平成30年6月定例会

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午後 1時00分  再  開
○議長  再開いたします。
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山 口 裕 昭 議員 質 問
○議長  次に、1番山口裕昭議員。
〔1番 山口裕昭議員 登壇〕
○山口裕昭議員  1番、倫政会の山口裕昭です。
  2016年3月に議席をいただき2年が経過し、任期4年の折り返しを過ぎました。この間、定例会ごと8度の一般質問をさせていただき、今回が4回目となります。
  この2年間、ぶしつけな質問や、また不慣れな議場での質疑で問題もいろいろあったと思いますが、市長、当局の方々には真摯に御対応いただき、感謝する次第です。
  さて、今年は平成25年の豪雨災害から5年の節目を迎え、また平成26年の豪雨災害から4年が経過する年になります。
  この間、市内河川の改修工事は大幅に進捗し、橋の架け替え作業についても現在急ピッチで進められています。
  まさに市民の皆さんの目に見える形で災害対応への改善が進んでいる事例であり、行政の目に見える成果の形ではないかと感じます。
  市長はこの7月に4年の任期を終えられ、2期目を目指すことを表明されておられます。
  この間、さまざまな成果を上げられているわけですが、どれも任期後半で実現したものが多いと感じます。
  さまざまな課題に対し、環境を整えて種をまいてから花が咲いて実を結ぶまで、やはり三、四年の歳月が必要であるということと理解いたしますが、見事再選を果たし新たな4年に進んだ場合には、1期目の実績を踏まえて、今までよりも早い進捗や大きな成果が求められると思います。
  白岩市政4年間の総括と今後の展望については、本定例会で議員諸兄より厳しい言葉や温かい激励の言葉があるものと思われますので、私からは割愛させていただきますが、今後とも市民の声・議会の声に真摯に耳を傾けられ、開かれた市政を実現していただくことをお願いしたいと考えております。
  それでは、さきに提出させていただいてある通告書に従い質問をさせていただきます。
  最初に、南陽市公共施設等総合管理計画について伺います。
  急激な少子高齢化及び人口減少社会の中、施設の統合や廃止などが全国的に喫緊の課題となっております。
  南陽市においても、現在使用されなくなっている公共施設は複数存在しているようですが、現状明確な使用方法が示されているものは余りないようです。これらの施設は、利用目的が終了したことにより解体される場合もありますが、老朽化などにより耐震機能が著しく低下している場合を除き、再利用が可能なものも多いようです。
  そもそも公共施設は、その地域の中心的役割を担ってきた交流施設である場合がほとんどです。そのようなシンボリックな施設が失われることによる住民の喪失感は数字ではあらわせない場合も多く、その地域全体の活力自体が失われてしまう状況になってしまうこともあるのではないでしょうか。
  今、世界的に3R(リユース・リデュース・リサイクル)の運動が進められている中で、市内の老朽化した施設には本当に解体以外の選択肢はないのか、再利用する道は考えられないのか、このことをもう一度考える場所にするために以下の質問をいたします。
  まず、市内の公共施設で、現在、その本来の使用目的を喪失、または施設統廃合の予定があり、今後の明確な使用予定がないような施設はどの程度あるのか。
  2番目に、現在使用目的が定まっていない施設の中で、活用が検討されているものはあるか。
  3番目に、その施設の種別は、具体的にはどのような分類か。①その地域別の分類、②その建設時期と耐震機能の有無、③その本来の使用目的と、予定している今後の使用方法。
  4番目に、現在使用していない施設にかかる管理費はどの程度か。
  5番目に、管理費の内訳で最も多いものは何か。
  次に、子供の遊び場について伺います。
  近年、市内では子供たちが遊ぶ場所が大幅に減ってきている状況にあるように感じます。
  私たちが子供のころは、自動車の交通量も少なく、近くの裏道や自宅周辺の広場や庭先では鬼ごっこや隠れんぼうなどが行われ、秋になれば刈り取りの終わった田んぼで走り回り、冬には雪に覆われた田畑で雪合戦など多種多様な遊びが行われていました。
  しかし、現在では住宅地の裏道にまで自動車があふれ、田畑の周りにも多くの自動車が走るようになるなど、子供たちを取り巻く環境は大きく変化しており、子供たちが安心して遊べる場所は急激になくなりつつあるようです。
