平成30年6月定例会

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午後 2時05分  再  開
○議長  再開いたします。
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高 橋 一 郎 議員 質 問
○議長  次に、3番高橋一郎議員。
〔3番 高橋一郎議員 登壇〕
○高橋一郎議員  こんにちは。
  3番、政風会の高橋一郎です。本日最後ですので、眠い時間ではありますが、どうぞおつき合いいただきたいと思います。
  6月は宮内の双松バラ園が香り立ち、小さな恋人サクランボも赤い実をつける南陽市にとっても、とてもよい季節です。本日は何かとお忙しい中、傍聴に来ていただきまして大変ありがとうございます。また、インターネット同時中継やNCV生中継を見聞きしている方々にも感謝申し上げます。
  さて、今年は南陽市が誕生して51歳になる年です。人生100年なんて言われていますけれども、折り返しの年です。
  昨年は50周年記念事業として、市主催事業の「ブラスト!」公演などはもとより各種団体でも活発に記念事業が開催され、成功裏に終了しました。今こそ福植:幸福、福祉の福に植えると書きますが、この南陽市の未来に種をまき、花を咲かせ、実をとる政策が必要だと思います。
  話を変えます。
  来週6月12日に歴史的な米朝首脳会談がシンガポールで予定され、トランプ大統領と金正恩労働党委員長が腹を割って、完全非核化と、世界平和の第一歩を踏み出すことができるのかを全世界が固唾をのんで見守っています。
  一方、日本は蚊帳の外のようで、圧力一辺倒の安倍政治の真価が問われています。大都市、大企業、お友達には優しく、地方、中小零細企業には厳しい弱肉強食の安倍政治は崩壊寸前なのに、どこまで延命続けるのでしょうか。目先をくるくると変え、今度は働き方改革と称して、企業にとって都合のよい、働かせ改革を今国会で成立させようともくろんでいます。
  捏造された資料をもとに裁量労働制のほうが実労働時間が短いなどとでたらめ説明をし、カジノ法案を成長戦略と言って、胴元しかもうからないギャンブル産業を助長するやり方、やりたい放題、真っ当な政治はどこに行ったのでしょうか。全く情けありません。
  私は、市民と野党の協働・共闘を地域で実践していきますが、国民はぜひ目先に惑わされずに、情に流されずに、理性的で良識ある行動を望みたいと思います。
  それでは、通告していることについて質問しますが、私は、南陽市に住んでよかった、行ってみたいと思えるような誇りある南陽市を目指してロハスシティー南陽を唱え、一般質問を通し政策的な提言をしています。
  次の点について、市長のお考えをお伺いいたします。
  南陽市地域福祉計画、本市の福祉ビジョン。
  南陽市地域福祉計画(平成30年3月策定)によれば、本市の高齢化率は全国平均より高く、今後もさらに75歳以上の後期高齢者の占める割合が増える見込み、2015年から2025年にかけて10年間の後期高齢者数は約1.06倍と、全国平均1.32倍を下回りますが、少子化の影響等から2040年には人口の4人に1人が75歳以上の高齢者となります。介護の地域資源を確保することが必要で、地域包括ケアシステムを構築、深化させて地域共生社会を実現することが重要な課題とあります。
  この策定には、2,000人を対象とした市民アンケート調査をしたことにより、多くの課題が浮かび上がっています。そのことを踏まえ、具体的にどのように推進していくのか、市長に次のことをお伺いします。
  (1)温泉を生かした健康づくりの推進。
  地域での居場所づくりの充実、本市の資源である温泉施設を活用した高齢者の自主活動の場を設けるシニアカフェ支援事業。
  本事業により、閉じこもり防止、高齢者の相互交流、温泉による血行促進効果等が相まって、健康寿命の延伸及び介護予防の効果と、その後、住民主体のサービスに発展していく可能性も期待できるとありますが、その実現に向けて、ハイジアパーク南陽をシニア健康施設に特化して室内スポーツ施設を兼ねた保養施設に改善してはいかがでしょうか。
  (2)ボランティア等福祉の担い手の育成。
  ボランティアポイントによる福祉バンク制度や有償ボランティアの仕組み等、持続可能な制度の導入に向けた方策をお聞きします。
  (3)除雪ボランティア。
  市民アンケートによると、日常生活の困り事で「除雪等」との回答が22.4%で全世代を通じて最も高い割合です。
  経済的に厳しい高齢者世帯にとっては、冬期間の外出や社会参加の阻害要因となり、切実な問題です。除雪などの活動は地域ボランティアになじむもので、社協が有償及び無償のボランティアの体制の構築と担い手の育成が求められるとありますが、地縁団体としての自治会などの互助、共助を含めボランティアの育成をどのように取り組むのでしょうか。
