HPVワクチン定期接種について
子宮頸がんなどHPVの感染に起因するがんを予防するワクチンを無料で受けることができます
このページではHPVワクチンの定期接種について紹介しています。
【令和7年度 HPVワクチン定期接種について】
子宮頸がんの原因となるHPVの感染を防止するため、日本では小学校6年~高校1年相当の女子は、HPVワクチンを公費で受けることができます。子宮頸がんは、20~30代の若い年齢層での発症が高いがんで、日本では年間に約1万人の女性が子宮けいがんになり、治療で子宮を失う方が約1,000人、約3,000人の方が亡くなっています。HPVワクチンの感染を防ぐことで、将来の子宮頸がんを予防できると期待されており、カナダ、オーストラリアなどでは女子の8割以上がワクチンを受けています。1.対象者
◇平成21年4月2日~平成26年4月1日生まれの女性(12歳以上16歳以下)小学校6年生から高校1年生相当の女子
接種に適した時期は中学1年生時の1年間とされており、高校1年生相当までの接種が最も効果が高いとされています。
◆令和7年度の対象者へは、4月中に通知をお送りしました。
◆令和7年3月末のHPVワクチン1回目接種率は、58.3%となっております。
2.接種期限
高校1年生相当になる年度の末日まで3.対象ワクチン
◇9価ワクチン(シルガード®9)◇4価ワクチン(ガーダシル®)
◇2価ワクチン(サーバリックス®)
◆接種するワクチンや年齢によって、接種のタイミングや回数が異なります。どのワクチンを接種するかは、接種する医療機関に相談してください。
4.HPVワクチン接種の留意点
◇筋肉注射という方法で接種しますが、注射針を刺した直後から、強い痛みやしびれを感じた場合はすぐに医師にお伝えください。◇痛みや緊張等によって接種直後に一時的に失神や立ちくらみ等が生じることがあります。接種後30分程度は安静にしてください。
◇接種を受けた日は、激しい運動は控えましょう。
◇接種後に体調の変化が現れたら、まずは接種を受けた医療機関などの医師にご相談ください。
◇HPVワクチンは、合計2回または3回接種しますが、接種した際に気になる症状が現れた場合は、それ以降の接種をやめることができます。
5.子宮頸がん検診について
HPVワクチンを接種していても、していなくても、20歳になったら、子宮頸がんを早期発見するため子宮頸がん検診を定期的に受けることが重要です。【HPVワクチンキャッチアップ接種の条件付き期間延長について】
~平成9年度~20年度生まれの女性で、令和7年3月31日までにHPVワクチンを1回以上受けた方は、令和7年度中に無料で3回目までの接種ができます~厚生労働省では、2024年夏以降の大幅な需要増により、HPVワクチンの接種を希望しても受けられなかった方がいらっしゃる状況を踏まえ、キャッチアップ対象者(平成9年度~19年度生まれの方)と高校2年生相当(平成20年度生まれの方)の方で、令和7年3月31日までに1回以上接種をしている方に対し、経過措置として公費で接種できる期間を令和8年3月末まで延長しました。
1.経過措置の対象者
①キャッチアップ接種の対象者(平成9年4月2日~平成20年4月1日生まれの女性)
②令和6年度が定期接種最終年度だった方(平成20年4月2日~平成21年4月1日生まれの女性)
◆対象者へは、4月中に通知をお送りしました。
◆令和7年3月末のHPVワクチン1回目接種率は、同世代対象者で60.5%となっております。
2.経過措置の期間
令和7年4月1日~令和8年3月31日
接種方法
接種を希望する医療機関へ直接お電話していただき、予約をしてください。
予診票は医療機関に設置しています。
接種を受けられる医療機関は、関連ファイル「HPVワクチン接種を受けられる医療機関」をご覧ください。
なお、上記医療機関以外で接種を希望する場合は、事前にお手続きが必要です。
けん診係(0238-40-1693)にお問合せください。
ワクチンの種類と回数及び接種間隔
以下は標準的な接種間隔です。接種スケジュールについては医師にご相談ください。9価ワクチンは15歳になる前に1回目の接種をしている場合、2回接種で終えることができる場合があります。
また、これまでに2価または4価ワクチンで1・2回を接種している方について、原則として同一のワクチンで接種をすることとなっていますが、接種医師とよく相談の上で残りの回数分を9価ワクチンで接種をすることも可能とされています。
種類 | 回数 | 1回目と2回目の接種間隔 | 3回目 |
9価(シルガード®9) | 2回※1 | 6か月をあけて2回目の接種 | ー |
3回※2 | 2か月をあけて2回目の接種 | 1回目の接種から6か月後 | |
2価(ガーダシル®) | 3回 | 1か月をあけて2回目の接種 | 1回目の接種から6か月後 |
4価(サーバリックス®) | 3回 | 2か月をあけて2回目の接種 | 1回目の接種から6か月後 |
※2:1回目の接種を15歳になってから受ける場合
定期接種を過ぎた場合のワクチンの有効性
高校1年生相当までに接種をするのが最も効果が高いとされていますが、20歳頃の初回接種まではある程度有効性が保たれることや、性交経験がない場合はそれ以上の年齢についても一定程度の有効性があることが分かっています。一方で、接種による明らかな安全性の懸念は示されていません。
また、性交経験によるHPVの感染によってワクチンの予防効果が減少することが示されていますが、性交経験がある場合でも、ワクチンの予防効果がなくなってしまうわけではありません。
20歳以上の方は子宮頸がん検診を定期的に受診することも大切です。検診を定期的に受けることで、がんの早期発見、早期治療につながります。
ワクチン接種後に症状が生じた方に対する相談窓口
・万が一、副反応により健康被害が出た場合は、予防接種法に基づく救済制度があります。
・HPVワクチン接種後に症状が生じた方に対する相談窓口が設置されています。
(相談窓口については「関連ファイル」の「HPVワクチン接種後に症状が生じた方に関する相談窓口について」をご覧ください。)
関連リンク(別サイトへ移動します)
・子宮頸がん予防ワクチン(HPVワクチン)について (山形県 健康福祉部健康福祉企画課)
参考(別サイトへ移動します)
・ヒトパピローマウイルス感染症~子宮頸がん(子宮けいがん)とHPVワクチン~(厚生労働省)
・HPVワクチンに関するQ&A(厚生労働省)
・一般の皆さまへHPVワクチン(子宮頸がんワクチン)についてQ&A(日本婦人科腫瘍学会)
・厚生科学審議会 (予防接種・ワクチン分科会 副反応検討部会)
・子宮頸がん (国立がん研究センター)
・子宮頚部 がん統計(国立がん研究センター)
・ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチンの接種を逃した方へ~キャッチアップ接種のご案内~
(最終更新日 令和7年5月2日)