「日鉱 里山・龍樹の森」調印式

南陽市の「企業の森」がさらに充実

  • 「日鉱 里山・龍樹の森」基本協定調印式の様子
 南陽市では、平成20年度から企業の支援を受けて進めている「企業の森」事業の第2弾として、日鉱金属株式会社(東京都 岡田昌徳代表取締役社長)の資金提供を受け、市内梨郷地区の里山を整備するため『日鉱 里山・龍樹の森づくり』事業を始めます。

 平成21年7月24日(金曜日)に基本協定調印式が市役所で行われ、八牧常務執行役員と塩田南陽市長が基本協定書を取り交わしました。 
 『龍樹の森づくり』は、南陽市の西部に位置し、梨郷地区にある標高376メートルの龍樹山の南斜面から南陽市運動公園周辺の約13ヘクタールを整備します。 
                  

今回整備することになった「龍樹山」とは?

  • 龍樹山の南側斜面全景
  • 山頂付近からは置賜盆地一帯が見渡せます。
 龍樹山は、昔から梨郷地区民のシンボル的な山で、梨郷小学校、中学校の校歌にも歌われ、長年愛されてきました。近年は、まちづくり委員会である「龍樹の里づくり委員会」のメンバーが、龍樹山から経塚山一帯に遊歩道を整備してきましたが、最近の森林病害虫獣の被害も著しく、樹木も生い茂り、里山自体が荒廃してきています。

 「日鉱 里山・龍樹の森」の整備区域には、南陽市総合公園があり、休日には社会人野球の練習やスポーツ少年団のサッカーの試合が行われ、平日には軽スポーツや家族で散策を楽しむ人達が集まり、森林欲を満喫しています。
 さらに、既存の遊歩道が、梨郷神社から龍樹山から経塚山にかけ整備されており、龍樹山山頂付近からの眺望は、置賜盆地一帯の散居集落が望め、大変見晴らしの良い場所となっています。

「日鉱 里山・龍樹の森」整備計画

 本事業計画としては、現地の地形的条件を勘案し、それぞれに特色のある『里山・癒しの森エリア』と『里山・四季の森エリア』の2つの森づくりを行う計画です。

  『里山・癒しの森エリア』は、龍樹山から総合公園にかけて、既存の公園内の樹木や松林、ナラ林の再生を主体に、除間伐、下刈り等の保育作業を実施します。また、間伐材等を利用したキノコの植菌体験や山頂付近の倒木や雑木等の処理も実施し、置賜盆地が一望できるように展望エリアを整備する予定です。

  『里山・四季の森エリア』は、総合公園の南側の里山、白山展望エリアから南側斜面にある既存のナラ林と自生のヤマザクラ等の広葉樹を利活用しながら、除間伐や枝打ち、下刈り等を行います。また、桜の木などの花や実が楽しめる広葉樹を主体に植栽し、四季折々の花木が楽しめる里山を整備する計画です。