平成30年6月定例会

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午後 2時05分  再  開
○議長  再開いたします。
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佐 藤  明 議員 質 問
○議長  次に、15番佐藤 明議員。
〔15番 佐藤 明議員 登壇〕
○佐藤 明議員  今議会の最後の質問でありますので、少し眠たいかと思いますが、しばらくの間御清聴をお願いします。
  私から3点について、項目に沿って質問いたします。
  最初に、白岩市政の政治姿勢について質問いたします。
  白岩市長は、4年前、対話のある市政をスローガンに立候補され、見事当選を果たされました。1期4年間の任期を終わろうとしております。この4年間、身の丈に合った市政、対話で生まれる住みやすいまち、子育てしやすいまち、高齢になっても不安のないまち等々、多くの公約をされて、その実現に奮闘されてきました。白岩市政の4年間の評価、公約実現の状況等々はどのように総括をされておられるか、市長の御見解をお尋ねするものであります。
  2点目は、昨年9月議会におきまして、7月に行われる市長選挙に出馬の表明をされました。今次2期目の市長選挙に当たり、どのような政策を掲げ市政運営に当たるのか、市長の御見解をお伺いするものであります。
  3点目は、市政を担う上で、今早急にしなければならない重点課題、また、中期・長期でしなければならない課題があるかと存じますが、市長の御見解はいかがでしょうか。
  2つ目は、旧市民会館跡地の計画について申し上げます。
  1点目は、去る3月議会の予算特別委員会で、高橋一郎議員より旧市民会館の利活用策について質問されました。市長は、個人的見解だが、地域要望は駐車場の確保、公衆浴場の老朽化の解消等を答弁されましたが、具体的にどのように対応されるのか、市長の御見解をお伺いをするものであります。
  3点目は、ハイジアパーク南陽について申し上げます。
  ハイジアパーク南陽は、営業開始から25年目になり、営業年数の経過とともに、施設の老朽化に伴って施設の維持管理等に毎年のように一般会計から繰り入れが多くなっているのが現状であります。また、集客確保についても年々厳しさを増しており、一層の経営努力が求められております。今後のあり方、経営計画をどのようにされるのか、市長の御見解を求めるものであります。
  以上、簡単に申し上げましたが、市長のしっかりとした誠意のある答弁を期待いたしまして、最初の質問といたします。終わります。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
〔白岩孝夫市長 登壇〕
○市長  15番佐藤 明議員の御質問にお答え申し上げます。
  初めに、私の政治姿勢の1点目、4年間の評価、公約の実現状況等の総括についてでございますが、昨日の島津議員、舩山議員の御質問でも一部答弁させていただいておりますが、私が平成26年7月の選挙により第8代市長に就任以来、間もなく丸4年を迎えようとしております。
  この間、議員各位を初め、市民の皆様の御理解と御協力を賜りながら、対話のある市政、身の丈に合った市政を基本姿勢に、子どもを産み育てやすいまち、年をとっても安心して暮らせるまち、人が集まりにぎわうまちの実現に向け、諸課題に取り組んでまいりました。
  残す任期もあとわずかとなりましたが、私がこれまで申し上げてまいりました公約、政策課題につきましては、基本的には全てに着手いたし、多くの公約については実現できたものと考えております。
  私はこれまで政治課題は刻々変化するものであることから、その変化や本質を随時見きわめ、最善の対応を模索しながら事業に取り組み、市民福祉の向上に努めてまいりました。
  一部実現に至っていないものもございますが、実現の途上にあるものにつきましては、次の4年間の市政を担わせていただくことになった暁には、引き続き前進を図ってまいる所存でございます。
  次に、2点目の2期目の政策及び市政運営についてでございますが、私が2期目の市長選挙に当たり考えておりますことは、昨日の島津議員への御質問にお答えさせていただきましたとおり、次の4年間におきましては、1期目の取り組みを土台に、さらに一歩踏み出し、挑戦する気概を持って市政に当たらなければならないということでございます。
