、医師確保の見通しについてですが、診療体制は平成14年4月1日から眼科が週2回にふえ、内科、外科、整形外科、耳鼻咽喉科、5診療科。常勤医師は、御指摘のとおり内科医1名、外科医2名、そのほか公立置賜総合病院と山形大学医学部から派遣をいただき、診療をいたしております。内科医が3月いっぱいで退職の予定であり、その後任としての常勤医師の確保を含めて、当初計画どおりの常勤医師の確保について病院議会議員の方々ともども最善の努力を傾注しながら要望してまいりたいと思いますので、今後ともよろしく御支援のほどお願いを申し上げます。 また、市民の皆さんから要望のある小児科診療のための医師確保も必要だろうと、このように考えております。常勤医師の確保が実現すれば、診療体制がさらに充実し、患者増につながり、市民の医療機関としての充実が図られるものと考えますので、あらゆる機会をとらえながら、正副管理者会議においても引き続き強く要請してまいりたいと思います。 第2点目の市財政負担の見通しについてでありますが、昨日の塩田議員、岩井議員にお答え申し上げましたので、御理解を賜りたいと存じます。 次に、男女共同参画についてお答え申し上げます。 初めに、本市現状と問題点ですが、平成12年3月に男女共同参画南陽プランを策定し、市内全戸へのダイジェスト版の配布により周知を図らせていただいたところであります。しかしながら、男女の固定的な観念や役割分担等の意識も根強く残っており、今後は学校、家庭、地域社会がお互いに連携し、啓発活動を進める必要があると思われます。まずは市民一人一人の意識改革が最も重要かと考えておる次第でございます。 第2点目の計画達成の見通しについてですが、本プランの計画期間は平成21年度までの10年間で、毎年実施計画を定め、実施状況の把握と点検、評価を行うこととしております。数値目標 を掲げております女性員の割合につきましては、12年度末現在19.0%で、計画策定時の17.6%より改善はされておりますが、目標の30%までにはさらに努力が必要かと思われますし、女性の方々にも積極的に参加をいただきますよう強くお願いを申し上げる次第でございます。以上です。 ○議長  それでは再質問に入ります。 小林武夫議員。 ○小林武夫議員 再質問をさせていただきます。  まず、住みやすいところ、住んでみたいところ、また年をとってから住んでもいいという町の条件には、そこにはいい医療機関があるかどうかというのが一つの大事な基準になっているということであります。それで、市民の命や健康を守るというのは市政の最も重要な課題の一つであろうと思っております。  それで、病院の問題についてですが、ちょうど病院をオープンする前に新聞の報道があったわけでありますが、置賜病院については非常に期待が高まるというような新聞の報道がありました。そして、その後、置賜病院のサテライト病院については医師が足りなくて休診をせざるを得ない、外来の診療については不安な面があるというような新聞の報道がありました。それで、南陽の病院については、まずお医者さんがいないというふうなことが第一の問題だと思います。それで、これについては、この前の置賜病院の2月の定例会でもおわかりのように、退職していなくなったお医者さんの補充については何とかしようということと、人工透析についてはフル稼働できるような体制をとりたいというような医療監の答弁があったわけでありますが、ぜひこれの対応については市長の御努力をいただきたいと思うわけです。もう3月いっぱいで退職するということでありますので、本当は今の時点で後任の医師を決定していただくということでなければ困ると思うんですが、その辺はいかがなっておりますか。  それと、退職したお医者さんの後がまを補充するというのは、これはまず当たり前の話であって、我々の南陽病院の要望は、そういうことではなかったわけです。常勤の内科医が1人いる、しかし1名では足りないので増員をしてほしいと、これが病院側の悲願になっていたわけでありますが、どうもぼさっとしておりますと退職医の補充だけで終わってしまうというようなこともなきにしもあらずのような状況もありますので、ひとつこの辺はぜひ市長において詰めていただきたいなと思っております。 