平成31年3月定例会

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午前11時10分  再  開
○議長  それでは、再開いたします。
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山 口 裕 昭 議員 質 問
○議長  次に、1番山口裕昭議員。
〔1番 山口裕昭議員 登壇〕
○山口裕昭議員  おはようございます。
  1番、倫政会の山口裕昭です。
  先ほどより市長、議長、島津議員からありましたが、本日3月11日は東日本大震災が発生した日であり、あれから丸8年になります。未曽有の災害によって犠牲になられた多くの方々に衷心より哀悼の意をささげるとともに、津波被害や原発事故の影響により今月初めの時点でいまだに仮設住宅に居住されている多くの方々に心からお見舞いを申し上げます。
  8年前の震災翌日、大学受験のため仙台で被災した長男を探しに、私と妻は早朝から車で陸路仙台に向かいました。仙台に近づくにつれ、波打ち破損し道路や隆起したマンホール、倒壊した石垣や人の背丈ほどもある岩が国道に転がっている様子に目を奪われ、そして、避難所になっていた小学校で、土ぼこりの舞う寒々しい体育館の中で、肩を寄せ合いパイプ椅子に座っているたくさんの人たちの間を縫い、長男を探して歩いたことを今も鮮明に覚えております。長男とはその後奇跡的に電話がつながり、2件目の避難所で無事に見つけ出すことかできましたが、そのときのことは今後も忘れることはないと思います。
  本定例会は、平成最後の定例会となります。平成は、日本が戦争に巻き込まれることのない平和な時代ではありましたが、その一方、自然災害が多い時代でもありました。5月には、新天皇が即位され、それに伴い年号も変わり、新しい時代が始まります。来るべき新たな時代が平和で穏やかな時代であることを心より御祈念するものであります。
  それでは、さきに通告した内容に沿って質問を行いたいと思います。
  最初に、人口減少への対応策についてお尋ねいたします。
  市長は、平成31年度施政方針の中で、「南陽市でも人口の減少が最大の課題であり、結婚・出産・子育ての希望をかなえ、人口置換水準である合計特殊出生率2.07を実現していくことが、地域の持続可能な発展につながる」と述べられておりますが、これを達成するための具体的対策について何点か質問いたします。
  まず最初に、若者の定着促進のためにとる対応策はどういうものがあるでしょうか。
  2番目に、若者が結婚をためらう理由の一つとして収入面の不安が考えられますが、この解決策はあるのかお尋ねいたします。
  3番目に、働きながら子育てを行うためには、そのための環境整備が必要だと考えます。市でも各地区で積極的に環境整備を行っているようですが、現状での保育施設の充足率と今後の見通しについてお伺いいたします。
  4番目に、子供世代や若者世代にアンケート調査を行った場合、南陽市に今後も住み続けたい、または将来住みたいなどの回答が多いようですが、現状は若者が回帰し定着する比率が余り多くないように思えます。このミスマッチについて、市ではどのように分析し対応を行うのかお伺いいたします。
  続いて、赤湯駅周辺の活性化についてお伺いいたします。
  昨年3月議会で、赤湯駅周辺の活性化について質問を行いました。その際にも、多くの観光客の方たちが最初に印象に残るものは、駅からおり立ったときのまちの姿であり、そこから見渡す景色であること、このため、赤湯駅周辺はまさに南陽市の顔であり、市の大切な観光資源である赤湯温泉の印象を左右する重要なポイントであると提言を行いました。
  昨年12月には、国道13号から市内へ向かうドライバー向けに大型観光モニュメントが設置されましたが、この大型観光モニュメントは、南陽市のキャッチフレーズ「菊とぶどうといで湯の里」をモチーフとして作成され、夜間のライトアップによる視覚効果も狙ったもので、これにより自動車で来られる観光客の方へのPRが効果的に行われるようになったと考えられることは非常に喜ばしいことですが、一方、赤湯駅は閑散とした状態が続いており、対策が急務であると考えております。
  以上の状況を踏まえ、再度赤湯駅周辺の活性化策について、次のように質問を行います。
  まず最初に、自動車で来訪される観光客向けに大型観光モニュメントが昨年末に設置されましたが、赤湯駅正面にもそれと対をなすモニュメントがあることで、「菊とぶどうといで湯の里」をさらに観光客にアピールすることができると考えますが、いかがでしょうか。