  (4)障がい児・障がい者福祉対策。
  希少難病AADC(運動神経をつかさどる酵素)欠損症は、日本で3人が見つかり、そのうち2人が兄妹で本市におられます。治療法がないと言われた難病は最先端の遺伝子治療で改善が見られるようになり、その軌跡を映画と本にまとめたのが「奇跡の子どもたち」です。
  難病に限らず、医療ケアを必要とする障害を持つ子供たちが安心して専門に医療ケアを受けられる施設・事業所が本市はありません。この切実な状況を改善するための方策についてお伺いします。
  (5)福祉の心を育む機会づくり。
  さまざまな成長過程において、世代間交流や地域間交流等の活動に取り組み、互いに励まし、助け合い、協調関係を学ぶ心と体が調和した「知・徳・体」教育を進めるとありますが、多世代交流や地域間交流で福祉の心をいかに醸成するか。その具体策をお伺いします。
  (6)福祉・癒しのまち南陽。
  南陽市雇用創造協議会「実践事業アドバイザー指導」の中で、高木響正先生の観光推進事業としての提言で、南陽市を癒しのあるまちにすることが近隣の温泉地と差別化するユニークな事業として必要とあります。
  赤湯温泉を核として、「福祉・癒しのまち南陽」として取り組むことはいかがでしょうか。
  (7)広報活動に家庭に1冊ガイド本。
  観光、福祉その他市や地域のお祭りイベント等重要なことが一目見てわかるガイドブック(保存版)を作成し、全戸配布してはいかがでしょうか。
  以上、壇上からの質問といたします。市民の立場に立った議論を展開することを御期待申し上げます。どうぞよろしくお願いいたします。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
〔白岩孝夫市長 登壇〕
○市長  3番高橋一郎議員の御質問にお答え申し上げます。
  初めに、南陽市地域福祉計画についての1点目、温泉を生かした健康づくりの推進についてでございますが、シニアカフェ支援事業は、議員の御質問にありましたとおり、温泉施設であるハイジアパークを活用し、高齢者の閉じこもりを防ぐとともに、相互に交流、軽運動及び健康指導等を通じて心身機能を維持することで、健康寿命を延伸させ、介護予防を図ることを目的に、老人クラブや高齢者地域サロンの会員を対象として実施しております。
  昨年の実施状況につきましては、おおむね好評との評価をいただいておりますが、対象者が限定されており、対象会員以外の利用も可能とすべき等の御意見もあわせていただいております。
  現在、利用拡大について協議を進めており、健康増進、心身機能の維持向上を含め、より効果的な事業となるよう検討してまいります。
  なお、現在のところ、ハイジアパーク南陽をシニア健康施設に特化し、室内スポーツ施設を兼ねた保養施設に改善することは、これまでの運営形態を考えた場合、課題が多いと捉えているところでございます。
  次に、2点目のボランティア等福祉の担い手の育成についてでございますが、今後の福祉事業推進の鍵を握るのは、互助・共助の地域づくりを含めて、地域包括ケアシステムの構築をいかに進めるかと言われております。
  ボランティアの育成やネットワーク化については、社会福祉協議会が中心となり推進しているところでありますが、市民ニーズを集約し、育成、支援の強化が図られている状況には至っておりません。
  今後に向けて、住民参加型支援の仕組みづくり及び具体的な支援策が求められておりますが、そのきっかけや動機づけを図るために、ボランティアポイント制や福祉バンクの創設等は有効な手段の一つであると考えております。
  県内には導入しているところは少ないようですが、先進事例等を調査研究してまいります。
  次に、3点目の除雪ボランティアの育成についてでございますが、除雪対策については、地域全体の取り組み、課題であり、その中心となるのが、地区、自治会の取り組みになると思われます。
  互助・共助の地域づくりを推進し、ボランティア意識の醸成と、それらを誘導する仕組みづくりを支援しながら、地域ぐるみでの支援体制の構築を図っていく必要があると考えております。
  次に、4点目の障がい児・障がい者福祉対策についてでございますが、医療ケアを必要とする障がい児を支援する施設として、診断から療育・訓練まで総合的に行う施設として、上山市に県立こども医療療育センターが設置されておりますが、発達障がい児については、初診までの期間が6カ月以上と長くなっている状況等から、早期の診断・療育が図られるよう、療育・訓練機能を有するセンターの置賜地域への設置について、置賜総合開発協議会において、重要要望事項として県に要望しているところです。
  なお、平成31年度に向けて、南陽病院に隣接する障がい者支援施設「南陽の里」の敷地内に、児童発達支援と放課後デイサービス事業の整備が予定されているところでございます。