  2期目の政策につきましては、基本的には先ほども申し上げました3つの柱を一貫して継続し、現在の課題を勘案しつつ、さらなる挑戦を肉づけしたものとなります。
  具体的には、子育てについては、県内初の放課後子供総合プランの推進、安心して暮らせるまちについては、南陽病院の改築等、医療環境の整備、にぎわうまちについては、スマートインターチェンジ設置の準備やビジネスホテル等誘致など、多岐にわたる政策を掲げたところでございます。
  引き続き皆様とともに、次の世代につなげていけるよう努力してまいりますので、議員各位の御理解と御協力を賜りますようお願い申し上げます。
  次に、3点目の喫緊の重点課題、中期・長期的な課題についてでございますが、喫緊の重点課題といたしましては、子育て支援に関しましては、沖郷地区に建設を予定しております新保育施設、医療の分野では南陽病院の改築、行政経営の面では公共施設等総合管理計画にのっとり、あるべき姿を個別計画の形で定めていくことなどと考えているところでございます。
  また、中長期的な課題といたしましては、私が就任以来進めてまいりました財政健全化と東北中央自動車道へのスマートインターチェンジ設置検討及び国全体の課題でもあり、将来の南陽市の存続など、全ての面にかかわる問題でもあります人口減少対策が挙げられると思っているところでございます。
  次に、旧市民会館跡地の計画についてでございますが、旧市民会館跡地の利活用につきましては、老朽化している公衆浴場の再編整備、同じく老朽化している老人いこいの家の機能移転、不足している駐車場の整備とともに、地域活性化に資する有効な活用方法がないかを検討しております。
  現在、その有効な活用方法について提案をいただくとともに、民間資金等の活用による公共施設整備であるPFI事業による整備手法が可能かを県内で取り組み実績のある金融機関にお聞きをしているところでございますが、いずれの金融機関からも、面積的に複合的な施設整備は困難であり、また、人口規模や今後の公衆浴場の利用者推計から、民間資本による整備は大変厳しいとの御意見をいただいております。
  今後の施設の規模や機能、対象とする利用者層、駐車場の管理方法などを具体的に検討するとともに、公衆浴場につきましては、収益的な施設でもありますので、経営の推計などを行った上で、整備方針、整備手法を策定したいと考えております。
  なお、策定に当たりましては、赤湯財産区管理会とも十分に協議を行い、将来にわたって持続可能な施設となるよう慎重に取り組んでまいる所存でございます。
  次に、ハイジアパーク南陽の今後のあり方についてでございますが、旅館などでの営業経験が豊富な支配人が社長に就任したことにより、現場での意思決定が可能となり、スピード感のある対応を期待しているところでございます。
  社員にとっても、緊張感を持って職務に従事する体制が整いましたので、今後もより一層お客様に満足していただけるサービスの提供に努め、入館者の増と料飲客の確保に向けて営業を強化し、これまでのサマーパック、レディースパックなどの商品に加え、新たな商品の開発やイベントの企画などを積極的に進めてまいります。新社長のもと、社員一丸となり経営の健全化に努力してまいります。
  以上でございます。
○議長  再質問に入ります。
  15番佐藤 明議員。
○佐藤 明議員  それでは、何点か再質問をいたします。
  白岩市政のこの4年間、どういう公約実現をしてきたのか、今いろいろと答弁されました。多くの施策を実現してきたと。しかし、残念ながら若干残っている部分もあると。これは7月の選挙で当選した暁には、今後の4年間で返していくんだと、こういう答弁であったわけでありますが、いずれにしても、この4年間で結構目新しい施策をやってきたかなというふうに私は思っております。
  例えば、新年度予算、3月議会で決定をされて、もう4月1日から実施をしていると、こういうふうになっておるわけでありますが、新規事業が約18事業、さらには拡充の分野では8つの施策を拡充すると、そういうふうなことで、新規事業には約5億円ちょっとの予算化して、今年度、今これから実施しようとしていると、こういう状況でありますが、担当課にお聞きしますが、新年度予算はたしか143億円と、こういうふうなことだったわけですけれども、前年比で3.1%増になっていると。4億3,000万円ですね、多くなっていると。ですから、この4億3,000万円をそれ以上の新事業に充当していると、こういうふうになろうかと思うんですが、その辺の確認はどうでしょうか。