  2番目に、昨年の3月定例会でも同様の質問を行っておりますが、駅前から市役所やシェルターなんようホールに通じる市道は街路灯が少なく非常に暗いです。整備については、関係機関との協議等も踏まえ、広い視野での検討が必要との答弁をいただきましたが、その後の進捗はどのようになっているでしょうか。
  以上、壇上からの質問といたします。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
〔白岩孝夫市長 登壇〕
○市長  1番、山口裕昭議員の御質問にお答え申し上げます。
  初めに、人口減少対策への対応策についての1点目、若者の定着促進のための対応策についてでございますが、定着促進のためには、若い世代が安心して働けるための産業振興及び雇用の創出が必要であり、加えて、合計特殊出生率の上昇を目指していくには、希望に応じた結婚、出産、子育て、働き方ができる一体的な切れ目のない環境づくりが必要であります。
  市といたしましては、引き続き総合戦略に位置づけた企業立地促進事業、本社機能移転奨励金、実践型地域雇用創造事業、山形県若者定着奨学金返還支援事業、インターンシップ助成事業などの具体的施策を推進するとともに、社会全体で若い世代の結婚、出産を応援する機運醸成に努めてまいります。
  次に、2点目の収入面の不安の解決策についてでございますが、若者が結婚をためらう理由として、結婚についての若者の意識が変わってきていることや、結婚に関する社会的な考え方が多様化していることなど、理由はさまざまあるかと思いますが、収入面の不安は、その大きい理由の一つだと私も思っております。
 特に、バブル崩壊後やリーマンショック後などの深刻な不況期に社会に出た就職氷河期世代には、非正規雇用労働者として社会に出て長期不安定雇用者となっている方も多く、収入面での不安を抱え、結婚をためらうというケースも多いと思われ、少子化の進行を緩和するためにも、その対策は重要であると認識しております。
  国においては、就職氷河期世代等正社員就職実現プランを策定し、対象世代を集中的に支援するなど、青少年の雇用の促進等に関する法律、いわゆる若者雇用促進法に基づき、個々の若者のニーズに沿った円滑な就職等が実現できる環境整備を図っています。
  直接的な効果が期待できる政策といたしましては、厚生労働省が実施しているキャリアアップ助成金制度がございます。この制度は、非正規雇用労働者の企業内でのキャリアアップなどを促進するため、正社員化、処遇改善する取り組みを実施した事業者に対して助成するもので、現在の人手不足と相まって、若者の正社員化に資するものと考えております。
  また、南陽市雇用創造協議会では、昨年度から就職面接会を実施しており、求職者と企業のマッチングの機会を創出するなどしております。そのほか、収入は景気の動向に左右されるものでありますので、地域経済の活性化に努めることで、間接的な収入増の効果が期待できると考えております。
  先ほど申し上げました企業立地促進事業における企業立地奨励金により企業を支援するほか、新たな産業団地を整備するための準備に着手してまいりたいと考えているところでございます。
  次に、3点目の保育施設の充足率と今後の見通しについてでございますが、平成31年2月1日現在の市内保育施設の受け入れ可能数は783人であり、市外からの利用者も含めた市内保育施設の利用者数777人とほぼ同数となっております。
  また、今後の見通しでございますが、本市では、今年10月からの幼児教育・保育の無償化や、女性活躍社会の進展に伴う共働き世帯の増加も見据え、国が進める待機児童解消対策の一つである子育て安心プランを定めており、特にゼロから2歳までの保育ニーズの増加に対応できるよう、沖郷新保育施設の整備等により保育施設の利用定員数を確保することとしております。
  次に、4点目のアンケート結果と現状のミスマッチについてでございますが、昨年5月に実施いたしました新成人アンケートの結果では、約5割の方が住み続けたいと回答しており、そのために望むこととして、雇用対策の要望が最も多かったことから、若者の雇用に対する不安が窺える結果でございました。
  市といたしましては、引き続き既存企業の育成と雇用の創出に努めるとともに、このたびの東北中央自動車道開通により広域アクセスの利便性が一層向上する本市のメリットを生かし、企業誘致や産業団地整備に向けた検討、移住定住の促進にもさらに力を入れて取り組み、若者の定着促進につなげてまいります。
  次に、赤湯駅東口の周辺整備の1点目、赤湯駅正面へのモニュメントの設置についてでございますが、地域の玄関口である駅とその周辺地域の環境整備は重要であると考えており、現在、県道赤湯停車場線街路事業が二色根工区に入り、花見橋のかけかえも進んでおります。この事業は、本市としても赤湯駅とその周辺を開発する上で大変重要な事業と捉えておりますので、今後も県に事業の早期化を要望してまいる所存でございます。
