オオキンケイギクの駆除にご協力ください

オオキンケイギクについて

南陽市では、特定外来生物の「オオキンケイギク」の駆除をお願いしています。

侵略的外来種

 人間活動に伴い、他地域から持ち込まれた生物(外来種)の中でも、在来種の生息・生育を脅かし、地域の生態系に特に大きな悪影響を与えるものを「侵略的外来種」といいます。一度侵入・定着した侵略的外来種を根絶することは非常に難しく、地域の生態系を守るためには、地域での適切な監視と、早期発見・早期防除が重要です。

特定外来生物「オオキンケイギク」

 侵略的外来種の一種であるオオキンケイギクは、1880年代に観賞用として導入されました。育成が簡単であり、黄色い綺麗な花を咲かせることから、全国各地で緑化等に使用されましたが、その後道路沿いや河川敷、埋立地等に拡散し、その強い繁殖力で在来植物の生息地を奪うようになりました。オオキンケイギクが河原等の他の植物が生息している箇所に侵入すると、その強い繁殖力で在来植物の生育に深刻な悪影響を与える可能性があります。
 現在は「特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律(外来生物法)」に基づく特定外来生物に指定され、輸入や栽培、生きたままの運搬等が原則として禁止されています。


 

オオキンケイギクの特徴

 オオキンケイギクは北アメリカ原産の多年草で、5~7月にかけて黄色く一見綺麗な花を咲かせます。高さは30~70cm程になり、花はコスモスに似た形状で直径5~7cm程の頭状花(茎の先端に1つの花をつける)です。
 花びらの色は黄橙色で、花の中央部の同じ色をしています。花びらの先端には不規則に4~5つのぎざぎざがあり、コスモスと間違えやすいですが、開花時期が異なります。(コスモスは秋)
 葉の特徴は、細長いへら状をしており、一番幅がある部分の幅は約1cm。葉をよく見ると両面に白い毛が見えます。花が似ている植物の多くは、葉が針のように細かったり複雑な切れ込みをしていたりするため、花びらより葉を見ると見分けが付きやすくなっています。 


↑葉の写真をよく見ると白い毛が見える


↑ オオキンケイギクの繁殖の様子。一面にオオキンケイギクが繁殖する。

駆除活動について

 オオキンケイギクの駆除は専門的な知識や装備は必要なく、抜き取りにより駆除することができます。地域本来の生態系を守るため、ご自宅や所有敷地内における抜き取りなど、オオキンケイギクの駆除にご協力をお願いいたします。
 駆除の際は以下のことに注意して駆除しましょう。
・オオキンケイギクは多年草です。抜き取りの際は根ごと引抜きましょう。地面が固い場合は、移植ごてを使いましょう。
・花が咲いた後には種をつけます。できれば5月など、花期の早い時期に駆除しましょう。花期の後半の場合は種を落とさないよう気を付けて駆除しましょう。
・広い面積で駆除しても、中途半端にオオキンケイギクを残すと、残った株が成長して翌年には元通りになってしまい、毎年同じ作業を繰り返すことになってしまいます。面積を絞ってでも、駆除を実施する範囲内については、花をつけていない小さな株も含めて徹底的に抜き取るようにしましょう。
抜き取ったあとは、天日にさらして枯らす、または袋に入れて腐らせる等の処理をしたあとに「燃えるごみ」として処分してください。
※オオキンケイギクは、基本的に生きたままの運搬が禁止されています。

オオキンケイギクの駆除について、詳細は関連ファイル「オオキンケイギクの駆除について(環境省)」をご覧ください。

(公開日:令和7年7月2日)