平成30年6月定例会

───────────────────
午前11時10分  再  開
○議長  再開いたします。
───────────────────
白 鳥 雅 巳 議員 質 問
○議長  次に、6番白鳥雅巳議員。
〔6番 白鳥雅巳議員 登壇〕
○白鳥雅巳議員  6番保守・公明クラブの白鳥雅巳です。
  さきに通告しております2項目について、前置きは省き、早速質問させていただきます。
  初めに、現在、社会的に問題になっております中高年におけるひきこもりの現状についてであります。
  今までは不登校がきっかけで学齢期を過ぎても延長している人に焦点が当てられてきましたが、今、中高年のひきこもりが問題視され、社会とのつながりが薄く、家族だけで課題を抱え込み、行政や医療機関などの支援を受けられないまま孤立しているケースが増えている現状があります。
  それと、支える立場であった親の高齢化で、共倒れのリスクを抱えながら、80代の親が50代の子供の面倒を見る、いわゆる8050問題という言葉が生まれるほど事態は深刻です。
  ひきこもりは長期化するほど解決が難しくなり、病気や介護、経済的困窮などの問題が複合的に絡むだけに、各自治体においても対処、対応に苦慮していることが現状であり、難しい問題で、また重要課題の1つでもあります。
  政府は今年度から40から59歳を対象としたひきこもりの人数の推計や生活状況など初の全国調査をすることとし、今後の支援対策に生かすこととしました。
  さらに、平成25年度からひきこもり支援に携わる人材の養成研修、またひきこもりサポート事業が実施され、30年度から政府予算において385億円の生活困窮者就労支援事業等補助金がつきました。大まかな内容は、都道府県、市町村に対し、ひきこもり支援が適切に行える人材を養成することで、ひきこもりに対応できる専門家の協力が必要な支援の向上を図ることが目的です。
  研修対象者は①ひきこもり支援を担当する市町村職員、②支援関係機関の従事者です。研修内容としては、ひきこもり支援に必要な知識、技術など、それとひきこもりサポーター養成研修もあり、ひきこもり本人や家族等に対する支援に関心のある者とされております。
  以上の点から、何点か質問をさせていただきます。
  1点目、ひきこもり世帯、人数などの調査の実施をいつから始めるのか。また、既に行っておられるのか伺います。
  2点目、本市関係部内においての取り組みはどのようにされておられるのか伺います。
  3点目、本市において支援従事者養成研修に職員を積極的に派遣されているか。また、今後派遣していく予定、計画はあるのか伺います。
  4点目、ひきこもりサポーターについて、本市の現状と取り組みについて伺います。
  5点目、ひきこもりになっている本人や家族の置かれている現状においては、どのような支援が求められているのか。内容はさまざまであり、かなりデリケートでナイーブな問題だけに、慎重な対応が求められると思いますが、少なくとも相談を受け、関係機関と連携していく体制が必要と考えます。各都道府県、政令市に約68カ所の相談窓口、ひきこもり地域支援センターが開設されておりますが、本市においても専門的な支援センターの相談窓口の設置が必要と考えますが、いかがでしょうか。伺います。
  次に、2点目として、小学児童の登下校時の安全対策について何点か伺います。
  過日、新潟市内の7歳の女子児童の身に起こった痛ましい事件がありました。児童は下校途中に1人きりになったところを連れ去られた可能性を指摘されました。
  それと類似するような事件、事故が各地で起きていることが報道されるたび、幼児、児童を抱える保護者や教育関係者、また、国民全体が怒りや悲しみに包まれることになります。
  理不尽な犯罪により事件、事故が起こらないよう、子供の安全を守る必要性を改めて認識し、不審者からの危険を察知、回避できるすべを知ることが大切であると考えます。
  1点目、学校などで教育訓練の一環として、適時、時を見て実施すべきと思います。また、実施しているとすれば、どんなタイミングで実施されているのか。また、実施する予定があるのか伺います。
  2点目、事件の報道があった場合に限らず、警察関係者を招き、PTA、保護者、また教育関係者との事件の事例を説明していただく懇談会の実施や、その機会を設けることも大切と考えますが、市長の見解を伺います。