  また、駅周辺の都市計画区域の見直しや、景観や安全性の確保など、中長期的な視点でさまざまな検討等が必要であると考えておりますので、赤湯駅における観光客へのアピールのあり方も、そういった総合的な政策の中で判断したいと考えております。
  次に、2点目の駅前からシェルターなんようホールに通じる市道への街路灯の整備についてでございますが、現在赤湯駅東口からシェルターなんようホールまでの約700メートルのアクセス道路につきましては、道路照明灯9基、防犯灯14基、街路灯2基の合計25基の照明施設が約30メートルに1基の間隔で整備されております。
  その後の整備状況につきましては、照明施設の新設はございませんが、地区が管理する既存防犯灯2基と市が管理する道路照明灯1基の合計3基の光源をLEDに更新しており、更新箇所付近は照度が改善していると認識しております。
  今後も、地区が管理する防犯灯につきましては、南陽市LED防犯灯整備補助金交付事業を積極的に活用いただき、省エネ化とあわせ、必要な照度の確保を図っていくことが重要であると考えております。
  なお、このアクセス道路につきましては、トンネルや橋梁など一定の間隔で灯具を配置し、その区間全体を照明する連続照明とは違い、深夜になると交通量が著しく減少する住宅地域となっていることから、照明の光が住居へ差し込むことにより生活環境を阻害しないような照度レベルを設定する必要があると捉えております。
  以上でございます。
○議長  再質問に入ります。
  1番山口裕昭議員。
○山口裕昭議員  それでは、再質問を行いたいと思います。
  まず、若者定着の柱ということで雇用の不安があるということですけれども、こちらの雇用統計を見ると、製造業や建設業で人手不足などが結構深刻なわけです。その中で、一般事務など非常に求人が少ない状態が続いています。これは、今なかなか皆さん、体使うような仕事をしたくないという方が多くて、一般事務のほうを希望される方が多いと、また、特に大卒で来られるような方々に関していいますと、できれば事務的な仕事がしたいというふうに考える方が多いと思います。
  先ほど市長のほうも、新たな産業団地の立地、誘致ということもお話しされましたけれども、今後新たな産業団地を計画する上で企業誘致を進めるにあたり、大卒者が新規に就職できるような企業誘致を行う必要があると思います。これについて、南陽市は、以前から市長が言っておられるように、交通の要衝であり地理的なアドバンテージが非常にあると考えておるんですけれども、企業誘致に対しては、市長のほうではどのように、例えばこれから来られる企業誘致をされる場合には、どのようなアピールを特にしたいと考えているかお知らせください。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  先ほども申し上げましたように、また、議員からも言及がございますように、今年4月13日に、念願の東北中央自動車道南陽高畠インターから山形上山インターが開通し、仙台、山形、福島を環状で結ぶネットワークが構築されます。また、新潟山形南部連絡道路の整備につきましては、先日、小国道路が新たに事業化されることが決定いたしまして、こちらの整備についても地域の要望を踏まえて、国において着々と進めていただけるように我々も頑張って取り組んでまいりたいと思います。
  そうした縦軸と横軸が交差する交通の要衝であるということについては、山形県やあるいは東北の中でも優位にさまざまなお話をできる地位を南陽市は持っているというふうに思っております。そうした点を最大限にアピールするとともに、南陽市において現在人手不足が─南陽市においてというか、全国で人手不足が言われておりますけれども、そういった企業と就業される方のマッチング、これについて今まで努力をもうちょっとするべきではなかったかという反省も踏まえて、就職面接会なども2回実施させていただきましたけれども、そういった点なども企業にアピールしてまいりたいというふうに思っております。
○議長  1番山口裕昭議員。