  また、ライフスタイルの変化により、子供たちの歓声や笑い声、遊びまわる音が騒音と捉えられる場合もあり、子供たちはますます遊び場所を奪われているような状況があります。
  それに加えて、昨今の住宅事情の変化により、大人数の子供たちが屋内で走り回れるような大規模住宅も目に見えて少なくなり、冬期間や悪天候時に子供たちが遊べる場所を探すことが年々難しくなっているのが現状です。
  このような状況を踏まえ、以下の質問を行います。
  1番目に、現在、市内には子供が無料で遊具などを利用して遊べる施設は、屋内・屋外で何カ所あるでしょうか。
  2番目に、そのうち、冬期間や悪天候時にも利用できる全天候型の施設はあるでしょうか。
  3番目に、近隣自治体の状況は把握しているでしょうか。また、近隣自治体と比較して市内の状況をどう捉えておられるでしょうか。
  4番目に、現在の状況を踏まえて、今後拡充の考えはあるでしょうか。
  以上、壇上からの質問とさせていただきます。御回答のほどよろしくお願いいたします。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
〔白岩孝夫市長 登壇〕
○市長  1番山口裕昭議員の御質問にお答え申し上げます。
  初めに、南陽市公共施設等総合管理計画の市内施設の現状についての1点目、明確な使用予定がない施設についてでございますが、南陽市公共施設等総合管理計画の個別施設ごとの管理方針を盛り込んだ実施計画としまして、平成30年3月にアクションプランを策定いたしました。
  その中で、使用目的を既に喪失しており、解体を計画している施設については、旧市民会館を始め3施設ございます。
  また、施設の老朽化や利用形態の変化などから、今後の施設のあり方については検討を要するとした施設については10施設あり、その中には、各種検討委員会や利用者から利活用についての御意見をいただいている施設もございますが、現在のところ、施設の統廃合や使用目的の変更を具体的に決定している施設はございません。
  次に、2点目の活用の検討についてでございますが、解体を予定している3施設と旧中川中学校以外は当初の設置目的に基づいて使用しておりますので、現時点で使用目的が定まっていない施設は旧中川中学校のみとなっております。
  旧中川中学校は、昭和56年以降の新耐震基準により建設された施設でございますので、他目的の施設への転用が可能であると考えておりますが、どのような用途に転用が可能か、改修費や維持管理経費などの財政負担がどのくらい必要かなど、さまざまな条件を総合的に勘案した上で転用の可否を判断したいと考えております。
  なお、転用に伴う改修を行う際は、国において公共施設等の適正管理に係る地方債措置が平成27年度から創設されておりますので、そういった有利な財源の活用も検討してまいります。
  次に、3点目のその施設の種別についてでございますが、地域別の分類については、今後の施設のあり方については検討を要するとした施設で申し上げますと、施設種別については、学校教育系施設が3施設、スポーツ・レクリエーション系施設が2施設、市民文化系施設、保健・福祉施設、子育て支援施設、公営住宅、その他に分類される施設がそれぞれ1施設となっております。地域別では、赤湯地区が5施設、宮内地区が2施設、沖郷、中川、吉野地区がそれぞれ1施設ずつとなっております。
  次に、建設時期と耐震性能の有無についてでございますが、建設時期については、古いものでは昭和43年から、新しいものでは平成8年までと幅広くなっております。
  耐震については、新耐震基準に合致するものが旧中川中学校など4施設、昭和56年以前の旧耐震基準のものが文化センター(宮内公民館)など6施設となっております。
  次に、本来の使用目的と今後の使用方法についてでございますが、旧中川中学校以外については当初の設置目的に基づいて使用しておりますが、施設の老朽化の状況や利用形態の変化を十分に見きわめるとともに地域の実情などをお聞きしながら、更新、修繕、転用、解体など、どの手法をとるべきか検討してまいります。
  次に、4点目及び5点目の管理費及びその内訳についてでございますが、旧市民会館、旧吉野公民館、旧区画整理事務所については、安全確保を最優先に、除草、除雪作業などは直接職員が行っておりますので、維持管理費はございません。
  旧中川中学校については、施設の維持管理は職員が行っていますが、体育館、グラウンドを地域開放していることや、吉野川復緊事業に伴い赤湯中学校の部活動の代替施設として使用していることから、平成29年度は電気料42万8,000円、水道料5万円、その他臨時の給水設備工事費など、合計で78万円を支出しております。