人工透析などもやっておりますが、建物整備するに 5,000万円をかけて、機械のセットをするに 5,000万円をかけて、十分なフル稼働できないと、お医者さんがいないためにできないというふうな状況で、仕事をやった結果赤字になるというようなことで、そういうお金については南陽市の負担だということでは困るわけであります。 また、常勤医師とパート医師の違いというふうなことは、これは明らかでありますが、患者さんの信頼のある医療をするには常勤医師が必要であるし、何よりも病院経営として責任のあるお医者さんといえば、これはパート医師ではできないというふうなことになるかと思いますので、ぜひ常勤医の確保の問題、先ほど市長は当初計画どおりの配置を要望していきたいというふうなことでございましたので、よろしくその辺については頑張っていただきたいなと思っております。 きのう、なんか「パネルを用意しておりますので」なんて言われましたので、せっかくなのでパネルを出しますが、南陽市のお医者さんの配置は現在3名でありますが、本当は6名の常勤医師を予定していたわけです。ですから、ぜひ6名の常勤医師の配置のために、最初の医療計画どおりの機能を発揮できるような病院にぜひしていただきたいなと思っております。まずこれ置きますが、まず、これが第1点です。 次は、きのうまでの議会の中で、どうも市長の答弁についてちょっと気になりましたので指摘をしておきたいと思いますが、市長は病院については対応のしようがないんだというような答弁がありました。これは南陽市の所管外のことだから南陽市ではできないというような答弁もありましたが、なるほどこの議会には病院の人は来ておりません。直接この議会でも病院の問題を病院の関係者に質問するという場面はないわけであります。しかし、今回の質問は病院問題が多いなというふうな市長のきのうの答弁もありましたが、所管外の問題などについてはこの場ではほとんど質問などしておりません。宗男ハウスがどうかなんていう質問はないわけでありますので、ひとつ病院の問題については、確かにいろいろな点ではこちらから離れたというふうな面はありますが、いずれにしても南 陽市の今の重要な問題であろうと思うんです。 それにもう一つは、施政方針において、大事な問題だと思うこの病院の問題については一行も触れられていないというような状況があると思います。市長の病院への対応については、既にこっちの病院からも聞いておりますし、向こうの病院からも聞いておりますが、医療監との交渉などのお話を聞くに、実に真剣に一生懸命にやっている様子がうかがえる、そういうふうなお話は聞いておりますが、そういう点では、病院については対応のしようがないんだというようなことではなくて、ぜひしっかりやっていただきたいと思うんです。こちらでは市長、向こうに行けば管理者の立場なんです。今は副管理者ですが、当番で管理者をするわけでありますから、市長と管理者は同一人でありますので、ひとつその辺をよろしくお願いを申し上げたいと思います。 また、3点目は、サテライトの南陽病院の将来についてどのように考えるのかという問題であります。基幹病院については人はいっぱい来てあふれている状況、これについては向こうの病院の管理者は「いい病院だから来るんだ」という評価をしているわけです。それで、職員については昼飯が2時になったり3時になったりしているという現状になっております。しかしサテライトが非常に設備、お医者さんの配置問題ではおくれている、取り残されている、放置されているというような状況があって、結果として向こうの基幹病院に、風邪引いた、頭痛いという簡単なものでも行くというような状況になっている。そういうゆがみがあるのではないだろうかなと私は思っているんです。ですから、日本で初めてのスタイルだという基幹病院があってサテライト病院があるということについては、それはいいんですが、残念ながら機能面ではそういうふうにはなっていない、これが非常に大きな問題だと思います。 そしてまた財政的には、サテライト病院といっても何ら市立病院と変わらない状況になっているわけです。しかも、市立病院よりも悪い状況があると思います。人事権はないし予算権はない、こういう病院で経営努力などはできるはずがないと思うんです。交付税の手だてもありません。病院という公益性の問題と採算性の問題、これは厳しく追求をしていかなければならないと思いますが、南陽市のようなわずか3万 6,000人の市で病院を二つ抱えているというような状況になっているわけです。