  次に、5点目の福祉の心を育む機会づくりについてでございますが、学校教育において、福祉についての正しい理解を深めることは大変重要なことであると捉えております。
  児童・生徒の発達段階に応じて、道徳や総合的な学習の時間、生活科、学級活動等において、思いやり・感謝、社会参画・公共の精神、勤労等の心を育むとともに、学校の教育活動全体を通して社会福祉への理解を深める指導を行っております。
  具体的には、民生委員による認知症を学ぶ紙芝居や講話、視覚障がい者の方や盲導犬と校内を歩くことを通して、障がい者の心に寄り添う学習、地域のお年寄りによる地域ふれあい体験講座など多世代の地域の方や各種団体の方々を講師に招いて授業を行い、福祉の心の醸成に努めております。
  また、実体験を通した学びを大事に考え、小・中学生が合同で行う清掃活動、地域の方と一緒に行う除草作業、保育園児と中学生が合同で行う避難訓練、独居老人宅への訪問等を行っており、それぞれの学校において、児童・生徒の実態を踏まえ、自分の住む地域について学びながら、体験活動を伴った、かつ地域と連携した教育活動を行っております。
  このように、世代を超えた地域の方々とともに活動する教育実践を重ねながら、福祉の心を醸成してまいりたいと考えております。
  次に、6点目の福祉・癒しのまち南陽についてでございますが、南陽市雇用創造協議会は、昨年度、2期目の採択を受け、さらに3カ年の事業を実施しているところでございます。
  1期目の期間中、特に農業経営に対するアドバイスで広く実績のある高木響正先生にセミナーの講師をお願いし、その際、高木先生からは、近隣との差別化と具体的なアイデアの出し方について指導をいただきました。大変濃い内容で、受講者からの評判も非常に高いものであったと伺っております。
  現在、当協議会では滞在型ツアー商品開発事業にも取り組んでおり、高木先生にもアドバイスをお願いし、定期的な指導をいただいております。
  温泉施設を活用した健康づくりについては、シニアカフェ支援事業を実施しておりますが、赤湯温泉を近隣の温泉地と差別化する取り組みについても、各事業者の意向も踏まえた上で、検討することも可能ではないかと考えております。
  次に、7点目のガイドブックについてでございますが、福祉や地域のお祭りイベントの市民への情報提供につきましては、月2回の「市報なんよう」や各地区公民館で発行している「公民館だより」でさまざまな情報を提供しております。
  特に、転入・転出が多い時期には、各種手続についてのお知らせを行っているほか、新しい制度の開始や改正についての情報も、特集を組んで周知に取り組んでおり、タイムリーな広報となるよう努めているところであります。
  また、観光・イベントなどの情報についても、公式ホームページやフェイスブックを活用して、より詳細な情報を提供するよう努めておりますので、今後も市民生活に必要な情報の発信に努めてまいりたいと考えております。
  御提案いただきましたガイド本の配布でございますが、有効な点もあれば課題もあるものと考えております。他市町の状況を参考にしながら、どういったものが必要なのか研究してまいりたいと考えております。
  以上でございます。
○議長  再質問に入ります。
  3番高橋一郎議員。
○高橋一郎議員  それでは再質問をさせていただきたいと思います。
  まず、この項目7項目ありますが、ちょっと膨大なものですから、若干足りなくなる時間があると思いますので、ちょっと絞って話をさせていただきたいと思います。
  最初に7番から、広報活動の関係ですね、それから行いたいと思います。
  というのは、1から6までにかかわることについても、その関係がございますので、先にそれをさせていただきたいと思います。
  今回の一般質問をしたいというふうなことで、いろいろ情報収集しました。今、先ほど市長からは、いわゆるタイムリーに情報発信をやっているというふうなことでした。それは確かにそうです。
  ただ、保存版というようなものがやっぱり私必要だなと、ほかの市町村見て思いました。ちょっと列記させていただきますが、米沢市、高畠町、川西町には全部あります。
  例えば高畠町くらしのガイドブック、これを見ると、やっぱり防災についてとかプロフィール、高畠町のことやら、福祉や健康と医療、子育て支援、生活環境、さまざま、これを見るとわかります。というのは川西町もそうですね。川西町もそうですけれども、くらしの便利帳ということでつくっています。
  これを見るとわかるんです。観光のことも分かります。みんな市民一人一人が観光ガイドになれるようにいろいろ書かれています。特に米沢市はそうです。
  そういったものがあると、やはり、断片的に市報とか来るものは、それはそれでいいんですけれども、やはり保存版として活用していくということが私は非常に大事だなと思いました。