○山口裕昭議員  先ほどから何回もお話しされているように、交通の要衝であるということは私もわかりますし、非常にいいことだなと思うんですけれども、先ほども私が言ったように、できれば大卒者が就職できるような大きな企業に来ていただきたいなと市長も思っていられると思うんですけれども、そうするために、今こちらのほうでは米沢市や山形市というものが近隣にあるわけです。近隣の自治体に比べて南陽市はここがいいんだよ、特にここが魅力的なんだよということが、こういう言い方、私もすぐに言えと言われて言えるかどうかわからないんですけれども、市長の口から、例えばよその自治体さんに比べて南陽市はここが売りなんですよというのが大きなところで出てくればいいなと思ったんですけれども、交通の要衝であるのは、まずそれはいいとして、もっとほかに何かないですか。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  人手不足ということへの対応につきましては、南陽市では新年度の予算にも提案させていただいておりますけれども、沖郷新保育施設であるとか学童施設などの整備を着実に行いまして、若い世代、共働き世帯も安心して働ける環境であると。そしてまた、子供の成長においても、しっかりと市全体で見守っていく姿勢で取り組むということについては、申し上げるべき点かなというふうに思っております。
  そのほか、先ほど申し上げました、さまざまな市単独で行っている企業支援措置もございますので、そういった面もアピールできる点かというふうに思っております。
○議長  1番山口裕昭議員。
○山口裕昭議員  子育てしやすい環境であるということが一つの売りだよいうことだと思いますけれども、こんなことを言うのはなぜかといいますと、南陽市がなぜいいのかということをすぐにアピールできるようじゃないと、なかなか難しいのかなというのがありまして、自信を持って自分の市をアピールできるということが大事なんじゃないのかなと思います。
  例えば、近隣の自治体でいいますと、あちらに比べると雪少ないですよとか、こっちに比べると土地安いですよとか、いろいろあると思います。そういうのも、多分個別のことですので、余りどこどことは言いたくないですけれども、そういうことも多分あると思うので、そんなこともいろいろ勘案しながらぜひアピールして、すばらしい企業さんが来ていただけるような産業団地をつくっていただきたいなと。企業誘致のほうをお願いしたいなと思います。
  続いてですけれども、結婚をためらう理由の一つとして、収入面の不安が多いということなんですけれども、また、これに関してですけれども、まず結婚しない理由って考えたときに、最初に、相手がいないというのと、収入が少ないよと。そもそも結婚する意思がないよという方がいると思います。出会いが少ないということであれば、出会いの場所を確保すればいいわけなんですけれども、結婚する気がないとなってくると、そもそも異性に興味がない方もいるとは思いますけれども、そのほか、収入がないという部分が大きいと思います。
  先ほどからの話で、大卒者のような方が来て就職できような環境をつくらないとまずいわけなんですけれども、例えば、地域の賃金を押し上げるためには、ある程度のリーディングカンパニーというのが必要だと思うんです。近隣の自治体でも大型のショッピングの施設が来られて、高い賃金で雇用されたら、そこの地域の賃金が上がったということも実際あるようですし、それって、結構大事なことじゃないかと思うんですけれども、その辺について、例えば市長のほうでいろいろな考えがあると思うんですけれども、今、南陽市のほうにはいろいろそういう感じのお話とかあればなと思うんですけれども、産業団地については、これからどういう形で、どの辺の場所を一応考えて検討されているのかということを教えていただきたいと思います。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  山形県の上場企業8社だったか11社だったか、ちょっとうろ覚えなんですけれども、そのうちの2社が南陽市に立地していると。1件については、経営戦略上の理由で、今後上場については、株式公開については見直す経営方針をとるという表明をされておりますけれども、それにしても、山形県において数少ない株式を公開している企業の2つが南陽市に立地しているということについては、南陽市としては、非常にリーディングカンパニーとして期待しているところでもありますし、ありがたいなというふうに思っているところでございます。
  そういったことについて、私はちらっと感じるところは、そのことを市民の方がというか、特にお子さんが、これから就職される方もそうですけれども、大学で一旦首都圏に出られたような方も、余り十分に認識されていないのではないかというような感じも受けることがありました。ですので、企業と求職される若者のマッチング、市内企業について十分に認識、理解をしていただくことが必要だというふうに思って、そういった機会をできるだけ確保していくように努めるべきだというふうに思っているところでございます。
