市長のコラムNo.33 コロナの先の未来へふるさとをつなぐ(R4.8.1発行)

 この度、3期目の市政のかじ取りを担わせていただくこととなりました。身の丈に合った対話のある市政、持続可能で公正な政治を実現するという初心を、この4年間も市民目線で貫いてまいります。

▶宮内小学校創立150周年
 6月、宮内小学校の創立150周年記念式典が行われ、全校児童300名と教職員、記念事業協賛会役員や地域を代表する方々が祝いました。
 「全校児童が一堂に会する儀式や合唱は、じつに3年ぶり」と八島浩行校長。
 来賓祝辞で市長からは「ずーっと前のおじいちゃんおばあちゃんの時から守ってきた宮内小学校を、つぎは皆さんが200年のお祝いをできるよう大切にして下さい」とお願いすると、子どもたちは「はい!」と元気に返事していました。
 合唱はマスクを着けて歌いましたが、3年ぶりに子どもたちが合唱する姿を見て、とくに『ふるさと』が歌われたときには、涙がでました。式典の一部なのに、拍手を送らずにはいられませんでした。
 最後に児童代表が「宮内小学校とふるさとが大好きです」と述べ、閉会しました。
▶先人の皆さんへの感謝
 この創立記念式を開催できたのは、先生方をはじめ児童や保護者の皆さんのご努力と、地域の方々のおかげです。そして、小学校だけでなく、自然、温泉、文化、農産物、歴史的な遺産など、私たちがいま享受している全てのものがあるのは、何百年、何千年も、幾多の困難に負けず、この地で歴史を紡いでこられた先人の皆さんがおられたからこそです。その感謝を忘れてはならないと、式典を通して改めて思いました。
▶将来の世代へ伝える責務
 世界は混沌とし、変化は激しく、ともすれば道を見失いそうになります。
 令和2年1月に国内で初めて新型コロナウイルスが確認されてから、もう2年半です。現在、第7波が発生していますが、人類は徐々にコロナ禍を乗り越えようとし、創立記念式典やさまざまな行事に象徴される笑顔の日常を取り戻そうとしています。
 そうしたなかで、私たちは、先人の遺産を活用し消費するだけではなく、守り、さらに磨き上げて、子や孫、その次の世代へ、受け継いでいきたいと思います。

 そしてその主役であり、主人公であり、責任者は、皆さん、一人ひとりの市民です。私はその一人として、負託いただいた自らの職責を全身全霊で果たすことをお約束します。どうぞよろしくお願い致します。
【R4.8.1更新】