ですから、12月定例会あたりから今回の議会でも同じでありますが、南陽の病院の存続に触れた質問が出ているわけです。 それで、問題は、もう一度これ出しますが、医師の配置の問題だと思うんです。6名の最初の計画について、医療監は「命がけでやる」とか「最大限の努力をする」というようなことを言っておりますが、果たして希望のある答弁になっているものかどうか。そういう点では、私は、悪いけれども、現状ではこの6名のお医者さんの配置というものは南陽病院ではしてもらえないものと私は思っております。この辺をどう見るかでありますが、お医者さんが来ない、そういう病院ではこれは問題があるわけで、この6名のお医者さんは現状では配置はしてもらえないんじゃないだろうかと。いつまで待っても配置はしてもらえない、そういうふうに私は判断をしているわけです。 それで、これからの病院の経営についてはどのように考えるか。お医者さんの配置については当初計画どおりの配置をしてもらえると思っているものかどうか、そういう点をひとつ病院 問題について最後にお尋ねしたいと思います。  いずれにしても、こっちでは市長、向こうに行けば病院の管理者という立場が荒井市長の立場でありますので、今は副管理者、これは当番で管理者になるわけでありますから、そういう点では荒井市長の力量に負うところが大変大きいかと思いますので、よろしくお願いをしたいと思います。  それでは、それぞれ答弁をお願いしたいと思います。 ○議長  市長。 ○市長  まず、小林議員に申し上げたいんですが、病院はもう手を離れてどうしようもないんだと、市長が全くあきらめた、捨てたというふ うなとられ方の御質問では私は本意でないなと、こう思います。私申し上げているのは、医師の確保につきまして、医師の確保につきましては医療監が責任を持って人事をするわけなので、 私、前の議会でも答弁させていただいたように、「じゃ、南陽の市長さん、自由に医師を確保してください」と言われても、私は医師上がりでもありませんし、そう簡単に現状の医師不足の中で一自治体の市長が急に頭を下げて行っても医師の確保の見通しはございませんと、そういう意味で医師確保につきましては私としてはどうしようも手の打ちようがない。医療監にいろいろな面で、置賜病院議会の議員の皆さんと一緒に、あるいは御指摘のように正副管理者会議の中でも、厳しく医師確保の要請をしておるところでございますので、御理解をいただきたいなと、こう思います。  一番は、議員も私もそうなんですが、当初の計画どおりの6名の常勤医師を配置していただかなければならない。これの見通しは、最後の質問にありましたが、どうだということでございますが、今の段階では、すぐに6名の常勤医師の確保は非常に至難だろうと、こう思います。しかしながら、もうあきらめたよということになれば、向こうも、医療監も、そういう気持ちになれば、医師の派遣、医師の確保というものに努力しなくなるだろう。我々は、一気にできなくても、近い将来には、議員御指摘のとおり、当初計画の医師の確保はぜひしていただきたいと、こういう熱意を持って当たるべきだろうと、こう思います。  それから、施政方針の中に病院問題全然触れていないということでありますが、所管のところがないんですね。南陽市行政組織の中で所管するところがございませんから、各部、各課対応の施政方針を挙げてあるわけですから、これは出てきません。特に私は市政座談会なり、あるいはいろいろな会議の中で、市民の皆さんには申し上げております。一番頭の痛いのは病院問題でありますと、サテライト病院問題でありますということで。大事なものを施政方針に上げないと、施政方針に上げないという御不満がおありのようですが、そのような趣旨でございますので御理解をいただきたいなと、こう思います。  それから、サテライト南陽病院の将来についてでございますが、議員同様、私も非常に危惧をしております。医師がいなければ患者さんが来ない。患者さんが来なければ、経営的な圧迫感、負担増に間違いなくつながります。きのうも塩田議員の質問の中で、じゃあその限度額がどのくらいだと言われても、まず1年ちょっとの病院経営の中で、だからすぐ3億、サテライトに3億もつぎ込むから、これは確かに財政負担的には大きな大変な負担率でありますが、だからすぐやめたというわけにもいかない。市民の医療、福祉、保健踏まえて、今は我慢しながら、じゃあ次にどういう手だてができるかということを模索しながら、正副管理者会議の中でもきちっと意見を述べさせていただいているわけでございます。