  3点目、小学校など新入生が入学して2カ月が過ぎ、通学にもなれ始めてきたころと思います。しかしながら、なれるにしたがって危険を見落としがちになるのも事実であります。横断歩道の渡り方、左右の確認、ふたの外れた側溝など、数えればきりがありません。
  通学路については、以前に実施されました危険箇所などの一斉点検を再度すべきと思いますが、当局の考えを伺います。
  以上、2項目について質問をさせていただきますが、市長の答弁を期待しながら、壇上からの質問とさせていただきます。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
〔白岩孝夫市長 登壇〕
○市長  6番白鳥雅巳議員の御質問にお答え申し上げます。
  なお、小学児童の登下校時の安全対策についての御質問につきましては、教育長より答弁いたさせますので、御了承願います。
  初めに、中高年におけるひきこもりについての1点目、ひきこもり世帯、人数などの調査についてでございますが、報道によりますと、内閣府は今年の秋ごろ、初めて40歳から60歳ごろまでの全国の5,000世帯程度を対象に、本人やその家族にひきこもりの原因や機関などを尋ねる訪問調査を実施するとされておりますが、現時点で国からの通知等はございません。
  なお、山形県におきましては、平成25年度に困難を有する若者等に関するアンケート調査として、地域の実情に通じている民生委員・児童委員を対象にアンケート形式で実施しております。おおむね40歳以上を対象として、全国に先駆けて調査しており、調査結果からひきこもりの長期化、高齢化等の課題を検証しております。
  なお、第1回目の調査から5年が経過し、今年度同様に第2回目の調査が実施されており、現在取りまとめ中とのことでございます。
  次に、2点目の本市における取り組みについてでございますが、中高年のひきこもりの庁内窓口について、関係課で体制づくりを進めているところでございます。また、ひきこもりの長期化とそれに伴う本人や家族からの多様な相談に対応するため、県の委託を受けたNPO法人と連携し、平成28年度より不登校やひきこもり等の相談会を開催しております。
  次に、3点目の支援従事者養成研修への派遣等についてでございますが、ひきこもりの要因や取り巻く環境は多岐にわたり、個々の状況に応じて柔軟かつ的確な支援を提供する必要があることから、ひきこもり支援関係機関の従事者等を対象に、ひきこもり支援に携わる人材の養成研修事業が開催されております。
  今年度、県の主催により、ひきこもり支援を担当する市町村職員も参加しながら、養成研修事業が開催される予定でありますので、担当者の出席を予定しております。
  次に、4点目のひきこもりサポーターへの支援についてでございますが、国ではひきこもり支援を適切に行える人材の養成を図るため、本人や家族等に対する支援に関心のある方を対象に、ひきこもりサポーター養成研修を実施しておりますが、ひきこもりという対応の難しさや、身近な問題との意識が少ない等により、全国的にも養成、普及が進んでおりません。
  現在のところ、本市関係者の受講実績はございませんが、地域の実情に通じた民生委員や関係者の方々にひきこもりへの理解が図られるよう、市でも対応してまいりたいと考えております。
  次に、5点目の相談窓口の設置についてでございますが、現在、ひきこもりに特化した専門的な第1次相談窓口としての機能を有するひきこもり地域支援センターは、山形県精神保健福祉センター内に1カ所設置されております。
  本市の相談窓口については福祉課とし、相談があった場合は、さきに申し上げた市内で開催されるNPO法人による相談支援や、適切な支援機関等につなぐなど、関係機関との連携を図りながら対応しているところでございますので、専門的な相談窓口の設置につきましては、今後の状況を見ながら研究してまいりたいと考えております。
  私からは以上でございます。
○議長  答弁を求めます。
  教育長。
〔長濱洋美教育長 登壇〕
○教育長  6番白鳥雅巳議員の御質問にお答え申し上げます。