○議長  答弁を求めます。
  西牧財政課長。
○財政課長  お答え申し上げます。
  議員おっしゃるとおり、今年度の当初予算、前年度比3.1%の増で4億3,000万円の増加になっておりますので、当然新規事業分より増加分については少ないという形にはなっているところです。
○議長  15番佐藤 明議員。
○佐藤 明議員  もう少し確信を持ってください。確信を持って答弁してください。私言ったとおりですね。
  それで、せんだって白岩市長の、白岩孝夫の後援会の幹部の方にお会いして、パンフレットをもらってきたわけですけれども、これを見ますと、この市長選挙で打って出ると、こういう決意を昨年の9月議会で表明されたわけですね。私は6月に質問したんですが、軽くあしらわれてですが、そしてしらけたと、こういうふうなことがあったわけですけれども。
  今度の市長選挙の焦点は、市民が主役と。そして、豊かな未来へチャレンジと、挑戦と、さっきも答弁されたとおりだと思うんですが、この市民が主役というのは、非常に私も若いとき、1期目、2期目あたりは市民が主人公とか、市民が主役と、こうポスターに書いた覚えがあるんですけれども、これ市民が主役なんですよね。ですから、このことを頭から離さずしっかりやっていただきたいものだなと、このように思います。
  ところが、このビジョンの中で、安心して産み育てられる子育て支援と。それから、2つ目は安心して暮らせる医療、福祉、防災と。あと3点目、4点目あるわけですけれども、この成果は成果としていいんですけれども、現職の市長さんでありますから、なるべく成果というのは余り書かないほうが私はいいと思うんですよ。
  正直に申し上げますが、首長は南陽市の予算、当初でいえば143億円を市長の裁量、才覚で予算執行できるわけでしょう。非常にいい仕事だと思うんですね。なりたくてもなれない人がいっぱいいるんですから。私だってたった1回ぐらいなりたいと思うんですが、そうはいかないんですよ。
  ですから、あえて私は言いますが、これ余り書かないほうがいいと思うんですよ。集会や集まりのときは言ってもいいですけれども、やっぱり今後のビジョンを具体的に示すと、こういうことが大事であると思うんですが。
  その中で、ちょっと二、三質問したいんですが、いいですか。
  第1点目ですけれども、さっき板垣議員もおっしゃったように、スマートインターね、これ本当にできるんですか、市長。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  本当にできるのかどうかということをこの今の段階で断言することは非常に困難だというのが実情です。ただし、これはその必要性というのは私は確信しておりますので、やる気にならなければ何も始まらないと、そういう意味でこの公約にも掲げさせていただいて、必ず実現するんだという意思を表明したものでございます。
○議長  15番佐藤 明議員。
○佐藤 明議員  必ずやるんだと、こういうことで意思表示したんだと、そうですね。
  この4年間でやるということなわけでしょう。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  スマートインターチェンジの設置には、庁内でのその必要性の検討から、次の勉強会、あるいは国土交通省の認可、そういったさまざまな段階を踏まえて進むものでございますので、一般的には少なくとも6年から7年はかかると言われております。
  今、全国でおよそ100くらいのスマートインター設置の要望があると伺っておりますが、そのうち、その勉強会であったり、その前の段階に進んでいるものは1年間に10くらいということですので、狭き門であるというこの現実を踏まえて、本当に一丸となって進むことが実現に必要不可欠ということでございます。
○議長  15番佐藤 明議員。
○佐藤 明議員  これは大変なことだと思うんですね。ですから、いずれにしても、するような段取りをまさに市民こぞって盛り上げて、実施する方向でぜひやっていただきたいと、このように思います。