赤字負担率の割合、あるいは患者数による負担割合等も、これはぜひ見きわめていきたい。やってすぐ、1年あるいは1年半で、不都合だからその制度そのものをすぐに見直す、すぐに否定するということでは、私は市民に対する医療確保ができなくなるだろうという心配もしながら、非常に私自身も頭を悩めている課題であるということも御理解をいただきたいと思います。  それと、市立病院より違うと、ごもっともでございます。私もそう思います。人事権もありません、経営権もありません、交付税措置もほとんどございません。そういう意味で、医療監に「市立病院時代、じゃあ市長さん、南陽病院は黒字でしたか」と、やり取りの中で突っ込まれました。「いや、赤字でした」と。しかし、1億 7,000万弱の 250床に対する交付税がありましたから、3億、あるいは最大で4億つぎ込んだとしても、2億 3,000万円ぐらいの負担で、しかも医師が17名、ベッド数が 250床ありましたから。現実的には市立病院よりも経営あるいは医師確保の面からいけば非常に厳しいものがあるし、むしろマイナスの面が大きいのかなと、こんなふうに見ておりまして、これは小林議員と一緒でございます。 あとは、我々全力挙げて、当初計画どおりの医師配置を求めてまいりますが、そのほか財政的な負担割合も含めて頑張りたいと思います。なお、医療監も議員御指摘のとおり2月定例議会の後の懇談会においても、私を初め3人の南陽市選出の議員の皆さんともども、あのように医療監に強く要請してございますから、かなり頭に残っているようでございまして、金曜日、参りまして、4月1日の人事では間に合わないが何とか常勤の内科医の確保に向けて今説得中でありますと。南陽病院に急に行けと言うと、「じゃあ、おれやめてほかに行く」というようなこともあり得るんですよというふうなお話を賜りましたから、医療監は医療監としての努力、我々は我々としての最善の努力をしながら、この南陽病院が市民の医療機関としての責任が果たせるように、そして財政的に今みたいな大きな負担があれば、これをいろいろな方法を変えながら制度の見直しを含めて頑張っていきたいと、このように考えておりますので、なお一層の御支援と御理解をいただきたいと思います。以上です。 ○議長  再々質問に入ります。 小林武夫議員。 ○小林武夫議員 病院問題に取り組む市長の姿勢については、きのうの一般質問の答弁、またただいまの答弁も大変よいなというふうなことで理解をいたしております。南陽病院については、ひとついい病院であるように一層の御努力を願いたいと思います。  なお、このパネルについては、前回の病院議会でも使わせていただきましたが、前のものは医療監の方にサービスとして、よく見ていってくださいというふうに上げておりますので、今回であとこのパネルは使わないということにしたいと思います。  次に、男女共同参画社会の問題についてお尋ねをしたいと思います。男女共同の南陽プランは、すべての分野にわたっている問題でありますし、また通常の業務としてやれるもの、やらなければならないもの、いっぱいあるようでございます。10年間の計画期間でありますが、点検の態勢、進める態勢などについては、もう少しお話をいただきたいと思います。 また、前は女の人が非常に抑圧された、そういう時代、歴史があったかと思いますが、今の世の中、一面では男が女に負ける時代になっております。また一面では、どうも女の人が優遇されているという問題があります。パチンコ屋に行っても女性、レディースデイなんていうのがありますし、焼き肉屋、レストラン、ホテル、JRの切符、非常に男と比べて割安で利用できるというようなことで、女はいいなと、こう思っているところでございます。  人を泣かせても自分が泣いたことがないという真紀子大臣が泣いたのを見て、小泉総理は、「涙は女の武器だ」と言ったわけでありますが、そう言ったら、どんどん女性団体から抗議が来たということになっております。70%、80%あった支持率も、どうもそのせいか30%台に落ち込んでいるというような状態もありますし、きのうの宗男議員の証人喚問においても、辻元議員という女の議員がおりますが、これは一生懸命で大したもんだなと思っておりますが、こういう女の人が今元気な時代になっていると思います。 