  当然コマーシャルもあります。企業のコマーシャルも入っていますので、制作費等については市の持ち出しは余りないというふうに聞いております。
  したがって、これは私いつも申し上げていますが、住んでよかったというふうな部分から見れば、情報がこの一つで、くらしの便利帳でわかるというのが私は非常にありがたいなと。南陽市に住んでよかったなというふうに思うんじゃないかなと思うんですね。
  高畠町、川西町、米沢市に関しては、これ当たり前ですので、もうこれが常識化なっています。そういった意味で、南陽市にないというのはいかがなものかなというふうに私思います。
  高畠町は、高畠町イベントカレンダー、これびっくりしました。カレンダーで全部あるんですね。何月何日、どこで、ひろすけ祭を10月6日に、日曜日あるとか、10月21日にクラシックカーレビューin高畠2018があるとか、全部書かれているんですよ。これ1年分です。これはすごい努力とあれだなと思いますが、このようなものをぜひ、先ほど市長は研究するというふうに、何が課題かも含めて研究すると言いました。
  この辺の情報を、市長はまず最初に御存じだったでしょうか。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  このさまざまな保存版のガイドブックの存在については、今回一般質問の通告をいただきまして、初めて知ったというところでございます。
○議長  3番高橋一郎議員。
○高橋一郎議員  やっぱり知らないことはいつまでも知らないわけですので、その知った時点で、南陽市の市民にとっていかに大事かと、それも余りお金のかからない、つまり企業のコマーシャルをいただきながらやっていくというふうな作業を私はするべきだと思います。
  今現在、市長はどのようにお考えか、お伺いしたいと思います、
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  御質問いただいて、米沢市の保存版のガイドブック、実際に拝見いたしました。大変大部な内容で充実しているなとも思ったんですけれども、一方で、ちょっと情報がいっぱいあって、その中から自分の欲しい情報を引き出すのがちょっと大変かなという感想も持ったところであります。
  しかしながら、今御提示いただきましたカレンダーは、あれば便利だなというふうに思いました。
  保存版のガイドブックも、そのカレンダーも、さまざまないいところもあれば、実際に今発行しているまちにおいても課題等もあると思いますので、まずはそういったことを学ばせていただきたいなというふうに思ったところです。
○議長  3番高橋一郎議員。
○高橋一郎議員  これだけではないですので進みたいと思いますが、ぜひ研究をして、何がいいのか比べていただきたいと思います。
  目次もありますので、これは探すというのは大丈夫かなというふうに思います。
  次に、最初の1番の温泉を生かした健康づくりの推進についてお伺いします。
  まず、市長2期目の施策のパンフレットというんですか、それを見せていただきましたが、その中で福祉計画というのはやはり子育てだというふうなことが一番とメインのようです。この南陽を、私も以前から福祉のまち南陽というふうなことでやっていったらいいんじゃないかというふうなことを申し上げています。福祉のまち南陽という考え方についてはあるのかないのかお伺いしたいと思います。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  高齢化が進展していくことがはっきりしているこれからの将来において、福祉をいかに持続可能で実効性のあるものにしていくかというのは、どの自治体にとっても大変重要なテーマであるというふうに考えているところでございます。
○議長  3番高橋一郎議員。
○高橋一郎議員  わかりました。後でも出てきますが、心のいわゆるバリアフリーとかいろんなことがあります。そういったものを推進していくのは、南陽市というのは非常にいい場所じゃないかなというふうに思っています。
  もとに戻りますが、シニアカフェ支援事業を通じたハイジアパーク南陽の利用の仕方について、先ほど市長の答弁で、ハイジアパークをシニアに特化してすることはちょっと課題が多いというふうなことでありました。
  まず、市長が遊び場としてハイジアパーク南陽に子供の遊具を入れました。その検証ということは議会でも再三取り上げられています。
  実は、私は、子供遊具室をもうやめて、例えば室内ゲートボールとか、シニア世代のニュースポーツであるとか、そういうふうなことでシニアが利用できる施設に特化したほうが私はいいと思っています。そうすると、例えばお金のあるシニアの方が県大会等、ぜひ南陽市でやってもらいたいというふうに言って集まってくれば当然お金もおりてくるというふうに私は思っています。そのようなことにしたほうが、よりハイジアパーク南陽が活性化し、生かされるのでないかと。