  以上です。
○議長  1番山口裕昭議員。
○山口裕昭議員  例えば、今いろいろ話があったと思うんですけれども、市内の賃金水準ですとか求人の状況─職種ごとですよね。あとは、各世代の子供の数と保育を希望する割合、就職・進学で本市を離れた若者の人数、Uターン者数、Uターン者の年齢など把握すべきデータって結構あると思うんですよ、いろいろと。今、市長が言われた内容についての確認だけでも、これについて収集は行っているんでしょうか。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  先日、置賜地域行政懇談会という、置賜の3市5町の首長と議長の皆さんが出席されて置賜の課題を話し合うという機会がございました。その際のテーマになったのが、まさしく雇用の問題でございまして、その際、ハローワークが11月末現在でまとめた資料なども基本的な情報として共有されております。
  それによりますと、ハローワーク米沢署管内で、新規学校卒業者の求職・求人・就職状況、今年の3月卒業予定者でありますけれども、その資料が示されたわけでありますが、全体としては、米沢署管内では県内定着率は37.0%という低い数値でありましたけれども、これを高等学校卒業者に限ってみますと、72.4%が県内に定着しているということでございました。しかし、専修学校関係、短期大学、大学といったところが定着率が低く、特に大学にあっては県内定着率は9.6%でありました。これは、米沢の山形大学工学部等もありますけれども、もともと県外から入学する人が多い、そして県外に帰っていくということもあろうかと思いますが、大学生の県内の定着率が低いというところが、今後改善すべき点であるというふうに分析しているところでございます。
○議長  1番山口裕昭議員。
○山口裕昭議員  今、ハローワークの情報でということで教えていただきましたけれども、その辺、非常に大事だなと思うんですけれども、職安のデータだけではなかなか不十分じゃないかなと思うんですよね。データというのは、細分化されるほど価値があるわけで、なかなか難しいのはわかるんですけれども、ハローワークの情報だけでなく、例えば自分のほうから、市のほうで積極的に情報収集にしにいくとか、そういう姿勢も必要なんじゃないかなと思います。どういう状況で、どういう場面でとれるかというのは、これから研究する必要はあるのかなとは思うんですけれども、例えば先日やっていただいた成人式でのアンケートですとか、そういう時々の状況でいろいろなデータを集めていただくことが大事じゃないかと思います。
  今、南陽市が置かれた状況を的確に把握できてこそ、対応策がとれると思うんですよね。前にも何かのときに言ったような気がするんですけれども、正確な現状把握ができてこそ、確かな的確な対応ができるわけで、現状把握の部分をはしょってしまうと、対策がどこに行ったかわからないような対策になっちゃうんですよ、必ず。どんなものでもそうなんですけれども、ですので、ぜひ現状の把握については大変だと思います。いろいろな場面で手間もかかると思いますし、もしかするとお金もかかるかもしれないです。ただ、長い目で見れば、現状把握をすることで、コストが削減できる、無駄な対応策をとることがなく、かえってコストが抑えられることもあると思いますので、その辺についてはデータの重要性というのはそこにあると思いますので、ぜひそこに関しては密にやっていただいて、とにかく人口減少に対して能動的にチャレンジするんであれば、データ収集を緻密に行う必要があると私は考えていますので、ぜひそこについては検討していただきたいなと思います。
  あと、続いて、観光モニュメントの件に移りますけれども、よその自治体見てもですけれども、特に温泉があるまちの駅では、駅前に観光モニュメントというのがある場合が多いと思うんです。
  例えば、先ほど市長のほうでは、総合的に見て、いろいろなやり方があるとか、いろいろなことを考えるということはお話しいただいたんですけれども、例えば、費用の問題があるのであれば、教育費をお願いするとか、ふるさと納税の分のやつをそちらのほうに回すとか、いろいろ考え方あると思うんです。実際、駅前のモニュメント自体は、この間つくっていただいたような国道のモニュメントほどの大きさは多分必要ないと思うんです。そこまでのものは必要ないと思いますので、そこまでの金額はかからないと思うんです。県外から来た訪問者が駅周辺で、このあたりにいい温泉ないですかなんて聞く方がいるということも聞いたことがありますので、ぜひ南陽市の大事な観光資源をアピールするために、もうちょっと何とかならないかなと思います。