ただ、先ほど市長がおっしゃいましたように、この問題は意識の改革が大事だというふうなことで、今までのような考えを変えなければならない場面がいっぱいあるのかなと思っております。きのうの一般質問でも、日本の人口は3分の1になるんだというようなお話がありました。計算上は日本の人口はゼロになります。だれひとり日本に人はいなくなるという数学的な計算はあるわけでありますが、せめて半分くらいになるのではないだろうかというように言われております。そういう点では世の中ぐんぐん変わるわけで、どのようにこれから変わるのかわかりません。  それで、こういう中で、今までよしとしてきたことがだめなんだという事例はいっぱいあるわけです。ごみの問題もそうですし、たばこなどの問題もそうだと思います。今まで長年よいんだというふうなことを、今は今度はだめだと言われる世の中で、今まで長い間やってきた人には、理解してもらのには実に大変なことだと思います。小さいときから教えなければならない。そういう点で、幼児教育、学校教育の重要性が言われておりますが、ひとつ教育長にお尋ねをしたいと思いますが、男女共同参画社会というふうなことを目指す上で、学校教育をどのように進めようとしているのかお尋ねをしたいと思います。 またもう一つは、どうもこれは私気になっておりますが、保育園から幼稚園、学校に至るまで、今の出席簿の名簿を男女混合名簿にしようというようなことがこの計画書に載っているわけです。男が上だから、そして女が下だというふうな話もありますが、ガラガラポンで男女混合名簿をつくることが男女共同参画社会なのかなと思うんです。私は、そういう点で、そういうふうなことについては、悪いけれども、これはナンセンスではないだろうかと思うんです。私、米商の卒業でありますが、米商の出席簿名簿は女が上、男が下というような名簿のつくり方になっているわけですが、いずれにしても男と女という点で、いろいろな授業の上で分けたりなんかするような場面もあるのではないだろうかなと思うんです。そういう点で、男女混合名簿については実施する気があるのかどうか、この点についてのお考えをお聞かせいただきたいと思います。 また、女性の社会参加といいますか、外に出る機会が非常に多くなっているわけです。今までは「男は仕事、女は家庭」、こういうふうなことを今言われますと怒られる時代になるわけです。それで、外に出る場合、まず働くというようなことがあるわけでありますが、働く場合の環境整備の問題について取り組んでほしいと思うんです。今リストラの時代で、そういうふうに労働条件がどうのこうのというような時代ではないと言われますが、いろいろ法整備はなっていても働く現場ではそうはなっていないという実態がいっぱいあるわけです。有給休暇さえもまともにとれない、こういう職場がいっぱいあります。そういう点で、こういうプランの中にも今はこういう状況になっていますよというような状況が載っているわけでありますが、こういうふうなものは日常の業務としてやれるわけでありますが、行政指導としてやるべきであろうと思うんですが、この辺についてはひとつ担当部長の方の答弁をお願いをしたいと思います。 あともう一つお聞きしたいんですが、男女共同参画社会で「ジェンダー」というふうなことが言われるわけです。男らしさ、女らしさ。男は男らしく、女は女らしく育てるというのが私は当たり前かなと思っているわけです。男と女は性の違いもあるわけで、子供を産むということは女しかできません。それで、女の役割、男の役割というのは違うと思うんですが、なんか今男らしく育てる、女らしく育てるということが今までの社会通年の頭であって、これからは悪いんだというようなことになっているようです。どうも、男は女らしく、女は男らしく、なんかそういうふうな育て方では私はいかがなものかなと思うんですが、この辺についてもひとつ、どなたですか、御答弁をいただきたいと思います。 今まで、とにかく女については、つらい歴史というのがいっぱいあったと思います。それで「元始、女性は太陽であった」という平塚らいてうの婦人解放運動、今女性というふうなことを言っているわけでありますが、こういうのがありました。また、三井・三池のあの厳しい労働条件の中で女の人が働いているのを見て、初めて女性国会議員として活躍した加藤シズエがおりました。また、NHKテレビの「おしん」というテレビがあったわけでありますが、とにかく女の泣いていた時代は男もつらかった時代だと思います。