平成31年度 年度始め訓示

平成31年度 年度始め訓示

おはようございます。先程平成31年度の辞令交付式を終え、年度始めにあたり、同僚職員の皆さんにお話しいたします。

最初に、新規採用職員の皆さんに申します。皆さんの南陽市役所への入庁を心から歓迎します。早速ですが、私からの最初の指示を出しますので、よく聞いてください。自分の学歴・経歴は、いったん忘れて下さい。
皆さんは、多数の志望者の中から選ばれた優れた人材であり、将来の南陽市を担うことを期待されています。皆さんにはその責任を果たすに足る人材に成長する義務があります。優秀であることを誇るのではなく、これから自分の仕事で出す結果に誇りを持てるようになって下さい。そのために、自分の学歴・経歴はいったん忘れ、常に謙虚さをこそ忘れずに、先輩職員から素直に学び、市民の声に耳を傾け、南陽市の公共の利益を増進させる仕事をアウトプットとしていけるように、仲間として一緒に全力でやっていきましょう。

さて、お集まりの皆さんに申します。今月13日にいよいよ東北中央自動車道の南陽高畠インターから山形上山インター間が開通します。それを記念して先月17日にプレオープンイベントを行いました。高速道路を自分の足で歩くなど、開通前にしかできない体験をする機会を市民に提供するためです。
当初100人くらい来てくれたらと思っていたところ、企画段階で300人、500人と想定人数が増えていき、ふたを開けてみたら1600人近くの来場者となりました。イベントの中味については、よそがやっているようなありふれたものではなく、過去に誰もやったことがないこと、南陽市らしいこと、しかもお金も手間もそんなにかからないことをやろうということで、南陽市は熊野大社がある縁結びのまちであることから、高速道路上でウェディングを行うことになりました。はじめは関係者の誰もが「まさか」という感じでしたが、ネクスコ東日本の山形工事事務所長が良い意味でへんな人で、大層興味を示し、東京本社の役員の了承を取り付け、山形河川国道事務所の所長も協力すると言い出し、実現に至りました。
このイベントで南陽市はテレビなどでも大きく報道され、通信社から全国に配信され、ヤフーニュースにも掲載されました。準備にあたった建設課の皆さんは、実際には大変なご苦労があったと思います。予想外の人出による輸送上の問題もありました。しかしそれに勝る絶大な効果を生み得たのは、失敗を恐れず前例のないことに果敢にチャレンジしてくれたおかげです。建設課の皆さんとご協力下さった方に心から敬意と感謝を表します。

さて、『地域に飛び出す公務員を応援する首長連合』の第9回サミットが今年11月9日(土)と10日(日)の二日間、この南陽市において開催されます。公務員が自分の時間を活用して、一地域住民として、社会貢献活動、地域づくり活動などに参画することは、地域住民と思いを共有し、ひいては現場の住民目線で行政を推進することにつながります。私自身も、今年は隣組長ですし、市内全小学校で絵本の読み聞かせをしたり、災害ボランティアに行ったり、幼稚園のPTAの役員を10年続けているなど、できる範囲のことをしています。
そういった地域に飛び出す公務員を、意を同じくする仲間として応援するために首長たちが結成したのが、この首長連合です。昨年までの代表が鳥取県の平井知事、現在の代表が三重県の鈴木英敬知事です。三重県はいま知事選挙の真っ最中であり、今月7日が投開票日とのことですが、鈴木知事になることは間違いありません。なぜなら、立候補している二人がどちらも鈴木さんだからです。
同性の二人が争うのは三重県政史上初の事態だそうですが、そんなことはさておき、いずれにせよ首長連合代表の知事と、全国から十数名の首長および百名ほどの公務員や民間の参加者が本市を訪れます。意欲的な首長や公務員と交流し刺激を受けられる、めったにないチャンスです。皆さんも今から予定を空けて、主体的に参加されることを望みます。

今年度は、南陽市まち・ひと・しごと創生総合戦略の最終年度であり、次期五か年の総合戦略を策定する年です。また現行の第五次南陽市総合計画の最終年度を来年度に控え、再来年度の六次総に向けて準備をスタートする年です。そういった年度の始めにあたり皆さんに申したいのは、私たちは、南陽市役所という組織として、掲げる目標に向かって、方針に沿って進んでいこう、ということです。
当たり前のことのように感じるかもしれませんが、私たちが所掌する事務は多岐にわたっており、しかも年々複雑化・多様化しています。昨日までは存在しなかった、あるいは認識していなかった新たな行政課題も次々に生まれます。それに対して新たな判断が必要となった場合、私たちは組織ですから、全体として整合性のとれた説明責任を外部から求められます。その際、同僚や上司ときちんと摺合せをして、方針に沿った同じ判断基準に基づいて組織として対処していく必要があります。
南陽市役所が組織として信頼され自治事務を効果的に遂行するためには、一人一人の職員がそれぞれの役割、責任、権限を、過不足なく適切に認識し実践しなくてはなりません。自分がどんな役割を求められているのか、果たすべき責任は何か、そのために与えられた権限はどこまで及ぶものなのか、新たな年度の始めにあたり、もう一度考えてみて下さい。
皆さんの仕事、役割、責任、権限は、その全てが、独任制の執行機関である市長に市民が託した権限を執行するために、市長の権限の一部を補助機関として担ってもらっているものです。南陽市役所という組織が、市民のために働く組織として健全に機能するために、個々人が求められる役割、果たすべき責務、担っている権限を再確認し、それらを常に念頭に置いて職務に精励されることをお願いして、私の二期目の最初に行う年度始めの訓示といたします。