  次に、子供の遊び場についての1点目、子供が無料で遊べる施設数についてでございますが、屋内の施設としては、ハイジアパーク南陽の子供向け屋内遊具広場とシェルターなんようホールの木育ひろば、南陽市民体育館2階の子育て支援ルームの3カ所がございます。また、屋外の施設では、都市公園が9カ所、児童遊園や広場などの都市公園以外の施設が14カ所ございます。合わせて23カ所あるうち、遊具が設置されている施設は14カ所となっております。
  その他、各地区小学校のグラウンドには遊具があり、放課後には子供たちの遊び場となっております。
  次に、2点目の全天候型の施設についてでございますが、先ほど申し上げたハイジアパーク南陽、シェルターなんようホール、南陽市民体育館の各施設は、冬期間や悪天候時にも御利用いただくことが可能となっております。
  次に、3点目の近隣自治体との比較についてでございますが、置賜地域には、山形市等に整備されている大規模な屋内遊具施設はございませんが、遊具を備えた施設は各市町に設置されております。また、屋外施設といたしましては、公園等に遊具が設置されており、本市も同様となっております。
  なお、本年度、高畠町に新たな屋内遊具施設の整備が進められるとお聞きをしているところでございます。
  次に、4点目の今後の拡充の考えについてでございますが、本市では、新たに施設整備を進めるのではなく、都市公園長寿命化計画に基づき、今ある施設を安全に維持管理していくことが重要であると考えております。
  先ほど申し上げた県内の無料の遊び場については、市内外を問わず利用可能な施設となっておりますので、本市の中央花公園「ドリームランド」等も含め、気象条件に応じて広域的に相互利用が図られることが望ましいと考えております。
  また、本市では、放課後子ども総合プラン推進事業により、県内初の取り組みである平日毎日型の放課後子供教室の開催や、学校施設を活用した子供たちの安全な居場所づくりに努めてまいりますので、御理解のほどよろしくお願い申し上げます。
  以上でございます
○議長  再質問に入ります。
  1番山口裕昭議員。
○山口裕昭議員  それでは、再質問に入らせていただきます。
  まず、市内施設の現状について、アクションプランで進めているということで、旧市民会館等3施設が解体予定だということだと思いますけれども、今年度に解体予定しているのが南陽市民会館と吉野公民館だと思うんですけれども、こちらについて、解体した場合の費用と、耐震補強など行ってリユースした場合の費用について、試算等行って比較検討等したというような状況はあるのでしょうか。
  というのは、当然市の施設というのは税金でつくられている市民の財産でありまして、危険だから壊すというのは確かにあるとは思うんですけれども、使えるものに関しては使ったほうがいいんじゃないのかなということもあります。
  当然、費用のコストと成果のバランスが必要なわけで、本当に壊しただけでいいのか、壊すよりも直して使ったほうが得な場合もあるんじゃないのかなと思うんですけれども、その辺の検討というのはなされているんでしょうか。お聞きします。
○議長  答弁を求めます。
  西牧財政課長。
○財政課長  御質問にお答えいたします。
  解体経費と再利用した場合の経費の比較ですけれども、今回策定しました計画の中では、その比較等については行っておりません。
  なお、旧市民会館と旧吉野公民館、このたび予算措置しましたけれども、解体経費の見積もりは当然行っておりますけれども、再利用した場合についての経費の比較についてはしていない状況でございます。
  なお、市民会館と吉野公民館につきましては代替施設が完成しておりまして、その機能、役割を持っている施設がありますので本来の行政財産としての役割は終わっているという考え方から、施設の老朽化、管理方法など総合的に勘案してこのたび解体ということになったものでございます。
  以上でございます。
○議長  1番山口裕昭議員。
○山口裕昭議員  今回試算を行っていないということみたいですけれども、その試算を行っていないとなってくると目安がないような状態で、ただ危険だからということで解体という形だと思うんですけれども、当然、先ほども冒頭で言いましたように当然市民の財産であるわけですし、その施設が地域の中で果たしている役割というものが当然あると思います。その地域のよりどころになっているような施設もありますし、シンボリックになっているような建物もあると私は思うんですけれども、それについて、その目安がない場合、何をもって解体と。ただ危ないから解体するのではなくて、例えば近隣の方に事情を聞いた上で、要らないよと、あってもしようがないよということで解体されるのか、その辺の状況を確認してからされているのか、その解体に至った経緯と根拠について教えていただきたいと思います。