  それで、子育て支援の問題でありますが、新たに市長は第3子以降の問題、あるいは学童保育の問題、あるいは沖郷地区での保育園の設置の問題等々、具体的に示されておりますが、そこでお尋ねしたいんでありますが、南陽市の場合ですと、子育て支援宣言都市をしたわけですけれども、それに伴って充実化がずっとなってきたと、そういう経過があるわけですけれども、私は思うんですけれども、子供の医療費の無料化の問題も含めて、今中学3年生までやっているわけでしょう。これを何とか高校生まで拡大できないものかどうかですね。
  これは今山形県には13市19町3村、合わせて35自治体があるわけでありますが、今年度から実施する市町村、あるいは今までやってきた市町村を合わせて、大体3分の1強がもう高校生までやるんですよと、こういう運びになっているわけですね。ですから、南陽市でもそろそろ考える時期ではないんですか。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  子育て支援につきましては、この医療費の無償化も1つの方策であり、さまざまな方策が考えられます。南陽市の子育て世帯にとってどの支援がより求められるか、そういったものを考えて、そしてまたユニークさも出せるような、そういった子育て支援が必要だというふうに思っておりまして、この医療費無償化については、今のところは優先度的にはなかなか難しいかなというのが私の気持ちでございます。
○議長  15番佐藤 明議員。
○佐藤 明議員  市長、あなたは難しいと言ってるんですけれども、民の声と市民の声としてそういう声があるということなんですよ。これは私が言ってるんでないんですから。市民を代弁して言ってるんでありますから、勘違いしないようにひとつお願いします。
  さっきも申しましたように、市では、天童市はもう一番早くやっているわけですよ。隣の川西町、高畠町、あと西置賜の白鷹町、飯豊町、小国町でやってるんですよ、5自治体で。やってないのが長井市と南陽市と、市だけなんですね。ですから、今年度は寒河江市始め尾花沢市、市でもやりつつあると、こういう運びになっているわけですよ。
  ですから、今のところは考えていないというふうなお話ですが、ちょっとぐらい頭の隅に入れていただいて、そして検討ぐらいしたらどうでしょうね、庁内で。いかがですか。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  それはちょっとどころでなく、頭の真ん中くらいにしっかり入れまして、庁内でそれは検討させていただきます。その検討に当たっては、先ほども申し上げましたように、さまざまな面で今子育て支援も本当に大変なところ、きのうの御質問の医療であったり、あるいは障がいであったり、そういった面もございますので、それらを総合的に庁内で検討して、何をまずすべきかということを考えていきたいというふうに思っております。
○議長  15番佐藤 明議員。
○佐藤 明議員  この医療費の無料化の問題でなくて、小・中学校の給食費の無料化の拡充の問題を始め、いろいろな子育て支援法があると思うんですね。ですから、しっかりこれはやってもらいたいものだなと思う。
  私何でそういうふうに言うかというと、平成28年3月議会で、私は子供の貧困対策と南陽市子育て支援都市宣言について、これ1本で市長に質問したわけですけれども、このときの答弁は、私非常に市長の答弁は最高によかったなと思っているのがあるんです。前にも紹介したかもしれませんが。
  最後の私の質問の中で、地方自治体の責任者、いわゆる市長だね。地方自治体の責任者である市長が地方自治法の精神の立場から言うと、当然地域住民の暮らしや福祉を守っていくと、これは冒頭に書いてあるわけですね、地方自治法の冒頭に。防波堤の役割を果たすということが市長の最大の任務であると。このように私、最後に指摘をしたわけですが、そのときの答弁は非常にいい答弁をしたんですよ。
  このように言ってます。御指摘大変ありがとうございます。住民の皆さんに一番近い基礎自治体として問題をしっかりと把握して、国や県がまだやっていなくても、これを手をつけなければいけないと、そういったものについては、市単独でもやっていくんだと強い決意で、この子育て支援都市宣言をしている都市にふさわしい南陽市をつくっていきますと、よろしくお願いしますと言ったんだよ、私に。これ議事録ですから。