  このたびの新潟市内で起こった事件には大変心が痛み、再びこのような事件が起こらないよう、教育委員会、学校はもとより、関係機関や地域の皆様の御協力のもと、安全・安心なまちづくりを進めていかなくてはならないと強く感じたところでございます。
  さて、白鳥議員の御質問の1点目、学校の教育活動における訓練についてでございますが、学校内外において児童・生徒が被害者となる不審者事案の未然防止及び発生時等の対処について、各小中学校で危機管理対応マニュアルを作成しております。そのマニュアルに準じて、各種訓練を年間計画に位置づけて毎年実施しております。
  おおむね年度当初に、南陽警察署や置賜教育事務所青少年指導担当者等の講師をお招きし、登下校時の声がけ事案及び校内侵入事案といった具体的な場面を設定し、子供たちが自分の命を自分で守る、あるいは安全に回避できる、そのような訓練を実施しております。また、実技を交えた交通安全教室も実施しております。
  そのほか、子供の発達段階に応じながら、繰り返し指導し、登下校の安全や不審者対応訓練での約束などを改めて確認し、定着を目指しながら、危険予知、危険回避能力の育成を図っているところでございます。
  次に、2点目の警察関係者を招いての事件等の事例を説明していただく懇談会の実施についてお答えいたします。
  本市において、学校、各地区の皆様、関係機関などの御協力のもと、各種協議会や懇談会などが組織されております。特に、学校と警察との緊密な連携を図る南陽署管内学校連絡協議会が組織され、その総会が毎年5月に開催されております。そこでは、南陽警察署長を始め、各校校長、生徒指導担当者、保護者の代表等が出席して情報を共有したり、喫緊の課題への対応に向けた研修を行ったりしております。
  また、3つの中学校区ごとにネットワーク事業が展開されており、それぞれの地域で地域の安全・安心について考える研修会や、学校単位で不審者に対応する実技研修会を実施し、安全・安心なまちづくりへの教育風土の醸成に努めております。
  議員御指摘のとおり、警察や関係機関と連携を図り、PTA、教育関係者等がこうした問題について一緒に考える機会を持つことは非常に大切なことだと考えております。今後とも時期を捉えた研修などの積極的な推進を働きかけてまいりたいと思っております。
  続いて、3点目の通学路の危険箇所などの一斉点検についてお答えいたします。
  本市では、平成19年、通学途中に発生した痛ましい交通死亡事故の教訓を生かし、これまでも学校及びPTA、保護者等で通学路安全点検を行い、危険箇所については、関係機関ごとに改善、点検を行い、整備等を要望してまいりました。平成26年度には南陽市通学路交通安全プログラムを策定し、継続した活動を行っており、現在そのプログラムに準じて、所管する国・県・市関係機関で構成する通学路安全推進会議を開催するとともに、現地での合同点検を行い、危険箇所の継続的かつ計画的な改善、対応に努めております。
  今年も3月から4月にかけ、学校及びPTA、保護者による通学路点検が行われ、学校教育課で市内各学校の危険箇所の内容確認、整理を行った上で、市建設課や国・県の関係機関との一斉合同点検を7月上旬に実施し、さらに12月に改善状況を確認する会議を行う予定でございます。
  今後とも関係機関を初め、地域の方々の御協力をいただきながら、通学路危険箇所対策の取り組みの強化を推進してまいります。
  なお、危険箇所を学校で把握した場合、速やかに教育委員会、関係課、関係機関との連携を図り、適宜児童・生徒、保護者への注意喚起と改善を行いながら、安全確保を徹底しているところでございます。
  私からは以上でございます。
○議長  再質問に入ります。
  6番白鳥雅巳議員。
○白鳥雅巳議員  ひきこもりという本当に重いテーマといいますか、私も実際このテーマを決めるときはかなり考えました。いろいろな方から御相談を受けたりするわけでございますけれども、その中で何点かひきこもりについての相談がありました。
  1つは、お父さんが施設に入っていて、息子さんがひとり暮らしをしていると。そういった中で、ひきこもりになっているということで、ちょっと精神的に不安定なので、自殺の可能性があるというちょっとした重い相談でありました。
  この対処についてどうしたらいいんだろうということでありましたが、一応知っている議員さんが看護師さん上がりの議員さんであったので、一緒にその息子さんのところに行って、いろんな話をさせていただきました。そんな中で、落ち着きを取り戻して今平常に生活をしていると、そういったことが1件。