○議長  答弁を求めます。
  西牧財政課長。
○財政課長  お答えいたします。
  繰り返しになりますけれども、今回の2つの施設につきましては利用目的が終わっているということで、当然、旧市民会館であれば新しい文化会館ができたときに用途が終わっておりますし、旧吉野公民館につきましても新しい公民館の施設ができておりますので、その時点で役割は終わっているということで、例えば旧市民会館のほうですけれども、平成24年、当時たしか跡地利用の検討会等も開催されておりますし、最近も地区の方からの御意見などもお聞きして、具体的な利活用が決まっていませんけれども、更地にして残したほうがいいという方向性もありますので、その辺も勘案しながら、一番は危険度、老朽化の状況で今回決定したということになっております。
  以上でございます。
○議長  1番山口裕昭議員。
○山口裕昭議員  役割も終わっているということで、危険度、老朽化を勘案した上でということなんですけれども、私は新規の使用、例えば今までの行政目的が達せられたからというのはわかるんですけれども、ただ、せっかくあるものなんですからもったいないと私は思いますので、例えば何か新規の使い方とか模索した上での決定だったら理解できるんですけれども、現在の使用状況がもう行政目的達していると、危ない、もう壊れている、老朽化しているというような話の中で、それだけで解体を決定したとすれば、そもそもその前提が異なるので根拠乏しいんじゃないのかなと。
  できればどういう形ででも残せる方法ないのかと考えた上で、本当に更地がいいのかどうかという部分も検討するべきだったんじゃないのかなと思うんですけれども、正直言えば、跡地利用がちゃんと決まっていれば別にいいんですけれども、跡地利用が決まらない段階で軽々に壊すのは、壊してしまえばもう一回建てるのは大変なわけで、目的がちゃんと決まって、今後どうするという目的が決まってからの解体だったのか。
  例えば旧市民会館にしても、まだちゃんとした方向性というのは定まっていないわけじゃないですか。確かに危険なのでとりあえず壊そうという気持ちもわかるんですけれども、今後の動きというのは今のところはっきりしたものがないわけじゃないですか。
  吉野公民館に関しても、今、新しいものもあると。解体して更地にしたほうがいいと。ただ、また別な使い方も考えればあるかもしれないわけで、それ例えば地域の方とその辺について検討会なり行ってという形の流れというのはなかったんでしょうか。
○議長  答弁を求めます。
  西牧財政課長。
○財政課長  お答えいたします。
  それぞれの施設については、当然地区の方からの御意見についてもありましたけれども、基本的に再利用という方向性の御意見はなかったということが一つあります。
  あと、今回は、旧市民会館であれば建物の不動産鑑定もしておりますので、そういった意味からも、施設としての再利用については方向性としてはなかったものでございますけれども、先ほど市長答弁でありました検討を要する施設10施設ということで答弁ありましたけれども、その施設につきましては、当然、今後用途の廃止後であったり、あと総合管理計画の中でも出しておりますけれども、適正な規模の配置とか、あとは複合施設化とかいろいろありますので、そういったものについては当然再利用も含めて検討すべきものであるということで考えております。
  以上です。
○議長  1番山口裕昭議員。
○山口裕昭議員  ぜひ、壊す場合には、壊すことを前提に考えないで、まずはいろんな面から考えていただきたいなというのがまずあります。
  例えば、総合管理計画では必ずしも廃止になっていない施設でも、現状ほとんど使用されていないものもあると思います。今後検討をするような施設というのもあるとは思うんですけれども、その中には、実際今ほとんど使っていない施設もあるとは思うんですけれども、例えば今後何年か後に使用用途の廃止ということになる可能性もある施設も何点かあると思います。
  今はまだ使用目的が残っている。ただ、今後何年間かたつともう使用目的なくなっちゃうよと、後は何するかわからないよという施設も、これが必ずあると思うんですけれども、その場合、例えば今のうちから地域のほうに、これが何年か後に用途がなくなった場合にはこういう使い方もありますよ、こんな使い方もあるんですけれども皆さんで検討していただけませんか、みたいな形でメニューを提示して紹介するなど、早目の検討というのはできないものなんでしょうか。その辺、ちょっと検討いただけるかどうか、お願いします。
