市長のコラムNo.23 『22センチのバリア』(R2.12.1発行)

 80歳代くらいのご高齢の女性が、娘さんかお嫁さんと思しき方に、腕を抱えてもらい、介添えされながら、とても小さな歩幅で、そろり、そろりと、歩いていました。

 車道から歩道に上がろうと、介添えの方が腕を持ち上げますが、高齢の女性は歩道に上がれません。
 車道と歩道には、22センチの段差がありました。
 お二人は、端の段差がないところまで、時間をかけて遠回りして、やっと歩道に上り、建物に入っていきました。

 その建物は南陽市役所です。
 庁舎西側駐車場から庁舎に入るには、車道と段差のある歩道がありました。
 私はたまたま、お2人を目にしました。

 そんな時、庁舎西側歩道にスロープを設置してほしいという「市長への手紙」を頂きました。

 できるだけ早く対応するよう、私は職員に指示しました。

 段差をなくすスロープと、障がい者・高齢者など歩行が困難な方にお使いいただく優先駐車スペースが、先月できました。
お待たせして、ごめんなさい。お気をつけて市役所にお越し下さい。
【R2.12.1更新】