  そもそも保養施設ですから、保養施設なんだけれども、スポーツを兼ね備えたことにやっていくというふうなことが私はいいと思うんですが、その辺、もう一度お伺いをしたいと思います。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  従来、ハイジアパークは子供の遊び場というのはほぼなかったわけで、26年に就任させていただいて、27年ですか、その整備を当時の地方創生交付金を活用して、市の負担を伴うことなく整備させていただきました。そのことというのは、南陽市にとって、今後子育てをより重視していくんだという一定のメッセージになったのではないかなというふうに思っています。
  ただし、その利用状況については、さまざまな、平日はほとんどやっぱりお子さん連れの御家族というのが少ないというのが現状ですので、課題はあると思いますけれども、そういったメッセージにはなったのではないかと考えております。
  それを今、これから高齢者の方にと切りかえるということは、また違ったメッセージになるというふうな懸念もございまして、そこは慎重に考えるべきかなと感じているところでございます。
○議長  3番高橋一郎議員。
○高橋一郎議員  メッセージだけでその運営はできないわけですので、当然検証というのが必要になってくると思います。何がいいのかというのは、きょうはハイジアの論議をするだけではありませんので、この辺にしたいと思いますが、まず、ところで市長は、今回代表取締役会長として就任して、社長は現場の精通している方にお願いしたというふうなことをこの間の全協でもお話しありました。
  会長職になるとますます現場から離れるのかなというふうに私思っているんですが、ちなみに社長時代に、年にどのくらいハイジアに行ったものでしょうか。社長として、あるいは個人としてですね、家族も含めて。ちょっとお伺いをしたいと思います。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  年に、ちょっと数えたわけでもないのでざっくりとイメージで申し上げますと、社長としても個人としても含めれば30回から40回くらいかなと、今、ふと思ったところでございます。
○議長  3番高橋一郎議員。
○高橋一郎議員  その際に、いわゆる、当然、じゅうたんが汚れていたり、カーテンがほころびていたりすることもわかると思うんですね。それから、安い賃金で働いているという方にもひとつモチベーション上げるような形で、市長が職員の前で、こういうふうな形で頑張ってくれというふうな話は何回かなされたんでしょうか。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  支配人や、あるいは営業担当者の方にお話をするということはございましたけれども、社員全員を集めてというのは株主総会であったり取締役会であったりといった機会のときに、なかなか全員というのは集まることできませんので、できるだけ多くの方に参加していただいてお話をするということはございました。
○議長  3番高橋一郎議員。
○高橋一郎議員  まず、そのようなことで見て、現場をやっぱり見るということが大事だと思いますし、その職員等がどういうふうなっているかも含めて、社長とすれば具体的にやっていくことが必要だと思いますし、会長職になっても、その辺はしっかりと、現場任せとはいえ、そこは行っていただきたいというふうに思います。
  この問題に関しては、いろんな意味で、ハイジアパーク南陽に関しては、このいわゆる保養施設だけでなくて、総合的に南陽市全体の施設の位置づけの中で考えてていく必要があると私は思っていますので、今回のシニアカフェというんですか、そのシニアに特化したものということも一つの案だというふうなことで、十分そこは受けとめていただきたいというふうに思います。
  次に、ボランティアと福祉の担い手の育成で、ボランティアポイント制度について、市長は調査研究、県内でやっているところはないと、ただ先進事例があるので調査研究をしていくというふうな、有効な手段であるというふうなことを今話ありました。
  やっぱり、これも時間というか、この場で議論をして、はい、わかったというわけにはいかないと思います。
  もちろん情報として知っているとは思うんですが、北海道の恵庭市、これは高齢者の方がボランティア活動を通じて─高齢者の方がですよ、逆に、65歳以上ですけれども─ボランティアポイント、あったまーるポイントをつくって、そしてやっていると。
  あるいは大阪府門真市のボランティアポイント制度に関しては、大体おおむねボランティア活動30分以上すると1ポイントを付与して、大体30ポイント以上になれば活動に対するお礼の気持ちとして記念品と交換するとか、あるいは先ほどの恵庭市に関しては、上限5,000円でそれを還元したり、あるいは寄附を受けたりするというふうなことがあるようです。