それについて、もうちょっと市長のほうから、総合的じゃなくて、例えば観光モニュメントに限ってだけでもいいですので、御意見いただければと思います。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  観光モニュメントに限って申し上げるのが難しかったので、先ほど総合的に判断というふうに申し上げたところでございまして、そこについては、まさしく今進んでおります県道赤湯停車場線の今後の進捗を南陽市は重要事業と捉えて、できるだけ早く図っていきたいと。今、二色根工区でありますけれども、赤湯駅につながるところの次の工区が、これは何十年も先の話ではなく、数年単位で目に見えているわけであります。そこについて確実に県には事業を推進してもらうとともに、駅前が南陽市にとってどのようにあると、例えば高校生を毎朝送られる保護者の皆さんにとっても安全であり、観光についても十分なアピールができ、あるいはラーメンの横断幕を張っておりますけれども、飲食店についても立地され、あるいは宿泊施設なども充実する、そういったあり方を全体として考える必要があると。そういう意味で、総合的な中で判断したいというふうに申し上げましたので、その点については御理解を賜りたいと思います。
○議長  1番山口裕昭議員。
○山口裕昭議員  それだけというのは、なかなか難しいということですね。先ほど市長のほうからありましたけれども、赤湯駅の停車場、こちらのほうについても、赤湯駅側の工事ということで県のほうに要望されているということですけれども、これは一度、たしか頓挫しているんです。頓挫というか、計画があって、一遍それがなくなったというか、よくわからなくなっている部分があったと思うんですけれども、その後、なかなか駅側の工事のほうが進まなくなっているというのがあったんじゃなかったかなと思います。こちらについては、市のほうでも随時ずっと要望のほうをなされているとは思うんですけれども、どうなんでしょうか、私、聞いた話では優先順位がかなり下がっているという話も聞いているんですけれども、それについてはいつごろとか、例えばその辺の目算とかあるんでしょうか。
○議長  答弁を求めます。
  大沼豊広副市長。
○副市長  御質問にお答えします。
  赤湯停車場線のその問題については、先ほどあったように、駅の東側に土地区画整理事業を行って駅前の広場を整備するという案が何年か前にあったんですが、諸般の事情で事業化を断念して、現在の買収方式にして、駅前広場を整備したという経過はございます。そのときに、赤湯停車場線は大橋から来る大橋停車場線との交差が考えられるので、県のある程度御理解がないと道路整備についてはなかなか難しいというのが現状です。
  赤湯停車場線については、二色根工区まで一旦、国土交通省の河川事務所の交差点までは恐らく事業化はなっているんですが、今度駅側というか、それについてはまだ具体的には協議をしていません。考え方としては、駅から攻めるという方法もあるんじゃないですかというのは十分認識しておりますので、優先順位をつけて県のほうに要望しないとなかなか難しい。
  あと、もう一つは、大橋停車場線については、実はちょうど郡山のアンダーパスのところで交差点になっていて、どうも使いにくいよねという設計上の隘路があったり、南側については非常に県道が狭いというふうなこともございますので、全体的な道路計画について、県のほうとも協議しながら今後進めていきたいとは思っています。
  以上です。
○議長  1番山口裕昭議員。
○山口裕昭議員  いろいろ教えていただいたんですけれども、具体的には今のところ、特別、計画的にはまだないということなんですよね。桜木町ですか、赤湯の駅から建設事務所までの部分というのが、なかなか寂しくなっていまして、なかなか大変な部分あるので、そこを何とかしていただきたいということがあると思うんですけれども、先ほど言った大橋のほうから来ると、駅前でクランクになるんです、あそこね。非常に危険だということで、去年も何かそんな話したと思うんですけれども、あそこ非常に危険なので、ぜひ直していただきたいという部分ではあるんです。一度、あそこの駅前の整備に関していろいろ問題があって、とまっている部分もあると思いますので、それについて何とか早目にしていただきたいなというのは、多分地元の皆さんの共通した願いなんじゃないのかなと思います。これについて、なかなか県のほうとも折衝するのは難しいと思うんですけれども、今後、例えば目算としてどのくらいでとか、その辺ってあるんでしょうか。
○議長  答弁を求めます。
  副市長。
○副市長  お答えしたいと思います。