  あともう一つが、いかにも先ほど言った8050問題の典型的な家庭でございました。息子さんが50代、親が、母親ですけれども、2人暮らし、80代のお母さん。息子さんがずっともう何十年か引きこもっていて、やはりうちらが行っても出てこない。お母さんと話をして、落ち着かせながらいろいろ話を聞いて、今現在落ち着いているところでありますけれども、そういったひきこもり、40代、50代、またそれ以上のひきこもりの数が身近に結構あるなと。いろいろなところに行きますと、いや、ここもひきこもりなんだという話をよく聞きます。
  実際、南陽市でもそういったひきこもりの世帯というのは結構あると思うんですよね。調査をしているということでありますけれども、それが今までは若年層、そういった方が一応ひきこもりの一般的に考えとしては、そういった若年層が引きこもるんだというイメージがあったわけでありますけれども、それは軸がだんだん中高年のほうに移ってきまして、その先が見えない状況でなっております。
  それは各自治体にとってはすごく痛手になるんじゃないかなと、今後。やっぱり生産労働力といいますかね、そういった方々が出てこない。人材の不足につながっていく。また、その引きこもっている方の精神状態、また病気や、先ほども壇上で申し上げましたとおり、生活の困窮、そういったことで誰にもわからなく孤独死をしていくと、そういったパターンが考えられるわけでありますけれども、それは本当に市として、その町自体としてすごい負担がかかっていく問題であると思うんです。
  幅広く捉えればもうきりがありませんけれども、そういった重い質問をしている自分もちょっと戸惑いを隠せない質問になりますけれども、そういった全体を捉えて、ひきこもりに対する見方といいますか、市長のそういった見方、考え方、どういった御見解を持っておられるか、ちょっと初めにお聞きをしたいと思います。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  議員のおっしゃるとおり、大変深刻な問題であるというふうに認識をしているところでございます。さまざまな原因があって、若年のうちにそういった状況に陥らざるを得なくなって、だんだんと年齢を重ねて、青年そして中高年というふうにそのまま進んでしまうといった状況は、今後さらに深刻化する懸念が現実的にあるというふうに思っております。
  根本的に言えば、できるだけ年齢が若いうちにさまざまな支援を通して解決に導いていければ、これは望ましいわけでありますが、実際のところ、そういった望ましい方向に進むにも、なかなか今のところは有効な手立てがとれていないという現状ではないかというふうに思っております。
  また、個人的にも、家族の方にとっても深刻な問題であると同時に、社会全体にとっても、次第次第に深刻さを増していくというか、その影響が時間の経過とともに重くなってくることだなというふうに思っておりまして、これについては、市もできることには限界がございますけれども、できることはやっていかなければいけないし、抜本的には国や県が、国全体として対応していかなければならない課題ではないかと思っているところでございます。
○議長  6番白鳥雅巳議員。
○白鳥雅巳議員  ただいまの答弁は本当にもっともだなと私も思います。
  ひきこもりはやっぱり50代、60代になってくると、本当に自立という部分にはかなり支障を来すといいますか、それだけ精神が病んできていると、そういった中で、じゃいざ社会に出て仕事を始めるかとなれば、そういった状況には簡単にはいかないと思います。
  やはり若年層であれば、やり直せる期間というのは長くとれるわけで、そういったところに自立支援の手立てがあれば、立ち直るということが可能かなと私も思っております。そういった早い時点でやっていくというのが基本なんだろうと思います。
  しかしながら、今中高年のひきこもりがもう全国的に増えている現状で、これは各自治体で対応できる問題ではなくなってくるんだろうと思います。やはり国として何らかの手を打たないと、この問題というのは心の問題でもあり、家庭的なタブーに首を突っ込むというか、そういった問題もありますので、難しいのかなと思いながら、少しずつ解決していくことが必要なんだろうと思います。