  そういうふうな方法で、モチベーションアップにやっぱり必要だというふうに私は思っていますし、そういったことをぜひ、先ほどの答弁は調査研究するというふうなことでしたから、引き続きよろしくお願いしたいと思います。
  それから、除雪ボランティアですけれども、これは除雪ボランティアで地域全体の取り組みで、中心は地区だというふうに市長は言われました。私もそのとおりだと思っています。その仕組みづくりをどうするか、担い手をどうするかということがやっぱり一番難しいというふうに思っています。
  私もボランティアはやっていますけれども、その中で、やはり、例えば米沢市、高畠町の制度に見ると、福祉で例えばひとり暮らしの人になんていうところを見ると、お年寄りだけの家庭を手伝いますなんていうところがかかってくるわけですね。例えば対象者は、米沢市の場合は市内に居住する65歳以上の高齢者のみの世帯で、世帯に属する全ての人の市民税課税が3万以下の世帯とかというふうにあって、そういったことにかかわっている。あと、1回当たり9,000円を上限に3回、2万7,000円を補助するというふうにあります。
  川西町を見ると、やっぱりそこのところを見ると、高齢者世帯雪下ろし等援助、お年寄りのためにという目次のところです。そうすると、先ほど言ったように65歳以上の高齢者のみの世帯で、身障・療育手帳、精神障害者手帳を有する者の世帯というふうに限定しております。その中で、1世帯当たり3万円を援助しますとあります。こういうふうなことをやはりやっているわけですね。
  それは、ボランティアというふうなことではなく、市の助成制度の話になったわけですけれども、この担い手の確保に関しては、以前に申し上げたようにメールによるマッチングシステムみたいなものがありますので、ぜひ、市の職員の方、特に管理職の方を中心に、外に出向いてやっていただいております。そういったものを、やはりみずから率先してやりながら、地域の中でもやっていくというふうなことが私は大事だと思っているんですが、それについてはどうでしょうか。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  こういった、除雪の話でございますので除雪で申し上げますと、職員がぜひという話がありまして、私も率先してということでありました。
  私、地域に飛び出す公務員を応援する首長連合という会にも参加しておりまして、職員の皆さんにはぜひ地域活動に参画して社会を支えるとともに地域との信頼をどんどん醸成してほしいという話を常々させていただいておりますので、そういったところの促進は努めてまいりたいと思いますし、また、どういうきっかけで、より楽しく、続くようにするかというのが大事だなというふうに思いまして、そういった意味で、このポイント制というのは楽しく、これだけ頑張ればこれがもらえるなというような意識づけにはいいものではないかなというふうに感じたところでございます。
○議長  3番高橋一郎議員。
○高橋一郎議員  積極的に進めていただきたいと思います。
  次に、今日の実は私、メインだというふうに思っているんですが、障がい児・障がい者福祉対策についてです。
  きょう傍聴に来られている方もいらっしゃいますけれども、さきほど答弁の中で、ちょっと私、聞き取れなかった部分があるんですけれども、もう一度そこをお願いしたいんですが、置賜地域で県に重要事業として要望しているというようなことと、それから南陽の里ですね、そこに支援事業として放課後子供教室とかというようなことがありました。そこちょっと聞き取れなかったというかわからなかったものですが、そこもう一度お願いします。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  先ほどの答弁で申し上げましたのは、発達障がいのお子さんに関しまして、置賜にその対応する施設がないということから、置賜総合開発協議会、3市5町の枠組みで、県に対して重要要望事項として置賜へのそういった施設の設置を要望しておりますということです。
  それから、南陽の里の敷地内に整備される予定の施設につきましては、児童発達支援と放課後デイサービス事業を行う事業所が整備される予定と伺っております。
○議長  3番高橋一郎議員。
○高橋一郎議員  先ほど発達障がいの関係はわかりました。
  その後に、南陽の里の支援のことですが、それは何年度から、どこがやるというふうなことになっているんでしょうか。
○議長  答弁を求めます。
  菊地福祉課長。
○福祉課長  お答えを申し上げます。
  市長の答弁にもございましたが、平成31年度に向かって、現在、南陽の里、友愛会という法人さんでありますが、整備に向けて今準備を進めているというふうなことで、先ほどあった児童発達支援、放課後デイサービスというふうな内容でございます。