  ですから、これは非常に35自治体の中で白岩市長だけがこういう答弁をしたと思うんですよ。これ覚えてないでしょうけれども、これは私は歴史に残る答弁だと思うんです。ですから、しっかりしたそういう点ではやっていただきたいと、このように重ねて指摘をしておきたい、このように思います。
  次に、もっと言いたいことがあるんですが、時間の関係上、この辺で次に進みたいというふうに思います。
  次に、2番目の市民会館跡地の問題でありますが、先ほど申しましたように、3月の予算特別委員会で高橋一郎議員より、旧市民会館の利活用について、市長はさっき言ったとおり、個人的見解だが、地域要望は駐車場の確保、公衆浴場の老朽化の解消等をというふうな答弁をされたわけでありますが、具体的にと、さっき市長はいろいろ言ったようであります。
  例えば、いこいの家も、それから今3つある温泉も、公衆浴場も老朽化していると。かなり大変になりつつあると、なってきていると、こういうふうな答弁であったわけですけれども、これについていろいろ今財産区とも協議しながら、どういう方向性があるのかということで、今検討してやっているんだというふうなことが答弁されたわけでありますが、例えば今3つある100円の公衆浴場を2つ統合して1つにするとか、あと1つは残しておくとか、どういうふうな形で今議論を進めようとしているのか、答弁を求めたいと思います。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  まだ正式な財産区と話し合いの上で、これで正式決定というものではないことを前提にお話をさせていただければ、今の検討の内容といいますのは、4つの公衆浴場があり、そのうちの1つは元湯で、これは新しいと。残る3つが老朽化が課題である。そして、利用者の減も課題であるということで、その3つをどうするかということでありますけれども、そのうちの2つを統合する、そして、老人いこいの家についても、これも老朽化が課題でございますので、その機能をあわせ持った施設として公衆浴場を再編整備するというような方向で検討しているところでございます。
○議長  15番佐藤 明議員。
○佐藤 明議員  そういうことだと思うんですけれども、例えば場所等については、これから旧市民会館を解体して、更地にして、その跡地利用をするのかどうかですね。前々から赤湯地区町会等でさまざまな御要望が市長に出されているわけですけれども、あるいはいろいろな市民からの声は、どういうふうに一体なっているのか、実態をどういうふうにつかんでいるのか、その辺の考え方はどうでしょうか。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  市民の皆さんからの声につきましては、赤湯地区町会を中心として、跡地活用の検討の委員会がありまして、私も二度にわたってその提言をいただいております。
  その中では、一刻も早く旧市民会館について、倒壊の危険があるので解体してほしいということが1つと、それから、公衆浴場についても、再編整備をしてほしいという言及もございました。そして、あわせて、イベントのたびに不足している赤湯地区における駐車場対策も何とかできないかという声が大きく、その声を受けまして、その方向で進んでいきたいというふうに考えているところでございます。
○議長  15番佐藤 明議員。
○佐藤 明議員  私もう1点提案したいんですが、この跡地利用の問題ですね、非常にこれからの赤湯地区において活性化のためにどうしていくのかと問われた場合、やっぱり地域住民の御意見をもっと聞くべきではないのかなと。そのために、赤湯地区の方々にアンケート調査とかをしてはどうなのかなと。
  いろいろな項目はあるでしょうけれども、温泉に対するアンケートですか、あるいは赤湯地区の活性化のためのアンケートとか、そういったものを含めて、いわゆる地域のまちづくりについてそういった方向を考えたらどうなのかなというふうに思いますが、いかがですか。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  今までその2回にわたる検討委員会の意見を受けまして、その検討委員会のメンバーも数年間のブランクがありましたので、変わった形で、多数の方に参画をいただいている、その上での御意見をちょうだいしているところでございます。