  そういった中で、1点目としまして、調査を実施していると。国としてはそういった数を決めてサンプルをとってというようなことがありましたけれども、やはり自治体としても、例えは悪いんですが、空き家対策と同じで、どこどこさんの家にはこういった方がいますよみたいな、そういった調査、市として把握をすると。こういった人がこういった状況でいるということを把握していくことがまず1つの前提なんだろうと思います。
  いろんなその人それぞれの健常者であったり、障がいをお持ちの方であったり、さまざまであると思いますが、そういったことも把握をしていく、データをとっておくと。何かあったときは、それを即出せるようなデータをとっていくと、そういったことが必要なんだろうなと思います。それをしていくという答弁でございましたので、それはやっていただきたいなと思います。
  いろいろ内容は前後しますけれども、このひきこもりの問題に対して相談の窓口といいますか、相談をしていただく、相談を受ける。先ほど部署は福祉課だということがございました。また、そういった県の窓口、支援センターが山形市にあると。
  なかなかそういったことを、例えば山形だったら電話でも対応できるというようなこと、こちら側ですけれども、なかなか行って相談をできるという状況ではないんじゃないかなと私は思うのね。まして、また市に来て、自分のところをさらけ出すというのも、何か当事者としては気兼ねするところがある。だけれども、相談をしたいけれどもできない。そういった当事者のジレンマといいますかね、そういったことが多分あるのかなと。
  だから、先ほど申し上げました世帯を把握する、そういったところで民生委員さんのかかわり、地域のかかわり、1つはあると思うんですが、やっぱりそういった地域のかかわり、民生委員さんのかかわりをもって、何気にそういったことを聞き出して把握をしていくと、そういったことも必要なんだろうと。
  ただ、行政のほうからぼーんと行って、これこれこうでと、この前相談あったんですけれどもどうですかと行くのも結構でしょう。だけれども、地域の方との触れ合いと、また行政というとお固いというか、そういったイメージが多分あるんだろうと。そういった中で、じゃ本心をさらけ出すかといえば、難しいところがある。そういった地域の支え合いというか、そういった人たちが行って見守るといいますかね、話を聞くと、そういったことは必要なんだろうと。それを、そういったことを醸成するためにやっぱり市のサポートといいますかね、そういったことが必要なんだろうと私は思います。
  支援従事者研修の職員を積極的に派遣をすると、県の予定もあるということでありますけれども、そういったサポートを地域の方、民生委員さんにその研修内容をアドバイスすると、そういったことに特化した職員を育てていくと、増やしていくと、そういったことが必要なんだろうと私は思うんですね。
  そういったことについて、人数は言いませんけれども、例えば研修の内容をアドバイスしていくような体制といいますか、そういったことを考えていくべきと思いますが、市長の考えをお伺いいたします。
○議長  答弁を求めます。
  菊地福祉課長。
○福祉課長  お答えを申し上げます。
  先ほどの答弁にもございましたが、今年初めてというふうな状況でございますが、県が主催になりまして、4回から5回のコースでございますが、さまざまな角度から養成とか、ひきこもりについての認識を深めるというふうなことで研修会が実施されるというようなことで通知がございました。それに向けて、現在申し込みをさせていただいて、職員を出席をするというようなことで考えてございます。
  先ほど議員のほうからございましたように、なかなか身近なところだから窓口になり得るかというふうな、そんな状況の課題でもございますので、いろんな角度から対応していくというようなことが重要かというふうに思いますので、これも市長答弁にありましたが、NPO法人等に県のほうから委託されている事業でございますが、そういう方を特化して相談されて、若者支援といいますか、就労支援に携わっている法人さんございますので、そこの法人さんと連携をしながら、相談体制、支援体制を少しでも進むような状況をつくっていきたいなというようなことで現在考えているところでございます。