  基本的には二色根工区のめどが立たないと、次の手が打てないというふうなこともあるので、二色根工区の状況を見て、県のほうと協議することになると思うんですが、今回の都市計画マスタープランの中でも、ある程度その辺については、市としてこうしたいというようなビジョンというんですか、それはあらわす必要があると思うので、今後、マスタープランの中で都市計画道路についてもある程度検討していきたいとは思っています。
  以上です。
○議長  1番山口裕昭議員。
○山口裕昭議員  二色根工区の状況を見てということだと思うんですけれども、多分二色根工区ができるまで、一、二年か二、三年ぐらいかかるのかなと。もっとかかるんですか、結局かかるのかなということですね。そこからまたとなってくると、まだまだ先という話になってしまうとは思うんですけれども、当然待っている方もいらっしゃいますので、ぜひ市のほうからも、駅前からの道についても強く要望して、要望を続けていっていただいて、できるだけ早く、本当にASAPで、幾らでも早くということでお願いしたいなと思います。
  最後に、シェルターなんようホールへの道についてですけれども、明かりのほうはかなり改善されたということで市長のほうからお話ありましたけれども、実際暗いことは暗いんですよね。10メートル先の人の顔が見えないぐらい、顔が判別できないくらい暗いんですよ、夜は。もうちょっと何とかならないのかなと個人的には思うんですけれども、若い女の方が、例えばシェルターなんようホールにコンサートに来て、帰るときに不安感じない程度の照度は要るんじゃないのかなと。例えば、タイマーかけて、夜9時、10時には消えるような形でもいいんですけれども、せめて女性が一人で歩いても危険を感じないぐらいの照度は欲しいなと思うんですけれども、これについては、お考えはどうでしょうか。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  見えるか見えないかということは、個人の視力や年齢にもよろうかというふうにも思います。また、若い女性が不安を感じるか感じないかということについては、議員がおっしゃるデータがもしあれば、それを根拠にさまざまな政策を実施していくことになると思いますので、今のところ若い女性があそこを通って不安だという話は、まだ私どものほうでは把握していない状況です。そういった中にあって、さまざまなLED化などを通して、明る過ぎず、暗過ぎずというところで市民生活の向上を図ってまいりたいというふうに思います。
○議長  1番山口裕昭議員。
○山口裕昭議員  なかなかデータというところで課題となったなと思うんですけれども、以前ルクス計ではかって、明かりが、ちょっと照度が足りないよという話もさせてもらったとは思うんですけれども、ただ、あのときはJIS規格か何かのやつで確か出したんですよね。道路にという話でそれが正しいかどうかという部分もあるので、それはもう一回研究して、またお話できるときがあればしたいなと思います。
  もう1点ですけれども、シェルターなんようホール、せっかくあるんですけれども、赤湯駅に、シェルターなんようホールこちらですよという案内看板あるんですよね。そこから700メートルか800メートルぐらい、シェルターなんようまであると思うんですけれども、途中に案内看板ないんですよね。そうすると、私らは地元の人間なので、すぐだなというのはわかるんですけれども、初めて通る人というのは、どうしても距離が長く感じるんですよ。途中で何回か曲がりますし、そうすると、本当にこっちでいいのということで不安になる方もいると思うんです。途中に案内看板の一つぐらいあるといいと思うんですけれども、例えば電柱の看板でもいいですし、その辺というのは検討されているような状況はあるんでしょうか。
○議長  答弁を求めます。
  尾形真人みらい戦略課長。
○みらい戦略課長  今後、検討して対応していきます。
○議長  1番山口裕昭議員。
○山口裕昭議員  ぜひ検討をお願いします。
  先ほども申し上げましたけれども、文化会館(シェルターなんようホール)、あそこにつくったのは市なので、市でその辺、配慮するというのは必要なことじゃないのかなと思いますので、ぜひその辺配慮していただいて、明かりのほうについては、またこちらのほうでしっかりしたデータをもとにお話しさせてもらいますので、看板については、ぜひ検討いただきたいなと思います。
  以上で私の質問を終わります。
○議長  以上で、1番山口裕昭議員の一般質問は終了いたしました。御苦労さまでございました。
  ここで暫時休憩いたします。

午前11時54分  休  憩

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