  その声を踏まえまして、今年の2月ですか、えくぼプラザにおきまして、跡地活用についての意見交換会を開催させていただきましたけれども、その折にはぜひ一刻も早くというような声が赤湯地区からは多かったように伺っております。
  アンケートについても1つの手法というふうには思いますけれども、できるだけ早くこの課題を解決するということが重要かなというふうに感じているところでございます。
○議長  15番佐藤 明議員。
○佐藤 明議員  とにかくもっともっと地域住民との対話、対話の白岩市政でありますから、しっかりコミュニケーションをとって、そしてさまざまな施策を講じていただきたいと、このことを申し上げたいと思います。
  最後に、ハイジアパークの問題について質問いたします。
  6月4日、本会議終了後、全員協議会でこのハイジアパーク南陽における問題について、全議員が集まって議論されました。これは私も覚えているんですけれども、ハイジアパーク1点で議論したというのは初めてなんですよ。非常によかったなと。時間も1時間以上かかったわけですけれども、非常によかったんではないかなというふうに思います。
  いろいろな意見出されました。やめたほういかんべとかね、身売りをしたほうがいいんでないかとか、そして、いや、もう少し続けたほうがいいんじゃないかとか、いろいろな御意見出されました。私はどれも貴重な意見だと思います。ですから、こういった議会のいろいろな意見をぜひこれからの運営に生かされてほしいなと、このように思います。
  そこで、何点かお尋ねします。
  まず第1点目は、支配人兼新社長がかわったと。きのうですか、高橋一郎議員、本日、板垣致江子議員もこの問題について質問されました。しかし、私からは別な観点から質問したいと。
  かわったのは私は結構だと思いますが、この支配人の方々が、例えば県職員の方とか、市職員の方とか、あるいは銀行に勤めておった方とか、あるいは山形のホテルの支配人をした方とか、もうずっと今までやってきたわけでありますが、しかし、残念ながら長続きしないんですね。私よく考えてみたら、何でだべなと。会長としてどう思いますか。長続きしないということについて。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  私は26年7月に市長就任後、その直後に社長に就任させていただきましたので、その前の経過については詳しく存じ上げないという上で申し上げますと、やはり第三セクターという会社の形態、大株主が行政であるということは、なかなか機動力のある経営を実行することが難しい。現場の責任者である支配人の段階では、これをやりたい、あれをやりたいという希望があったとしても、なかなかそれが実行することが難しいということも一因ではないかなというふうに思っております。
○議長  15番佐藤 明議員。
○佐藤 明議員  しかし、普通の会社ならば、五、六年で4人も5人も6人もかわるなんてあり得ないよ、市長。そう思いませんか。
  私はなぜこういうふうな経過をたどってきたのかなと。こういう方々というのは、せんだっての全協のときの会議では、支配人は20万円とかというようなお話でしたけれども、これ安いからそうなっているのかわかりませんが、1年や数カ月でやめていくというのは、何らかの問題があるからやめていくんじゃないのかなと。そこのもとで働いている方々というのはもっと大変なことになっているんではないのかなと私は思うんですよ。
  それで、こういった問題を取締役会とか会議で議論になったんですか、これ。どうですか。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  議論になったかについて、ちょっと記憶が定かではないんですけれども、取締役の方がこの4年間で3回かわっておられるということについては、当然ながら取締役会の決議事項でありますので、なぜおやめになったのか、そして、新たな支配人をどうするのかということについては議論がございました。
  最初おやめになるときも、やむを得ぬ事情ということがございましたし、次の支配人がおやめになるときも体調の問題だということがあって、これもやむなしと。しかしながら、やはり現場の責任者である支配人、これは経営上大変重要なので、できる限りいい方を探していこうと、探してもらいたいというような方向性の議論であったかという認識をしております。