女と靴下は強くなったというふうに言われておりますが、女性をめぐる環境は今一変をしておりますし、これからまだ今までと違う変わり方になろうとしております。男女共同参画は10年の長期の計画でありますが、ひとついい世の中をつくる出発点であるように期待をして、質問を終わりたいと思います。 ○議長  市長。 ○市長  非常に難しい質問をされまして、責任者でありますから、私の方から答弁をする部分はさせていただきたいと思います。  企業の中で、忙しくて休暇もとれない、あるいは介護休暇、育児休暇ですね、そういうものもとれないような企業がある、行政で指導すべきだろうということでありますが、これは法的にしっかりなっている課題でありますから、労働基準監督署の所管でありますから、我々が一々行政でそこまで調査して、あなたの企業はこういうことではうまくないですよというようなことは、言えないことはないんですが、権限、範疇外であることも理解をいただきながら、できるだけ企業との懇談会等においては、そのような議員の意を体してお話はさせていただきたいなと、こう思います。  それからもう一つ、議員の、「女は強く男はやさしく」ですか、そういう今は育て方だというふうに言われておりますが、私は全然そう思っておりません。議員との育て方の相違、あるいは価値観の相違だろうと見ております。やはり女性は、古来、日本の女性のように心の中には大和撫子のすばらしい心を持っている女性が多いようにも感じますし、またそのようにあってほしいという願望も持っておりますから、すべてが社会的に同一なのと心の問題はまた違ってくるだろうなと、このように考えておりますので、どうか御理解を賜りながら、価値観の相違というものはなかなか縮まらないわけでありますが、私は私なりに今申し上げたとおりの価値観を持っておりますことを申し上げて、答弁とさせていただきたいと思います。 ○議長  手塚教育長。 ○教育長  お答えいたします。  男女共同参画社会基本法の基本理念5点挙げられているようですが、その1番目に「男女の人権の尊重」、これが第一番目に当然のことながら載っております。幼児教育から教育としてどういうふうな考えでというふうなお話ありましたけれども、この人権の尊重についての3点、個人としての尊厳が重んじられること、性別による差別的な取り扱いを受けないこと、もう一つは、それぞれ各人の能力を十分発揮する機会が確保されること、これらを幼児教育、学校教育全体を通しながら、いろいろな場面で指導していきたいと、そういうふうに思っています。それがこの基本理念の男女の人権の尊重に結びつき、男女共同参画社会を築くものと、そういうふうに思っています。  それから、出席簿の件についてですが、検討するというふうに上げておりますけれども、今言ったような人権のことに関して必ずしも出席簿を男女混合にしたからというふうには考えていません。先だって南陽高等学校の卒業式に参加しましたが、南陽高等学校さんは男女混合というふうな形で卒業式に並んでおられました。私は特別違和感を感じませんでしたけれども、ああいうふうなことについてはそれぞれの学校で、出席簿というのはいろいろな事務的な内容も含まれるので、それぞれ検討していただいて、いい方向で進めていただければいいなというふうに今のところは考えておって、全校、南陽市立学校がすべて同じ形で進めていきたいとは今のところ考えていません。が、なお検討させていただきたいと、こういうふうに思います。いずれにしても、男女の特性とか個性をお互い認め合って進めていくことが一番男女共同参画社会の基本になるのでないかなというふうに考えています。以上です。 ○議長  以上で22番小林武夫議員の一般質問は終了しました。御苦労さまでした。

○議長  再開いたします。 22番小林議員より発言を求められておりますので、これを許可いたします。 ○小林武夫議員 先ほどの一般質問中、市長の施政方針に病院のことが載っていないというふうな質問をしたわけでありましたが、私の方の手落ちで大変失礼いたしました。6ページにちゃんと載っておりました。大変申しわけありませんでした。 ○議長  市長。 ○市長  私も小林議員の、ベテラン議員でありますから当然載っていないのかなということでありましたが、御指摘いただきまして、載っておりましたので、私の方の答弁も一部訂正をさせていただきたいと思います。以上です。