○議長  答弁を求めます。
  西牧財政課長。
○財政課長  御質問にお答えいたします。
  今回の計画の基本的な流れにつきましては、当然、計画にもありますけれども、将来的な財政負担について平準化するということと、過度に財政負担が集中しないようにということの計画ありますので、計画にありますように今後30年のスパンの中で、面積を20%、公共施設を20%減らしていくという大きな目標が前提になっております。
  ただ、少なくするだけではなくて、今後検討を要する施設の事の進め方についてですけれども、今後につきましては、それぞれの所管課、施設を管理している所管課のほうでいろいろ地域の実情とか検討委員会を持ったり、声をお聞きしていますので、そういったことも含めて、単純に廃止するのではなくて、ほかの施設との合築とか、あとは複合施設、先ほども言いましたけれども複合施設ができないかとか、そういったことを総合的に、全庁的な立場で、庁内横断的な立場で、庁内の検討会を持ちながら検討していくことになっておりますので、そういったことで御意見を聞きながら進めていきたいということで考えているところです。
  以上です。
○議長  1番山口裕昭議員。
○山口裕昭議員  ぜひそうしていただきたいなと。
  まず、今年から急に例えば用途廃止になりますよと言われても、地域の方もどうしたらいいかわからないという部分も必ずあると思います。事前に、何年か後にもう使い道なくなるんだよというのがわかってあるのであれば、事前にどうでしょうと、こういう形で何年後かには廃止になりますと。だったらこういう使い方、ああいう使い方も考えられますよみたいな形でメニューを提示して、地域に検討委員会等立ち上げるということも方向としてあると思います。ぜひその辺については検討していただきたいなと思います。
  あと公共施設の総合管理計画の中で、点検・診断等の実施についてという部分があるんですけれども、公共施設等の点検マニュアルのほう確認させてもらうと、コンセントや照明器具など本当に細かい点検内容書いてあるんですけれども、実際指定管理されている施設に行くと本当に点検を行っているのかどうか結構怪しいものもあります。
  実際に点検を行っているという部分に関してはどのような教育、どのような形でやっているのかというのをぜひ教えてください。お願いします。
○議長  答弁を求めます。
  西牧財政課長。
○財政課長  お答えいたします。
  今回の点検マニュアルにつきましては、利用者の安全の確保、また適切な維持管理による公共施設の延命化に向けて、異常箇所を早期発見するという目的で策定したものでございます。
  なお、策定したのが今年3月ということで、具体的にはこれからこの点検マニュアルで進めることになりますけれども、これまでについては3月に担当職員向けの説明会を行っておりますし、今月公民館職員向けの説明会も行われる予定になっております。
  以上でございます。
○議長  1番山口裕昭議員。
○山口裕昭議員  説明会のほう行って対応されているということなんですけれども、例えば普通の民間企業であれば、点検を行う場合には社内規格、資格認定等あるんですけれども、その辺というのは市のほうでは考えていらっしゃるんでしょうか。
○議長  答弁を求めます。
  西牧財政課長。
○財政課長  お答えいたします。
  資格等については現在のところ考えておりません。あくまでも担当する職員がマニュアルに基づいて点検していくということで考えております。
○議長  1番山口裕昭議員。
○山口裕昭議員  その場合ですと、その点検された方がある一定のレベルに達しているかどうかというのが把握できないわけで、点検が適切に行われているかどうかということが担保できないと思うんですけれども、通常ですと資格認定、これぐらいの点検ができますよという人がやるのが通常です。それができないとなると、実際正しい点検が行われているかどうかというが担保できないと思います。
  それについては、ぜひ資格認定等検討していただいて、職員の教育についても、先ほど舩山議員からもありましたけれども、OJTですとか、その辺も含めてやっていただきたいなと。
  ジョブ・ローテーションだけの問題じゃないと思います。確かにジョブ・ローテーションも必要なんですけれども、ジョブ・ローテーションすれば、先ほど言ったようにジェネラリストが育たないというのがあると思いますので、ぜひ庁内でOJTをやって、ちゃんとした目で施設の点検ができるような体制をぜひとっていただきたいなと。