  以上です。
○議長  6番白鳥雅巳議員。
○白鳥雅巳議員  県の主催で4回から、そういった研修をすると、そして、職員を派遣してそういった勉強をするんだと。そしてまた、NPOの誘致を市が求めるというようなお話でありました。
  米沢市にそういったひきこもりを対象としたNPOがございます。ただ、そこはやっぱり若年層、そういった方の受け入れ場所、私の知る限りではそういった施設でありました。
  NPOはいろいろあるかとは思うんですが、例えば南陽市にそういったNPOはあるんでしょうか。お聞きをします。
○議長  答弁を求めます。
  菊地福祉課長。
○福祉課長  お答えを申し上げます。
  先ほどお話し申し上げたNPO法人につきましては、置賜管内では2カ所ございますが、いずれも米沢地域で運営といいますか、事業を展開されている法人さんでございます。
  以上です。
○議長  6番白鳥雅巳議員。
○白鳥雅巳議員  それは中高年も対象としたNPOでしょうか。
○議長  答弁を求めます。
  菊地福祉課長。
○福祉課長  基本的には、年齢については制限してないといいますか、比較的利用されている方については、情報ですと10代の方といいますか、20代前後の方が比較的多いようでございますが、最近では先ほど出ております中高年といいますか、40歳以上というふうなところの方についても、私のほうで赤湯地区内で相談事業などをやりますと、そういう方についても相談に来られるというようなことで情報についてはお聞きをしているというようなところでございます。
○議長  6番白鳥雅巳議員。
○白鳥雅巳議員  はい、わかりました。
  大体若年層ですよね。その点については、今後の課題かなと思います。
  次になんですが、ひきこもり以外にちょっと視点変わりますが、ちょっと視点を変えまして、過日、公共放送におきまして、働きたくても働けない人「ミッシングワーカー」というテーマで放送がございました。見た方もいらっしゃるかと思います。
  これは何かなということでちょっと興味を持って拝見したところでありますけれども、親が介護を必要としたと。それで、息子さんは会社勤めをしていたんだけれども、親の介護が必要になって会社をやめました。そして、十何年親を介護しているうちに親が亡くなった。親御さんの年金で生活をしていたんだけれども、親御さんが亡くなった。
  そういった中で、何十年も介護をしていたものですから、仕事ができなくなってしまったという、働く気力をなくしたという、そういった番組だったんですね。それは一つ言えば、消えた労働者ということでありました。
  日本では40代、50代の失業者の数は推定72万人いるというようなことでありまして、働きたいんだけれども働けないミッシングワーカー、消えた労働者数というのが103万人以上日本にいるということでありました。
  ということは、ひきこもりのその40代、50代も含めて、労働者数がそのぐらい減っているわけでありますよね。ということは、日本全体で考えればちょっとあれなんですが、南陽市で考えれば、そういった方がいることによって、会社の人手不足やら、労働力の低下、生産性の低下、そういったことが危惧されることになります。そういった人たちが少なくなって、こういった人口減少の中で、そういった方々が増えていっている現状を公共放送では消えた労働者ということで放送されたわけです。
  私、本当に興味を持って見たんですが、なるほどなと。やはり親の面倒を見て、親の年金で暮らして、それが親御さんが亡くなって、今まで自分が仕事をしてきたことからも全部、もうそれを忘れて、仕事をする気はない。もう死ぬ場所を考えているみたいな放送でもありました。
  そういったことを考えますと、本当にいろんな状況があるんだなということを知るわけでありますけれども、それに限らず、ひきこもりの問題というのは本当に重要な問題で、精神的にも病むし、そういったことが今後大きな問題になってくることもあるということを踏まえて、この消えた労働者について、本当にちょっと通告はしてませんけれども、こういったミッシングワーカーがいるという、親の介護で疲れ果てて仕事をする気力をなくしたという問題について、今ざっくばらんに市長のそういった今の私がした話を聞いてどう思いましたか。ちょっとお聞きをしたいなと思います。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  介護離職ということも、これは個別な大変深刻な社会問題でありますし、これと、そのひきこもりの問題が実はリンクしているんだというお話は、私このテレビは見なかったものですから、今、白鳥議員からのお話を聞いて初めてああそうなんだというふうに思ったところでございます。