○議長  15番佐藤 明議員。
○佐藤 明議員  市長は記憶がないなんて、どこかで聞いたような答弁されたんですけれども、記憶がないということないんだよ。あるんだけれども、言えないと、こういうふうだと思うんですよ。まあいいですけれども、やっぱり長続きしない、こういった問題について、支配人というのはその会社の要だと思うんですよ。この要が1年足らずで、数カ月でやめていくなんて異常だよ、これ。普通の会社では考えられない、これは。
  そこでお尋ねしたいんですが、平成二十四、五年か、何年か前に経営診断されたと、こういうお話をしたというふうなお話を聞いているんですが、これどういう診断がされたのかわかりますか。
○議長  答弁を求めます。
  長沢商工観光課長。
○商工観光課長  ご質問にお答え申し上げます。
  平成26年当時だったと思うんですけれども、市のほうでお金を支払って、例えばコンサルに委託をして実施したというものはございません。ただ、当時の副市長、あと山形銀行さんに間に入っていただいて、公益財団法人日本生産性本部、こちらのほうからハイジアパーク南陽としての経営診断の実習報告書、つまりは先ほどの生産性本部のほうに通われている学生さんの方が実習の一環として報告書を作成いただいたというふうな経過はあるようでございますが、南陽市のほうで委託して経営診断していただいたというふうな経過はございません。
  以上でございます。
○議長  15番佐藤 明議員。
○佐藤 明議員  ちょっと意味がわからないんですけれども、実習に来られた方が診断したと、これは学生さんということですか。学生がなぜ経営診断されるんですか。
○議長  答弁を求めます。
  長沢商工観光課長。
○商工観光課長  お答え申し上げます。
  もう少し詳しく説明させてください。
  先ほどの公益財団法人日本生産性本部の経営コンサルタント養成講座というのがあるようでございまして、その講座の中に、さらに中小企業診断士コース、それを実習されている方がいらっしゃいまして、平成26年7月7日から7月15日にかけて8名の方が実際ハイジアパークのほうにお越しいただいて、いろいろ診断していただいて結果をまとめていただいたものはございます。
  以上でございます。
○議長  15番佐藤 明議員。
○佐藤 明議員  それで結果はどうなってるんですか。経営診断の結果。約1週間ぐらい入っているわけでしょう。
○議長  答弁を求めます。
  長沢商工観光課長。
○商工観光課長  お答え申し上げます。
  その診断結果なんですけれども、いろいろ財務のほうの関係、あとはいろんな解決策などについてまとめたものがございますけれども、その結果等について、なかなかこちらのほうですぐに対応できるといいますか、すぐに解決できるような内容ではなくて、これからの方向性としてはこうあるべきではないかとか、そういうふうな助言的な部分の報告になってございます。
○議長  15番佐藤 明議員。
○佐藤 明議員  そうすると、つまりハイジアパークとしては、いろいろ初めての方に1週間にかけて、いろいろ実習生がまとめた解決策では、ハイジアパークの経営としては、それは必要でないという結果で、別に用は足さなかったと、こういうことですか。
○議長  答弁を求めます。
  長沢商工観光課長。
○商工観光課長  お答え申し上げます。
  私もこの報告書なんですけれども、先日の全員協議会の後に探してみたところ見つかりまして、当時この報告書は、当時の市長、前市長、あと当時の副市長、そして商工観光課のほうにたしか3部配付になったというふうなことの確認はできているんですが、実際それをもとに当時の市長、副市長のほうでハイジアのほうにどういうふうな指導等が行ったかどうかまで、またはこの報告書に基づいて株式会社ハイジアパークとしてどのように変えたのかとか、そういった把握までは、大変申しわけないんですが、してございません。
○議長  15番佐藤 明議員。
○佐藤 明議員  大変失礼な見方をすると申しわけないんでありますが、そのまとめたものは経営上、ハイジアを経営する過程において役に立たなかったと、簡単に言うとそういうことじゃないですか。答弁は要らないんですけれども。