  なぜかというと、設備管理を行う上で通常投資効果を算定する場合、原価比較法、毎年費用法、投資回収期間法という3つの指標があります。市の設備全般については、民間の企業と違うので利潤の追求を主目的にしたような形になっていないと思いますけれども、費用対効果を考えた上では、官民の隔たりなく必要な考え方だと思うんですけれども、この辺について市ではどのような考え方を採用して設備点検、保全のほうを行っているのか教えていただきたいと思います。
○議長  答弁を求めます。
  西牧財政課長。
○財政課長  お答えいたします。
  先ほど申し上げましたように資格認定等については現在考えておりませんけれども、この点検マニュアルの基本的な考え方につきましては、通常行う日常点検について、この点検マニュアルに沿って行うということで、当然法定点検等もございますので、それらについては業務委託で行うという考え方で行っております。
  なお、この点検についても、具体的には決まっていないんですが、今後各課のほうに照会しまして点検の実施について報告を求めるような形で現在考えているところでございます。
  なお、民間の考え方の今いろいろお話しいただきましたけれども、初めてお聞きする部分ありますので、今後具体的に点検を進める中でいろいろ勉強させていただきたいなということで考えております。
  以上でございます。
○議長  1番山口裕昭議員。
○山口裕昭議員  私、製造業で結構長年やっていまして、その考え方というのは通常あることなんですね。ぜひ、設備管理というのは基準がはっきりしないと目標値ができないんです。どういう基準でやっているかというのがないと目標値が設定できない。目標値がないということは目的がないと。なので、どこに目的を持ってやっているのかというのがまず不明確になると思います。
  例えば設備管理の目的を設備の長寿命化に置くのか、その設備の償却期間内の有効な能力を出すための設備管理を置くのかでも設備管理の仕方変わってきますので、ぜひその辺ちゃんと調べていただいて、目的を持った設備管理をしていただきたいなと。
  どんなことでも言えるんですけれども、目的決まらないでは目標決まらないんですね。目標決まらないと当然指標というのは決まってこないわけで、指標がなかったら何をやっているかわからなということになります。
  ちゃんと最初に目的がどこにあるのかというのを決めていただいて、そこから下のほうにそれを進めていただかないと、ちゃんとしたものができないと。結果、仕事が全部無駄になっちゃうということになってしまいます。
  ぜひ設備の保全についても、前もってやればお金のかからない部分たくさんあると思いますので、予算のほうも限られた予算ですので、ぜひその辺のことを十分やっていただいて、設備保全のほう、設備の修理とかそちらのほうに余計なお金がかからないように調整のほうお願いしたいなと思います。
  時間のほうもあれですので、子供の遊び場のほうに移ります。
  子供の遊び場についてですけれども、いろいろ市長のほうからお話しありました。
  屋内施設がハイジアパークとシェルターなんようホールと市民体育館ということで3カ所。ハイジアパークというのはお金かかる施設ですよね。お金かからない施設だとするとシェルターなんようホールと市民体育館だけだったと思うんですけれども、これ子供の遊びがないということは以前から言われているわけで、屋外の施設に関しては花公園のドリームランドがあって、これは市内外から結構評価があると思います。
  ただ、特に屋内の遊戯場に関しては、私は大きく不足していると思います。特に小学生くらいの大きさになってくると遊べる場所というのが極端に少ないと思います。シェルターなんようホールの中の木育ひろば、あの辺は大体幼稚園ぐらいの子供ぐらいしかなかなか大変だなと。市民体育館に関しては、あることすら皆知らないというような状況が多いようですし、その辺についてもうちょっと何とかしてくれないかなと。
  既存の施設の改修や新設も含めて、市長はどのようにお考えなんでしょうか。先ほどよその考えも、よそのほうと広域的に相互利用という話もありましたけれども、市長のお考えをまず聞かせていただきたいと思います。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  先ほどお話がありました点のうち、ハイジアパークの屋内遊戯広場につきましては、無料ではないというお話がございましたが、無料でございます。無料で使えます。
  ということで、山形市や天童市、東根市に設置されているような比較的大規模な屋内遊戯施設が本市にないという点については事実でございます。
  今後、例えば既存施設等、それこそ先ほどの目的の転用によって、改修によって整備する考えがあるかないかという御質問だと思いますけれども、現在のところ南陽市においてはその考えはないところでございます。