  伺って感じるところは、やっぱり現代社会においていろいろな問題が複合的に、個別の問題だと思ったら、絡み合っていくんだと。人口減少もそうですし、ひきこもりもそうですし、介護もそうですし、そういったことが絡まっていって、より深刻化すると。やはりそれを改善に向かわせるには、もっと根っこのところで対応することが必要ではないかと感じたところでございます。
○議長  6番白鳥雅巳議員。
○白鳥雅巳議員  いや、そういうふうに感じていただければ質問したかいがあるなと思います。
  やはり全部絡んでくるんですね。それが全部リンクして、そういった状況になってくる。ただひきこもりだけじゃない。働きたくても働けない、そういったミッシングワーカーといいますか、そういった方も全部含まれてくる。それが社会問題にどんとのしかかってくる。根っこをやっぱり考えながら、そういった手立てをしていくのが必要なんだろうと私も思います。その点では同じであります。
  時間もございませんので、このひきこもりの問題については、結論というのは出ないわけでありまして、手立て等のそういった施策を今後どうしていくかと、そういったことでひとつよろしくお願いしたいなと思います。
  次に、学校関係です。
  新潟県で起きた7歳の事件、本当に痛ましいなという感じであります。そして、最近でありますけれども、テレビで大きく報道されました。本当に涙が出るような事件でありますけれども、3月で5歳の女の子が親からの虐待によって亡くなったという事件がございました。その子はノートにいろいろ書いていたと。そういったことを余り詳しく言うとちょっと大変なので言いませんけれども、そういったテレビで報道されております。
  そういったことを含めて、やっぱり子供の安全といいますか、守りといいますか、そういったことを大事にしていかなければならないなと私は思うんです。
  やっぱり学校教育について、子供さんだけの問題でなくて、親御さん、保護者に対しての教育と言うとちょっとおこがましいわけでありますけれども、親御さんに対しての子供に接する愛情表現といいますかね、難しいことになるかもしれませんけれども、そういったことを子供さんを対象にして親御さんに話していく。子供さんを愛してくださいねと、そういったことをやっぱり親御さんにも言っていくべきではないのかな。
  道徳的に考えても、これは本当に問題なんですよね。自分の子供を虐待してそういうふうにしてしまうということ自体、私は考えられないんですけれども、それがいろんなところで起きているという現状を踏まえると、教育関係というのは、教育だけじゃなくて、家庭の環境、いろんな問題、そういったことが含まれてのことなんだろうと。だけれども、最低限そういったことをなくすためには、やはり子供さんにもいろんな教育、また、保護者さんにもそういったことを訴えていく必要があるんではないかなと思いますが、その点について教育長の考えはいかがでしょうか。
○議長  答弁を求めます。
  教育長。
○教育長  今、白鳥議員から御指摘、お話しいただいたこと、本当に大事なことだなというふうに思っております。
  学校といたしましても、いわゆるPTAの研修会、あるいは小学校に入学する前には保護者の方へのいろいろな説明会で、お子さんへの接し方なり、親としての役割の認識という部分ではいろいろお話をしているところでございます。
  いずれにいたしましても、日ごろの例えば学校だより、学級だより、そういった中でもお話をしながら、保護者の方との信頼関係がなければ教育は成り立たないわけですし、子供たち自身も安心して生活できないということになりますので、そういったところをさらに各学校にも話をしていきたいなというふうに思います。
○議長  6番白鳥雅巳議員。
○白鳥雅巳議員  ありがとうございました。