  それで、いずれにしても、こういった形である一定の診断はしてもらったと。これで結局はお茶を濁したと、こう言わざるを得ないわけですけれども、やっぱりきちっとした位置づけをして、無償でなくて専門家に依頼をするとか、そういうことをするべきだったのではないのかなと思うんですが、後の祭りですけれどもね。どう考えますか。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  この議員の皆様の中には、実際に会社を経営されている方もおられますし、私も前職でありました税理士事務所勤務時代には、中小企業診断士の方とも、顧問先の会社を通じていろいろお話しさせていただきましたが、中小企業の経営診断が即実戦的なものであるのか、それとももうちょっと理念的なものであるのか、それはその場合、その場合でいろんなケースがあるということで、現実的にはやはり経営陣がどういう経営をするのかというのが大事なところかなというふうに感じているところでございます。
○議長  15番佐藤 明議員。
○佐藤 明議員  第27期の事業報告を見たんですけれども、この最後のほうに事業計画書が出されているわけですけれども、前の年のも、その前のもずっと見たんですけれども、基本的にはほとんど変わらないんですね。
  今回のは、さっきハイジアパークの問題で質問した板垣議員がちらっと言ってたんですけれども、シニアカフェの支援事業と。これわざわざ1項入っているだけなんだ、メニュとして。だから、ほとんどかわりばえしないよね。
  だから、そういう点では、今までと変わりなく推移するのではないのかなというふうに心配しているわけです。ですから、私は本当の意味でこれからハイジアをやっていく、市長はやっていくと、こういうふうにせんだっての会議では表明されたわけですね。当面はやっていきますよと、そういうことでしょう。
  やっていくならば、もっときちっとした計画書を出して、なるほどと言われるような仕掛けをしていただきたいものだなと私は思います。
  それで、3年ぶりに帰ってきたと、支配人が。今度新しく社長になる人が、小林さんでしたね。この人も語っておったわけですけれども、やっぱり館内のイベントが非常に少なくなってきたと、第1に。2つ目には、営業が大事だと、こういうふうにおっしゃったんですね。営業第一。
  例えば、サクランボのときは、ワラビとりのときは、せめて南陽で、このハイジアで入っていただくと。宝だと、こういうふうに言っているわけですから、せっかくできた利用者が減るなんていうのは情けない話で、そういう点では、この新しい社長がどういうふうな政策でもってやるかわかりませんが、県内はもとより、県外にも行って誘客するんだと、こういう決意を語っておったわけですね。
  ですから、私はこれ大事な問題ですから、指摘しておきたいんですが、やっぱり市民の方はもちろん、役所の方も、我々含めて利用すると。ハイジアパークの職員に言うと、いや余り来ないのよと言われるわけだ。ですから、もっと利活用するということが大事ではないのかなと、このように思いますが、最後に市長、今の質問に対して最後に答弁してください。いいですか、議長。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  佐藤議員おっしゃるとおりでございまして、経営計画については、今回なかなか前と余りかわりばえしないものでございましたけれども、先日の全協でも新社長からお話ありましたとおり、新社長におかれましては、非常にこういったことをやりたいといういろんな気持ちもお持ちの方でございます。そういった経営を後押しできるように、そしてハイジアパークによりお客さん、市民の皆さんにも訪れていただいて喜んでいただけるように努めてまいる所存でございます。
○議長  以上で15番佐藤 明議員の一般質問は終了いたしました。大変御苦労さまでした。
  以上をもちまして、通告されました8名の一般質問は全て終了いたしました。
  長時間御苦労さまでございました。
  質問された議員、答弁なされた執行部各位の労をねぎらい、今後の市政運営に生かされることを期待しております。


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散      会
○議長  本日はこれにて散会といたします。
  御一同様、御起立願います。傍聴席の方も一緒にお願いします。
  皆さん、御苦労さまでした。

午後 2時57分  散  会