  私が考えておりますのは、子育て支援については、さらにもっと優先度が高い、やることがあるということでございまして、先ほど、最初の答弁で申し上げました広域的に相互利用が図られることが望ましいというのは、高畠町や上山市、あるいは米沢市においていろんな施設がございますけれども、そういったところに近い立地であるという南陽市の好条件を生かしていくということも大切ではないかなというふうに思っております。
○議長  1番山口裕昭議員。
○山口裕昭議員  今、広域的に相互利用するということで、今は考えていないというお考えだったようですけれども、例えば天童市のほうのげんキッズでしたっけ、あちらについては市長が公約として子供の遊ぶ施設を整備するということを掲げて再選を果たして、そしてつくったという状況があるみたいです。こちらについては、結構、14億円ぐらいかかっているみたいなんですけれども、ただ一般財源のほうからは余り出ていないと、数%ということで、余りお金かかっていないよということもあるみたいです。
  白岩市長としても、先ほど、ほかに優先順位が高いものがあるという話はおっしゃいましたけれども、子育てを大きなテーマとして再選を目指す立場なわけですので、ぜひその辺ちょっと考える余地はないのかなと、もう一度お聞きしたいと思います。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  天童市の施設が余りお金がかかっていないと、ではどれだけかかっているのかということでありますけれども、私が側聞したところによりますと維持管理費に1億円ほどかかっていると。
  南陽市において1億円かかっている施設といえば文化会館、シェルターなんようホールというものがございまして、そちらのほうに財政的なインパクトの傾きが現在あるということでございまして、できればこれも、こちらも、いろんなものを設置したいのはやまやまでございますが、そちらの中で優先度の高い、市民にとって本当に必要なものは何かというところを考えるのが我々の仕事であるというふうに思っております。
  検討の余地が全くないのかといえば、全くないということはございません。ございませんが、より比較的すぐ、優先的に取り組むべき子育て支援のやり方というのはもっとほかにあるというふうに私は現在考えているところでございますので、御理解賜りますようにお願いいたします。
○議長  1番山口裕昭議員。
○山口裕昭議員  わかるんですけれども、その維持管理費用の1億円というのもわかるんですけれども、維持管理のほうはかけようじゃないのかなと、正直。どういう施設でどういうふうに維持管理していくかという部分あると思いますし、例えば市内の中心部に子供の遊び場ができれば、それを起点とした観光なども考えられるわけですね、例えば。あと子供が来れば当然親が来るわけで、親が来れば買い物していく人もいるし食事する人もいると。
  そう考えれば、まず市内に人を呼び込むことというのがまず大事なわけで、子育て支援とはちょっと離れますけれども、多角的に考えれば、それによって市内が活性化するということもあると思いますし、子育て支援だけで考えれば確かにそういう形になると思うんですけれども、多角的に考えて、いろいろなやり方があるんじゃないのかなと。
  例えば子供の育成環境が整えば、若年層の例えば子供さんがいる親御さんの流入が増えるということもあると思います。例えば愛知県の長久手市では、育成環境のほうを整えたところ、今本当に平均年齢が全国で一番低いと。若いお父さん、お母さんがいっぱい来てすごいことになっていると。人口も増え続けていると、そういう市もあるわけで、そういうふうな子供の育成環境を整えるということで人口も増える、市も活性化するということもあると思います。
  例えば維持管理費ですとか建設費のほうにお金がかかるということであれば、既存の施設等改修、先ほど市長がおっしゃいましたけれども、既存施設の改修もあるかと思いますし、例えば市内にある店舗、テナント、空き工場、この辺を借り上げて改修して使うということも手だと思います。
  既存の施設の改修でした場合は、メリットとしては一番お金かからないよと。ただ、問題は立地的にどうかなという部分もあるとは思うんですけれども、例えば店舗・テナントなんかの場合ですと大体町場にあるわけで、そういうのを例えば、民間になりますけれども、民間のほうにお願いして、借り上げできれば、そこを改修してということができれば、当然市内の中心地にそういう場所もつくれるわけで、そうすれば、そこにまた人が集まってくる、そういうインパクトも当然出てくると思います。