  以上です。
○議長  3番高橋一郎議員。
○高橋一郎議員  わかりました。
  ただ、その規模というんですか、その辺はどういうふうに。新たにその南陽の里の敷地内に新しく施設をつくるというふうなことでしょうか。31年度ということであれば、30年度、今年つくるという、つくっているんですかね。ちょっとわからないんですが。
○議長  答弁を求めます。
  菊地福祉課長。
○福祉課長  お答えを申し上げます。
  現在、工事等についてはまだ入ってございませんが、今年度中に、夏以降だというふうに思いますが、工事に入っていくというふうなことでお聞きをしているところでございます。
  サービスの内容でございますが、児童発達支援について定員5名、あと放課後デイサービスについても定員5名というふうな、現在入所施設がサービス提供してございますが、その敷地内の一画ということで、先ほどの事業の内容で敷地内で十分対応できるというふうなことで進められているということでございます。
○議長  3番高橋一郎議員。
○高橋一郎議員  障がい者支援施設の南陽の里については、どうも看護師が不足しているというようなこともお聞きしています。実態は非常に厳しいのかなというふうに思っていますが、運営の母体が友愛会ですか。それとは全く違う法人がやるというふうなことですかね。友愛会なんでしたっけ、今も、両方とも。
  その中で、やはりマンパワーの関係でいうと非常に不安かなというふうに、特に看護師で、医療行為の関係でいうと、やはり医療行為を必要な、医療からの食事とかたん吸引、吸入など、そういったことを必要とする障がいを持っている子供さん、それから大人の方が本市には何人いるのか、その辺の実態は把握しているでしょうか。
○議長  答弁を求めます。
  板垣すこやか子育て課長。
○すこやか子育て課長  ただいまの質問にお答え申し上げます。
  本市に今お話しありましたような医療行為が必要な児童・生徒につきましては、把握できる限りでは数名程度いらっしゃるということでお伺いしております。
○議長  3番高橋一郎議員。
○高橋一郎議員  数名、私の把握しているのと違うんですけれども、子供さん、それからいわゆる者になった方もいらっしゃいますのであれですが、その方は、南陽市の方は今どこでサービスを受けられているのか、その実態はどういうふうに把握しているでしょうか。
○議長  答弁を求めます。
  板垣すこやか子育て課長。
○すこやか子育て課長  それでは、ただいまの質問にお答え申し上げます。
  先ほどの児童発達支援というのがちょうど平成24年から児童福祉法が変わりまして通所サービスということで出たわけですけれども、医療型の児童発達支援というのが上山市にある県立の療育センターなわけでして、こちらでサービスを昨年度受けていらっしゃる方が1名いらっしゃいました。そのほか福祉施設であったり病院であったりということで受けていらっしゃるということだと考えております。
  以上であります。
○議長  3番高橋一郎議員。
○高橋一郎議員  やっぱり把握の仕方がまだまだ足りないのかなと私は思います。というのは、例えば一例、南陽市在住の方の1週間の流れというのが、これお持ちですかね、アンケートをとったゆきわり養護学校置賜地区の在籍者の中でとったアンケートです。その中で、例えば南陽市在住の人、1週間の流れ、月曜日は山形市のワークポケット、火曜日は南陽市の南陽の里、水曜日は山形市のワークポケット、木曜日は上山市のこ・こあハウス、金曜日は上山市のほがらか通園、ほがらか通園というのは要するに療育センターの中の施設ですね。そして、土日は国療、米沢に宿泊というふうな方がいらっしゃいます。
  それから、例えば月曜日訪問介護、火曜日自宅、水曜日は米沢市の青い帽子、木曜日自宅、金曜日は上山市の療育訓練センター、子ども医療療育センターですね、ほがらか通園しているというようなことがあります。
  やっぱりこの南陽市にないという。南陽の里については入所施設でデイサービスを受けるというふうなことでの設置だったようですが、現実は違っていて、なかなか満足いくものでもないというふうなことで、その中でいろんな運動をしながら、障がい児の親の方がいろんな運動をしながら、何とか南陽に欲しいというふうなことで、その南陽の里の土地の一画に設けられるというふうに思いますが、それではやっぱり、今言ったように5人というふうなことでしたね。
  それがどういうふうに運営されているのか、ちょっと私、今の時点ではわかりませんけれども、例えば、そこもそういったことで進むということは大変喜ばしいことですけれども、民間施設で支援するということはできないのか。例えば地元にある、個別の名前は出しませんが、病院ありますよね。そういうところは看護師さんもいらっしゃいます。先生もいらっしゃいます。そういったところと連携をしてできないものか。
