生成AI利用者数と利用回数の状況(R7.10月末現在)

生成AIの活用について、南陽市ではこれまで2023年4月から実証実験を開始し、2024年4月より正式運用を開始しました。
これまでの活用状況については以下のとおりです。
なお、以下の状況はLGWAN環境を用いた生成AIの活用状況のみです。
※インターネット側のASPサービスの利用は含まれておりません

生成AI月間利用者数(MAU)と利用回数の状況

生成AI利用登録者数:159名(職員数の約60%)
下記のグラフは月間利用者(MAU)と利用回数を示したものです。
利用月 月間利用
者数(人)
月間利用
回数(回)
利用月 月間利用
者数(人)
月間利用
回数(回)
2023年12月 40 618 2024年12月 28 196
2024年1月 69 778 2025年1月 27 215
2月 42 470 2月 35 224
3月 58 481 3月 30 292
4月 33 518 4月 33 294
5月 38 200 5月 30 273
6月 29 191 6月 41 440
7月 34 252 7月 50 623
8月 22 138 8月 60 508
9月 22 240 9月 58 550
10月 28 290 10月 46 407
11月 38 364 11月

現在の取り組み状況について

上記のグラフ左側、赤枠で囲まれた部分は、2023年12月から2024年3月までの「実証実験」期間のデータです。特に、2024年1月は月間利用者数(MAU)が69名に達し、利用回数は778回と非常に高い数値を記録しました。一人平均11.3回と、生成AIへの期待の高さが伺われました。

しかし、2024年4月以降の正式運用が開始されると、実証実験期間中に比べて、利用者数、利用回数がともに減少していることがわかります。特に2024年8月期はお盆期間も重なり利用者数、利用回数とも最低を記録しました。

このことから、実証実験中は、新しいツールへの期待感や試用期間という特性から、比較的高い関心と利用が見られましたが、正式運用に移行すると、利用者が大きく減ってしまいました。

これは、正式運用開始に際し、「日常業務でどのように使えばよいのか」「具体的にどのような業務が効率化できるのか」といった具体的な活用方法が庁内で定まっていないことにより、継続的な利用に至らなかったものと考えられます。2024年8月期が当市において生成AI活用のイノベーションの谷となりました。

2024年6月期に月間利用者数が30名を切り、同年7月から月1回のスキルアップセミナーを開始しました。7月期は一時的に回復したものの、8月~10月に大きく改善はされませんでした。そこで2024年11月にグループウェアを活用した生成AIコラムの定期発行と、生成AIプロンプトのホームページ公開を開始しました。

今後の課題は、いかにしてこの利用状況を改善し、業務への定着を図っていくかであり、当面の目標値として、「2024年1月期」の月間利用者数69名、利用回数778回突破に向けて取り組んでまいります

具体的な取り組み

  • 2024/07/09~ スキルアップセミナーを月に一度開催
  • 2024/11/10~ グループウェアでの生成AI活用コラムの定期発行(週に2~3回)
  • 2024/11/20~ ホームページでプロンプト公開開始(一発OK!! 市民も使える!生成AI活用実例集(プロンプト集)
  • 2025/10/09~ Google Gemini Gem を活用した生成AIチャットボット提供開始(実証実験中)