  例えば維持管理費で職員の配置が必要だということであれば、市内の定年退職したあとの方にボランティアをお願いするなり、そういうことでもかなり維持管理のほうは安くできるのじゃないのかと思うんですけれども、その辺については御検討されることはないでしょうか。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  さまざまな施策に、これをやればこんないい面があるということは必ず、いろいろ大小違いはあれど、あるんだろうというふうに思います。
  お隣の上山市が旧商業施設、空き店舗になった商業施設を改修して子供向けの屋内の遊び場に改修された例というのは、まだ供用が始まって間もない時点ではありますけれども、良好な施設の活用ではなかったかなというふうに思っております。
  そういう方法が全く考慮する余地がないかといえば、そんなことはないわけで、さまざまな場面で、その時点でのその空き店舗等活用できる施設、総体的に考えて、その時点、時点で一番いい方策を考えていくということはありだというふうに思います。
  私、今考えて、現に行っていることは、山口裕昭議員がおっしゃっているのは屋内の施設だと思いますけれども、主に屋外においては放課後子供教室、既存の小学校を改修費も何もかけずに活用することによって、子供の遊ぶ、安全に遊べる場所を確保するということをやっております。
  これは小学校、教育委員会の御理解をいただいてやっているわけでありますけれども、先ほどあった既存施設の改修で、例えば人員の確保で市の職員等のOBの方をボランティアとして来ていただいてというお話ありましたけれども、小学校の放課後子供教室の運営に当たってもボランティアの皆さんをできる限り応援はしているところでありますけれども、実際にはなかなか、みんなボランティアというわけにはいかないというのが現状でございまして、安全を確保するに当たっては有償ボランティアというような形で、実際には予算を伴って運営しているところでございます。
  さまざまなそういった要素を考えながら、その時々で最もいい方策を考えていくということは十分あり得ることだというふうに思っておりますけれども、屋内施設については、現在、より優先度の高い、すべきことがあるというのが現在の考えでございます。
○議長  1番山口裕昭議員。
○山口裕昭議員  当然、ボランティアに関しても丸っきりただというのは、ただより怖いものはないわけで、幾らかは代償、多少は必要だと確かに思います。
  放課後子供教室について言えば、今、土日は休みなわけですよね。例えば土日も何とかして開放して、そこで子供たちに来ていただく、遊び場を提供するとか、そこにまたどなたか来ていただければ、昔の遊びですとか、ビー玉とかめんことかけん玉とかいろいろあるとは思うんですけれども、そういうことで遊ぶのであれば、あのスペースでも十分遊べるくらいのスペースあると思うんですけれども、その辺については工夫もできるんじゃないかと思いますけれども、いかがでしょうか。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  学校施設を活用してということでございますれば、その学校の例えば図書室等も放課後子供教室で使用させていただいておりますので、そういった昔の遊びなどは現に行われているところだというふうに承知をしているところでございます。
○議長  1番山口裕昭議員。
○山口裕昭議員  もう時間もないので、余りないんですけれども、平日はいろんな使い方をやって、いろんな人に来ていただいて、遊びも行ったり勉強もしたり、利用されていると思います。私が思っているのは土日なんですよね。土日どうしても子供遊ぶところないんじゃないのというのがありまして、ぜひその辺も検討していただきたいなと。
  時間もないので、特に答弁のほう求めませんけれども、ぜひその辺も。土日難しいですか。やっていますか、イベントで。
  その辺は私もちょっと不勉強な部分があってわからない部分があるんですけれども、ぜひその辺も拡充していただいて、とにかく今、子供たちが遊ぶ場所がないというのが非常に問題じゃないかなと思っていますので、ぜひ。いろいろ声もありますけれども、その辺もぜひお願いしたいなと思います。
  私の質問は以上にさせていただきます。ありがとうございます。
○議長  以上で山口裕昭議員の一般質問は終了いたしました。御苦労さまでした。
  ここで、暫時休憩といたします。
  再開は午後2時5分とします。

午後 1時50分  休  憩


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