  あるいは、それがだめだとすれば、今回できる新南陽病院の中でできないのか。それから、それもだめでしたらば、新南陽病院の脇にいわゆる介護施設ができるとお伺いしていますが、そういった施設に設置できないものか、その辺についてお伺いをしたいと思います。
○議長  答弁を求めます。
  菊地福祉課長。
○福祉課長  お答えを申し上げます。
  南陽の里の敷地内にこれから整備されます定員5名等の部分につきましては、定員が一応5名ですので、どのような人数が希望されるか今のところはっきりしておりませんので、施設のほうでは敷地内の利活用について、定員を超えてというようなところも一定程度可能だというふうな話は受けているところでございます。
  あと医療行為を伴う障がい児・者の部分でございますが、国療のほうで現在施設サービスとして提供されている状況がございますが、単純に医療施設の中でそこを抱えているというふうな医療機関については現在のところ県内にはございませんので、正直なかなか厳しいのかなというふうなところでございます。
  以上です。
○議長  3番高橋一郎議員。
○高橋一郎議員  これは誰ですかね、副市長なんですかね、今言った南陽病院、それから南陽病院の隣接する介護施設の予定についてどうなのか。
○議長  答弁を求めます。
  副市長。
○副市長  お答えいたします。
  今想定しているのは、あくまでも南陽病院の退院した方の一時預かりみたいな形でのイメージの福祉施設を考えておりまして、例えば障がい児のような方については、現実的に言えば専門的な小児科の先生がまず南陽病院にはいらっしゃいませんので、基本的には恐らくかなり困難ではないかというふうに思っています。
  看護師も、特に公立置賜総合病院も含めてなんですが、そんなにふんだんにいらっしゃるわけではなくて、私もその総務課長のときに各東北管内の看護系の大学の卒業生来ていただきたいということで募集に何回か行ったんですが、かなりそれは、この辺では大変だろうというふうには推察いたします。
  あともう一つ、今のところは、先ほど申し上げましたが、あくまでも南陽病院の近辺に今考えているのは高齢者向けというふうなことで限定しております。
  以上です。
○議長  3番高橋一郎議員。
○高橋一郎議員  高齢者向けだというようなことでしたが、今回の一般質問を通じて、ぜひそういった障がい児・者の医療行為のことも考えていただいて、全くシャットアウトというようなことじゃなくて考えていただきたいというふうに思いますが、いかがでしょうか。
○議長  答弁を求めます。
  副市長。
○副市長  その施設のあり方についてはまだまだこれからですので、先ほど申し上げたとおり一つの想定としてそういうふうに考えているということなので、実はいろんな御希望があるわけです。それはその障がい児・者だけでなくて、病児保育も含めて御意見がありましたので、いろんな可能性については検討させていただきますが、あくまでも病院企業団の医療の範囲内でしかできませんので、その辺の限界はかなりあるのかなというふうには考えています。
  以上です。
○議長  3番高橋一郎議員。
○高橋一郎議員  病院に関してはそうだと思うんですが、介護施設については柔軟に考えていただきたいというふうに要望しておきます。
  あと、時間もなくなったものですから、福祉・癒しのまち南陽とかについては、あとそれから福祉の心を育む機会づくりについては文教厚生常任委員会等でいろいろと議論をしていきたいというふうに思っております。
  ただ、一つ言えるのは、一つだけ、福祉のまち南陽についてですが、この間、デンマークの、4月11日から14日、エグモント・ホイスコーレンの修学旅行がありました。私、そこを見て非常に、ボランティアをしながら感じたことは、やっぱりこの赤湯温泉主体としたそのボランティアのまちづくりというのは必要だなと思いました。市長は、そのことについてだけちょっとお伺いしたいと思います。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  議員が参加されているところを私も一緒に拝見しておりましたけれども、さまざまな可能性のあるデンマークの障がい者の方の学校の修学旅行であったなというふうに思っておりますので、今後ともその可能性を広げられるように取り組んでいければと思っております。
○議長  以上で3番高橋一郎議員の一般質問は終了いたしました。御苦労さまでした。
  ただいま一般質問中でありますが、本日はこれまでとし、日程に従い、明日に引き続き行いたいと思います。

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散会
○議長  本日はこれにて散会いたします。
  御一同様、御起立願います。
  どうも御苦労さまでした。

午後 2時55分  散  会