  やはり親御さんとの信頼関係が必要だなと思います。保護者からすれば、学校は安全だと。そうやって受け入れてくれるだけでもありがたいし、教育を受けられる環境にあるということで感謝していると思います。私も実際子供を持って、孫もいますけれども、感謝をしております。そういったことで、ぜひ守っていただきたいなと思います。
  3点目に移りますけれども、新入生が入学して2カ月が過ぎますと、通学路になれてしまって、行くときは一緒にまとまって行くんですが、帰りはばらばら帰ってきます。そういった中で、なれてくると平気で危険箇所というのは余り気づかないで、交差点でも左右確認とか、注意散漫になることもあるのかなと思います。そういったことで、注意をしなければいけないなと思います。
  そういった中で、点検の件でありますけれども、3月、4月に実施をする、7月の上旬にまた点検をかけるというお話でしたでしょうかね。やはり大人の見る感覚と子供の見る感覚、例えば目の高さとか、歩幅とか、歩くスピードだとか、そういったことを考えますと、親から見て、ああこれぐらい大丈夫だなと思ったところでも、子供の目線で見ると危ないというところがあると思うんですね。
  そういったことを考えますと、先ほどもそういうふうな子供さんと一緒に点検をするというようなお話ありましたけれども、ぜひそれはやっていただきたいなと思うんですよ、各地区において。それは本当に大人が気づかないところというのは結構あるんですね。
  側溝のふたがかけられてありました。だけれども、そこに3センチのすき間があります。大人の足ですと、それは入らない。だけれども、子供の足というのは、まだ入ってつまずいて転ぶと、ささいなすき間でも、子供の足とかそういうのは、大人の感覚では想像できない事故とか起きるんですね。今までそういったことがございました。
  やはりそういったことを含めながら、子供さん、また御父兄、警察官、交通事故も怖いですから、そういったことを全体的に含めて子供の目線、目の高さ、歩幅、歩調に合わせた点検をぜひやっていただきたいなと思います。
  先月の30日ですか、新聞にちょっと載っておったんですが、南陽署で協議会を実施されたと、先ほどの話ありましたけれども、警察の安全課長が管内の声がけ事件について説明があったという記事が載っておりました。高畠で過去5件を確認し、不審者に腕をつかまれたり、ランドセルを引っ張られたりするケースがあったことを話されたということでございます。最近もそういったことがあったようでございます。
  本当に不審者、何も不審者に、声をかけただけで不審者と言われることもあるかもしれませんけれども、個人的な話で、うちの孫に声をかけられて、何かされそうになったらブザー引けとかということを教えておりますけれども、そういったことが昔と違って、優しさで声をかけたものがちょっと怖いなということもあるでしょう。
  だけれども、やはり大人が声をかける。それは子供にとっては、優しく声をかけている大人なのか、何か犯罪の目的があって声をかけているのか、それはわからないわけでありまして、だけれども、そういった犯行が起きていること自体、子供にとっては脅威であるわけで、変な大人が多くいるんだろうと思いますけれども、そういったことも含めて、それは守れないわけではありますけれども、そういった突発的なことがあれば、責任とかそんなものは考えないで、どこで起きるかわからないと。そういったことを含めて、子供に対して危機回避のすべといいますかね、そういったことを教えていくことが必要であろうと思います。
  やはり各家庭で親御さんがこういったことがあったらば、こういうふうにしなさい、こういうふうに絶対するんだぞ、逃げるんだぞということをぜひ教えていっていただきたいなと思います。それが最低限その子供にとって事故を回避する、そういったことにつながっていく。それを学校も教育関係も含めて、保護者さんも含めてやっていただきたいなと思います。それは一つの孫を持つじいちゃんとしての意見であります。
  以上で私の質問を終わらせていただきます。大変ありがとうございました。
○議長  以上で6番白鳥雅巳議員の一般質問は終了いたしました。御苦労さまでした。
  ここで暫時休憩といたします。
  再開は午後1時といたします。

午後 0時00分  休  憩


──────────────────